第76回(2025年)NHK紅白歌合戦~その6~

紅14(全体30):HANA(初出場)

・2025年結成・デビュー
・16歳~25歳・7人組
・楽曲:「ROSE」(2025/4/2 配信シングル)
  詞:CHANMINA / Sofia Quinn
  曲:CHANMINA / Adam Kapit / Sofia Quinn
・歌唱前テロップ:ストリーミング再生2億回突破「ROSE」
・歌唱中テロップ:今年大ブレイクを果たした7人
・演奏時間:2分19秒

 オーディションNo No Girlsからの足跡が紹介されるVTR、ちゃんみなについてはMUSIC AWARDS JAPAN 2025の映像もピックアップされました。HANAの登場では声援が一際大きく、ファンが会場に多く集まっていることが分かります。メンバーを代表して話すのはKOHARU、’彩る’をうまく言えないハプニングがあったものの力強いメッセージです。

 デビュー1年目での初出場ですが、良い意味で初々しさを全く感じさせないのがこのグループ。メンバー7人とも声・リズム感・表情・ダンス全てが抜群のクオリティー、そしてこの紅白では大舞台だからこその気持ちまで乗っていました。特に凄まじかったのは赤髪のCHIKAで、おそらく彼女はソロシンガーでもブレイクしていた可能性が高いです。

 当面の間連続出場する可能性は極めて高く、特に2年連続は今の時点で確定と考えて良いと思います。状況次第ではありますが長く活動しそうな予感もあり、現在Perfumeが持つ紅組グループ最多記録17回を超える可能性さえも秘めています。とにかく今後の活躍が楽しみです。

ウラトーク

 残念ながら幾田りらはここで退席。入れ替わりで登場するのはノブ(千鳥)、全く歓迎されていません。

 ノブさんはNo No Girlsを見てはいましたが途中まで、結果を見ていないので「誰が受かったのかいま初めて見てる」状況らしいです。カッコ良いと話す中で、意外とこの難しいメロディーを歌えている津田さんはなかなかの歌唱力。挑発的という話に「好きなん?」「……はい」。ノブさんはメガネをかけて真剣にステージを見ています。なお彼が応援で登場したシーンは「誰がスベってんねん!ミッキーマウスの方がウケとったわ!」とスベった自覚ありありのようです。


 

紅15(全体31):ちゃんみな(初出場)

・2016年デビュー、2017年メジャーデビュー
・1998年10月14日生 東京都練馬区出身
・タイトル:「ちゃんみなSPメドレー」
 楽曲1:「NG」(2024/8/9 配信シングル)
  詞:CHANMINA / ELIONE 曲:CHANMINA / JIGG
 楽曲2:「SAD SONG – From THE FIRST TAKE」(2025/6/2 配信シングル)
  詞:CHANMINA
  曲:CHANMINA / Natsuhiko Okamura / Masaaki Hori / 97
・歌唱前テロップ:「NG」「SAD SONG」を披露
・歌唱中テロップ1:様々なNOへのアンサー
・歌唱中テロップ2:HANAとテレビ初歌唱
・演奏時間:3分15秒

 大量のダンサーが登場し、終始担がれる形で歌う「NG」のパフォーマンス。リフト状態で歌う女性歌手は1980年代の小柳ルミ子がいましたが、さすがに胴上げスタイルで歌う人は初めて見ました。かなり大胆な衣装で時折なかなか際どい格好にもなっていますが、アメリカ辺りだとこんな感じの女性トップディーヴァはそこまで珍しくありません。むしろ日本でこのタイプの人が他にいなさ過ぎのような気もするくらいです。

 一方「SAD SONG」はHANAのメンバーと共演。1人1人がこのグループの生みの親、ひいては人生を変えてくれた存在でもあるちゃんみなに向けて歌う姿は実に実に感動的でした。メンバーを見守る姿はまるで聖母のような存在、これもまた今回の紅白を代表する名場面であることは間違いありません。最後は「乙茂内、Royal Family、みんなありがとうございます!」と挨拶。

ウラトーク

 迫力に圧倒されるウラトーク席、ノブさんは「喋ること全部おっさんに刺さる」「泣きそうになる」とちゃんみなについて語ってます。「女神のような」「あの態勢で歌えないよ」「イリュージョンを見ているよう」、様々な言葉でステージの凄さを形容しています。

