【今週の総合ソング・チャート“JAPAN HOT100”】
1位 JO1
2位 Aimer
3位 King Gnu
4位 =LOVE
5位 優里
6位 TWICE
7位 宇多田ヒカル
8位 優里
9位 BTS
10位 back numberhttps://t.co/ynTVsdWD3S pic.twitter.com/p22FBQ3QZe— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) December 22, 2021
JO1「僕らの季節」は、この曲が収録されているCDシングル『WANDERING』を51万枚売り上げて堂々の首位獲得。前作が約35万枚だったので、大幅にセールスが増えています。ルックアップ2位・ダウンロード4位・ストリーミングも9位。Youtubeも公開約1ヶ月で600万再生を達成しました。あとは2週目以降も上位に残れば堂々の大ヒット、来年の紅白歌合戦出場の可能性も高くなりますが、果たしてどうなるでしょうか。
Aimer「残響散歌」は今週も強く、なんとデジタル3指標完全制覇を達成。総合12000ptはCD売上だけだと75万枚でも全く届きません。それだけ圧倒的な数字であるとともに、JO1がセールス以外でもしっかり数字を稼いだという証明にもなっています。1つ順位が下の3位・King Gnu「一途」はまさにそれに次ぐ順位という印象でした。
CDセールス2位の=LOVE「The 5th」が総合4位、こちらは相変わらずほぼこの要素のみで偏ってます。同3位のTWICE「Doughnut」が総合6位、こちらも意外にCDセールスが80%近くを占めました。Youtubeで1000万近く再生されているMVが一切計上されていないのは不自然ですが、何かあったのでしょうか…。ここ最近TWICEは集計ミスも発生しているので、やや気になるところです。
先週の上位はSEVENTEEN、モーニング娘。’21などCDセールスメインのアーティストはガッツリ順位を下げてます。それ以外はロングセラーコースでほぼ順位キープ。クリスマス需要でback number「クリスマスソング」が19位にランクイン、「恋人たちのクリスマス」「クリスマス・イブ」「メリクリ」などもしっかり登場しています。
1位 JO1「僕らの季節」
今回は非常にわかりやすい構成になっていると思います。メロディーがくっきりと出ていて聴かせる楽曲は、一人ひとりのボーカルの色がはっきり出ている内容に仕上がっているのではないでしょうか。なにわ男子のような可愛さとEXILE TRIBEのような男らしさのちょうど中間をいくような、王道のカッコ良さをいよいよ身につけ始めた、といったところでしょうか。
MVを見て感じたのはカッコ良さや爽やかさもそうですが、それ以上に印象的だったのはダンスの「しなやかさ」。このキーワードを念頭に置いて見ると、より楽しめる作品のような気がします。
28位 milet & Aimer & 幾田りら「おもかげ」(produced by Vaundy)
昨年の年末にLiSAとUruのコラボ「再会」(produced by Ayase)が話題になりました。ビルボードでも年間ランキング65位に入りましたが、本作はこの2021年版と言って良いでしょうか。
3人とも日本語だけでなく英語のフレージングも抜群、声質も心地良くVaundyが作る楽曲もリズミカル。センスの塊を楽曲に具現化するとこうなる、という実験結果を見せられたような感覚です。3人ともソロであまり歌いそうにないリズミカルで楽しい曲を歌っている、というのがこのコラボにおける最も大きな魅力だと思いました。Vaundy視点で見ると、また新しい引き出しを発見出来たという印象です。
アルバム1位 乃木坂46「最後のTight Hug」
結成10周年記念ベスト『Time flies』が今週のアルバム1位です。新曲はこの曲以外にも4つありますが、リードナンバーとして現在テレビの歌番組で多く披露しているのがこの「最後のTight Hug」です。
卒業する生田絵梨花をセンターに配した曲は、「サヨナラの意味」「帰り道は遠回りしたくなる」を彷彿とさせる仕上がりです。10年間で乃木坂46も様々な楽曲を歌いましたが、一番クオリティーが高いのは切ないメロディーで奏でられる別れの曲です。ふと振り返ると、おニャン子クラブも後世まで最も名曲という意味で語られる楽曲は「じゃあね」です。その発表から既に35年経っていますが、卒業に際しての人々の想いはいつの時代も共通している物なのかもしれません。
乃木坂46の美しさはメンバーのルックスだけでなく、「心」による面も大きいと思います。いやむしろ「心」が優れているからこそ、メンバーも自然に美しく映るのだと思います。同時にこれが一番映えるのは、やはり美しい歌詞と美しいメロディー。本作はメンバーの卒業だけでなく10年間駆け抜けた乃木坂46を象徴する、決定版と言える楽曲に仕上がっていると考えて良いのではないでしょうか。
作曲を担当した杉山勝彦は「君の名は希望」「サヨナラの意味」など、彼女たちに素晴らしい名曲を多く提供しています。その1つである「きっかけ」が今回の紅白で選曲されたのもまた、グループにとって大きな意味を持つ結果になったような気がします。
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