Spotify/YouTube再生数ランキング・23　スピッツ

　SpotifyとYouTubeの再生数を調べる企画、第23弾はスピッツ。2023年2月11日にデータ更新しています。

　1991年メジャーデビュー、2021年にデビュー30周年を迎えましたが、いまだに現役バリバリで新曲もヒットさせています。文句無しの国民的バンドですが、YouTubeでの配信はかなり早期でした。ただ全曲ストリーミング解禁は2019年10月9日で、こちらは意外と遅め。もっとも再生数は非常に多く、既にSpotifyでは150曲以上が10万回再生されてます。

　Spotifyはアルバムで別集計がいくつか見られますので、今回も合算版と合わせてランキングを作成しました。またシングルは2006年以降の作品のみ解禁なので、Superflyの記事と同様、解禁されていないシングル収録曲は当該作品を収録作品の欄に載せない代わりに楽曲欄を太字で表記しています。ただ楽曲発売日は当時のタイトルに準じました。

　タイアップ情報はアニメ・ゲーム・映画・ドラマ・CM＆企業・報道＆スポーツ・その他で色分けしています。

Spotify再生回数ランキング

Spotify再生回数ランキング（合算版）

　アルバムver.を合算することで上位のランクインに影響はありませんが、2パターンがTOP30に入っている曲も多いので繰り上がりが多く起こりました。「スカーレット」「青い車」「遥か」「夢じゃない」「ヒバリのこころ」の5曲が合算でランクイン、この5曲もアルバムで別バージョン（「夢じゃない」は1997年シングル発売時にリミックス）が作られているのが面白いところです。

　「ロビンソン」「チェリー」の2強は当時のCD売上通りですが、「楓」は『フェイクファー』からのリカットということもあって当時のCD売上は低めでした。その後2010年にテレ朝SPドラマ『お母さんの最後の一日』主題歌、2017年『午後の紅茶』CMでは上白石萌歌が歌唱。カバーアルバムで選曲される機会も非常に多いです。

　「空も飛べるはず」は発売2年後のドラマ『白線流し』主題歌、「夢じゃない」「愛のことば」もドラマ主題歌に際してリメイクされています。アニメ『ハチミツとクローバー』では数多くの楽曲が挿入歌として採用されました。近年も過去曲が新たにタイアップされる機会が多いです。

　最新曲も順調にランクインしています。「大好物」も既にTOP30入り、近年の曲では「優しいあの子」「紫の夜を越えて」に次ぐ再生数となっています。

YouTube再生回数ランキング

　「ロビンソン」は1990年代の邦楽MVで初めて1億再生を達成した作品です。早くにYouTubeで公開されたことも理由ですが、それだけ現在でも多くの人々の支持を集めている名曲であることは疑いようもありません。

　上位はSpotifyと比べても大きく変化はありません。公開日時が古い分新しい曲はどうしても不利で、「優しいあの子」の順位はその分で差がついたという印象です。一方500万再生クラスでは、Spotifyでランクインしていない2009年～2013年の楽曲が少し目立っています。さらに新しい曲はそれらにも阻まれている状況で、2021年の「紫の夜を越えて」はここ最近でようやくTOP30入りを果たしました。公開曲数は最新曲「大好物」で50曲達成、今後も少しずつ増えていくことは間違いありません。

マイベストランキング

　1990年代後半のシングル曲は誇張抜きで毎日のように好んで聴いていたので、近年の曲と比べても思い入れは非常に深いです。その割に『ハチミツ』『インディゴ地平線』『フェイクファー』といった名盤をちゃんと聴いていなかったですが…。その中で特に好きだったのが「冷たい頬」「渚」でした。

　繰り返し聴いていた時期の曲と比べると、2009年以降の作品はどうしても上位の壁が厚いという印象になってしまいます。もちろんどの曲も素晴らしい内容ですが、なにぶん上位特に15曲くらいまでは絶対に外せないナンバーなので…。