第72回(2021年)NHK紅白歌合戦審査関連発表

ゲスト審査員

 今年のゲスト審査員は6名のみ、過去最小レベルの少なさです。第68回(2017年)で8名という例はありますが、これ以上になると第2回(1952年1月3日)・中山晋平(作曲家)と聴取者代表4名の計5名以来。実に70回ぶりのことです。顔ぶれは以下の通りです。

石川佳純(卓球選手)

 東京2020オリンピック卓球女子団体銀メダリスト・日本選手団副主将。第63回(2012年)に友人である倖田來未の曲紹介で登場して以来、8年ぶりの紅白出演です。

清原果耶(女優)

 今年の連続テレビ小説『おかえりモネ』でヒロイン・永浦百音役を演じました。紅白初出演。なお朝ドラからは第64回(2013年)以降9年連続でゲスト審査員が選出されています。

小池栄子(女優)

 来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条政子役を演じます。今回司会の大泉洋は同作品で源頼朝役、夫婦の関係になっています。なお1979年に同時代を題材にした大河ドラマ『草燃える』が放送されましたが、当時政子役を演じた岩下志麻も前年第29回(1978年)で審査員でした。紅白はバラエティタレント時代に応援で出演してそうなイメージもありますが、実際は初出演です。

坂口健太郎(俳優)

 今年の連続テレビ小説『おかえりモネ』でヒロインを支える医師・菅波光太朗役を演じました。紅白初出演。なお朝ドラから男女の俳優が選出されるのは、第69回(2018年)・『半分、青い。』の永野芽郁佐藤健以来3年ぶり。

谷 真海(トライアスロン選手)

 東京パラリンピック開会式の日本選手団旗手。競技はトライアスロン女子で10位でした。2013年のオリパラ招致におけるスピーチが話題になりましたが、その年第64回の紅白では「歌がここにある 特別企画」で映像出演。二宮和也が彼女に取材・インタビューしていました(当時は結婚前なので苗字は旧姓の佐藤です)。

三谷幸喜(脚本家)

 来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本を担当。ゲスト審査員は翌年の大河『新選組!』放送前の第54回(2003年)、映画『ステキな金縛り』などを手掛けた第62回(2011年)以来10年ぶり3回目です。ちなみに大河も『新選組!』『真田丸』に次いで、3回目の担当になっています。

審査方法

ゲスト審査・会場審査

 前回は視聴者審査員のみの投票でしたが、今回は視聴者・会場・ゲストの3ポイント制で多い方が勝ちという第69回~第70回と同様の形式になりました。なお今回ゲスト審査員は6名選出ですが、3対3で同数の場合はそのまま反映されるようです。日刊スポーツの取材で担当者のコメントもありますが、今回は同時優勝という可能性もあるようです。

 同時優勝、というより引き分けになった例は過去一度もありません。理論上投票の数だけで結果を決めていた年にそうなる可能性はありましたが、ボール投げで決めていた回は必ず総数は奇数でした。ただ71回もやっていて引き分けが1度もないというのも、よく考えると不思議なことです。テーマから歌手選出・曲目と至るところで思い切りを感じる今回の紅白ですが、ここでも「あえて引き分けの可能性を作る」という攻めの姿勢が見られます。

 会場審査員は東京国際フォーラムで観覧したお客様です。ペンライトの色もしくは団扇の数で判別して麻布大学野鳥研究部が集計、と思われますがこれは当日のお楽しみ。ちなみにここ3回は団扇集計になっています。なお第54回(2003年)では当時人気を博していた『爆笑オンエアバトル』と同じ方式の集計が用いられたこともありました。

視聴者審査

 視聴者審査は前回と同様放送時間に応じて1人5票方式ですが、今回はボールを紅組・白組両方に投票することが出来ます。例えば5個ボールを持っていれば紅3・白2に振り分けることが可能となっています。ちなみに総合と4Kと8Kは別でカウントされます。

 連続5分×10回で1個なので、250分連続で見て初めてボールが5個獲得できます。ちなみに今回の紅白歌合戦は19時半~23時45分、ニュースを含めて255分の放送です。したがって5個投票するためには、最初から最後まで一切チャンネル変えずに紅白歌合戦を見る必要があるということです。なお前回は大トリ終了~「蛍の光」終了まで5分40秒ほどありました。ハイライトを少し短くするかカットしないと尺が収まらないような気がしますが、どうなるでしょうか。

 なお中間審査も行われますがこの結果は集計されません。これはホームページにも明記されていますので、出場歌手のファンの方々は必ず事前に目に通して欲しいところです。

 

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