Spotify/YouTube再生数ランキング・16 ケツメイシ

 SpotifyとYouTubeの再生数を調べる企画、第16弾はケツメイシ2023年2月1日にデータを更新しました。

 2000年代から現在まで、長くヒット曲を量産し続けている彼ら。さすがに近年は以前ほど大ヒットは出なくなっていますが、根強い人気はまだまだ健在です。前置きはこれくらいにして、早速見ていきましょう。

 タイアップはアニメゲーム映画ドラマCM報道&スポーツその他でそれぞれ色分けしています。発売当時の分のみ記載で、複数タイアップは代表的な1つをピックアップしています。「ライフイズビューティフル」は第72回(2021年)紅白の特別枠として披露されたので、この曲だけ紫文字で表記しています。

Spotify再生回数ランキング

楽曲再生回数楽曲発売日主なタイアップ(発売当時)収録作品
1.友よ~この先もずっと…2319万2016/4/20東宝『劇場版クレヨンしんちゃん
爆睡!ユメミーワールド大突撃』主題歌
Sg.「友よ~この先もずっと…」
Al.『KETSUNOPOLIS 10』
Al.『ケツノパラダイス』
2.さくら2234万2005/2/16Sg.「さくら」
Al.『ケツノポリス4』
Al.『ケツの嵐~春BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
3.バラード1346万2011/1/26日本テレビ『スッキリ!!』Sg.「バラード/君とつくる未来」
Al.『ケツノポリス7』
Al.『ケツの嵐~秋BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
4.夏の思い出1132万2003/7/16ボーダフォン日本法人Sg.「夏の思い出」
Al.『ケツノポリス3』
Al.『ケツの嵐~夏BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
5.トモダチ1000万2002/2/20テレビ東京
『JAPAN COUNTDOWN』EDテーマ
Sg.「トモダチ」
Al.『ケツノポリス2』
Al.『ケツの嵐~春BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
6.824万2004/4/21Sg.「涙」
Al.『ケツノポリス4』
Al.『ケツの嵐~秋BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
7.仲間681万2010/5/12テレビ朝日『ハガネの女』主題歌Sg.「仲間」
Al.『ケツノポリス7』
Al.『ケツの嵐~春BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
8.はじまりの予感473万2017/6/21DHC F1 スキンケアSg.「はじまりの予感」
Al.『ケツノポリス11』
Al.『ケツノパラダイス』
9.いい感じ469万2016/10/26Al.『KETSUNOPOLIS 10』
Al.『ケツノパラダイス』
10.君とつくる未来448万2011/1/26東京電力Sg.「君とつくる未来」
Al.『ケツノポリス7』
Al.『ケツの嵐~春BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
11.さらば涙425万2016/3/16DHC F1 スキンケアSg.「さらば涙/君と出逢って」
Al.『KETSUNOPOLIS 10』
Al.『ケツノパラダイス』
12.ライフイズビューティフル377万2007/8/29PS3『龍が如く 見参!』EDテーマAl.『ケツノポリス5』
Al.『ケツの嵐~秋BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
13.トレイン305万2007/4/11JR東日本民営化20周年記念Sg.「トレイン」
Al.『ケツノポリス5』
Al.『ケツの嵐~春BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
14.君にBUMP299万2004/7/28ボーダフォン日本法人Sg.「君にBUMP」
Al.『ケツノポリス4』
Al.『ケツの嵐~夏BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
15.君と出逢って285万2016/3/16Sg.「さらば涙/君と出逢って」
Al.『KETSUNOPOLIS 10』
16.カリフォルニー268万2014/3/12「ASHWORTH」ブランドミュージックSg.「カリフォルニー」
Al.『KETSUNOPOLIS 9』
Al.『ケツノパラダイス』
17.出会いのかけら264万2008/1/23東宝『陰日向に咲く』主題歌Sg.「出会いのかけら」
Al.『ケツノポリス6』
Al.『ケツの嵐~冬BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
18.スーパースター238万2020/11/4テレビ朝日
『クレヨンしんちゃん』OPテーマ
Sg.「スーパースター」
Al.『ケツノポリス12』
19.幸せをありがとう235万2003/10/1Al.『ケツノポリス3』
