今週のビルボードチャート~9/21(KOH+、なとり、Vaundy他)

今週の初登場曲&注目曲

・1位 King & Prince「TraceTrace」
 →CD発売初週・セールス1位(51.3万枚) リッピング1位 永瀬廉主演ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』主題歌

・24位 KOH+「ヒトツボシ」
 →9/14(水)配信開始 ダウンロード1位 ラジオ5位 ドラマ『ガリレオ』映画版第3弾『沈黙のパレード』主題歌

・26位 なとり「Overdose」
 →9/7 配信開始 ストリーミング17位 5月にTikTokで公開していた楽曲の音源化

・34位 優里「おにごっこ」
 →9/12(月)配信開始 ダウンロード3位 8/31にTHE FIRST TAKEで初披露

・36位 Vaundy「mabataki」
 →9/10 配信開始 ラジオ9位 菅田将暉がMVに出演

・52位 BLACKPINK「Shut Down」
 →9/16(金)配信開始 動画再生5位 アルバム『BORN PINK』収録曲

・63位 ONE OK ROCK「Gravity feat. 藤原聡 (Official髭男dism)」
 →ラジオ15位 アルバム『Luxury Disease』収録曲

・65位 ずっと真夜中でいいのに。「消えてしまいそうです」
 →CD発売初週・セールス37位(12インチアナログ盤のみ) ラジオ18位 アニメ映画『雨を告げる漂流団地』主題歌

・82位 aiko「夏恋のライフ」
 →9/14(水)配信開始 ラジオ7位

・91位 リナ・サワヤマ「ホールド・ザ・ガール」
 →9/16(金)配信開始 アルバム『Hold The Girl』収録曲

・97位 私立恵比寿中学「ヘロー」
 →8/24 配信開始 9/13~10/11 LINE MUSICキャンペーン実施中

 大幅ランクアップなど、注目のチャートアクションを見せたのは以下の曲です。

・2位 Ado「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →先週総合1位 ストリーミング・動画指標・カラオケ1位

・3位 Ado「私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング2位 カラオケ6位

・4位 Ado「ウタカタララバイ(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング3位 動画指標2位 「逆光」と順位が逆転

・5位 Ado「逆光(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング4位 動画指標4位 カラオケ10位

・10位 Ado「Tot Musica (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング7位 動画再生5位 先週総合13位からTOP10に返り咲き

・14位 Ado「風のゆくえ(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング12位

・20位 Ado「世界のつづき(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング16位 今週もTOP20に7曲ランクイン

・33位 ELLEGARDEN「Mountain Top」(先週69位)
 →ラジオ圏外から2位に大きく上昇

・37位 藤井 風「死ぬのがいいわ」(先週50位)
 →タイでのTikTok人気から東南アジアにヒットが波及 8/23にYouTubeライブ動画公開 2020年アルバム『HELP EVER HURT NEVER』収録曲

・53位 ONE OK ROCK「Let Me Let You Go」
 →アルバム『Luxury Disease』収録曲(今週のアルバムチャート1位)

今週のピックアップ曲

KOH+「ヒトツボシ」

 「KISSして」「最愛」「恋の魔力」、KOH+の作品は今作が第4弾になります。福山さんも柴咲さんも昨年新しい曲の発表がなかったので、『ガリレオ』ファンは勿論ですが双方のファンにとっても待望の新曲です。

 今作は少し高貴な雰囲気の中で鳴りわたる福山さんのギターで幕を開けるオープニング。ミディアムテンポで着実に一つ一つの言葉を表現する今回の曲は、過去3曲とまた異なる個性を持つ内容に仕上がっています。映画の内容についてはこちらで書くことは出来ませんが、一通り見終わった後のエンディングでこの曲が流れるとすれば非常にしっくり来る楽曲ではないでしょうか。流石の仕上がりです。

