「第72回NHK紅白歌合戦」
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日本を代表するゲーム・アニメ作品が集結👾
「カラフル特別企画 ~明日への勇気をくれる歌~」
\2021年、世の中に勇気を与えた3作品の音楽をお届け⚡️
🔽詳しくはhttps://t.co/yqoAnCkNga#NHK紅白
— NHK紅白歌合戦 (@nhk_kouhaku) December 23, 2021
カラフル特別企画として、ゲーム・アニメを題材にしたコーナーが発表されました。ディズニー以外のアニメを主体にした企画は第66回(2015年)の「アニメ紅白」以来6年ぶりですが、出場歌手がカバーして歌うことが多かったこれまでとは内容が大きく異なります。
ドラゴンクエスト
シリーズの音楽を手掛けたすぎやまこういちさんが今年逝去されました。また東京2020オリンピック開会式での演奏も記憶に新しいですが、そんなドラクエシリーズの音楽を東京都交響楽団が生演奏するそうです。
フルオーケストラの紅白出演は前回を筆頭に過去にもいくつかありますが、インストの曲を単体で演奏するのは第42回、1991年の世相を映す映像をバックにモーツァルトの「交響曲第40番より第1楽章」を演奏したN響室内合奏団以来30年ぶりです。
ドラクエの音楽はもちろん、ゲーム音楽が紅白で演奏されるのも史上初です。なおすぎやまこういちさんが作った曲はこの記事でも書きましたが過去に6曲、第24回(1973年)ではガロのステージで本人がゲスト指揮者を務めています。
鬼滅の刃
昨年日本記録を樹立した『鬼滅の刃』劇場版ですが、今年も人気は落ちていません。というわけでLiSAにこのコーナーで「炎」も歌ってもらう形になります。
1歌手に実質2ステージで持ち歌を歌う例は嵐やSMAPが複数回やっているので、さして珍しいことではありません。ただ「紅蓮華」も前々回と前回の紅白で歌唱、出場3回にして2年連続歌唱曲を複数持つケースは史上初です。
『鬼滅の刃』は現在遊郭編が放送中、OPテーマのAimer「残響散歌」は配信の時点で大ヒットしています。おそらく次回の紅白でも登場する可能性高いですがそうなると4年連続、過去のアニメ作品ではなかったほど深い関係性になります。現シリーズ放送はフジテレビですが元々はMX発のUHF系、確かに局の垣根は昭和~平成中期までと比べると格段に低いです。
新世紀エヴァンゲリオン
今年は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』も話題になりました。たださすがに本作の主題歌を歌う宇多田ヒカルは呼べなかったようです。そこで、という形ではありませんが今回なんとエヴァの本家とも言える高橋洋子が登場。1995年、テレビ第1シリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』OPテーマの「残酷な天使のテーゼ」を披露します。
「残酷な天使のテーゼ」はアニメ紅白で石川さゆりやmiwaがサビを歌っていますが、本家本元は初披露です。当時からエヴァは固定ファンをガッチリ掴んでいて、この曲や「魂のルフラン」など主題歌のCDセールスも高かったですが、UHF主体の深夜アニメということもあって実際は紅白どころか各音楽番組からもほぼスルー状態でした。日本テレビの『速報!歌の大辞テン!』に至っては、オリコン10位以内でも必ず11位で露骨に扱いが悪かった印象が強いです。
いまやエヴァを手掛けた庵野秀明は日本を代表する映画監督、音楽を担当する鷺巣詩郎はすぎやまさんに負けず劣らずの大作曲家です。「残酷な天使のテーゼ」はいまや全世代が知る名曲ですが、発表当時は評価が高いながらも決してメディアの扱いは大きくありませんでした。そう考えると隔世の感、というより本当に長く愛されるシリーズになったと実感します。私はエヴァのファンではありませんが、TVシリーズや1997年の劇場版をリアルタイムで見ている生粋のファンにとっては、感じる部分が大きいステージになるのかもしれません。
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