第71回(2020年)NHK紅白歌合戦テーマ・司会者決定

 例年よりもはるかに難しい今回の紅白歌合戦の舵取りですが、まずはテーマと司会者が決定しました。

 テーマは「今こそ歌おう みんなでエール」。今年8月8日に『ライブ・エール~今こそ音楽でエールを~』がNHKで放送されましたが、おそらくはこれに準ずる形になると思われます。実際視聴してその感想もTwitterで逐次書いていきましたが、良い内容でした。ただその全てを踏まえるのではなく、あくまで良かった点だけを紅白に活かして頂ければと思います。

 さて司会ですが総合司会は内村光良が4年連続、桑子真帆アナが2年ぶり3回目の起用。これは夏の番組と同様の組み合わせです。極めて妥当な選出です。一つだけ気になるのは、紅白でも内村さんのピアノ演奏もしくはそれに準ずる企画があるかということ。反響が大きかったのは確かですが、あまり上手いこといかずに本人が大変申し訳無さそうな気持ちになっていた様子を見ると、無理なことだけはさせないようにして欲しいと個人的には思います。もっとも「YELL」のピアノ演奏は後に『内村文化祭』でリベンジがあったということで、紅白で披露する必要がなくなったとも言えますが…。

紅組司会・白組司会は今回2人とも初起用になりました。

 紅組は二階堂ふみ。1994年9月21日生の26歳。早くから女優として頭角を現していて、初主演は2008年12月の『キミに歌ったラブソング』。映画では『ヒミズ』『悪の教典』『オオカミ少女と黒王子』『翔んで埼玉』などに出演しています。NHKドラマは大河だと『平清盛』『軍師官兵衛』『西郷どん』、そして今年は現在放送中の『エール』ヒロインの古山音役。2010年以降に目立つ形での選考で、なおかつテーマにも合っているということです。
 司会をやっている姿は見たことがなく、経験もないようですが、直感としてはかなり無難にこなしそうな。松下奈緒井上真央堀北真希有村架純辺りの系譜に近いと思います。井上真央や、かなり前ですが第42回の浅野ゆう子位に上手くやればまさに上出来ですが、果たして。

 白組は大泉洋。2018年5月からSONGSの顔として出演中、それ以前から私も司会候補として予想に挙げることもありましたが、遂に起用となりました。今回は活動休止前のと予想していましたが…。
 北海道ローカル時代から現在に至るまでアイドル的人気も持ち合わせていて、話術に関しては折り紙付き。アーティストに対するリスペクトも十分あり、今回だけでなく通常の状態に戻った時までしばらく起用して頂きたいと思っているくらいですが、一歩間違えると台本から大きく脱線して時間調整が…というリスクもあるでしょうか。もっともSONGS以外でも司会経験は多く、自分が前に出るタイプのように見えて非常に気遣い出来る方という印象があるので杞憂だと思いますが。ジャニーズ事務所所属でない白組司会は第58回の笑福亭鶴瓶以来13年ぶり、全く起用されないのは第56回以来15年ぶり。その点でも新鮮な気持ちで見られる紅白歌合戦になりそうです。

 

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