2020.2.7~2020.2.9 福岡鉄道旅行記・2

 志井公園駅9時54分発の小倉行きに乗車。一旦日田彦山線の起点城野駅まで乗って、そこから逆方向に折り返します。

城野駅はつい数年前に駅舎が新しくなったそう

 日田彦山線は全列車小倉駅まで向かいますが、小倉~城野間は日豊本線の線路を使用。そちらは既に乗っているので、あえて乗る必要はありません。先ほどの列車は城野10時2分着、その後に乗る添田行きは10時12分発。1時間に1本程度の本数で、かなり効率的な乗り換えが出来ます。

 今回の旅の目的は福岡ヤフオクドームもそうですが、福岡県主に筑豊地域で多く残っている未乗の線を潰すこと。既に何度か乗っている福北ゆたか線は別として、概ね1時間に1本あるいはそれ以上に本数が少ない路線ばかり。行程を組むのも、なかなか大変でした。

城野から添田まで約1時間

 城野駅から添田行きに乗車。北九州市街を抜けますが、やがて山の色が濃くなります。田川伊田駅・田川後藤寺駅を擁する田川市は炭坑をルーツにした都市ですが、そこまでの道のりはちょっとした山越えも存在しています。

 平成筑豊鉄道や後藤寺線と乗り換えられる田川伊田・田川後藤寺は筑豊地区における交通の要衝の一つ。本数も1時間に1~2本は確保されていますが、田川後藤寺~添田間は昼間2時間近く走らない時間帯もあるようです。

添田駅に到着
添田駅

 終点の添田駅に到着。本来ならここから更に日田まで鉄道で移動したいところですが、2017年の九州豪雨以来不通のまま。

 というわけで、ここから日田駅まで代行バスに乗車。

 金曜日の昼間、通学には関係のない時間帯とは言え乗客は自分含めて4人。バスの本数は添田~日田まで通すのが4本、添田からだと彦山までの往復が9.5往復。被災前のダイヤでは添田から日田まで9往復走っていたのですが…。

途中の彦山駅は立派な駅舎

 添田から彦山までは線路沿いの道。添田をすぐ出たばかりの時点で、線路は雑草で埋もれていました。彦山駅では乗客の1人がトイレに行きたいとリクエストして、数分停車。窓越しではなく、開いたドアから直接撮影できたという点で考えると結構な幸運。

山越えが終わった後の道

 彦山からはかなりの山道。スマホの電波も入らないレベル。鉄道では4km近くもある釈迦岳トンネルを抜けますが、道路ではバッチリ景色が見えます。 北海道の新得から東鹿越まで乗った代行バスでもそうですが、風景という観点から見ると、案外鉄道よりバスあるいは車での旅の方がおおいに楽しめるのではないかとも感じます。

のどかな景色

 のどかな景色を走るバス、道路の交通量は少なくありません。ただ見るからに過疎化が進んでいる現象もあります。自治体は負担無しでの復旧をJR九州に対して強く求めているようですが、バスの乗客数を考えるとJR側の意見はごもっともとしか言いようがなく…。個人的に考えても九州全体としてはかなり地味なローカル線という印象で沿線人口も少なめ、費用を考えると廃止されてもおかしくないという印象にはやはりなります。JR東日本やJR東海くらいの資金があれば…とも思いますが。ただ名松線が6年半かけて復活、只見線も10年を経てようやく不通解消の見込みというニュースもありますので、鉄道好きとしてはまだ諦めるには早過ぎるといったところでもあります。不通区間にある、添田駅の次の歓遊舎ひこさん駅は2008年開業。それは本来、まだまだ廃止するつもりがないという意志の表れではないかとも思います。

日田駅に到着

  定刻より少し早く、12時45分頃に日田駅に到着。途中から乗ってくる乗客も2人くらいしかいませんでした。では、続きはまた次の記事にて…。

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