Al.『ケツの嵐~春BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
20.ドライブ231万2005/6/29Al.『ケツノポリス 4』
Al.『ケツの嵐~夏BEST~』
21.LOVE LOVE Summer229万2012/7/11H.I.SSg.「LOVE LOVE Summer」
Al.『KETSUNOPOLIS 8』
Al.『ケツノパラダイス』
22.出会いは成長の種225万2011/3/16Al.『ケツノポリス7』
23.カーニバル219万2007/4/11Sg.「トレイン」
Al.『ケツノポリス6』
Al.『ケツの嵐~夏BEST~』
24.お二人Summer211万2010/7/21テレビ朝日
『お願い!ランキング』EDテーマ
Sg.「お二人Summer」
Al.『ケツノポリス7』
Al.『ケツの嵐~夏BEST~』
25.月と太陽199万2013/5/22テレビ朝日
『ダブルス~二人の刑事』EDテーマ
Sg.「月と太陽」
Al.『KETSUNOPOLIS 9』
26.そばにいて184万2004/7/28Sg.「君にBUMP」
Al.『ケツノポリス4』
Al.『ケツの嵐~秋BEST~』
27.青空180万2021/4/21JAL×コカ・コーラSg.「青空」
Al.『ケツノポリス12』
28.RHYTHM OF THE SUN177万2014/6/11テレビ朝日
『お願い!ランキング』EDテーマ
Sg.「RHYTHM OF THE SUN」
Al.『KETSUNOPOLIS 9』
Al.『ケツノパラダイス』
29.僕らの暮らしっく176万2017/3/25中日新聞・北陸中日新聞・東京新聞Sg.「人生劇場」
Al.『ケツノポリス11』
Al.『ケツノパラダイス』
30.はじまりの合図
(Album ver.)
174万2003/10/1Al.『ケツノポリス3』
31.人生劇場169万2017/3/25Sg.「人生劇場」
Al.『ケツノポリス11』
32.カンパイの唄166万2018/5/30オリオンドラフトSg.「カンパイの唄」
Al.『ケツノポリス11』
Al.『ケツノパラダイス』
33.ヤシの木のように159万2016/8/3Sg.「ヤシの木のように/カラーバリエーション/君との夏」
Al.『KETSUNOPOLIS 10』
34.夢中158万2018/9/19テレビ朝日
『バドミントン中継』イメージソング
Sg.「夢中」
Al.『ケツノポリス11』
35.ビールボーイ149万2000/12/20Al.『ケツノポリス』
Al.『ケツの嵐~夏BEST~』
36.夏のプリンス148万2018/8/8プリンスホテル「2018 Do! 夏プリ」Sg.「夏のプリンス」
Sg.「夏のプリンス/風は吹いている」
Al.『ケツノポリス11』
37.闘え!サラリーマン148万2010/11/17ぐるなびSg.「闘え!サラリーマン」
Al.『ケツノポリス7』
Al.『ケツの嵐~冬BEST~』
38.テイクオフ144万2016/10/26Al.『KETSUNOPOLIS 10』
39.お調子者で行こう144万2019/3/20Sg.「お調子者で行こう」
40.花鳥風月(Album Mix)139万2003/10/1Al.『ケツノポリス3』
Al.『ケツの嵐~秋BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
41.男女6人夏物語138万2006/7/19Sg.「男女6人夏物語」
Al.『ケツノポリス5』
Al.『ケツの嵐~夏BEST~』
42.風は吹いている137万2018/8/8テレビ東京
『深夜!天才バカボン』EDテーマ
Sg.「夏のプリンス/風は吹いている」
Al.『ケツノポリス11』
43.手紙~あれから136万2016/10/26Al.『KETSUNOPOLIS 10』
44.よる☆かぜ(Album Mix)131万2002/4/3Al.『ケツノポリス 2』
45.歩いてく130万2005/6/29Al.『ケツノポリス 4』
46.子供たちの未来へ127万2008/6/25Al.『ケツノポリス6』
Al.『ケツの嵐~春BEST~』
Al.『ケツノパラダイス』
47.小さな幸せ123万2021/9/13ドッグフード「モグワン」Sg.「小さな幸せ」
Al.『ケツノポリス12』
48.ヨクワラエ122万2020/11/4松竹『フード・ラック!食運』主題歌Sg.「ヨクワラエ」
Al.『ケツノポリス12』
49.走り続けた日々114万2021/12/1毎日放送『第101回全国高校ラグビー大会』テーマソングAl.『ケツノポリス12』
50.太陽113万2003/8/20Sg.「太陽」
Al.『ケツノポリス3』
Al.『ケツの嵐~夏BEST~』

 映画クレヨンしんちゃんタイアップの「友よ~この先もずっと…」が、ずっと1位だった「さくら」を遂に抜きました。2012年エイベックス移籍後の曲も多く入っていますが、どちらかと言うとそれ以前のトイズファクトリー時代の方が根強く再生されている印象です。また、上位を見ると宴会系な楽曲より、ハートウォーミングに聴かせる系が多くランクインしています。本人たちのスタンスはどちらかと言うと前者のような気もしますが、確かに他のラップを駆使するユニットでも後者の方が再生数多い傾向はあります。

