今週の1位はSnow Man「Grandeur」。CDセールスとリッピングで1位獲得、構成比はこの2つで9割近くを占めてます。そのセールスは初週80万超、人気が高いとは聞いていましたが想像以上の数字ですね(しかも前作は90万超だったとか)。十数年前のオリコンでも、握手券や投票券込みのAKB48は例外として、あまり目にした記憶のない数字の高さです。それでもストリーミング未解禁、Youtubeも短縮ver.公開なのでファン以外なかなか手が届かない部分もあったり…。ただこれだけの枚数・熱狂度だとストリーミング解禁されても、ファンはしっかりCDも買って30万枚くらいは軽く計上するはずで。歌詞カードやジャケット、データと違って物理的に入手できる点など、CDには音源のみとまた違う魅力があるのも確かなわけで…。

 チャート上位の顔ぶれは今週も大きくは変わりません。ただYOASOBIの躍進がすごく目立ちますね。上位20曲中7曲も占めてます。アルバム『THE BOOK』収録曲のみかと思ったらさにあらず、7位の「怪物」と20位の「優しい彗星」は新曲です。というわけでこの2曲をまずはピックアップ。

・YOASOBI「怪物」「優しい彗星」

 

 アルバム『THE BOOK』リリース後すぐ先行配信開始になりましたが、この2曲は3月24日に両A面CDシングルとして円盤化もされるようです。両曲とも、アニメ『BEASTARS』のOPテーマ・EDテーマとしてそれぞれ起用されていますね。

 先日とある音楽評論家の方のツイートが物議を醸しましたが、確かに生音中心のサウンドと比べるとその点不得手ではあると思います。ただそれくらいのことはおそらく制作側も分かっているはずでありまして。両曲聴いて感じたのは、「怪物」はコード進行やメロディーなど得意だと思える部分を伸ばしていること、「優しい彗星」もメロディー優先ではありますが、ピアノの音を中心に間奏でギターを入れるなど少しずつ使える音の種類を増やしているように思えたこと。音の点はヒットすることと、特にコロナ禍が収まって以降はスタジオも今より使いやすくなってより充実して、自然に解決されるのではないかと考えます。私の場合は聴く際に特別優れた音質を求める人ではないので、少なくともそれをもって良いかどうかの判断はしません。というよりこれがダメなら、打ち込み中心の同人系やアイドル系はほぼ聴けなくなります。これも現時点のYOASOBIの個性として捉えれば、何も問題ないように思います。

 年末の勢いで一気に攻勢を仕掛けている状況であることは現状間違いありません。極端な話、今は”YOASOBI”という名前だけで初期の再生数が大幅増加する状況だと思います。そういう意味では、CDリリースする3月くらいまでにどこまで各曲ロングセラーを続かせることが出来るかが大きなポイント。もしかすると2月3月もバンバン新曲配信するのかもしれないですが…。ソニーは昔から稼げそうな人はどんどん露出を増やして、それが過ぎた結果TVパフォーマンスを見て逆に心配になってしまうケースも見受けられるので、その点だけが少し心配です。

・家入レオ「空と青」

 今週40位にランクインしたのは、先週発売された家入レオの新曲「空と青」。ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』主題歌、その脚本を手掛けた北川悦吏子が主題歌の作詞も担当。作曲は川上洋平、編曲も[Alexandros]が手掛けています。川上さんもそのドラマに出演しているみたいですね。レオさんがドラマ主題歌を担当するのは珍しくもなんともないのですが、楽曲の顔ぶれに関しては極めて新鮮です。言われてみればドロスっぽい曲ではありますが、逆に考えると言われるまではそう感じさせない魅力があります。それだけレオさんの歌声が綺麗だということでしょうか。あとは年と経験を経てすっかり穏やかな印象になっています。「Shine」のリリースイベントで見た時のギラギラした雰囲気の若さが、今はすごく懐かしく思えます。もう9年前の話になるのですね。

 というわけで「サブリナ」でデビューしたのは2012年2月、今年でついに活動10年目突入。これだけ長く仕事が途切れず続いているのは本当に素晴らしいことですね。リリースイベント以外でも、2016年にLIVE SDDで見た際のステージはオーラがあって盛り上げ上手で素晴らしい声量でした。そう考えると、幅広く支持されている割に音楽ファンからあまり話題になっていない、若干過小評価されている印象もあるような…。気のせいかもしれませんが。