 「ええなぁ」「カッコ良えわぁ」と自由に言葉が発せられるウラトーク席、思わずノブさんが「黙れよ」の一言。「ちょっと待って、どこで流れてるんですか」、ということで一旦状況を理解。「単独のエンディングで歌う?」「スベってたらどうすんねん、それまで」、そんなこと言いつつも目の前の光景には素直に感動、袖で絶対泣くと予想。ステージに声援を送るダイアンの2人、「このままここ来てくれへんかなぁ」「来るかいあんな熱で、受け止めれるかお前が」

 

紅16(全体32):岩崎宏美(37年ぶり15回目)

・1975年デビュー 第26回(1975年)初出場
・1958年11月12日生 東京都北区出身
・楽曲:「聖母たちのララバイ」(1982/5/21 シングル)…43年ぶり2回目
  詞:山川啓介 曲:木森敏之 / John Scott
・歌唱前テロップ:37年ぶり 紅白のステージ
・歌唱中テロップ:37年ぶりの紅白
・演奏時間:2分42秒

 50年前、第26回(1975年)の初出場と第29回(1978年)の映像を使ってVTR紹介、ただ「聖母たちのララバイ」はデビュー50周年記念コンサートからの引用。43年前の紅白歌合戦では当然歌われていますが、当時あまり喉の調子が良くなかったこともあり過去映像で取り上げられる機会は多くありません。大変緊張している様子ですが、なにせ紅白初出場は50年も前のこと。当時は応援のことだけで頭いっぱいだったが今は楽しんでいる、特にラインダンスが嫌だったというくだりは1990年代のインタビューの時点で話していました。「聖母たちのララバイ」はお父さんのための応援歌として作られたとのことですが、このステージでは「世界中の方たちに、希望と勇気を持って頂けるように歌いたいと思います」と話します。

 さすがにキーはヒット当時より下げていますが、美しい歌声は思った以上に健在。令和の現在はイヤモニが普及していますが、これをつけずに熱唱しているのも流石としか言わざるを得ません。素晴らしい熱唱でした。聖歌のように響き渡るオルガンの音も、上質さに拍車をかけています。

 ただ惜しまれるのが構成で、43年前と比べるとイントロが短縮され繰り返しが1回少なめ。当時より演奏時間が10秒ほど短くなっているのは、あまり好ましい事態では無いと個人的には思っております。

ウラトーク

 ここでたくろうの2人もウラトーク席に合流。ダイアンとは初対面らしいです。「訳が分かってなくて」「朝ぼく劇場でギャグしてきた所なんで」、聞いただけでも目が回りそうなハードスケジュールです。休みもない状況ですが、虚弱体質の赤木さんに合わせて月1だけは事務所にお願いしているそう。

 37年ぶりの数字に驚き。ユースケさんが歌い始めますがその瞬間クレームの嵐、ノブさんからは「地獄の沼から歌ってるような」とまで言われています。津田さんも「コロッケさん出てきたりせえへんかな」と言いたい放題、「事務所の重鎮ばっかりいたよ」「食べられるよお前ら、そんなこと言ってたら」とまたノブさんにツッコミを入れられていました。

 このステージ、たくろうの2人は「ちょっと贅沢ですね」。あと「こんなに喋っていいんだ、人が歌ってはる途中に」という感想も残しています。


 

特別3(全体33):星野 源(11年連続11回目)

・2003年デビュー、2010年ソロデビュー 第66回(2015年)初出場
・1981年1月28日生 埼玉県川口市出身
・楽曲:「創造」(2021/2/17 配信シングル)
  詞曲:星野 源
・歌唱前/歌唱中テロップ:京都 ゲームのミュージアムから
・演奏時間:4分29秒

 ゲームの歴史が詰まったミュージアムから中継、ただNHKなので任天堂の名前を出せないのが惜しいところです。

 キーボードで鳴らすコインの音からミュージックスタート。バンドメンバーの立ち位置は固定ですが源さんはミュージアム内を駆け回ります。人形でゲームの出だしを表現する箇所もありますが、それ以上に驚いたのは1番を歌いきった所でなんと『スーパーマリオブラザーズ』音楽の作曲者・近藤浩治がピアニカで参加。あの1-1で流れるメロディーをセッションしています。その後の源さんも一節ファミコンの2コンマイクを使用、従来の歌番組では見たことのない光景が繰り広げられています。

