今週のビルボードチャート~12/14(乃木坂46、福山雅治、The Birthday他)

今週の初登場曲&注目曲

・2位 乃木坂46「ここにはないもの」
 →CD発売初週・セールス1位(83.0万枚) ダウンロード4位 ラジオ8位

・16位 8LOOM「Forever or Never
 →12/7(水)配信開始 ダウンロード9位 ストリーミング13位

・51位 豆柴の大群「MUST CHANGE」
 →CD発売初週・セールス3位(2.3万枚)

・55位 福山雅治「妖」
 →12/5(月)配信開始 ダウンロード3位 ラジオ20位

・67位 Aimer「Deep down」
 →12/7(水)配信開始 ダウンロード8位 アニメ『チェンソーマン』第9話EDテーマ

・69位 Eve「白雪」
 →12/1配信開始 ラジオ3位 映画『ブラックナイトパレード』主題歌

・86位 The Birthday「LOVE ROCKETS」
 →12/3(土)配信開始 ダウンロード20位 12/3公開映画『THE FIRST SLAM DUNK』OP主題歌

 大幅ランクアップなど、注目のチャートアクションを見せたのは以下の曲です。

・1位 Official髭男dism「Subtitle」(先週1位)
 →2週連続通算6週目の首位 ストリーミング1位 ダウンロード1位 動画再生2位 ラジオ4位 カラオケ6位

・7位 宇多田ヒカル「First Love」(先週27位)
 →ストリーミング6位 CDセールス8位 11/24(木)に楽曲をモチーフにしたNETFLIXドラマ『First Love 初恋』配信開始 12/9(金)に2022Mixが配信開始

・9位 10-FEET「第ゼロ感」(先週50位)
 →ダウンロード2位 ラジオ6位 ストリーミング24位 12/3公開映画『THE FIRST SLAM DUNK』ED主題歌

・18位 back number「クリスマスソング」(先週32位)
 →ストリーミング22位 動画再生13位 カラオケ4位

今週のピックアップ曲

乃木坂46「ここにはないもの」


 年末の音楽特番ほぼ全てで歌っているので多くの人が既に耳にしていると思いますが、あらためてレビューします。

 1970年代フォークソングを思わせる字余り気味の歌い出しが耳に入りますが、やはり最も聴かせるのは歌詞。「サヨナラの意味」「帰り道は遠回りしたくなる」「しあわせの保護色」「最後のTight Hug」、遡るとおニャン子クラブ「じゃあね」や菊池桃子「卒業」にまで辿り着きますが、作詞家・秋元康と卒業ソングの相性の良さをあらためて感じさせる作品に仕上がっています。

 2011年結成時のメンバーはもう秋元真夏と齋藤飛鳥のみ、その飛鳥さんが今作をもって卒業。一つの時代の終わりを感じさせますが、同時に新しい時代の訪れでもあります。ただ惜別を歌うのではなく、そこから前向きさを見出させるような歌詞はやはり見事。相次ぐメンバーの卒業でしばらく乃木坂46から離れていた初期ファンにも、あらためて聴いて頂きたい名曲です。

豆柴の大群「MUST CHANGE」

 個人的にこのグループを追っていないので大きなことは言えませんが、こちらもメンバーの1人であるカエデフェニックスが卒業を控えた状態でのリリースです。

 サウンドはイメージ通りのWACKテイストですが、楽曲はスケールの大きさと前向きな歌詞が耳に残る卒業ソングです。デビュー当時から追ってきたファンにとっては、特に思い入れ深い曲になると思われます。全体的に譜面に使われる音符の長さも耳に残りました。

福山雅治「妖」

 YouTubeはTeaser Movieですが、サブスクでは当然ながら配信開始となっています。

 福山さんの歴代の名曲には「Gang★」「化身」といった”濡れる”系統の楽曲もいくつかありますが、今作は久々にこの路線の楽曲を聴いたという印象です。キャリアを重ねて大御所級になるとどうしても自然に大作指向にシフトするものですが、そんな中でもこういった楽曲を新曲として発表できるのが福山さんの強さでしょうか。

 近年は新曲のイメージがすっかり薄れた感もありますが、今年はKOH+の「ヒトツボシ」も含めて久々に新しい曲の発表が秋以降に多くなりました。非常に喜ばしいことです。

Aimer「Deep down」

 先週のTK from 凛として時雨と同様、今週のAimerも満を持しての『チェンソーマン』タイアップです。

 近年の彼女は明るいロックテイストの曲も多くなりましたが、今作はまさにAimerの本領発揮と言わんばかりの重々しいバラード。「残響散歌」で彼女を知った人なら驚いてしまいそうな曲ですが、そういえばここ何年かでこういった曲が最も似合う歌手でもあります。以前COUNTDOWN JAPANのステージを見た際「us」のパフォーマンスに衝撃を受けましたが、おそらくこの曲でもそれに近い感覚を味わうことが出来ると思います。アニメファンならずとも、是非チェックしておきたい1曲です。

The Birthday「LOVE ROCKETS」

 The Birthdayに10-FEET、映画『THE FIRST SLAM DUNK』は主題歌タイアップがあまり想像できないロックバンドの起用が特徴的です。このThe Birthdayの主題歌も、映画に合わせる気など微塵もないような重く響くバンドサウンド。ただそれが、自然に彼らの音楽が映画に調和しているということだとも感じます。

 1990年代デビュー組のバンドは今でも当時と変わらないルックスの方が多いですが、ボーカルのチバユウスケはミッシェル時代と比べてかなり異なる歳を重ねた風貌になっています。それもまた年相応の渋さが備わった印象で、余計にカッコ良いと感じるわけです…。

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