 2021年にベストアルバム『ケツノパラダイス』がリリースされましたが、選曲を見るとストリーミング再生数もしっかり参考にしている印象があります。「君と出逢って」「月と太陽」の例もありますが、発売当時CD売上が高くてもストリーミングの伸びがないシングル表題曲は容赦なく外しているようです。「旅人」「聖なる夜に」辺りは分かりやすい例でしょうか。

 2021年の紅白歌合戦では「ライフイズビューティフル」が披露されました。これによって再生数が大きく増加しています。2021年11月更新時で19位だった順位は、2022年6月更新で12位まで上がる結果となりました。

 最新更新では「ヨクワラエ」「小さな幸せ」が50位以内にランクイン。ここ最近の曲も爆発的な伸びではないものの、支持はしっかり集めています。

YouTube再生回数ランキング

楽曲再生回数再生回数
(LIVE)
楽曲発売日配信開始日主なタイアップ(発売当時)
1.バラード11591万2011/1/262011/1/24日本テレビ『スッキリ!!』
2.友よ~この先もずっと…10659万317万2016/4/202016/4/6東宝『劇場版クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』主題歌
3.さらば涙2952万2016/3/162016/2/19DHC F1 スキンケア
4.出会いのかけら2919万2008/1/232010/5/12東宝『陰日向に咲く』主題歌
5.さくら1936万175万2005/2/162020/9/24
6.君とつくる未来1727万2011/1/312011/1/31東京電力
7.仲間1240万192万2010/5/122010/5/11テレビ朝日『ハガネの女』主題歌
8.お二人Summer1210万2010/7/212010/7/23テレビ朝日『お願い!ランキング』EDテーマ
9.トモダチ947万55.0万2002/2/202020/9/24テレビ東京『JAPAN COUNTDOWN』EDテーマ
10.こだま690万2011/6/82011/6/6テレビ朝日『ハガネの女 season 2』主題歌
11.君と出逢って614万2016/3/162016/3/9
12.はじまりの予感525万2017/6/212017/7/4DHC F1 スキンケア
13.また君に会える394万2007/6/272020/9/24資生堂「ANESSA」
14.ヤシの木のように382万2016/8/32016/7/19
15.ライフイズビューティフル361万255万2007/8/292021/2/8PS3『龍が如く 見参!』EDテーマ
16.夏の思い出286万2003/7/162020/9/24ボーダフォン日本法人
17.僕らのために…286万2016/10/262016/10/21アスミック・エース『僕らのごはんは明日で待ってる』主題歌
18.277万408万2004/4/212020/9/24
19.君との夏274万2016/8/32016/8/3
20.さくら(2021年 ver.)274万2005/2/162021/2/16
21.トレイン255万2007/4/112020/9/24JR東日本民営化20周年記念
22.カラーバリエーション252万2016/8/32016/7/19テレビ朝日『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』主題歌
23.カンパイの唄219万2018/5/302018/5/1オリオンドラフト
24.青空204万2021/4/212021/5/14JAL×コカ・コーラ
25.スーパースター202万2020/11/42020/11/4テレビ朝日『クレヨンしんちゃん』OPテーマ
26.ヨクワラエ182万2020/11/42020/11/11松竹『フード・ラック!食運』主題歌
27.僕らの暮らしっく179万2017/3/252017/7/19中日新聞・北陸中日新聞・東京新聞
28.LOVE LOVE Summer178万38.4万2012/7/112019/2/22H.I.S
29.カリフォルニー172万2014/3/122019/2/22「ASHWORTH」ブランドミュージック
30.花鳥風月153万2002/9/262020/9/24

 フルMVの公開は50作近くになりますが、公開のタイミングが時期によって違うのでバラつきはかなりあります。ただ、ここ数年以内の解禁で再生数が多い旧譜は、疑いようもなく現在まで広い支持を受け続ける楽曲と言えます。あと「君にBUMP」が公開されていません。これはもう完全に、MVにゲスト出演した方が原因です。作品に罪は全くありませんが、こればかりは…。

