2026.7.20 Negicco 23rd Anniversary Concert:TO THREE supported by サトウ食品

ライブレポ

 7月20日は新潟を拠点とするローカルアイドル・Negiccoのデビュー記念日です。2019年まではそこかしこで大小様々なコンサート開催イベント出演ありましたが、2022年以降はメンバー3人とも出産育児を経験。したがってソロ活動はともかくユニットでのコンサートは本当に可能な範囲内で開催という状況になっていますが、新曲はソロ含め現在も定期的に発表されています。というわけで今年は豊洲PITと新潟テルサで3年ぶりに2会場でのライブ開催、3年前は新潟県民会館に足を運びましたが今回は豊洲PITで見る形としました。

 

開演前

 豊洲PITでのNegiccoワンマン開催は初、今回は椅子が用意されていたので客数はおよそ1000人台といったところでチケットは無事ソールドアウト。入口では花輪とともに、長年スポンサーとして支えてくれるサトウ食品からサトウくんが今回もお出迎え。ライブ終了後には新商品配布もありましたが、そちらのCMで起用されているのはtimeleszの佐藤勝利のようでした。

 席は13列目、非常にステージが見やすい良席であるとともに、サブステージ目の前という良席です。したがって後者のアクトでは、3人の表情を直に見ることが出来ました。外は35℃超という酷暑ということもあり冷房はかなり強め、かえって寒いくらいです。本来のスタンディングだと3000人収容なので、それを見越した温度設定だったのかもしれません。

 

本編~アンコール

 いつものMake Up Preludeから「トリプル!WONDERLAND」で盛り上がるスタート、久々の大会場ですがコールもネギライトの動きもよく合っています。名曲「ライフ・イズ・キャンディ・トラベル」の後は2024年発表のアルバム『What A Wonderful World』収録の「終わらないGood Times」、新潟よりも渋谷チックな上質なサウンドに乗せられるハーモニーとコールは変わらぬ魅力です。

 3曲終わったところでMC、まとまりのないことでお馴染みですが前半は比較的スムーズな展開だったように記憶しています(したがって毎回レポでどう書くか悩むのはここだけの話)。椅子があるライブの時に着席を促すのは、もうお馴染みの光景と言って良いでしょうか。バンドメンバー紹介を経て再開後のパフォーマンスは昨年発表、MVも作られている「おにぎりハウスのうた」

 事前情報を入れていなくても容易に分かる小西康陽サウンド、コンセプトがはっきりし過ぎている歌の後ろではエッジが効きまくっているバンド演奏。今回もsugarbeans率いるNEGiBANDが参加していますが、こちらも迫力技術ともに相当な内容。アウトロのギター演奏に痺れたところで今度は同じ小西作品の「アイドルばかり聴かないで」。2013年AKB48旋風のさなかに生まれた楽曲は自分がNegiccoを知るきっかけになった曲ですが、13年経った今でも汎用性は高め。その次の「眩しくて可愛い!」も2年前アルバムの収録曲、Negiccoの歴史と今を繋げているような歌詞が印象的です。

 このライブ前日に文化放送「おかしば」生出演、そこでは危うくスタジオに間に合わなくなりそうになるというハプニングがあったそうです。3曲終了後のMCではその裏話を、Nao☆さんがおなじみ熊さんこと熊倉会長を何度も「男爵いも」と呼びながらまくし立てておりました。スマホを紛失して探し回ったり(結局事務所の入口にあったのだとか)当日ではなく前日の朝5時半に「行くぞ!」とNao☆さんにコールしたり(当の本人はオフ、かつ子どもの世話で寝付けたのは朝4時)、なかなか大変なことになっていたようです。

 ミディアムテンポの「ポーカーフェイス」は島ステージでの披露、美しいハーモニーがより直に伝わります。それと同時にバンド演奏も特に間奏が聴かせる内容、楽曲の質の高さが変わらないことをあらためて確認。ただ3分台の短さは、今の時代だと感じさせる部分もあります。このセクションは「サンシャイン日本海」「矛盾、はじめました。」「午前0時のシンパシー」と聴かせる曲多め、この味は2010年代に大活躍した他のアイドルからは出ない味。令和になった今でも感じる新鮮さ、ファンの応援やメンバーのチームワークだけでなく楽曲の良さも長年活動が続いている最たる理由であることは言うまでもありません。歌をメインとしたコーラスグループから見ても、高い表現力が必要な難曲と感じるのではないでしょうか。

 続いてのMCはグッズ宣伝。これまでのライブではバンドメンバーと寸劇を繰り広げる展開が多めだったと記憶していますが、今回は購入したファンに掲げてもらった上で商品紹介。相変わらず他であまり見ない展開と感じたところで続いての曲は昨年発表の「パラリン・プルーレ!」。歌詞の意味は字面で見てもさっぱりよく分からない天才型ですがラップも入る盛り上がり曲で、今後も定番として披露することが多くなりそうです。バンドメンバー紹介は最初のMCでありましたが、この曲の間でもソロパート演奏含めた紹介が入りました。その勢いのまま「愛、かましたいの」を経て同じく昨年発表の「ディギドン・ハート・ビート」。リリースするのでさえ一苦労だった10代の頃と母親になっても活動が続いている現在をリンクさせたような歌詞が印象的でした。

