Spotify再生数ランキング・55　中森明菜

　2022年5月1日で、デビュー40周年を迎えた中森明菜。というわけで、今回は彼女の再生数ランキングを作成しました。2023年4月3日にデータ更新しています。

　1982年デビューのアイドルはシブがき隊・小泉今日子・早見優・堀ちえみ・石川秀美など多くいますが、現在まで最も功績が語られているのはやはり明菜さんではないかと思われます。

　この記事ではオリコン集計のCDシングル売上TOP30、Spotifyの再生数ランキングTOP50と、マイベスト30曲を掲載しています。ただトラックごとに別集計の曲も多いので、今回は合算版もTOP50まで作りました。なおライブ映像メインのYouTubeについては取り上げませんので、その点はご了承下さい。

　タイアップはアニメ・ゲーム・映画・ドラマ・CM・報道＆スポーツ・その他でそれぞれ色分けしています。発売当時の分のみ記載で、複数タイアップは代表的な1つをピックアップしています。また紅白歌合戦を多く取り上げるサイトの特性上、そこでの歌唱曲もカラー表記しています。

CDシングル売上ランキング（30位まで）

　CD売上ランキングは上の表の通りですが、年ごとに市場規模が違うのでデータを見るには注意が必要です。3年連続で年間2位を記録していますが、「ミ・アモーレ」「DESIRE -情熱-」「TANGO NOIR」では売上がかなり異なっています。確かにテレビの歌番組も1980年代後半より前半の方が高い傾向にありましたが、これをそのまま有名な曲順と考えるのはやや無理のある解釈です。とは言え市場規模が大きくなった1990年代中盤以降は、CDの売上も高くないので一般的には1980年代ほどの人気ではなかった、と考えてしまうのは無理のない所です。

　『ザ・ベストテン』『ザ・トップテン』『夜のヒットスタジオ』など、1980年代は人気歌番組が多くありました。特にランキング形式の番組はコンサート会場からの中継も駆使して、ランクインした曲はほぼ毎週テレビで見ることが出来ました。そのためタイアップ曲は1990年代以降と比べても非常に少ないです。力を入れる必要がなかった、というのが正確な所でしょうか。

Spotify再生回数ランキング

　とにかくシングル表題曲は、1曲ごとの別集計が尋常ではないくらいに多いです。特に1984年近辺は同じ作品のリマスターまで別集計になっている曲もあるので、非常に集計が大変でした。『ベスト・コレクション～ラブ・ソングス＆ポップ・ソングス』は30th anniversary mixという形で全曲編曲がアップデート、そのためトラックごとの集計ではTOP50に同じ曲が何パターンもランクインする状況になっています。

　トラックごとのランキングは30周年ミックスの楽曲が多くランクインしています。「飾りじゃないのよ涙は」「ミ・アモーレ」はこのアレンジが再生数を多く集めているので分かりやすいですが、「少女A」「スローモーション」を筆頭に票割れが発生している曲も非常に多いです。そのため曲ごとのランキングは合算版を作らないと絶対に機能しません。各メディアで今後Spotifyやストリーミングなど再生数ランキングを発表する機会もあるかと思いますが、単曲ごとの集計結果になっていないかどうかは見る側も注意する必要があります。

　というわけで、合算版の1位は「DESIRE -情熱-」です。これはトラックごとでも同様ですが、「スローモーション」が「ミ・アモーレ」「飾りじゃないのよ涙は」を上回る結果になっていることは注視する必要があるように感じます。以下、上位はどちらかというと1980年代前半が目立ちますが、その中で1991年の「二人静」の健闘が印象的です。また、竹内まりやの提供で著名な「OH NO, OH YES!」がアルバム曲で唯一100万再生を記録。カバーも「瑠璃色の地球」を筆頭に何曲かランクインしているようです。

　50位まで作ったので、30位より下は必然的にアルバム曲が目立つ形となっています。代表曲は概ね配信されていますが、「Everlasting Love」「愛撫」「Tokyo Rose」「帰省 ～Never Forget～」「オフェリア」など1993年～2001年の作品が配信されていないのは惜しい所です。ファンにとっては、こちらの配信開始も待ち遠しい所ではないでしょうか。

マイベストランキング

　マイベストは上の通りです。やっぱり「DESIRE -情熱-」は外せないですが、「北ウイング」も接戦でほぼ同率くらいです。あまりオリジナルアルバムを聴いていないのでどうしてもシングル表題曲中心になってしまいますが…。非配信曲からは「帰省～Never Forget～」と「愛撫」を入れました。