2017.12.28 FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2017 in インテックス大阪

ライブレポ

 関西ではCOUNTDOWN JAPAN同様、年末恒例となるロックフェスが今年もやってきました。

 実は2008年までCOUNTDOWN JAPAN-WEST-として幕張と同時期に開催されていましたが、ロッキン社はその年限りで手を引きます。その次の年からFM802主催で毎年開催されていますが、年々規模を拡大させていてチケットが取りにくくなっています。昨年までは転売が多々見られて、本当に行きたい人がチケットを取れないもしくは定価以上の値段を払わざるを得なくなる事例が多数発生していましたが、今年は全面スマホチケット認証形式になって不正が起きにくくなりました。そのせいかどうか分かりませんが、3年前と比べるとチケットは比較的取りやすかったです。その2014年以来、個人的には3年ぶり通算4回目となるRADIO CRAZY。1日目のみですが、見たステージをレビューしていきます。

ヤバいTシャツ屋さん(R-STAGE 4号館)

 会場に到着したのはこのステージが開演する約1時間前。6年前に初参戦した時は入場で50分待ちでしたが、さすがに今はそんなことなく。ただ3年前はグッズで約1時間待ち、今年はクロークで約50分待ち。開演前はなにかと長い列に遭遇することが定番になりつつあります。それでも来年で10回目を迎えるRADIO CRAZY、手際は年々良くなっていると感じてはいますが。したがってヤバTのステージに到着したのは開演約10分前。後ろはまだ多少余裕はありましたが、前には到底行けない状況。もっとも次に見るステージは早いうちから入場制限確実なので、移動のことを考えると予定通り。前説はFM802のDJが担当。”エブリーバディー!”と「あつまれ!パーティーピーポー」の歌い出しを一節を披露してます。午前11時前ですが、既に会場は十分温まっている様子です。

 「Tank-top of the world」「無線LANばり便利」「L・O・V・Eタオル」と、早速L-STAGEを興奮の渦に巻き込みます。演奏はあくまでノリ重視といったところですが、オーディエンスを乗せる盛り上げは完全に一流の領域。後ろの方までコール&レスポンスが成立して体も動いている辺り、来年は3月にZepp Osaka Baysideが追加公演で決まっていますが大阪城ホールのワンマンも夢ではない勢いです。

 昨年まではほとんど三国ヶ丘FUZZと南堀江knaveでしかやってなかった彼らですが、メジャーデビューで今年は全国回れて本当に嬉しいと話すMC。大阪に関しては現在も京都・大阪在住なのでただいま、という気持ち。RADIO CRAZYに出れたのは本当に嬉しい、来年も出たいということで露骨にスタッフに媚びるコールアンドレスポンス。微妙に古い時事ネタも取り入れて(今更ありぼぼが野々村議員のモノマネをするのがツボでした)、相変わらず漫才のような楽しいMCです。

 「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」では、タイトル通りにメロコアバンドで多いノリ、前から全員座らせて合図とともに一斉ジャンプ。何千人単位いるオーディエンスの全員が次々と座っていく光景はまさしく圧巻。「喜志駅周辺なんもない」はコールアンドレスポンス、勿論トラック通りだけでなくこの日限定のノリも入ります。カップルを次々指差して歌うのは「ハッピーウェディング前ソング」。キッス!キッス!入籍!入籍!と何千人が煽る光景、当のカップルたちはどういう気持ちだったのでしょうか。しまいには2年以内に別れると言われるわけで…。

 こやまたくやが珍しくマジメなMCを語って「ヤバみ」。歌い出しもそのまま英語でカッコよく歌っていますが、おそらく”いっぱい英語で歌ってみたけどあんまり意味ないよ”の歌詞の前フリ。演奏自体はカッコ良いのですが…。ラストはもちろん「あつまれ!パーティーピーポー」。メジャーデビューしてまだ1年ちょっとですが、もう完全にフェスで欠かせない楽曲になっています。というわけで、最終的には入場制限がかかったのではないかと思えるくらい後ろまで多くの人で埋まりました。来年の今頃はレディクレもCDJも、一番大きいステージで歌っているような気がします。

