Spotify/YouTube再生数ランキング・46 桑田佳祐

 久々の再生数ランキング更新、今回は桑田佳祐について取り上げます。2023年3月17日にデータ更新しました。

 既にサザンオールスターズについては取り上げました。ただ桑田さんのソロについては、サザンの記事作成時点で意外にSpotifyでの再生数が多くなかったこともあって、後回しにする形になりました。桑田さんのソロだけでなく、今回は1986年に結成されたKuwata Bandの楽曲・さらにベストアルバム収録のコラボ曲もランキングに加えました。

 タイアップ情報はアニメゲーム映画ドラマCM&企業報道&スポーツその他で色分けしています。また紅白歌合戦を多く取り上げるサイトの特性上、そこでの歌唱曲もカラー表記しています。今回は特別出演のみなので、紫文字表記にしました。

Spotify再生回数ランキング

楽曲再生回数楽曲発売日主なタイアップ(発売当時)収録作品
1.白い恋人達1726万2001/10/24コカ・コーラ「No Reason! キャンペーン」Sg.「白い恋人達」
Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
2.波乗りジョニー1500万2001/7/4コカ・コーラ「No Reason! キャンペーン」Sg.「波乗りジョニー」
Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
3.明日晴れるかな1214万2007/5/16フジテレビ『プロポーズ大作戦』主題歌Sg.「明日晴れるかな」
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
4.悲しい気持ち
(JUST A MAN IN LOVE)
819万1987/10/6Sg.「悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」
Al.『Keisuke Kuwata』
Al.『フロム イエスタデイ』
Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
5.SMILE ~晴れ渡る空のように~808万2021/7/12民放共同企画「一緒にやろう」応援ソングSg.「SMILE ~晴れ渡る空のように~」
EP『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』
Al.『いつも何処かで』
6.Soulコブラツイスト~魂の悶絶566万2021/8/30ユニクロ「LifeWear」Sg.「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」
EP『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』
Al.『いつも何処かで』
7.奇跡の地球
{with Mr. Children}
453万1995/1/23「Act Against AIDS」チャリティーソングAl.『TOP OF THE POPS』
8.若い広場311万2017/8/23NHK連続テレビ小説『ひよっこ』主題歌Al.『がらくた』
Al.『いつも何処かで』
9.祭りのあと308万1994/10/31日本テレビ『静かなるドン』主題歌Sg.「祭りのあと」
Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
10.炎の聖歌隊 [Choir (クワイア)]301万2021/8/11SUBARU「フォレスター」Sg.「炎の聖歌隊 [Choir (クワイア)]」
EP『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』
Al.『いつも何処かで』
11.いつか何処かで
(I FEEL THE ECHO)
279万1988/3/16日本航空「’88 沖縄キャンペーン」Sg.「いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)」
Al.『Keisuke Kuwata』
Al.『フロム イエスタデイ』
Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
12.BAN BAN BAN272万1986/4/5資生堂「NUDIA」「サンズ パクト」Sg.「BAN BAN BAN」
Al.『フロム イエスタデイ』
Al.『TOP OF THE POPS』
13.可愛いミーナ269万2002/6/26コカ・コーラ「No Reason! キャンペーン」Sg.「東京」
Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
14.100万年の幸せ!!245万2012/7/18フジテレビ『ちびまる子ちゃん』EDテーマAl.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
15.スキップ・ビート
(SKIPPED BEAT)
226万1986/7/5Sg.「 スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)」
Al.『フロム イエスタデイ』
Al.『TOP OF THE POPS』
16.時代遅れのRock’n’Roll Band187万2022/5/23Sg.「時代遅れのRock’n’Roll Band」
Al.『いつも何処かで』
17.金目鯛の煮つけ176万2021/9/15SOMPOグループEP『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』
18.風の詩を聴かせて171万2007/8/22東宝『Life 天国で君に逢えたら』主題歌Sg.「風の詩を聴かせて」
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
19.MERRY X’MAS IN SUMMER139万1986/7/5資生堂「サンズ パクト」Sg.「MERRY X’MAS IN SUMMER」
Al.『フロム イエスタデイ』
Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『いつも何処かで』
20.君にサヨナラを131万2009/12/9大塚製薬「UL・OS」Sg.「君にサヨナラを」
21.ダーリン127万2007/12/5アサヒ飲料「WONDA」Sg.「ダーリン」
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
22.遠い街角
(The wanderin’ street)
115万1988/7/9富士フィルム「フジカラー」Al.『Keisuke Kuwata』
Al.『TOP OF THE POPS』
23.本当は怖い愛とロマンス113万2010/8/25Sg.「本当は怖い愛とロマンス」
Al.『MUSICMAN』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
24.明日へのマーチ111万2011/8/17NTTドコモ「walk with you 2011」Sg.「明日へのマーチ/Let’s try again~kuwata keisuke ver.~/ハダカ DE 音頭~祭りだ!! Naked~」
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』
25.月光の聖者達
(ミスター・ムーンライト)
110万2011/2/23三井住友フィナンシャルグループAl.『MUSICMAN』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
26.愛しい人へ捧ぐ歌105万2012/7/18NTTドコモ「ドコモthanksキャンペーン」Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
27.真夜中のダンディー96.1万1993/10/6キリンビバレッジ「JIVE」Sg.「真夜中のダンディー」
Al.『孤独の太陽』
Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
28.ONE DAY95.8万1986/11/5Sg.「ONE DAY」
Al.『フロム イエスタデイ』
Al.『TOP OF THE POPS』
29.誰かの風の跡84.1万1988/7/9Al.『Keisuke Kuwata』
Al.『フロム イエスタデイ』
Al.『いつも何処かで』
30.83.7万1994/8/24Sg.「月」
Al.『孤独の太陽』

