今週のビルボードチャート~1/9(紅白効果、サザンオールスターズ、ゆず、でんぱ組.inc)

1/1・初登場曲

・18位 GANG PARADE「Sparkling Moon」
 →CDセールス1位

・46位 QUARTET NIGHT「TABOO NIGHT XXXX」
 →CDセールス2位 ダウンロード19位

・55位 Ryosuke Yamada「SWITCH」
 →ダウンロード1位

・79位 TWICE「The wish」
 →ストリーミング79位

 

1/8・初登場曲

・28位 サザンオールスターズ「桜、ひらり」
 →ラジオ1位 ダウンロード3位

 

2024年の紅白&年末歌番組効果

 12/30~1/5が1/8付の集計です。紅白歌合戦を含めた年末番組効果を、紅白・レコ大出演アーティストごとに表でまとめています。この動きは絶対数の大きいストリーミング中心の総合チャートよりダウンロード要素の方が大きいので、今回はその指標についてもまとめてみました。

総合チャート

アーティスト 紅白歌唱曲 1/8
順位
1/1
順位
12/27
順位
他ランクイン曲
(順位は1/10付のみ掲載)
Mrs. GREEN APPLE ライラック
青と夏
1
15
2
21
2
25
ビターバカンス(6)
ケセラセラ(8)
Soranji (11)
familie (18)
ダンスホール(19)
点描の唄 feat.井上苑子(20)
僕のこと(21)
コロンブス(25)
Magic (29)
インフェルノ(32)
StaRt (45)
ロマンチシズム(55)
Dear (64)
私は最強(78)
Creepy Nuts Bling-Bang-Bang-Born 3 6 7 オトノケ(4)
こっちのけんと はいよろこんで 5 10 10 もういいよ(91)
Omoinotake 幾億光年 7 8 15
tuki. 晩餐歌 9 17 18
Da-iCE I wonder 10 19 23 CITRUS (80)
スターマイン(97)
米津玄師 さよーならまたいつか! 17 40 59 Lemon (58)
Azalea (66)
Vaundy 踊り子 24 83 怪獣の花唄(12)
風神(14)
タイムパラドックス(39)
不可幸力(85)
藤井 風 満ちてゆく 27 きらり(76)
ILLIT Magnetic 31 52 60
LE SSERAFIM CRAZY 42 64 33
B’z イルミネーション
LOVE PHANTOM
ultra soul

57
49




Number_i GOAT 59 50 38 INZM (68)
BON (73)
HIRAKEGOMA (83)
aiko 相思相愛 92
あいみょん 会いに行くのに マリーゴールド(53)
緑黄色社会 僕らはいきものだから 花になって(72)
BE:FIRST Masterplan Sailing (90)
FRUITS ZIPPER NEW KAWAII 67 99 98 わたしの一番かわいいところ(37)

 

ダウンロードチャート

アーティスト 紅白歌唱曲 1/8
順位
1/1
順位
12/27
順位
他ランクイン曲
(順位は1/10付のみ掲載)
Mrs. GREEN APPLE ライラック
青と夏
1
20
6
41
6
52
ケセラセラ(12)
ビターバカンス(13)
僕のこと(18)
コロンブス(25)
ダンスホール(28)
familie (29)
Soranji (32)
点描の唄 feat.井上苑子(42)
インフェルノ(51)
私は最強(52)
Dear (58)
StaRt (63)
Magic (65)
こっちのけんと はいよろこんで 2 7 5 もういいよ(50)
米津玄師 さよーならまたいつか! 4 27 48 Azalea (71)
tuki. 晩餐歌 5 20 22
Omoinotake 幾億光年 6 12 17
Da-iCE I wonder 8 14 16 スターマイン(92)
CITRUS (98)
Creepy Nuts Bling-Bang-Bang-Born 10 10 11 オトノケ(7)
二度寝(48)
Vaundy 踊り子 11 風神(16)
怪獣の花唄(24)
タイムパラドックス(76)
B’z イルミネーション
LOVE PHANTOM
ultra soul
15
17
21
54



藤井 風 満ちてゆく 19 きらり(99)
ILLIT Magnetic 27 48 88
LE SSERAFIM CRAZY 33 84
あいみょん 会いに行くのに 38
Superfly Beautiful 41
THE ALFEE 星空のディスタンス 43
aiko 相思相愛 45
HY 366日 55
緑黄色社会 僕らはいきものだから 64 花になって(53)
安全地帯 悲しみにさよなら 70
椎名林檎ともも ほぼ水の泡 82
西田敏行 もしもピアノが弾けたなら 91
milet hanataba 73
FRUITS ZIPPER NEW KAWAII わたしの一番かわいいところ(44)

 