 コインの音、レインボーロード、キノピオの並びに最後はゴールの地点でボーナス花火、そのフォントで描かれる”HAVE A HAPPY NEW YEAR!”、土管に入るラストショット。まさしく夢のような内容と言いますか、夢を叶えるために全力で作り上げたステージという趣でした。前回の件があったので今回は見られないと思っていましたが、歌唱前インタビュー無しのこの状況ならばむしろ特別出演の方がしっくり来ると言いますか。次回白組で戻るかあるいはそのまま紅白からいなくなるのか分からないですが、少なくともアーティスト・星野源の輝きが全く色褪せていないことはこのステージで十二分に証明出来ていたように感じます。

ウラトーク

 ゲスト3人はここで退席。場所は「某マリオの会社のミュージアム」、やはり正式な施設名はNHK的に難しいようです。

 曲調が独特だからノリやすいと話すユースケさん、それに合わせて軽く踊っています。「ちょっとファンク入ってるんですよ」「ファンクを基本にしてはるから」と話す津田さん、さすがにこれはユースケさんがツッコミを入れる前に本当に分かっているのかと疑問に感じる視聴者の方が多そうです。

 2コンマイクは『たけしの挑戦状』などで使ったことがあると話す津田さん。林田アナは一緒に番組をやったと話してます。津田さんが好きな曲は「Family Song」だそうです。一つ一つの事象に大きく反応する所は、リアクション芸人の利点を大きく活かしていました。

 

白13(全体34):サカナクション(12年ぶり2回目)

・2005年結成、2007年デビュー 第64回(2013年)初出場
・42歳~45歳・5人組
楽曲1:「怪獣」(2025/2/20 配信シングル)
  詞:山口一郎 曲:サカナクション
楽曲2:「新宝島」(2015/9/30 CDシングル)
  詞・曲:山口一郎
・歌唱前テロップ:「怪獣」「新宝島」豪華メドレー
・歌唱中テロップ:再出発 感謝を込めて
・演奏時間:4分25秒

 山口さんのうつ病との闘いにフォーカスを当てるVTR。これは年末にも特集番組として組まれていました。紅白にかける思いも、映像内で紹介されています。

 これまで誰も真似できなかった発想を実現させてきたのがサカナクションですが、「怪獣」では歌詞に合わせて吹き出しが次々に置かれる演出になりました。曲の終盤では種明かしのようにカメラが引いて全体を魅せるパフォーマンス、そこから「新宝島」に舞台は映ります。

 MVで登場したようなチアダンサーが多数登場、そして「紅白歌合戦をご覧の皆さまこんばんは。僕たち私たちサカナクションでございます。2025、お疲れ様でしたーー!」とMCする山口さんの右手にはタローマンの姿。ちなみにこれはスタッフにも知らせていないサプライズで、後でちょっと怒られたらしいです(一応NHKのコンテンツなので大きな問題では無いはずですが)。

 チアダンサーは客席にまで配置されLED映像にも反映、生演奏の迫力も言う事無し。サカナクションの凄さを余す所なく証明している、言う事無しの神ステージでした。

ウラトーク

 VTRが始まった途端大きな声を挙げる津田さん。「サカナクション大好きです」「俺の方が好きやし」「俺流行る前から聴いてたし」「俺なんかデビュー前から知ってたし」、口喧嘩の末に明らかな嘘までついております。

 モニターに注目と話す林田アナ。実際その吹き出しが始まると「どういうこと?」となっています。種明かしにも驚き、一同その演出に舌を巻いております。

 「新宝島」では思わずダイアンの2人も踊り出します。特にユースケさんの動きが激しく、右手がちぎれるほどだとか。いつの間にか津田さんも全力でダンス、映像でお見せできないことを残念がる林田アナでした。

特別4(全体35):矢沢永吉(13年ぶり3回目)