B’z(Z-STAGE 6号館)

 今年はロッキンやライジングに初出演して大きな話題になりましたが、夏フェスに関して言えば過去サマソニにも出演しています。ですが年末の大きなロックフェスに出演するのは今回が初めて。しかもCOUNTDOWN JAPANより先にこのレディクレに初出演。例年CDJと比べるとレディクレは開催日数やキャパシティの関係もあって、どうしても顔ぶれの豪華さは不利な面がありますが、今年はCDJより豪華という声が各所で聞かれました。タイムテーブルはおそらく俗にいう地蔵と呼ばれる面々が出現するのを防ぐためでしょうか、一番大きいZ-STAGEのトップバッター。ステージの広さは4号館R-STAGEや5号館L-STAGEよりもありますが、幕張CDJのEARTH STAGEと比べるとはるかに狭め。GALAXY STAGEとほぼ同じくらいか少し広い程度でしょうか。開場から3時間近くフロントで待つという猛者も相当数いましたが、ヤバTのステージ直後に移動するとまだ多少余裕あり。ただ開演40分前にもなると完全に埋まり入場制限がかかってしまいます。一応外でもビジョン越しにこのステージの様子は見られるのですが、おそらくそこにも多くの人が集まっていたのではないでしょうか。

 ”伝説を目撃します!”とテンション高く進行する802のDJ・落合健太郎の紹介でライブスタート。個人的にもB’zのステージをついに見られるとあって、テンションが上がります。1曲目は今年のシングル曲「声明」。TAK MATSUMOTOのギター、サポートはベースがバリー・スパークスでドラムがシェーン・ガラース。明らかに次元が違う演奏で、これだけ迫力のある音を聴けたのはもしかすると何年か前にサマソニ大阪で見たメタリカ以来かもしれません。ただもっと恐ろしいのは稲葉さんで、今年53歳のはずですが全くそう見えません。40代どころか30代でも不思議ではないルックスとオーラ。逆年齢詐称しているのではないかと思えるくらいでしたが、「太陽のKomachi Angel」で初めて1位を獲ったのは27年も前のこと。バイオグラフィーを考えると、決して年齢に関しては間違いないはず…。

 ただ少し気になるのは歌声。さすがの迫力ですが、高音の出があまり良くないような気がします。ラストサビも歌い出しを一瞬間違えたような…。続いての演奏は新しいアルバム『DINOSAUR』に収録の「CHAMP」。明らかに声が掠れています。状態は極めて悪そうです。こんなはずでは…。

 2曲終わったところでライブ中断。落合さんがその旨を伝えに登場します。暫しの間、おそらく中止だろうなぁと思ったところで再び登場。稲葉さんが挨拶。喋り声でも瞬時に分かる状態の悪さ。”こんな声で本当にごめんなさい””ですがこのまま終わるのは寂しいので…”。なんとライブ再開。信じられない気持ち・嬉しい気持ち・心配な気持ちなど一遍に色々な感情が押し寄せます。演奏されるのはおそらくこの会場にいる人全員が知っているであろう国民的名曲「ultra soul」。状態の悪い中全力で歌う稲葉さん、それをカバーするかのように歌うオーディエンス。ファンのTwitterによると、この30年で喉の不調でライブを中断するケースは全くないようです。

 この1曲だけでもありがたいと思ったところで、更に演奏されるのは「BANZAI」。「ultra soul」ともども今やひと昔前のヒット曲ですが、キーは全く下がっていません。この状況でこの高音、掠れ気味とは言えそもそも出せることが異常と言い切って良いレベルです。しまいにはあろうことかシャウトまで披露。渾身の力で放たれるその声は最後の力を振り絞ったかのような内容で、掠れ一つありませんでした。通常の時でも物凄いと言えるパフォーマンスを喉が絶不調の状態でやってのける。明らかに人間の成せる業ではなく、それをやろうとして実現もするのは世界でも稲葉浩志だけではないでしょうか。おそらくこれと同じ光景をライブで見ることは、数十年経ってもまずないだろうと思われます。

