4曲が総合ポイント数10000超え、僅かな差で今週のチャートを制したのは星野源「不思議」。ちょうどCD発売初週に入り、50%超を占めたフィジカルのポイント(セールス約13万枚で2位・リッピング2位)が大きく物を言う形になりました。意外とストリーミングの順位が高くないですが、これは4月27日という早い時期から配信開始していたというのが大きな理由だと思います。

 2位のBTS「Butter」は相変わらずストリーミングやYoutubeを中心に怒涛の強さを見せています。もうこの2つの要素が3/4を占めていますね。今のヒット曲戦線において、配信の重要性の高さが如実に表れています。Twitterのファン・ARMYの方々の支持も熱く、こちらでも1位。割合的には3%~4%で600ポイント相当だと思われますが、それでもバカにならない数字です。なお「Dynamite」もストリーミング2位・Youtube3位がものを言って総合7位、圧倒的な強さを見せています。

 米津玄師「Pale Blue」は3位、ここでの注目はダウンロード。CDにも収録されている「死神」「ゆめうつつ」の3曲で、ダウンロードチャートTOP3を独占しています。「Pale Blue」の得点比率としては、一応ストリーミングの方が若干高いものの、ダウンロードとはほとんど差がないように見えます。彼の場合、ストリーミング解禁が相当遅かったという事情もあるような気もしますが、それでもなかなか見られないことだと思います。面白いのはYoutubeもそうで、「死神」が6/24に新しく公開された関係で「Pale Blue」の順位を上回っています。「死神」は2分の短縮版でフルコーラスではないのですが、落語をテーマにしたPVは楽曲ともども傑作。米津玄師のセンスが爆発した作品に仕上がっています。

 関ジャニ∞「ひとりにしないよ」はCDセールス70%・リッピング25%の割合で11269ポイントの総合4位。CDセールスは当然1位で、20万枚の売上でした。ダウンロード・ストリーミングがあればどこまで総合ポイントを伸ばすことが出来たのかが、非常に気になります。その1つ下、NGT48「Awesome」もフィジカルに大きく偏っています。11万枚を売り上げたCDセールスのみで全体の95%近く、リッピングやTwitterでさえも極僅か。これは総合8位のアンジュルム「はっきりそうぜ」もそうですが、さすがにNGT48と比較するとラジオ・ダウンロードで多少の数字は伸ばしています。リッピングもセールスと比べて相当少ないですが、それでもセールスだけの割合は75%。NGT48ほど極端ではありません。また、ダウンロード6位・ストリーミング16位のずっと真夜中でいいのに。「あいつら全員同窓会」が、総合16位にジャンプアップしています。

 

8位 アンジュルム「はっきりしようぜ」


 格好良いダンスナンバーを違和感なくパフォーマンスするアイドルグループの一つと言えばアンジュルム。K-POPほどではないかもしれませんが、パフォーマンスのストイックさはかなりのもの。日本一スカートの丈が短いと言われたスマイレージ時代の面影は、全然ありません(メンバーもほぼ入れ替わってますし、ね)。

 この曲を作ったのはなんと、STARDUST REVUEの根本要氏。実は昨年11月にシングルとして発売されているので、アンジュルムの楽曲としてはカバーという形になります。正直彼女たちの楽曲を聴いた時にまるで想像できなかった名前ですが、スタレビの原曲を聴いた後でもやっぱり信じられません。同じ曲ですが、結果としては全く別物に仕上がっています。スタレビの凄さを称えるも良し、アンジュルムのカッコ良さを愛でるも良しといった具合で、カバーソングの妙味を心ゆくまで味わえるナンバーに仕上がっています。それにしても、スタレビとアンジュルムを結びつけた存在は一体誰なのでしょうか…。全く想像したことのない組み合わせなので、驚いています。他アーティストに楽曲提供したという記憶もないので…。

 

16位 ずっと真夜中でいいのに。「あいつら全員同窓会」


 「秒針を噛む」がもう3年前、Youtubeでは1億PV目前なので音楽ファンなら知っていて当然なのですが、意外と個人的にはあまり聴いていないグループであることも確かで…。

 ただ予備知識とかそういうのを抜きにして純粋に感想を書くと、この曲はすごく良いです。まずタイトルが今まで耳にしたことのない単語の組み合わせ。それ以外でも細かく歌詞を見ると、他の曲ではあまり目にしない細かいフレーズが耳に残ります。例えば1番冒頭の”納豆巻き”とか…。楽曲も1番が終わってから次のAメロで大きくメロディーが変わる、良い意味で予想を裏切る展開。全体を振り返っても多くの要素が4分間に詰まっていて、1回や2回では聴き飽きないような音楽を意識して作っていることがよく分かります。

 私自身がこのグループの音楽をほとんど聴いたことのない中で素直に良い、と感じたということは…。おそらくこれからずっと真夜中でいいのに。を聴く人にも強くオススメできる楽曲と断言できる楽曲だということです。今年に入ってからオールナイトニッポンのパーソナリティー、SONGS出演と少しずつメディア進出が目立ち始めています。音楽ファン的には今更かもしれませんが、私は今からチェックしても決して遅くないグループではないかと思っているところです。

 

41位 浜田省吾「この新しい朝に」


 ビルボードチャートの大きな弱点を一つ挙げるとしたら、シニア層のヒットを拾い上げることが難しいということ。演歌が一番分かりやすいですが、シニア層がファンの中心になっているポップスも同様です。浜田省吾さんはJ-POP史におけるレジェンド的存在で、多大なる功績をこれまで残していますが、今年で1952年生まれの69歳。若い世代のファンもいるとは思いますが、やはり中心を占めるのは50代以上のシニア層ではないかと想像します。

 ストリーミング・Youtubeともに3月配信開始しましたが、総合チャートに入ったのはCDが発売された今週。セールス6位・リッピング5位でその合計の割合が90%以上。SpotifyやApple Musicなどが普及していると言っても、やはりある世代以上は自然に”音楽はCD(レコード)で聴く”認識がまだまだ強いのではないかと思われます。スマートフォンをそもそも使いこなせない、という人も一定の割合で存在していて、Spotifyの演歌・懐メロ系の再生数を見るともう一目瞭然なので…。

 楽曲はいわゆる”こういう世の中だからこそ希望を忘れずともに生きていこう”というメッセージを込めたような内容。シンプルなバンドサウンドと、40年以上変わることのないハマショーの歌声にただただ酔いしれる楽曲になっています。良い曲です。シニア世代には勿論、若い人にとっても押しつけがましさは全くなく、とても自然な作り。やはり年を取るお手本としては、永田町周辺の方々よりもハマショーを見倣いたいです。