ベストヒット歌謡祭2021を見て感じたことを書きました

 歌番組、特に毎年恒例の特番になるとツイートをしながら見るのが個人的に習慣になっています。全ての番組でこれをやる予定はありませんが、今回のベストヒット歌謡祭は感じることが例年以上に多かったのでコラム記事にしてみました。番組を見たツイートを元に、色々振り返っていきます。


 ベストヒット歌謡祭は例年放送時間が短く、出演者もほとんどが他番組と被っているのでここ数年は全く見ていませんでした。今回久々に見た理由はJO1BE: FIRSTDa-iCE真田ナオキといった他の歌番組で見られる保証のないアーティストが複数いたことが大きいです。来週日本テレビ制作で放送されるベストアーティストはまだ全出演者発表されていませんが、ラインナップを見る限りジャニーズ色が強いことはほぼ間違いなし。在阪局ならではのブッキングが出来たのは、今回の放送において非常に大きな強みだったような気がしました。

 全体的にダイジェスト的な進行になったのは予想通りでしたが、ここ数年の紅白歌合戦前半で見られる不当にカットされるようなステージはありませんでした。全てではありませんが、概ね今年の曲メインで構成されていたのは大変良かったです。2000年代中盤くらいまではこれが当たり前という認識でしたが、明確に路線変更したFNSはともかく最近はベストアーティストでもMステスーパーライブでも懐メロ連発状態なので、一年を音楽で振り返る番組としては非常に高いポイントをあげられます。

 曲間の映像は東京五輪の名場面が非常に目立ちました。セットの切り替えの穴埋め以外でも案外これにかける時間が長かった印象だったので、出来ればもう少し短い方が良いです。歌番組はあくまで歌がメインの番組である、ということを各局は認識して欲しいと思ってます(特に来週放送の日本テレビは一番不安…)。


 あまり各アーティストのパフォーマンスは文面に起こさない方がいいのかもしれませんが、それでも連続でパフォーマンスとなるとどうしても比較してしまうのが人間です。もちろん、「みんな違って、みんな良い」というのを原則として補足的に振り返りたいと思います。

 JO1「Run & Go」は爽やかさが耳に残りました。CMソングということで、メロディーがくっきりしていて親しみやすい楽曲であったとともに、JO1以外でもいいのでは…という感想も正直持ちました。献身的とまで思えるファンの熱さは大変素晴らしいことですが、ファン以外に大きくアピールするには「カッコ良い」よりも「凄い」と思わせることが大切ではないのかなという気がします。その点では現状だと、ファンが増えることはあるとしてもなかなか数字では測れない「ヒット曲」がどれだけ量産出来るのかな…という気になってしまいました。

 JO1を見た後に見るとBE:FIRSTは、サビの憶えやすさ”静”の雰囲気を上手く作ったトラック作りメンバーの歌唱力の3つの点で大きく勝っていたように思います。はっきりとした芯のあるプロデューサーの方針が、JO1以上に広く伝わっている印象があることも大きな強みのような気がします(繰り返しますが、プロデューサーの方針の伝わり方はあくまで私個人の印象でしかありません)。

 そして10年近く先輩のGENERATIONSは後進の若手の後に見ると、動きも表情も非常に余裕のあるパフォーマンスに見えました。経験値の高さが伝わるステージは、曲順で考えると彼らにとって大きなプラスだったような気がします。


 激しいパフォーマンスを展開していた櫻坂46「流れ弾」は、テロップに出てくる歌詞にどうしてもナンセンスさを感じてしまいました。横文字の”イェー!”辺りは字面で起こすような内容でなく、せめて英語に出来ないものかというのが個人的な感想です。目に入るとカッコ良さがこれによって帳消しになるような、そんなことまで思ってしまいました。

 一方テレビ初披露となった乃木坂46「最後のTight Hug」は特に違和感を感じる場面なく、やはりさすがの内容でした。生田絵梨花と秋元真夏が抱き合う振付は、2人の関係性を知っているとより感じ入る部分が大きくなります。日向坂46AKB48も振付が激しく、ここ数ヶ月ダンスミュージックの潮流がすっかり凄さをアピールすることになり始めている印象もありますが、乃木坂46にはあえてダンスの凄さではなく美しさをアピールする方向でいってほしい、とりわけ今回のステージを見てそれを強く感じました。


 一方AKB48は、ダンス以上に岡田奈々の歌い出しの歌声に心を鷲掴みにされました。以前から歌唱力の高さを感じる部分が大きかったですが、明らかに1人だけ声の質が違うという印象です。坂道グループでもこれだけの声を出せる人はいないので、ダンスとともに彼女の声も更に活かして欲しいと心から願います。


 なにわ男子はジャニーズの新しいグループとしてより、男子ボーイズグループの新しいグループとして私は見るようにしていますが、今回の番組を振り返ると爽やかさは間違いなく圧倒的トップでした。若い女性をキュンキュンさせるルックスと声は間違いなく魅力的で、歌の方も発展途上とは言えひと昔前にデビューした先輩よりも確実に良い声が出ているように思いました。各テレビ局との関係性は間違いなく他グループよりリードしているので、そこでどんどん良い所をアピールする形になるのだと想像します。事務所にはこれまでの一社寡占ではなく、共存してボーイズグループシーンを一緒に盛り上げていくことを強く願いたいです。特に今のジャニーズ事務所所属グループは内向きばかりでなく、ヘタなJ-POPグループよりも音楽面で攻めている印象も強いので尚更そう思います。


 Da-iCEは映像紹介も至極丁寧な内容で間違いなく、ステージ構成も彼らの良さを最大限にアピール出来た内容で、もしかするとスタッフの中に彼らのファンがいるのではないかとも思えるくらいでした。一番印象的なのは、ボーカルが歌以外のパートで他メンバーと一緒に踊っていること。ボーカル+ダンサー体制のグループは原則ボーカルはボーカルに集中してあまり踊らないのですが、Da-iCEの場合ダンスも全く一様に全員揃っていました。更に言うとボーカル2人とも発声・高音極めて良質で、正直パフォーマンスだけで見るとなぜ歌番組に出ていないのか全く理解できないとも思える内容でした。

 このパフォーマンスをきっかけに、再度ヒットチャートで上昇することを期待したいです。あるいは昨年のDISH//のように、各年末歌番組にも出演して欲しいです。なお今週のビルボードでは31位、Hot100のランクインは40週目です。

 それ以外も西川貴教のデビュー25周年とは思えない扱い、NMB48の渋谷凪咲センター、DA PUMPのダサさの魅力など色々呟きましたが、長くなるのでこれくらいに収めたいと思います。全日本有線放送大賞の頃から始まって今年で54回目、数少ない在阪局制作の音楽番組として今後も長く続くことを願います。

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