 というわけで本来予期されていた内容とは違いますが、このステージも伝説と言って差し支えない内容と言い切れます。”また必ず戻って来ます””本当にごめん”、実直な稲葉さんの人柄にもあらためて好感を持てました。そんな稲葉さんの背中を、ポンと叩いて励ます松本さんの姿にも心を打たれたのは言うまでもありません。あらためてB’zが出演するロックフェスもしくはワンマンライブ。機会を作って見に行く必要がありそうです。

エレファントカシマシ(Z-STAGE 6号館)

 エレカシのライブを見るのは相当久々で、2009年に行ったROCK IN JAPAN FESTIVAL以来。その時はまさか今年、NHK紅白歌合戦に初出場するとは思っていなかったのですが。デビュー30周年、それを記念するかのようにまずは”1作目のアルバム1曲目から歌います”の紹介で「ファイティングマン」。最初から両端まで動き回る宮本さんは相変わらずエネルギッシュ。1曲終わるごとに曲紹介のためMCが入り、次の演奏曲は「デーデ」。ただアコースティックギターで始まるスタイルとは言え、”バラードです”との一言には思わず”えっ?”と心の中で呟かざるを得ませんでした。

 ”エピックソニーではよくして頂きまして、でも売れなくて…”。そんな感じで所属レーベルが変わり、その時の勝負曲を披露ということで「悲しみの果て」。ポニーキャニオン移籍1発目としてリリースされたシングルはヒット、個人的にもエレカシを初めて知った曲なので思い入れがあります。そして次はやはり紅白歌合戦について語ります。番組のオフィシャルページでもありましたが、”丁寧に歌います”というフレーズが耳に残るMCでした。ここで歌うのは大晦日にも歌う「今宵の月のように」。いつ聴いても最高の名曲、これは20年間ずっと変わりのない個人的な感想です。

 一気に時代が飛んで、続いてはNHKみんなのうたで採用された「風と共に」。40年前に実は「はじめての僕デス」でデビューしているんですよと演奏前に語っていました。ただこんな感じの進行だとやはりちょっと押しているのでしょうか?演奏後スタッフが出てきて時間確認。小声でやり取りする宮本さん、思いっきりその声がマイクに入っちゃってます。というわけでここからは続けざま、「RAINBOW」「ガストロンジャー」「俺たちの明日」、ラストは「RESTART」で締めました。

 結論を言うとやはり、紅白に出てもスタンスと方向性に全くブレのないカッコ良さ。「今宵の月のように」で紅白出場ながら「デーデ」「ガストロンジャー」をこのフェスでも歌うのがその証左。宮本さんは曲が終わるたびにおかしな表情になったり、明らかに勢いでよく分からないことを喋ってたりと相変わらず強烈なキャラクターでしたが、アーティストとしてはやはり本物。特に歌唱力が半端なく、声そのものだけでなく発音もクッキリ。ロックのノリに見せて実のところ本当に丁寧に歌っているのは間違いなさそうでした。
All Time Best Album THE FIGHTING MAN(初回限定盤)(DVD付) - エレファントカシマシ
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SHISHAMO(Z-STAGE 6号館)

 今年は本当にSHISHAMOをライブで見る機会が多い、というより積極的に足を運ぶ形になっています。ワンマンライブに2度足を運びメトロックでも見てるので、レディクレで今年4回目。彼女たちは不思議なことに、ロッキン主催のフェスには2013年CDJ以来全く呼ばれていないので年内ラストの大型フェスは基本的にこのレディクレ。今年に関して言うと毎年大晦日に出演している渋谷のライブイベントLIVE DI:GA JUDGEMENTに出演しないのでこれが2017年のライブ納め。もっともこれに関しては、年が明けた午前1時半に2018年の一発目ライブとして出演する形のようです。

 言うまでもなく大晦日に関しては紅白歌合戦に初出場、いよいよ国民的バンドになりつつありますが、リハでメンバーが登場するのは相変わらず。「休日」「彼女の日曜日」「バンドマン」辺りを軽く演奏して音合わせ。衣装も相変わらずラフです(Twitterより)。そういう意味でも紅白でどうなるか楽しみだったりします。