Al.『TOP OF THE POPS』
Al.『I LOVE YOU -now & forever-』
Al.『いつも何処かで』

 2001年の「白い恋人達」「波乗りジョニー」が根強い人気でツートップ。当時はコカ・コーラのCMで毎日のようにテレビで流れていて、また国民的大ヒット「TSUNAMI」の翌年というのも大きく物を言いました。とは言え20年以上経った現在でも再生数が多いのは、戦略以上に楽曲の素晴らしさであることは言うまでもありません。

 桑田さんソロはサザン同様解禁が遅かったのに加え、人気曲が意外と集中しています。そのためよく再生される曲の数はサザンと比べると多くありません。そのせいか、2021年の「SMILE ~晴れ渡る空のように~」「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」「炎の聖歌隊 [Choir (クワイア)]」は軒並み上位にランクインしています。それだけ現在も人気は健在ということで、大変喜ばしいことです。

 全体的には親しみやすいメロディーの曲が多く、「月」「東京」「ヨシ子さん」といったコア向けの楽曲はあまり伸びていません。”コア向け”と書いた以上仕方ないですが、桑田さんの本当の凄さはそちらにあると個人的には思っているので、やや複雑な面もあります。

 Kuwata Band、Mr. Childrenとのコラボ「奇跡の地球」もランクイン。Kuwata Bandはシングル4曲全て50万以上の再生数を記録しました。2020年の桑田佳祐&The Pin Boys「悲しきプロボウラー」は71.1万で惜しくも及ばず。また「君にサヨナラを」はアルバム『MUSICMAN』収録分が別集計、こちらは31.0万となっています。

 基本的にソロ活動はサザンの合間なので、時期は割とはっきりしています。シングル表題曲はどの時期でもバランス良くランクインしていますが、若干コア寄りな2010年代中盤の作品だけはやや少なめという結果になっています。

 2022年は「時代遅れのRock’n’Roll Band」が新たにランクイン、紅白歌合戦の出演も話題になりました。11月23日にはベストアルバム『いつも何処かで』を発表、それに収録されているかどうかが順位にも大きく影響している様子です。

YouTube再生回数ランキング

楽曲再生回数楽曲発売日配信開始日主なタイアップ(発売当時)
1.SMILE ~晴れ渡る空のように~3666万2021/7/122020/1/25民放共同企画「一緒にやろう」応援ソング
2.白い恋人達3132万2001/10/242020/5/3コカ・コーラ「No Reason! キャンペーン」
3.明日晴れるかな3029万2007/5/162020/5/4フジテレビ『プロポーズ大作戦』主題歌
4.君への手紙1145万2016/11/232016/11/8ショウゲート『金メダル男』主題歌
5.悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)979万1987/10/62020/5/3
6.時代遅れのRock’n’Roll Band979万2022/5/232022/6/6
7.若い広場847万2017/8/232017/7/26NHK連続テレビ小説『ひよっこ』主題歌
8.波乗りジョニー837万2001/7/42020/5/3コカ・コーラ「No Reason! キャンペーン」
9.祭りのあと793万1994/10/312020/5/3日本テレビ『静かなるドン』主題歌
10.Soulコブラツイスト~魂の悶絶711万2021/8/302021/9/14ユニクロ「LifeWear」
11.Yin Yang (イヤン)601万2013/3/132013/2/28フジテレビ『最高の離婚』主題歌
12.オアシスと果樹園568万2017/8/232017/8/14JTB「オアフ島篇」「ハワイ島篇」
13.風の詩を聴かせて452万2007/8/222020/5/4東宝『Life 天国で君に逢えたら』主題歌
14.100万年の幸せ!!431万2012/7/182020/5/6フジテレビ『ちびまる子ちゃん』EDテーマ
15.炎の聖歌隊 [Choir (クワイア)]417万2021/8/112021/8/15SUBARU「フォレスター」
16.君にサヨナラを402万2009/12/92020/5/5大塚製薬「UL・OS」
17.悪戯されて381万2016/11/232016/11/18
18.愛しい人へ捧ぐ歌292万2012/7/182020/5/6NTTドコモ「ドコモthanksキャンペーン」
19.悲しきプロボウラー272万2020/2/122020/1/10SOMPOグループ
20.ダーリン260万2007/12/52020/5/4アサヒ飲料「WONDA」
21.真夜中のダンディー169万1993/10/62020/5/3キリンビバレッジ「JIVE」
22.月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)146万2011/2/232020/5/5三井住友フィナンシャルグループ
23.なぎさホテル138万2022/11/232022/11/23ユニクロ「LifeWear」
24.銀河の星屑131万2011/2/232020/5/5フジテレビ『CONTROL~犯罪心理捜査~』主題歌
25.レッツゴーボウリング121万2019/1/12018/12/26
26.120万1994/8/242020/5/3
27.本当は怖い愛とロマンス113万2010/8/252020/5/5
28.明日へのマーチ96.6万2011/8/172020/5/5NTTドコモ「walk with you 2011」
29.東京91.3万2002/6/262020/5/4
30.素敵な未来を見て欲しい83.1万2002/11/272020/5/4