 ちなみに柴咲さんは俳優だけでなくソロ歌手としても多数ヒット曲はありますが、紅白歌合戦の出演はゲストとしても全くありません。大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演を務めた前後の年も、ゲストや審査員の出演さえ実現しませんでした。そのため今年の紅白歌合戦でKOH+としての出場が実現すればかなり大きなニュースになりますが、果たしてどうなるでしょうか。場合によっては、2年連続白組トリの福山さんが紅組から出場するという形になるのかもしれません。

なとり「Overdose」

 瑛太の「香水」がヒットしたきっかけがTikTokと言われていますが、気がつけばもうあれから2年経っています。今回ランクインした「Overdose」もきっかけはTikTokのようですが、冷静に考えるとこういったブレイクがもっと起こってもいいような気はしないでもありません。

 ただ不思議な新鮮さが印象的だった「香水」とは異なり、こちらは心地良いグルーヴィーなミュージック。TikTokが知名度を上げるきっかけだったとしても、必ず何かしらの形でブレイクしていたであろう楽曲という気はしました。夜のドライブで流すのに適したFMラジオがしっくり来る彼の作品、今年の下半期を代表するロングセラーになる予感がします。

優里「おにごっこ」

 「ドライフラワー」以降数多くの曲をストリーミングでヒットさせていますが、再生数の数字だけで見ると意外と各曲の差は大きいです。全てがそうとは勿論言えないですが、再生数が多いほどプロモーションや作品の説明などに力を入れている印象はやはりあります。

 ”「ドライフラワー」の男性目線のアフターストーリー”という説明文、配信前のTHE FIRST TAKE出演など今回の曲は力を入れている楽曲の部類に入ると考えて良さそうです。ストーリー性抜群の歌詞はその表現自体も素晴らしいですが、やはり優里さん自身の歌声がもっとも強い説得力をリスナーに与えています。「ドライフラワー」でブレイクした頃と比べても声の表現力が格段に上がっているようにも感じましたが、どうでしょうか。

Vaundy「mabataki」

  

 エイトビートのリズムから刻まれるどこかアンニュイな歌声、自ら歌う作品でないにも関わらずMVにゲスト出演する俳優の菅田将暉。どこか底知れぬ不可思議な魅力を持った今作もまた、非常に引き出しが多く掴みどころのないVaundyの新たな魅力が全開の作品と言えそうです。”彼らしさ”で一括りに出来ない音楽が、まさしくVaundyらしさだと今更ながら思うわけですが…。

リナ・サワヤマ「ホールド・ザ・ガール」

 サマーソニックでのパフォーマンスが話題になったリナ・サワヤマの新作です。と言いつつもMVは8/4公開、アルバム配信開始と同週のランクインになりました。

 元々向こうの音楽だけでなくJ-POPの影響も強いアーティストのようで、いわゆる洋楽らしさとは異なる楽曲です。どちらかと言うとJ-POPに近いメロディアスな内容ではないかと感じましたが、それでもクライマックスのスケールは極めて大きめ。打ち込みメインの編曲ですが、これが生音・生ライブだと尋常ならざる迫力に進化する作品ではないかという気がしました。

私立恵比寿中学「ヘロー」

 早いものでメジャーデビュー10周年、その間に私立恵比寿中学は様々な楽曲を歌ってきました。ロックな曲・ハチャメチャな曲・直球バラード・ハートウォーミングな応援歌・明るい盛り上げ曲…。そんな時の流れの速さをついつい感じさせるのは、何度も学芸会という名のライブに足を運んだからでしょうか。新メンバーになってからはご無沙汰ですが…。

 「ヘロー」はそんなことをついつい去来させるような聴かせる楽曲、それには様々なことが起こった過去だけでなくこれからの未来についても描かれています。10年だけでなく、これから20年あるいは30年経っても私立恵比寿中学は私立恵比寿中学である、そんなことを感じさせるにはもってこいの作品だと感じました。

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