今週のビルボードチャート~11/10(BE:FIRST、優里、AI)


 今週はBE:FIRSTとINIが熾烈な1位争いを展開、そのため2021年を振り返っても特にビルボードチャートの話題で盛り上がる週だったように思います。総合ポイント23000台、わずか500ポイントの差を制したのはBE:FIRST「Gifted.」でした。

 プレデビュー作の「Shining One」はJO1に阻まれて2位でしたが、フィジカルも含めたデビュー作で見事総合1位になったBE:FIRST。CDセールスなどフィジカル面はINIの方が上ですが、ストリーミング他の配信要素で振り切った形になりました。11月3日公開、再生数は現在Spotifyで81万、Youtubeで633万です。

 INI「Rocketeer」は僅差で2位、ただCDセールス48万枚はBE:FIRSTの21万枚を大きく上回っています。ファンの熱狂度はこちらの方が若干高そうで、TwitterはBE:FIRST4位に対してINIが1位。ただTwitterのポイントは全体の1%あるかないかなので、実際のところ順位にはあまり影響ありません。再生数は現在Spotifyで205万、Youtubeで866万、ただ配信開始は9月26日なので少々早めです。ストリーミングでの差は、公開開始の早さも関係していそうです。あとはラジオオンエアがBE:FIRST 1位、INI 45位と大きな差がありました。グラフを見る限り、少なくとも800ptくらいはありそうな雰囲気です。CDセールスは間違いなく2枚とも調整が入る範囲内で、27万枚で5000ptくらいの差でしょうか。ただいずれにしてもファン以外でも普通に知っているような、いわゆる世間的な「ヒット曲」になるのは今後のチャートアクション次第であることは間違いありません。なおINIの楽曲については既に先行配信で10/6に5位でランクインした際に触れているので(その時の記事はこちら)、ここでは書きません。

 8位に優里「ベテルギウス」が初登場。ダウンロード4位につけてます。ストリーミング順位は22位ですが、現在Spotifyの日本ランキングでは4位に入っています(一応LINE MUSICキャンペーンもやっているのですが)。「ドライフラワー」同様、ロングヒットになる可能性が非常に高いです。その「ドライフラワー」も相変わらず総合3位、おそらくこれから年末の歌番組出演が多くなることを考えると、年またぎのヒットになるのは確実と考えて良いでしょう。

 9位にBUMP OF CHICKEN「Small World」初登場、ダウンロード2位につけてます。16位超特急「Yodelic Fire」は例のごとくLINE MUSICキャンペーンがメイン。17位スピッツ「大好物」、19位虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、Liella!「LIVE with a smile!」、37位AI「アルデバラン」、38位三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「Honey」、48位マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」など今週は初登場が特に多い週となっています。

1位 BE:FIRST「Gifted.」


 この曲最大の特徴は、一つ一つの音と動きが重いことだと思います。ここ最近のボーイズグループのダンスミュージックは、流れるような華麗さが洗練されたカッコ良さに繋がるケースが多い傾向にありますが、この曲に関しては1つ1つの動きからオーラを出しているようなパフォーマンスに見えました。BE: FIRSTの躍進は間違いなく新しい潮流ですが、楽曲は前作同様メロディーラインにも力を入れている印象で、案外こういった音楽を聴き慣れていない人でも入りやすい楽曲のようにも感じました。SKY-HIのプロデュースなので当然ではありますが、三浦大知やw-inds.などが作り上げた流れをしっかり継承しているという印象もあります。

 ダンスミュージックはどうしても盛り上がる楽曲が主体になりがちですが、この曲はまさに「魅せるダンスミュージック」と呼ぶに相応しい内容に仕上がっています。個人的にダンスグループのダンスはバンドでいう演奏みたいなものと認識していますが、音楽シーンでは音にならないという点でどうしても過小評価されがちな要素になります。ただBE:FIRSTのパフォーマンスを見る限りでは、彼らによってダンスそのものの評価を押し上げる可能性まで感じることが出来ました。今年は新しいボーイズグループの大躍進が非常に目立つ1年でしたが、日本での旗手はやはり最終的に彼らになりそうな予感がします。SKY-HIのプロデューサーとしてのコメントを見ても、”チャートに一喜一憂しない” ”他事務所を強く意識しない”など頷ける部分が非常に多いので…。

8位 優里「ベテルギウス」


 優里さんの売り出し方もまた独特で、当初フルコーラスMVがアップされていた「ドライフラワー」もshort ver.化、その後別のディレクターズカット版のフルがアップされました。少なくともYoutubeでは、MVよりもTHE FIRST TAKEを優先している印象もあります。それだけパフォーマンスと歌声に自信がある、という証なのかもしれません。

 既に配信開始している音源はバンドサウンド中心ですが、このTHE FIRST TAKEは弦楽器など柔らかい音が中心になっています。確かに聴き比べると、一発撮りのライブパフォーマンスの方が魅力的な歌声に聴こえます。一つ一つの言葉を力強く、最大限の感情を込めて歌う姿が非常に印象的です。楽曲は美しいメロディーと言葉で聴かせるラブソング。気がつけば昨年~今年に何人か出てきた弾き語り男性ソロ系も、最終的には彼に集約されたという感があります。

37位 AI「アルデバラン」


 朝ドラ『カムカムエヴリバディ』主題歌として、もうお馴染みの人も多くなったでしょうか。昨年『エール』に出演、過去『風のハルカ』で主題歌も手掛けた森山直太朗が楽曲提供しています。

 R&Bの色が強いAIさんですが、そういえば2005年に大ブレイクした楽曲はバラードの「Story」でした。当然その間にもバラードは多く歌っていますが、今回の楽曲は彼女以外にも多かった2000年代の名バラードを彷彿とさせるような出来になっています。一つひとつの言葉の説得力・ラストのフィナーレを飾るスキャットは、まさしく大作バラードと呼ぶに相応しい内容。歌の魅力を最大限に引き出すシンプルなMVも素晴らしく、文句無しの名曲です。間違いなくAIさんにとって新しい代表曲になる楽曲で、ドラマともども大ヒットすることを願いたいです。

 

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