 2011年発表の「バラード」は1億MVを達成しています。発売当時だけでなく、10年間ずっと支持されていないと達成できない記録です。トイズファクトリー時代は2010年以降発売のタイミングでフルMV公開でしたが、エイベックスに移籍した途端short ver.のみになったので半端ないガッカリ感でした。発売時フル公開に戻った2016年に「さらば涙」「友よ~この先もずっと…」がYouTubeだけでなくSpotifyでも多くなったのは、単純な楽曲の良さやタイアップの強さもそうですが、YouTubeを通して聴かれる機会が圧倒的に増えたことも無関係でないと思います。

 近年公開分でもトップはやはり「さくら」。2021年ver.が公開されて、その比較としてあらためて見直すというパターンも多そうです。それに次ぐのは「トモダチ」「ライフ イズ ビューティフル」は紅白歌合戦での歌唱で「また君に会える」を抜き、前回更新時の21位から16位に順位を上げました。「また君に会える」はSpotifyと比べて再生数が相当多いですが、15年近く経ってもエビちゃん人気健在ということでしょうか。

 それにしても、あらためて見返すとケツメイシのMVはゲストが豪華な作品が多いです。特に「男女6人夏物語」のメンツは、今ならおよそMVで集めるような顔ぶれではありません。「さくら」の2人は俳優キャリアにおいても代表作の一つになっていて、「涙」はダイノジの出世作の一つになりました。一方「君にBUMP」は出演者が犯罪を犯したこともあって、人気曲ですがMVは非公開という形になっています。

 「友よ~この先もずっと…」はダチョウ倶楽部の出演が当時から話題でしたが、今年5月の上島竜兵逝去で再生が爆発的に増えています。Spotifyでは「さくら」を抜きましたが、こちらでも「バラード」の背中が見えつつあります。

マイベストランキング

楽曲SpotifyYouTube楽曲発売日
1.さくら2234万2385万2005/2/16
2.824万635万2004/4/21
3.トレイン305万205万2007/4/11
4.LOVE LOVE Summer229万216万2012/7/11
5.旅人39.3万57.0万2006/4/26
6.さらば涙425万2952万2016/3/16
7.カーニバル219万2007/4/11
8.RHYTHM OF THE SUN179万168万2014/6/11
9.男女6人夏物語138万58.3万2006/7/19
10.夏の思い出1132万286万2003/7/16
11.君にBUMP300万217万2004/7/28
12.トモダチ1000万1002万2002/2/20
13.友よ~この先もずっと…2319万10976万2016/4/20
14.また君に会える110万394万2007/6/27
15.ライフイズビューティフル377万616万2007/8/29
16.はじまりの合図191万77.0万2003/1/8
17.出会いのかけら264万2919万2008/1/23
18.闘え!サラリーマン148万134万2010/11/17
19.お二人Summer211万1210万2010/7/21
20.カリフォルニー268万172万2014/3/12
21.聖なる夜に19.3万29.8万2007/11/21
22.よる☆かぜ189万103万2001/6/27
23.月と太陽199万63.5万2013/5/22
24.冬物語47.4万37.1万2007/11/21
25.はじまりの予感473万525万2017/6/21
26.君とつくる未来448万1727万2011/1/26
27.花鳥風月177万153万2002/9/26
28.ヤシの木のように159万382万2016/8/3
29.moyamoya83.4万14.0万2012/11/14
30.君と出逢って263万614万2016/3/16

 「さくら」は2005年最大のヒットソングですが、個人的にも何度となくカラオケで歌いました。相当思い入れが強いので、これはもう不動の1位です。それ以下はかなりの接戦で相当迷いました。

 「旅人」は2006年発売当時大ヒットで私も大好きなのですが、ライブ披露が少ないせいでしょうか今では知名度が低くなっています。それ以前の「涙」「君にBUMP」、あるいは「トレイン」「また君に会える」だと普通に再生数も多いので、不思議です。

 一部の別格級ヒットを除くと、「カーニバル」「RHYTHM OF THE SUN」辺りは耳に残る部分も多いので上位に入れました。逆に再生数が非常に多い「バラード」は、個人的にメロディーがやや薄い印象を持っていて、10年経った今でも思い入れがあまりありません。自分の好み・評価と一般的な人気・ヒットは結びつくことが多いと自認してはいますが、これに関しては正直完全に例外です。あとはやはり「ライフ イズ ビューティフル」は紅白歌合戦のパフォーマンスが非常に印象的で、今回新たにマイベストへ追加する形になりました。

 2010年代後半以降はまた聴き直す必要がありそうですが、やはり2000年代のシングル曲が傑作揃いなので、顔ぶれ的に大きな変動はなさそうな気がします。ただ「さくら」以外ブッチギリではないので、それを考えると順位の変動は今後何度も繰り返すことになるかもしれません。

 

 

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