 本番は「好き好き!」からスタート。『SHISHAMO 4』の1曲目に収録されているこの曲は、ファンにも人気のナンバー。初期からの人気曲「僕に彼女ができたんだ」を経て今年の「BYE BYE」。「明日も」も文句なしの名曲ですが、この曲も間違いなく今年の上位に入る名曲になります。ガールズバンドでこれだけ鋭いベース演奏を聴けるのはチャットモンチーの「Last Love Letter」かこの曲くらいでしょう。死ぬほどカッコ良いという一語が、完璧なくらいにしっくりきます。

 MCは先述した通りこれが今年ラストのライブになることと、紅白出場の報告。割とマジメに良い話をするボーカルの朝子さん。いい感じに次の曲に入ろうとしたところで”蜂がいた…”と突如つぶやくベースの彩さん。それに”いるわけねぇだろ”とドSにツッコむ朝子さんも、少しうつむく仕草がかわいい彩さんも後ろにいるドラムの吉川さんもやはり、相変わらずのようでした。
バラードの新曲「ほら、笑ってる」で聴かせた後でライブの定番「タオル」。格が上がったことで急に一枚千五百円とか二千円とか歌詞を変えて値段を上げたりしないかハラハラし始める頃ですが、今のところまだそんなことはなく。スクリーンに映る朝子さんが描いたイラストも相変わらずかわいいです。季節は違いますがフェスでは定番の「君と夏フェス」、そういえば一昨年のメトロックで初めて見た時は、客として来たことがあると話していました。この2年でここまで伸びたことを考えると、急に感慨深い気持ちになります。

 ラストは紅白でも歌われる「明日も」。紙テープ演出はワンマンでありましたが、このレディクレでもあるとは思っていなかったので正直ビックリ。スクリーンに目をやると、この曲だけ歌詞テロップも入っています。私が中学生の時に初めて聴いたMr.Childrenの「終わりなき旅」は今でも人生のバイブルとして外せない一曲ですが、今の中高生にとってこの曲がそうだと感じている人も多くいるのだろうと思います。ドコモのCMで今年の定番曲になりましたが、おそらく来年以降もずっと名曲として語られることになりそうです。曲だけでなく、バンドとしても本当に凄い存在になるのはまだまだこれから。来年も再来年もしばらくは、彼女たちの活動を追う形になるのは間違いなさそうです。

SCANDAL(R-STAGE 4号館)

 6号館から4号館への移動は、ステージ終了直後だと所要時間約1分。隣の建物なのですぐ移動できます。Z-STAGEで次に登場するのはback number、「明日も」演奏時点で軽くファンのモッシュが起きるほどの人の多さでしたが私はSCANDALのステージに移動。L-STAGEも10-FEETが出演しているので、R-STAGEは心なしか人数はやや少なめに見えました。SCANDALの今年の新曲はベストアルバム収録曲と配信限定曲、確かにファン以外から見ると例年より目立たない一年だったかもしれません。

 その配信限定曲「恋するユニバース」からライブはスタート。続けざまに演奏されるのは「テイクミーアウト」「会わないつもりの、元気でね」。制服をコスチュームとして活動していたのははるか昔10年ほど前のこと、ルックスだけでなく音もかつてそうだった雰囲気は微塵も感じさせません。昨年インテックス大阪で見た10周年野外ライブ以来に見る形ですが、その時以上にロック成分は濃くなっているようです。

 MCは今年特に802にお世話になったということで、HARUKAとMAMIが大阪マラソンを走ったという話題。沿道の声援は力になった、やはり西成区の方は強烈だったという話などなど。まとまりのある内容は流石ベテラン、B’zやエレカシは別格としてもこの日の出演者の中では相当活動歴長い方に入ります。スカパラやテンフィ、ストレイテナーと9mmの次くらいになるでしょうか。