総評

 紅白明けのビルボードチャートはMrs. GREEN APPLEが完全に席巻。ランクインの数は100位以内だと16で前回15と大差はないですが、50位以内の曲数は6曲→13曲、30位以内4曲→11曲、20位以内3曲→8曲。数は紅白以前からの傾向ではありますが、それでも「ライラック」「青と夏」ははっきりと順位上昇。それ以外もほとんどの曲が順位・ポイント数を上げていて3曲がHot100再登場となっています。

 各メディアの反響が示す通り、米津玄師は大幅に順位が上昇してB’zは「ultra soul」「LOVE PHANTOM」がランクインしています。ただ元々ストリーミング指標が強くないB’zは同指標で言うと「LOVE PHANTOM」90位のみ、「ultra soul」はラジオ5位が順位を押し上げる結果になっています。ダウンロード指標は「ultra soul」21位・「LOVE PHANTOM」17位。「イルミネーション」も54位から15位で大幅アップしています。

 初出場組で主に数字を伸ばしているのは露出の多かったこっちのけんとDa-iCEと紅白がテレビ初歌唱だったtuki.。こっちのけんとは最優秀新人賞受賞効果もあった可能性がありそうです。ILLITも順位上げていますがこの3組と比べるとインパクトやや薄め、OmoinotakeCreepy Nutsはストリーミング中心に元々上位にいたため紅白効果はやや少なめ、Number_iはダウンロード再ランクインゼロということを考えると効果薄だったと言うべきでしょうか。ランクインゼロのME:Iも2025年以降の活動を考えるとあまり良いスタートではありません。

 実績組では中継ステージが話題になった藤井風と「怪獣の花唄」同様印象的な内容のVaundyがもっとも大きく順位上昇、日本語版のリリースが近かったLE SSERAFIMも目立ちます。ストリーミング再生の多いaikoもHot100に再ランクインしました。

 ダウンロードチャートに目を映すと、あいみょんSuperflyHY緑黄色社会玉置浩二などティーザー再生数で目立っていなかったステージのランクインが目をひきます。逆に言うとそちらで上位の曲が入っていない傾向もあり、GLAYJO1乃木坂46櫻坂46などがそれにあたります。番組前・番組中ともに話題性の多かったTHE ALFEEも、約40年前の曲ながらランクイン達成。演歌・歌謡曲系はそもそも配信指標が弱いので難しいところですがフィジカルに目を移すと、新浜レオンが圏外から43位に再登場しています。

 全体的には特別出演と男性アーティストが目立っていた結果となり、特に紅組出場歌手はtuki.以外インパクト弱めな印象でした。今年は女性アーティストのさらなる活躍を期待したいです。レコ大出演のFRUITS ZIPPERが2024年下半期辺りからストリーミング中心に増え始めているので、まずはCUTIE STREETとともにアソビシステム所属グループに注目でしょうか。

 

今週のピックアップ曲

サザンオールスターズ「桜、ひらり」

 3月に久々のオリジナルアルバムリリース、それに伴うツアー開催も決定。昨年夏フェス卒業を表明しましたが今年もバリバリ現役、話題性も相変わらず大きい一年になりそうです。先行配信のこの曲は穏やかな気持ちで聴けるバラードでいわゆる超王道、聴く人を励ます歌詞は昨年1月に起こった震災の影響もあるでしょうか。今回全国ツアーで最初に回るのは石川県産業展示館4号館、この選択も能登への大きなメッセージになっています。

 

 

ゆず「flowers」

 総合チャートはストリーミング中心で新曲ランクインが少ないので、今年からはCDセールス・ダウンロード初登場曲にも目を向けて書いていきたいと考えてます。とは言えフィジカルはジャンルはかなり限られるので、大方ダウンロードメインになるかと思いますが。

 というわけで『モンスターストライク』コラボソングの新曲はデジタル要素強めのスケール大きな楽曲。MVで歌う2人の姿がよりその印象を強くさせます。弾き語りをするゆずも良いですが、こちらも10年近く前からすっかり多くなった傾向。ゆずの進化過程はまだ終わっていないようです。

 

でんぱ組.inc「W.W.D ENDING」

 先日のコンサートででんぱ組.incはエンディングを迎えました。振り返ると節目節目で「W.W.D」「W.W.D II」「WWDBEST」を発表してきた彼女たち、「W.W.D ENDING」でラストを迎えるのは必然のストーリーと言いますか前山田健一による彼女たちによる餞と言いますか。私も近年はなかなかチェック出来ていなかったですが、2010年代中盤はアルバム購入・フェスやワンマンにも足を運びました。その立場で考えるとやはりこの曲の歌詞から感じるものは大きいです。

 16年の歴史でメンバー入れ替わりもありましたが、結成時からずっと所属している古川未鈴の歌い出しで名作確定。グループの歴史を感じさせる歌詞はまさしく大団円、ラストソングとして最高レベルの仕上がりであることは言うまでもないでしょう。本当にお疲れさまであると同時に、楽しめせてくれてありがとうございました。

 

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