新しい曲が少しずつ入ってきましたが、まだ今週はロングセラーが軒並み上位に残っていますね。1位はストリーミング未配信、ジャニーズWESTの「週間うまくいく曜日」でした。シングルCDを1週間で20万枚売ることができるのは、やはり流石の一言に尽きます。

 今週の2曲はまだレビューとして書いていない、ヒット中の2曲でいきましょう。そのうち3曲とか4曲とか書く週も出てくるはず…。

LiSA「dawn」

 TVアニメ『バック・アロウ』OPテーマソング。チャートの結果は11位であまり高い結果が出てないですが、そもそも『鬼滅の刃』が日本記録級のヒットなのでそれと比較するというのが酷というもの。「紅蓮華」「炎」で広く国民的に知られる歌手になりましたが、この2作品で初めてLiSAを知った人に本来はこういう歌手ですよ、と紹介しているようなロックナンバー。迫力満点のバンドサウンドとボーカル、うまくキャッチーに作られているメロディーが出色です。作曲は草野華余子と堀江晶太で、その堀江さんが編曲も担当。近年彼女の楽曲を多く手掛けているミュージシャンなので、間違いがありません。

 ヒットとしては、CDセールス以上にストリーミングで伸びていないのがやや気になります(ダウンロード指標は1位でした)。固定ファンは以前から変わらない支持だと思いますが、予想以上に『鬼滅の刃』きっかけの人を呼び込めていないのかもしれません。とは言えそれ以前でも大阪城ホールを満員に出来る人なので、自分としてはこの路線で迷いなく突き進む彼女を支持したいですね。

Official髭男dism「universe」

 続いては16位にランクアップしたOfficial髭男dismの新曲「Universe」。CDとしては来月24日に発売ですが、もうストリーミングやYoutubeでフルコーラス聴いた人が大多数でしょう。『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』主題歌。1985年公開の第6作のリメイク。

 タイアップが大きくなると自然と制作に制限が生まれるもので、それによって本来の路線と乖離して違和感が生まれる例も過去にはありましたが、髭男の凄いところはそれさえも楽しんで余計に魅力的な作品を生むこと。そんなことをつい考えてしまう力がこの「Universe」にあります。バンド音もそうですがそれ以外の音の使い方が有り得ないほどうまく(特に序盤の電子音が最高)、言葉の使い方もタイアップ先のフレーズを上手く散りばめられながら共感できる内容にしています。藤原さんの歌声は男性ボーカルNo.1だと2年前からずっと思っていますが、この曲では表現力という点でさらに深みが出ているように思いますね。かなり考えて丁寧に作り込んだ作品であることが、一聴しただけでも分かります。

 とにかくどの観点から見ても凄いという要素が無限にあって、国民的ヒットにならない理由がありません。間違いなく2021年のJ-POPで欠かせない1曲になります。この曲を聴くことで宇宙一短い5分半を堪能できる、個人的にはこのキャッチフレーズで今回の髭男の新曲を紹介したい気分です。CDリリースを経て映画公開される3月4月は、もしかすると何週も連続1位獲得という形になるかもしれません。