・1972年デビュー、1975年ソロデビュー 第60回(2009年)初出演
・1949年9月14日生 広島県広島市出身
・楽曲1:「真実」(2025/8/25 配信シングル)
  詞:森雪之丞 曲:矢沢永吉
・楽曲2:「止まらないHa~Ha」(1986/7/25 アルバム『東京ナイト』収録)
  詞:ちあき哲也 曲:矢沢永吉
・楽曲3:「トラベリン・バス」(1976/6/21 アルバム『A Day』)
  詞:西岡恭蔵 曲:矢沢永吉
 Guitar:Toshi Yanagi, Jeff Kollman Bass:MORIO Drums:Geoff Dugmore Sax:Snake Davis Chorus:Annette Marie Cotrill, Imani Jessica Dawson Tp:湯本淳希、山縣賢太郎、棚瀬祐也 Tsax:丹澤誠二 Bsax:中村尚平
・歌唱前テロップ:都内某所からSPパフォーマンス
・歌唱中テロップ1:ソロデビュー50周年
・歌唱中テロップ2:日本のロックレジェンド
・演奏時間1:3分40秒
・演奏時間2 & 3:4分50秒

 50年の軌跡を振り返るVTR後に演奏開始、「真実」は雰囲気の良い都内のバーから事前収録。バラードの名曲も数多ある永ちゃんですが、紅白でこの曲調は初めてです。東京タワーが間近に見える夜景は非常に美しく、これだけ「絵に描いたような」アクトも紅白歌合戦では珍しいような気がする内容でした。

 映像から見切れて生パフォーマンスもあるかと思いましたが、意外とあっさり終了。ゲスト審査員の三浦知良にコメントを頂きます。と思いきや急に会場が暗転。LED映像ではNHKホールからの空撮、夜空にE. YAZAWAの文字が浮かび上がります。思った以上に演出を凝らした所で、生パフォーマンス開始。会場の客席には短時間でタオルが配られています。

 第60回に似た形で舞台裏から登場、今回は青いスーツにサングラスの衣装です。16年前と比べると紅白の客席は対応力が高くなっています。というわけで演奏されるのはタオル投げの定番曲「止まらないHa~Ha」と「トラベリン・バス」。当時歌詞間違えがあったことも影響してでしょうかもしくはよりライブの臨場感を増すためでしょうか、今回歌詞テロップは終始無しでした。あとはこういう演出のため会場への周知は当然ほぼ無く、映像を見る限り客席では分かる人だけがタオル投げを実行していた様子です。もっとも他では見られないパフォーマンス、会場の熱は上がりっぱなしでした。

 76歳ですが、16年前と比べても何もかも変わらず最高のロックンローラーのままでした。この声量にスタンドマイクさばき、何より全身に纏うオーラがとんでもないです。ステージ終わりの一言、「紅白歌合戦、出させてくれてありがとうございます!!」。ちなみに出演後はあっさり帰宅、17分後にはもう自宅にいたという報告が娘さんからなされています。そしてあらためてキングカズのコメント、「永ちゃん最高ーーーー!!」

ウラトーク

 津田さんは最初からここで歌うことを期待してます。映像が始まると「バーで座りながら歌ってはるやん」。76歳という年齢にも驚いています。林田アナは矢沢さんとも一郎さんとの対談番組で一緒したそう、「海外の年上の方が現役でいらっしゃるから」「続けることが生きること」という話をされていました。

 ドライブに行きたくなる声と話す津田さん。シチュエーションはユースケさんと2人、さらに発展させて林田アナと3人、場所は千葉の奥の方。「このまま行かへん?」「初日の出見に行きましょうか3人で、永ちゃん聴きながら」とかなり適当な話に帰着しました。

 カッコ良い永ちゃんを見て「こうなろう、こうなろう」「なれるか?それ言わしてもらうわ、なれるか?」「俺もうちょっとしたらこうなると思うんよ」「なるか!絶対に」。変にナルシストと化す津田さんにツッコミを入れるユースケさん、カズさんの話題もしたところでサプライズに驚き。「有吉さん、有吉さん落ち着いて!」と話す限り司会者も結構な動揺があるようです。

 永ちゃん登場にはウラトーク席も大興奮、何度も叫び声を挙げています。したがって、ほぼ仕事を放棄しているような状況でした。一瞬ウラトーク席も本編に映り込みますが、全く気づいていない様子です。それ故に客席の興奮度を、非常に分かりやすく直に伝える形になっていました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました