2nd ALBUM
『LOVE ALL SERVE ALL』本日発売です💐!!!!!
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— Fujii Kaze Staff (@fujiikazestaff) March 23, 2022
アルバム概要
リリース:2022年3月23日
前作:『HELP EVER HURT NEVER』(2020年5月20日)
通算枚数(フルアルバム):2枚目
楽曲数:11曲
うち先行配信済:6曲
レーベル:ユニバーサル・ミュージック
楽曲解説
きらり
先行配信:2021年5月3日
MV:あり(YouTube)
タイアップ:Honda『VEZEL』CMソング
演奏時間:3分47秒
レビュー:2021/5/12ビルボードチャート
説明不要の大ヒット曲。現段階で一番知名度の高い曲は、この曲ではないかと思われます。
まつり
先行配信:2022年3月20日
MV:あり(YouTube)
演奏時間:3分45秒
レビュー:2022/3/30ビルボードチャート
先日の記事でもレビューした、和洋折衷J-POP決定版ソング。オシャレなカッコ良さが癖になります。
へでもねーよ(LASA edit)
先行配信:2020年10月30日
MV:あり(YouTube)
演奏時間:3分8秒
2020年10月配信開始曲、今作で新たなアレンジが施されています。
思わず体を揺らしたくなる心地良いリズムに、挑戦的ながらも朴訥な喋り方がそのまま表現されているかのような歌詞。月並みなカッコ良さとは一味違う藤井風ならではの味を、ハイセンスな音に合わせて堪能できる作品です。
やば。
先行配信:なし(新曲)
MV:無し
演奏時間:4分11秒
聴かせるバラードですが、この曲も単語のチョイスが独特です。特に”墓”というフレーズを使用するサビの言葉運びは、おそらく風さん以外誰も発想することさえ出来ないのではないかと感じました。
燃えよ
先行配信:2021年9月4日
MV:あり(YouTube)
タイアップ:Google 特別企画『Fujii Kaze + Google Pixel #じぶんらしく燃えよ』実施楽曲
演奏時間:4分37秒
昨年大晦日の紅白歌合戦、東京国際フォーラムにサプライズ出演でピアノ弾き語りを披露したのはこの曲でした(本編レビュー)。一方YouTubeのフルMV公開が10月24日と配信開始から随分間が空き、ビルボードチャートレビューで取り扱う機会無くここまで来る形となっています。再生数もYouTubeでは約600万、曲の知名度や話題性を考えると極めて少ない印象です。
原曲は打ち込みサウンド中心、ゆったりと聴かせる楽曲です。ファンキーに聴かせる歌声は、ORIGINAL LOVEの田島貴男と共通する部分があるような気もしました。
ガーデン
先行配信:なし(新曲)
MV:無し
演奏時間:3分49秒
風流な歌詞を日本調のメロディーに乗せたような楽曲。思わず”令和版叙情詩”と名づけたくなります。
damn
先行配信:なし(新曲)
MV:無し
演奏時間:4分19秒
グルーヴィーなサウンドには実体験に即した、あるいはそうでないとしてもついそう思わせるような歌詞に、共感性と説得力を感じさせる楽曲です。英語の歌詞に切り替わる部分では、図らずもそこまでに表現されている日本語の味わい深さが、逆説的に表現されているような感覚を憶えました。この曲も独特の味に満ち溢れた内容です。
ロンリーラプソディ
先行配信:なし(新曲)
MV:無し
演奏時間:4分46秒
優しく寄り添うように歌う言葉が耳に残る、聴かせるバラード。彼の人柄の良さが、そのまま楽曲に表現されています。
それでは、
先行配信:なし(新曲)
MV:無し
演奏時間:3分50秒
ピアノ演奏に弦楽器など、生音中心で構成されたバラード。本来ならアルバムのラストに持ってくるイメージが強い楽曲でもあります。
”青春病”
先行配信:2020年10月30日
MV:あり(YouTube)
演奏時間:5分24秒
「へでもねーよ」同様、今回のアルバムで新しいテイクが収録された先行配信曲。青春への葛藤とそこからの別れをテーマにした歌詞が、どの世代からでも共感できる名曲中の名曲です。
旅路
先行配信:2021年3月1日
MV:あり(YouTube)
タイアップ:テレビ朝日系 木曜ドラマ『にじいろカルテ』主題歌
演奏時間:3分47秒
レビュー:2021/3/10ビルボードチャート
2020年にほとんど音楽を聴いていなかった自分にとって、初めてしっかり聴いた藤井風の楽曲は「旅路」でした。その時の感覚はリンク先のレビューを見て頂けたいと思ってます。
このアルバムを通して久々で聴くと、人生をあらためて振り返っている楽曲に聴こえました。「青春病」から続けて聴くと、青春から別れを告げて旅に出た帰路を表現しているようにも聴こえます。アルバムの楽しみ方は各々のリスナーにとってそれぞれ異なるのは間違いありませんが、「旅路」を今作のラストに持ってきた意義は今後も長らくファンによって熱く議論されそうな予感がしました。
アルバム全体の感想
演技の世界では、音痴の役は歌唱力の高い人でないと努まらないという話があります。実際それが全てに当てはまるかは分かりませんが、自分が見たドラマでは確かに歌唱力の高い人がそういった役を演じていました。
今作の藤井風についても、それと共通する部分があります。YouTubeでの配信で喋っている所を見た限り、少なくとも器用なタイプには感じませんでした。ところが彼が作った音楽についてはどうでしょうか。もはや説明する必要もないと思います。自らの個性を活かした楽曲もあり、シンプルにカッコ良い曲もあり、タイアップのイメージにも見事に合致した曲もあったりで、まさしく自由自在です。
総じて音楽家・藤井風の魅力に溢れている名盤中の名盤です。彼にしか思いつかないような言葉やメロディーセンスがいくつも点在していることを考えると、やはり彼は令和に生きる天才なのだと思います。おそらく今後も次々に名曲が生み出されるはずで、いまこの時代を生きる人は漏れなく藤井風のリアルタイムを享受できる権利の元にあるということです。特に海外の音楽からの影響を最大限に日本的感覚へ落とし込んでいる部分は驚異的で、海外からも日本らしい音楽として評価される素地が作られているのは過去に例がありません。いずれは世界の音楽における日本代表として、大きく羽ばたくことも期待したいですが、今作はそのきっかけになる作品だったのではないでしょうか。
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