【今週の総合ソング・チャート“JAPAN HOT100”】
1位 櫻坂46
2位 NiziU
3位 優里
4位 YOASOBI
5位 YOASOBI
6位 BTS
7位 Ado
8位 ONE OK ROCK
9位 Awesome City Club
10位 NiziUhttps://t.co/ynTVsdEtPK pic.twitter.com/WCErPHmTdR— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) April 21, 2021
櫻坂46の新曲「BAN」が1位獲得。ただCDセールスは約40万枚で、フィジカル指標が90%近くを占めます。逆に言うとストリーミングは108万ほどで圏外(記事訂正でストリーミング数は未掲載となりましたが、一応そのまま数字は残しておきます)、2日遅く配信開始のワンオクが250万と考えるとこの指標の弱さがやはり目立っているように感じます。CDが売れているのは大変めでたいことですが、ストリーミング・すなわち「曲を繰り返し聴いてもらう」ことをもう少し意識する必要がありそうです(これはアイドル全般に言えることですが)。ただでさえ大人数アイドルは大変な状況なので…。
ONE OK ROCKの新曲「Renegades」も8位にランクイン。ストリーミングは43位ですが、これは集計期間が金土日の3日間のみだからという大きな理由があります。ダウンロードは約3万で堂々の1位、ここが構成比の2/3ほどを占めてます。
今回取り上げるのは上位に入った2組です。それ以外だと16位にA.B.C-Z「Nothin’ but funky」、28位にWANIMA「Chilly Chili Sauce」が初登場。ラジオ1位は先週ピックアップしたにしな「ヘビースモーク」で総合45位、この指標の上位曲として佐藤千亜妃「カタワレ」(総合55位)、マカロニえんぴつ「はしりがき」(総合51位)がランクインしています。
1位 櫻坂46「BAN」
速いBPMに乗せられる字余り気味の歌詞、それに呼応するような激しい振付、そして所々入る”Hey!”の掛け声。見応えあってカッコ良くて完成度も高いです。ただ櫻坂46というより普通に欅坂46っぽいとも言えます。欅坂46のシングル表題曲はほぼ全て当たり曲だと考えている自分としては満足ですが、逆に言うと特に期待を裏切っていない作品とも言えます。乃木坂46や日向坂46ではまず考えられない楽曲、という捉え方も出来ますね。もっとも表題曲には表題曲の名刺みたいなものが必要なのも確かで、そうなると「BAN」がそれらしい作品になるのは自然なこと。櫻坂46の2nd、という点も含めて考えると間違いは何もありません。良いと思います。
そして既にPVも公開されているカップリングではまた違う味の櫻坂46を聴くことが出来ます。その中から代表して「偶然の答え」について取り上げると、この曲はくっきりしたメロディーでじっくり聴かせる内容で、一人ひとりの歌声がより深く味わえる楽曲に仕上がっています。ですので、最終的には表題曲より人気の楽曲になる可能性もありそうです。考えてみれば、秋元氏に寄せられる作曲家が作ったメロディーは極めて多く、CD収録曲を選ぶだけでも一苦労なわけです。そう考えると、やはりカップリングを含めた全ての曲を味わうのが、特に坂道グループでは必須条件になりそうです。
色々思うことはありますが、普通に新曲さえも聴けなかった去年や一昨年のことを思えば、これだけの作品を味わえることが出来るだけでも素晴らしいこと。ファン度が高ければ高いほど考えることが多くなるとは思いますが、まずは普通(勿論握手会やライブは別の意味でまだまだですが)に活動出来ることが何よりではないでしょうか。
8位 ONE OK ROCK「Renegades」
相変わらずワンオクは強いです。2010年頃にCOMIN’ KOBEやサマーソニックで、「完全感覚Dreamer」などをパフォーマンスしていたのはもう遠い昔になっています。あの時見ていて本当に良かったなぁと現在心から思えるわけですが…。
彼らの場合は2010年代中盤辺りから、歌詞などのキャッチーさはあまり考えずバンドが持つ極めて高い総合力で勝負していると新曲を出すたびに感じているのですが、今回もそんな印象です。もう少しじっくり考えて書くとしたら、いつも以上に英語詞をシンプルにしたことで更に迫力を加えているような。ワンオクらしいカッコよさは他の日本のミュージシャンでは達し得ない領域に入っていますが、その高みの中で自由に作っているのが他でもないONE OK ROCKのロックなのだと思います。とりあえずはもう全くもって間違いのない作品です。たぶんあと20年くらいは、このままずっと推移するのではないでしょうか…。
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