1位はKis-My-Ft2「Fear」、2位はYOASOBI「大正浪漫」でどちらも初登場です。キスマイは例のごとくCDセールスでポイントの3/4を占める形ですが、残り要素の大半はLINE MUSICを元にしたストリーミングです。なおCDセールスは13万枚なので、あまり高くありません。YOASOBIは今年だけで配信シングルを10作もリリースしています。現在TOP20内に6曲、TOP100以内に12曲ランクイン。昨年同様、今年もヒットチャートを絶えず賑わせている存在になっています。またAyase「夜撫でるメノウ」も50位から26位にランクアップ。

 8位に岩田剛典「korekara」が初登場。三代目J Soul Brothersのパフォーマーからソロ歌手デビューとなります。ストリーミング配信もありますが、やはり総合ポイントのメインを占めるのは5万枚近く売り上げたCDセールスのようです。

 その他初登場・大きく順位を上げたのは桑田佳祐、LISA from BLACKPINK、超特急、乃木坂46、milet、夜のひと笑い、山下智久、Uru、HaSHなどがいます。

1位 Kis-My-Ft2「Fear」


 迫力のある演奏とボーカルで聴かせる楽曲です。シリアスな雰囲気もあって、デビュー10周年にして新鮮なカッコ良さを見せる内容に仕上がっています。10年前にはまず歌わなかったタイプの楽曲で、それだけグループのスキルが向上していることがよく分かる内容です。ただ世間一般的に見るとイメージが違うのは間違いなく、例えば紅白歌合戦で選曲されるかと言われるとあまりその絵が浮かばないのが、過去2回のステージを踏まえた傾向でもありまして…。

2位 YOASOBI「大正浪漫」

 J-POPの歴史は、元を辿ると歌謡曲を通り越して流行歌にまで行き着きます。歌謡曲最初のヒットは1920年代後半、昭和になってすぐの「東京行進曲」辺りと言われていますが、その普及に大きな役割を果たしたのは大正末期に始まったラジオ放送でした。

 …という歴史を制作者が知っているのかどうかは不明ですが、MVの映像に「大正十二年 千代子より」とある名前のモデルは佐藤千夜子なのかもしれないと勝手に想像。ちなみにこの大正12年は、関東大震災が起きた年でもあります。西暦で言うと1923年、今から98年前の話です。…実際はおそらく最後の歌詞の”八千代”から連想された名前だとは思いますが。

 1920年代のイメージと100年後の現在をミックスした映像は見ごたえがあり、歌謡曲のエッセンスを随所に感じさせるメロディーも終始聴きどころと言える高い完成度。3分間に詰め込まれたストーリー性も抜群で、今年数多く発表されたYOASOBIの曲でも個人的には特にお気に入りです。

8位 岩田剛典「korekara」


 三代目J Soul BrothersではあまりないタイプのR&B色強めの楽曲です。登坂さんや今泉さんと比べるとは全く違うタイプの歌声で、確かに高音ボーカルで美しく聴かせるのは難しそうです。逆に言うと、この曲は岩田さんの声の特徴にうまく合わせてより魅力的に作られた内容です。新鮮なカッコ良さがありますね。ソロワークだけでなく、グループでも彼をボーカルに加えた作品を発表してみるのも面白いのではないかと思いました。