 多くある代表曲から2010年の「瞬間センチメンタル」「Flashback No.5」「Image」を経てラストは「LOVE SURVIVE」。「瞬間センチメンタル」「LOVE SURVIVE」はやはり今ライブで見ると相当アップデートされています。SCANDALの魅力は何と言ってもメンバー4人のチームワークですが、「LOVE SURVIVE」で3人が近距離でギター・ベースを弾くシーンはまさにそれでした。顔を近づけすぎて思わず笑ってしまう表情がとても微笑ましかったです。来年は2月にアルバムリリース、更に個人的には4月ツアーに足を運ぶ予定にしています。年1回以上彼女たちのステージを必ず見るようになったのは2012年から、来年でもう7年連続。ここまでくると、もう活動が続く限りこの記録も伸ばしていきたいと思っているところです。

MAN WITH A MISSION(Z-STAGE 6号館)

 MAN WITH A MISSIONのステージを見るのも久々で、2012年のレディクレ以来5年ぶり。翌年CDショップ大賞を受賞する『MASH UP THE WORLD』が発表された年で、人気急上昇中の頃でした。後ろの方まで人で埋まっていて全体がフロントエリアという勢い、ステージはほとんど見れなかった記憶があります。今回久々に見る形になりましたが、後ろの方まで埋まっているのは以前と変わらず。その前が[Alexandros]にback numberなので、余計に人が多くなっています。前の方には当然行けず、上手側から下手側まで移動するのにもひと苦労でした。

 前回見た時は知ってる曲もかなり少ない状況でしたが、5年も経つとシングル曲は大体頭に入っているものです。というわけで最初に演奏されるのはお馴染み「FLY AGAIN」。イントロやAメロを憶えてなくてもサビを聴けばやっぱり分かります。と言うより、知らなくてもサビがものすごく明快なので簡単に歌えてジャンプできます。比較的新しい「Hey Now」を経て、「Raise your flag」も定番曲。イントロの時点で沸き上がる歓声がものすごいです。サビは後ろの方も全員ノリノリで、ここで盛り上がらない人は意味が分からないとツッコミを入れたくなるような状況。ライブという観点から見て曲の構成が完璧過ぎます。

 定番「Get Off of My Way」、新曲「My Hero」、若干自虐的なMCを経て「フォーカスライト」。代表曲「Emotions」に至ってはまさに盛り上がりの最高潮、それに追い討ちをかけるようにラストの「database」は10-FEETのTAKUMAが登場。これ以上ないくらいに最高の終わり方でした。

 演奏の迫力・カッコ良さも然ることながらこのステージは本当に見ていて気持ちが昂りました。上手い・凄いのはもう当たり前の前提条件としてオーディエンスの心を一つにして良い方に動かす、文句なしに最高のライブです。日本だけでなく世界でもライブ活動を展開しているのは、やはり伊達ではありません。

yonige(LIVE HOUSE Antenna 5号館)

 LIVE HOUSE Antennaはネクストブレイク候補のバンドが揃う音楽ファン注目のステージ。このステージ1日目のトリ・yonigeはレディクレ初出演。ですが地元は大阪・寝屋川。今年リリースされたメジャーデビューアルバム『girls like girls』の注目度も高く、マンウィズから移動するともう人でいっぱい。危うく入場制限で入れなくなるところでした。

 「さよならプリズナー」からライブはスタート。以下、演奏された曲は「アボカド」「センチメンタルシスター」「バイマイサイ」「ワンルーム」「さよならアイデンティティー」。YouTubeでもフルがアップされている代表曲をメインに、アピールを兼ねて選曲したという趣でした。ストレートに演奏をストイックに聴かせる感覚は、男性バンドでは多くあれどガールズバンドではあまりないタイプ。個人的にもう少し曲の幅が広がると面白いのではないかという印象もありましたが、悪くはないです。逆に言うと、基礎能力があるのでこれから来年以降に発表される楽曲でどこまで広がるか伸びるか楽しみという感想を持ちました。トリなのでアンコールもあり、選曲されたのは「さよならバイバイ」でした。

 MCはボーカル&ギター・牛丸ありさは客としてレディクレにも足を運んだことがあるマジメなキャラ、ベース・ごっきんは個性的なレディクレ処女といった趣。トーク番組に出演するとベースの子に焦点を合わせることで一気に面白くなる予感を感じさせる存在です。こちらも今後おおいに伸びる可能性は大アリ、非常に楽しみです。

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