 YouTubeのMV解禁事情はサザンよりも桑田さんソロの方が圧倒的に充実しています。シングル表題曲だけでなく、アルバム収録曲も多く制作されているため作品数は30を超える形になりました。

 再生数1位は「SMILE ~晴れ渡る空のように~」です。元々2020年配信開始予定が翌年まで延期された経緯があるので、YouTubeのみで先行になった分再生回数が大幅に伸びたという形になっています。もっとも、それに値するスケールの大きな名曲であることが一番の理由であることは言うまでもありません。

 「白い恋人達」「波乗りジョニー」も流石の強さですが、ここでは2007年のドラマ主題歌「明日晴れるかな」の方が上位となっています。「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」はNetflixで評判の良い『浅草キッド』主題歌でもあり、爆発的ではないものの堅調に再生数を伸ばしています。「時代遅れのRock’n’Roll Band」も再生数のペースは非常に速く、2020年代の曲では2位になりました。

 2013年以降はリアルタイムの配信開始作も増えました。そのためSpotifyと比べると、この時期の曲がやや目立ちます。また『がらくた』収録の「若い広場」「オアシスと果樹園」などは、間にアルバムの宣伝映像が挟まる形で現在もアップされています。

マイベストランキング

楽曲SpotifyYouTube楽曲発売日
1.83.7万120万1994/8/24
2.波乗りジョニー1500万837万2001/7/4
3.白い恋人達1726万3132万2001/10/24
4.奇跡の地球453万1995/1/23
5.真夜中のダンディー96.1万169万1993/10/6
6.若い広場311万847万2017/8/23
7.本当は怖い愛とロマンス113万113万2010/8/25
8.祭りのあと308万793万1994/10/21
9.Soulコブラツイスト~魂の悶絶566万711万2021/8/30
10.それ行けベイビー!!19.3万29.8万2011/2/23
11.可愛いミーナ269万2002/6/26
12.東京66.1万91.3万2002/6/26
13.スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)248万1986/7/5
14.悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)819万979万1987/10/6
15.時代遅れのRock’n’Roll Band187万979万2022/5/23
16.Yin Yang (イヤン)83.4万601万2013/3/13
17.BAN BAN BAN299万1986/4/5
18.銀河の星屑35.7万131万2011/2/23
19.SMILE ~晴れ渡る空のように~808万3931万2021/7/12
20.明日晴れるかな1214万3029万2007/5/16
21.いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)279万1988/3/16
22.ダーリン127万260万2007/12/5
23.炎の聖歌隊 [Choir (クワイア)]212万417万2021/8/11
24.風の詩を聴かせて171万452万2007/8/22
25.君にサヨナラを162万402万2009/12/9
26.大河の一滴32.6万2016/6/29
27.ONE DAY104万1986/11/5
28.ヨシ子さん31.1万53.5万2016/6/29
29.MERRY X’MAS IN SUMMER142万1986/7/5
30.オアシスと果樹園72.1万568万2017/8/23

 「波乗りジョニー」「白い恋人達」も隙が全く存在しないJ-POPの歴史に残る名曲ですが、マイベストは「月」を推します。日本ならではの侘び寂びまで感じさせる歌詞とメロディーは、演歌やフォークソングを超越した唯一無二の楽曲だと思っています。

 基本的には繰り返し聴いた回数も断然多い1990年代~2000年前半の曲が上位になりますが、近年の曲も素晴らしい内容です。20代から60代までずーっと第一線で、これだけ多種多様な楽曲を発表し続けられる人は滅多にいません。100年に1人、とまでいくと言い過ぎになりますが、100年後も日本の音楽史に残る天才級のレジェンドであることは疑いようもありません。

 

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