今週のビルボードチャート~2/2(緑黄色社会、サカナクション、SCANDAL他)

今週のチャート総評

 今週もAimer「残響散歌」が首位で3週連続です。ただポイントは13033→9717に下がりました。今月はCD売上が多いジャニーズ・坂道系ともにリリースが全くないので、もうしばらく首位は続くかもしれません。なお昨年まではテレビの歌番組出演が少なかった彼女ですが、今年は2/7の『CDTVライブ!ライブ!』出演が決定。知名度は以前から非常に高く、「カタオモイ」(今週62位にランクイン)を中心に実績も十分ですが、いよいよ音楽好きでなくとも国民的に広く名前が知られる段階に入ったのではないかと思われます。

 2位のKing Gnu「一途」も全要素、「逆夢」もフィジカル以外全要素でランクイン。今月はこの牙城を誰が崩すかという部分が注目点になりそうです。なおAimerは先週B面ベスト『星の消えた夜に』がリリース、アルバムチャート3位にランクインしています。

 マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」もポイントを少し伸ばして最高位の4位を記録、11週連続でストリーミングがTOP5に入る安定ぶりです。カラオケランキングも徐々に上げてきて、今週初のTOP10入りとなる9位を記録しました。総合5位の優里「ベテルギウス」も9週ぶりにストリーミング1位で安定しています。

 Saucy Dog「シンデレラボーイ」がついに初のTOP10入り、8位に入りました。ストリーミング・カラオケ・動画再生の伸びが顕著で、いよいよロングセラーコースの仲間入りといったところでしょうか。下位にいる「いつか」「あぁ、もう。」も同様にランクアップしています。まだ2月ではありますが、彼らもマカロニえんぴつとともに、年末紅白歌合戦の初出場候補として考えられる領域に入ったとみなして良さそうです。

 先週23位に初登場のAdo「心という名の不可解」は11位。ストリーミングは順調に伸ばしていてダウンロードも好調ですが、意外に動画再生で12位→32位と順位を落としています。ストリーミングの伸びはアルバムも当然関係していて、今週計上開始の『狂言』はアルバムチャート1位でした。14位キープの「踊」も、総合ポイント数が若干伸びています。

 今週初登場の首位は、20位に入ったNissy(西島隆弘)「君に触れた時から」です。ダウンロードで3位、動画再生が13位、ストリーミングは42位スタート。高い人気は相変わらずで、Youtubeは1/24公開で早くも1330万再生を記録しています。

 緑黄色社会「キャラクター」も27位に初登場。『Actor』がアルバムチャート4位を記録しています。森永製菓『受験に in ゼリー2022』CMソングとして、1/26リリースの5日前に先行配信されてます。ダウンロードは先週18位から8位にランクアップ、ラジオオンエア3位でした。なおこれと連動して、今回のアルバム収録曲ではありませんが「Mela!」も38位→37位、ポイントが少しアップしています。

 サカナクション「ショック!」が39位に初登場。ダウンロード10位・ラジオオンエア2位を記録しています。『劇場版 ルパンの娘』タイアップ、3/30発売アルバム『アダプト』からの先行配信です。

 69位はTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE「RAY OF LIGHT」。こちらも同タイトルのアルバムからのリード曲で、同チャートでは2位でした。こちらもラジオチャートが強く10位、またTwitterでも4位にランクインしています。

 今週はCDシングルのラインナップが極めて弱く、1位のGolden Child「A WOO!!」でさえも総合85位でした。さすがにいくら1位でも1.4万枚ではなかなか上位に入りません。そのため指標もCD売上約100%ではなく、Twitterやリッピングも僅かに顔を覗かせる形になっています。CDチャートがメインだったひと昔前なら1位というだけで肩書になり得る部分もありましたが、現在はやはりそうもいかない雰囲気です。

今週のピックアップ曲

Nissy(西島隆弘)「君に触れた時から」

 AAA時代から続く美声は現在も健在、デビュー18年目ですが新鮮さはまだまだ継続しています。今作はその個性を最大限に活かしたスケールの大きいバラードです。

 自然をバックに歌う雄大なMVはよくあるパターンですが、そこにCGを入れる演出は珍しいと思います。Youtubeのコメント欄は大半が海外、ただその割に彼の凄さが日本で認知されていない印象もあります。とは言えこの曲を取り扱っているYoutuberも多数いるようで、数年後は世界でさらに広く評価されるアーティストになる予感もおおいにあります。

緑黄色社会「キャラクター」

 爽やかな雰囲気と明るい歌声、彼女たちの曲で最も知られている「Mela!」のイメージに近い楽曲です。リズムの使い方はもちろんですが、この曲はストリングスの使い方も非常に上手いです。アップテンポでこの使い方は傑作に近いのではないでしょうか。とにかく聴いていて明るい気分になる楽曲で、2022年の代表曲の一つになることは間違いありません。

 

サカナクション「ショック!」

 サカナクションは楽曲だけでなくMVも傑作揃いですが、今作も間違いなくその一つに加えられることでしょう。1回聴けば確実に憶えられるサビに繰り返し見たくなる映像の中毒性、そして山口一郎の熱演。てっきりミュージックビデオかと思いましたが、これはオンラインライブでやっていたことをそのままMV化した内容のようです。2010年代はサカナクションの時代でもありますが、2020年代も彼らのクリエイティブな魅力・新しいことへの挑戦は止まる気配がありません。10年以上J-ROCKのトップに君臨している理由が、あらためてよく分かる傑作です。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「RAY OF LIGHT」


 海外の音楽の影響が強めの、非常にカッコ良いナンバーです。メンバーの多さが、映像の迫力面で大きな役割を果たしています。LDHの長所がよく出てる楽曲ではないでしょうか。

 なおボーカルの声質は全体的に高め。あくまで好みの範囲ではありますが、個人的にはもう少しワイルドな男らしい声質の方がしっくり来る楽曲ではないかとも感じました。

 

SCANDAL「MIRROR」

 今週7位に初登場した10枚目のオリジナルアルバム『MIRROR』のタイトルナンバーです。もうキャリアの長さは日本のガールズバンド随一で、仲の良さを含めると女性版・あるいは21世紀のTHE ALFEEみたいな位置づけに個人的には入れてます。

 楽曲は一つ一つの音がくっきり浮かび上がっているとともに余計な音も一切入れない、バンドならではの良さを最大限に出したような内容です。美しさ・かわいさは現在も健在ですが、ちょっとした渋味まで感じさせるのが今のSCANDALの特徴でもあるように思いました。すごく良いです。というより自分の中では、メンバーの変動全く無しでここまで続いていること自体が嬉しいという領域に入っています。過去に前例がほとんどないSCANDALの凄さは、もっと語り継がれるべきだと個人的には強く思っているところです。

 

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