今週のビルボードチャート~11/23(なにわ男子、King Gnu、LiSA他)

今週の初登場曲&注目曲

・2位 なにわ男子「ハッピーサプライズ」
 →CD発売初週・セールス1位(51.7万枚) ラジオ10位

・4位 OCTPATH「Like
 →CD発売初週・セールス2位(11.4万枚)

・10位 GANG PARADE「Priority」
 →CD発売初週・セールス3位(7.9万枚)

・16位 King Gnu「Stardom」
 →11/17(木)配信開始 ダウンロード2位 ラジオ9位 2022NHKサッカーテーマ 11/30にCDシングルも発売予定

・33位 FANTASTICS from EXILE TRIBE「Choo Choo TRAIN」
 →CD発売初週・セールス5位(2.0万枚)

・53位 7ORDER「Growing Up」
 →CD発売初週・セールス6位

・58位 Vaundy「忘れ物」
 →11/14(月)配信開始 日本マクドナルドCMソング

・92位 Kanaria「大脳的なランデブー」
 →11/16(水)配信開始 ダウンロード27位 アニメ『チェンソーマン』第6話EDテーマ

・97位 LiSA「一斉ノ喝采」
 →11/5 配信開始 テレビ朝日・ABEMA『FIFAワールドカップ カタール2022』公式テーマソング

 大幅ランクアップなど、注目のチャートアクションを見せたのは以下の曲です。

・1位 Official髭男dism「Subtitle」(先週2位)
 →通算4週目の首位 ストリーミング・ダウンロード1位 動画再生2位 ラジオ3位

・12位 RADWIMPS「すずめ (feat. 十明)」(先週28位)
 →ストリーミング10位 ダウンロード6位 11/11(金)から主題歌になっている映画『すずめの戸締まり』が公開

・13位 RADWIMPS「カナタハルカ」(先週34位)
 →ストリーミング12位 ダウンロード5位 11/11(金)から主題歌になっている映画『すずめの戸締まり』が公開

・30位 Da-iCE「スターマイン」(先週40位)
 →動画再生10位 ストリーミング53位から37位に上昇

・41位 HoneyWorks「可愛くてごめん(feat. かぴ)」(先週47位)
 →最高位更新

・62位 BTS「Run BTS」(先週圏外)
 →動画再生4位

今週のピックアップ曲

なにわ男子「ハッピーサプライズ」


 先日の紅白歌合戦歌唱曲予想でも少し触れましたが、音楽デビュー1周年を飾る3rdシングル表題曲は非常に爽やかな楽曲です。王子様然とキラキラした雰囲気は最近のボーイズグループどころかジャニーズ事務所的にもいまや異質な印象もあり、逆に差別化されているように見えます。王道路線でも古さを感じさせないのは、やはりメンバーがまだまだフレッシュな故でしょうか。Sexy Zoneのデビュー期からKing & Princeを経て彼らに辿り着いたという王道ジャニーズソングの系譜ですが、キンプリらしさを受け継いでいるという点は彼らのファンにしてみると複雑な心境かもしれません。

OCTPATH「Like」

 JO1が紅白歌合戦出場決定、INIもMV1000万超・CDセールス初動50万前後を記録するという大人気です。3rdシングルリリースのOCTPATHはまだまだこの2組の数字に届いていませんが、PRODUCE 101 JAPAN出身組アーティストとしてはそろそろ注目すべき存在になりつつあります。

 メンバーは惜しくもINIとして選抜されなかった8人ですが、MVを見る限りダンスは自然でカジュアル。オーディションのレベルの高さがパフォーマンスを見ても伺う事ができます。楽曲はラップも混ざった標準的ダンスポップスという趣ですが、リズムに乗ったしなやかな動きは間違いなく見どころの一つに挙げられます。全体的に爽やかな雰囲気あり、メンバーをよく知らなくても曲から興味を持ってファン化する素地も含んだ楽曲と言って良いのではないでしょうか。

King Gnu「Stardom」

 FIFAワールドカップ開幕、今年のNHKテーマソングはKing Gnuが担当します。これまでのサッカーテーマソングで多く聴かれた一体感だけでなく、1試合ごとのドキュメンタリー性まで感じさせる音楽を作れるのがKing Gnuの凄さ。サポーターとしてテンション上げて応援するというより一試合一試合をじっくり見て欲しい、そんなメッセージ性が含まれている楽曲のように感じました。これまでのサッカー中継テーマソングとは一線を画す形の名曲、後々語れる令和のJ-POP史の中でも重要な存在になりそうな気がします。

Vaundy「忘れ物」


 高音から始まる歌い出し、編曲はエレキギターが目立ちますが、メロディーと曲調はフォークギター弾き語りでも十分成立する内容です。シンプルな楽曲進行だからこそ余計に感じられるアーティスト・Vaundyの骨太さ。そこには令和らしさの中に若干の昭和っぽさも含まれているような気がします。

 若者中心に人気と言われますが、彼が作る音楽は間違いなくどの世代にも通じる完成度を誇っています。紅白歌合戦に出場することで、さらに全世代的な人気を得ることは間違いありません。

LiSA「一斉ノ喝采」

 11/16発売のアルバム『LANDER』リード曲で5日に先行配信ですが、楽曲が広まるのはむしろ今週以降でしょうか。AbemaTVではFIFAワールドカップカタール2022全試合を中継、特にサッカーファンにとってはこれからしばらく毎日のように耳に入る楽曲になることは間違いありません。

 アーティスト・LiSAの魅力の一つにスポーティーなパフォーマンスが挙げられます。今回の曲はその要素が特に強調されています。”蹴る””ゴール”というフレーズや間奏の雄叫びも、世界の頂点を競うサッカー大会の雰囲気によく合っています。

 それにしても、King GnuのNHKテーマソング同様この曲も『一緒に応援』ではなく『試合に含まれたドラマ性』を強調している内容に聴こえます。ベスト8進出を目指す今年の日本代表ですが、彼らの応援だけでなく大会全体を意識した今回のテーマソング2曲は現代の時代にも即していて、名曲多数の歴代でもとりわけ高い完成度と言って良いような気がします。

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