2020.1.12 SHISHAMO ワンマンツアー2019-2020「シーズン3が終わっても君の隣にいたかった」 in Zepp Osaka Bayside

 新年1回目のライブ参戦は、1月12日にZepp Osaka Baysideで行われたSHISHAMOライブツアー。ちょうどアルバム『SHISHAMO 6』発売間近というタイミングで、新曲中心のセットリストになりました。

 最初に披露されたのは「真夜中、リビング、電気を消して。」。軽快な楽曲で始まる印象が強いSHISHAMOのライブですが、今回はやや重めの雰囲気。続く「ひっちゃかめっちゃか」はラップのメロディーで始まる今までにないタイプのナンバー。ゲスの極み乙女。辺りだとよくあるイメージですが。異彩を放つ楽曲ということはすなわち個性があるということ、あらためて振り返ると新曲で一番印象に残ったのはやはりこの曲になります。

 「ねぇ、」の演奏後、最初のMCを経て「あなたと私の間柄」、新曲「ハネノバシ」は比較的軽快なリズム。彼女たちのライブでお馴染み「タオル」は今回も欠かさず演奏。風物詩として定着していますが、ビジョンのイラストなしで見るのは個人的に結構久々。軽快な楽曲「生きるガール」とともに、楽しいライブを過ごせる時間帯。

 続いて演奏された「君の大事にしてるもの」は、今回のツアーあるいは新作アルバムを通して振り返ると現在のSHISHAMOを象徴する楽曲になっているのかもしれません。良い曲であることは確かですが…。テンポ速い「あの娘の城」、ベース演奏が速い「BYE BYE」はまさにライブ向き。「またね」は3連符のリズムがこれまたSHISHAMO単位でいうと新鮮な楽曲。どちらかと言うとaikoが歌いそうなイメージのナンバーですね(もっともこの曲に限ったことではないのですが)。

 「ほら、笑ってる」からMCを経て、「明日も」以降は定番人気曲が並ぶ形。「君とゲレンデ」「好き好き!」「量産型彼氏」、そして昨年のシングル曲「OH!」「君の隣にいたいから」。アンコールは朝子さんがセンターステージに移動して「私の夜明け」「許してあげるから」を経てお馴染みの「恋する」。そういえば季節が違うとは言え、「君と夏フェス」を演奏しないSHISHAMOのライブも初めて見たような気がします。

 さて、前回Zepp Osaka Baysideで見たSHISHAMOのライブは2017年11月、紅白歌合戦初出場が発表されてすぐのタイミングでした。「明日も」が大ヒットして、翌年の地元・川崎等々力陸上競技場のワンマンライブが待ち遠しいという状況でしたが…。結果的に考えると、台風で公演中止になってから運気がやや遠ざかったような気がします。NHK合唱コンクール課題曲になった「君の隣にいたいから」は間違いなく名曲で、ヒットして紅白出場するだろうと予測していましたが、結果としては思いのほかヒットせず紅白出場もなかったという形。

 演奏や歌唱力など能力の高さは以前から間違いなく、その点では今回も安定しています。ただアルバム収録の新曲を聴いていて気になったのはやや重い雰囲気の楽曲が目立ったこと。新しいアルバムも全体を通してほぼそんな印象で、聴かせる楽曲中心と書くと聞こえはいいのですが、キャリアを重ねた所以もあるのでしょうか、以前のようなポップさと新鮮さがやや薄れてきたような感想も持ってしまいました。

 メンヘラな歌詞が強く印象に残った「君の大事にしてるもの」、それが今の等身大ということは決してないと思いますが、概して今の現状に悩んでいるのかもしれないとはライブ・楽曲・MCを通して感じた部分でもありました。大阪公演ということでベースの彩ちゃんへの温かいコールが多く、また彼女も地元である大阪愛を語る場面が目立ちました。相変わらずのマイペースっぷりでしたが、心なしかドラム・吉川さんの彼女への風当たりがいつもより強かったような…。名前を(わざと?)間違えてコールされた際には、結構マジなトーンで注意する場面もあったりしました。

 と言いつつも、毎回恒例の小話ではどんなに悲しく落ち込むことがあっても優しい一言で全てが救われるというエピソードも。新幹線で前に座った人がこぼしたコーヒーが下に置いたバッグを濡らして、必死で拭いているのに当のこぼした本人は全く知らないふり、洗面所で泣いているところ、一部始終を見ていた客から励ましの声をかけられるという内容でした。

 「君と夏フェス」から今年で7年目、過去のガールズバンドだとプリプリなら解散に近い時期、90年代前半に全盛期を迎えた先人ならほぼ活動期間が終了しています。SCANDALやSILENT SIRENが例外中の例外と言っても差し支えありません。女性に限らず、男性メインのロックバンドでも活動の岐路に立つ時期であることは間違いありません。さてSHISHAMOはどうなるでしょうか。等々力陸上競技場のワンマンは今年リベンジ公演を開催します。沢山の名曲を生み出したJ-POP史に残るバンド、まだ第一線での活躍を長く見続けたいというのが正直な想いです。

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