 この日のMCは比較的まとまっていた方だと思いますが、バンドメンバーに適当な質問をぶつけるセクションはなかなかのグダグダっぷり。ギター・設楽博臣、キーボード・sugarbeans、ピアノ・末永華子、ドラムス・岡本啓佑の順にこの日の靴下やらファッションやらを順番に聞いて回り、最後のベース・千ヶ崎学にはメンバー3人とも芸能記者の如く目の前に寄ってきます。オチは決まっていて、千ヶ崎さんが3人に呆れてバンドメンバーごと退場して…という展開でした。なお千ヶ崎さんにはなぜか休憩用の椅子が用意されていなく、MCのたびに触れられていたことをここで記しておきます。

 続いて演奏された「Ghosts」は今年4月配信の新しい曲。まだバンドアレンジが出来ていないというより、浮遊感あって打ち込みの方が映えるナンバーといった方が適当でしょうか。続く楽曲はライブ初披露のラップナンバー、歌っている最中にスラッとした女性ラッパーも登場します。もちろん演奏後にMCあり、楽曲は「葦の踊り子 feat. minan」ということで元lyrical schoolのminanがゲストでした。彼女はNegiccoとも縁の深い群馬出身ということで上毛かるたの話になりますが、地元の割に振られて言えたのは下仁田の「ね」のみという体たらく。ラップのスキルは確かでパフォーマンスも格好良いのですが、MCはこちらもややグダグダです(リリスク時代どうだったのかは分かりませんが)。

 さらにもう1曲、「怪盗ネギィにご用心」をライブ初披露。かなりクールな格好良い系の曲で、デビュー23周年にしてさらなる進化を感じさせるパフォーマンスでした。出だし失敗して演奏やり直しになったのはご愛嬌、今日はカメラも入っているそうですがおそらく映像化される際に該当部分はカットされるのではないかと思われます。

 後半戦スタートの掛け声でライブは大詰め、前半演奏の多い「ネガティヴ・ガールズ!」が今回終盤でした。続く「さよならMusic」になると終盤の合図、ラストは大団円感のある2019年発表の「I LOVE YOUR LOVE」。3曲ともいわゆる”エモい”歌詞、個人的にはいつも以上に感じ入ることの多いラストになりました。

 アンコールは冒頭紙テープが舞う演出で「あなたとNegi With You!」、サブステージでファンに囲まれながら歌います。2024年発表の新しい曲ですが、もう終盤~アンコールの定番になるのでしょうか。タオル回しでさらに一体感を高める「恋のシャナナナ」、そして個人的には2010年代全女性アイドルの楽曲で一番の名曲だと思っている「ねぇバーディア」で大盛り上がり。3曲演奏後は、挨拶も兼ねてステージ真ん中のサブステージに移ります。

 体力が持つ限り…と話すKaede、ここまで続けられたのはファンとメンバーのおかげと話して3人ハグし合う展開にするMegu、父親がNegiccoのファンで父ちゃん~と話しながら泣くNao☆。ファンに囲まれながら一通り話したところで、最後は感謝の気持ちを込めた名バラード「愛は光」。豊洲PITで迎えた23周年を、美しく締めるアクトになりました。

 最後は再びバンドメンバー紹介、そして新潟から駆けつけたサトウくんも紹介。サトウ食品から発売された新商品の無料配布の告知と写真撮影、そして8月11日新潟テルサワンマンも「待っテルサ~」ということでライブ終了。充実した一日になりました。

 

おわりに

 23周年を迎え24年目に突入するNegiccoですが、ここにきて新曲を筆頭に新しさを感じる場面がいくつもありました。そもそもメンバー全員編成変わらず母親としてユニットを続けること自体前例のないことですが、それ抜きで考えても他で見られない光景が山ほどあります。そもそもパフォーマンスが歌といい踊りといい更にダイナミックになっていて、魅力がより増していました。もちろんこのワンマンに合わせてきたという側面も大きいとは思いますが、これだけのキャリアを重ねてまだ凄みを感じるアーティストはなかなかいません。ダンスユニット、アイドルと称されるジャンルなら尚更です。

 さすがに以前のような全国ツアーなどは難しいはずですが、曲もパフォーマンスも幅が広がったNegiccoは今が一番面白い時期かもしれません。TikTokのアカウントがあるとは言え極端なバズり狙いは今後もやらないと思われますが、十数年間にわたって彼女たちの活動を見ていた側からするとそれで全く問題ありません。むしろ殺伐さを増している今日この頃、世の中全体が彼女たちの癒しを必要とする時が訪れるような気もしています。いずれにしても何年かに1回でも良いので長く彼女たちのライブを見続けられるように、自分も日々の生活を充実させていきたいです。次に彼女たちのワンマンを見られるのはいつになるのでしょうか(新潟テルサは残念ながら行けないので…)。その時が楽しみです。

 

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