【今週の総合ソング・チャート“JAPAN HOT100”】
1位 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE
2位 Official髭男dism
3位 LE SSERAFIM
4位 米津玄師
5位 Vaundy
6位 10-FEET
7位 Official髭男dism
8位 Ado
9位 back number
10位 NewJeanshttps://t.co/QKb8CmfLg2 pic.twitter.com/QpxLc6mfLZ— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) February 8, 2023
今週の初登場曲&注目曲
・1位 三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「STARS」
→CD発売初週・セールス1位(10.4万枚) ダウンロード6位 ラジオ3位
・11位 INI「New Day」
→1/29(日)配信開始 ダウンロード4位 ストリーミング8位
・20位 TREASURE「Here I Stand」
→1/30(月)配信開始 ストリーミング5位
・27位 TOMORROW X TOGETHER「Sugar Rush Ride」
→1/27(金)配信開始 ストリーミング26位 動画再生14位
・32位 ケツメイシ「夜空を翔ける」
→CD発売初週・セールス8位 ダウンロード9位 ラジオ2位
・34位 Stray Kids「THE SOUND」
→1/28(土)配信開始 ストリーミング21位
・35位 東方神起「PARALLEL PARALLEL」
→CD発売初週・セールス3位(2.9万枚) ダウンロード23位
・44位 Chilli Beans.「rose feat. Vaundy」
→2/1(水)配信EP『mixtape』収録 ラジオ1位
・70位 稲葉浩志「BANTAM」
→1/28(土)配信開始 ダウンロード1位
・83位 King & Prince「Life goes on」
→1/31(火)YouTubeEdit公開 動画再生2位
・92位 NCT 127「Ay-Yo」
→1/30(月)配信開始 『The 4th Album Repackage』収録曲
・97位 とた「紡ぐ」
→2/1(水)配信開始 ラジオ4位 ダウンロード47位
大幅ランクアップなど、注目のチャートアクションを見せたのは以下の曲です。
・48位 NOA「Purple Sky」(先週97位)
→先週より49ランクアップ
今週のピックアップ曲
三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「STARS」
ビルボードの総合1位は2019年8月、「SCARLET feat. Afrojack」以来かなり久々。ここ数年は話題にのぼる機会もやや少なくなった印象ですが、今作は「R.Y.U.S.E.I.」を手掛けたSTYプロデュースという説明文がビルボードの記事でありました。
「R.Y.U.S.E.I.」を筆頭とする四季をテーマにした2014年、その翌年の「Summer Madness」以降STYは三代目にほぼ関わっていないので、それ以来と考えればかなり久々という気がします。当時は間奏・ダンスパートをサビにするかなり特異かつインパクトの強い構成でしたが、今回の曲は比較的素直な構成かつメロディアス。昨今の若手ボーイズグループの曲と比べるとかなり安定感があって洗練されているという印象があります。
したがって30代以上にとっては非常に聴きやすい曲ですが、若い人にとっては決して刺激が強い曲ではありません。とは言え今年でメジャーデビュー14年目、「R.Y.U.S.E.I.」もはや9年前。ここで再び大ヒットというのは過去の事例を考えてもなかなか難しいところですが、どうなるでしょうか。
INI「New Day」
PRODUCE 101 JAPANからはJO1が前回の紅白歌合戦に初出場しましたが、今年は彼らの出場にも期待がかかります。既にCDセールスでは大きな結果が出ているので、あとは各メンバーの知名度向上と代表曲の定着が大事になってくるでしょうか。
今回の新曲は洋服の青山CMソングのタイアップがあります。それを見越したかのようなジャケットプレイが非常にカジュアルで、今回の楽曲の肝になっています。YouTubeでアップされているのはMVではなくPerformance Videoですが、正式なMVを作らずともこれを公式MVにした方がいいような気もします。
楽曲はこれまでのINIと比べてもメロディーがくっきりはっきりしていて、大変聴きやすくファン以外にも頭に残りやすいナンバーになっているような気がします。曲の好みは人それぞれだと思いますが、ヒットに関してだけ言うとパフォーマンスの凄さ以上に分かりやすさが大事というのが個人的見解。そう考えると今作は、かなり狙っている曲のように聴こえます。果たして結果どうなるかは、当サイトでまた紅白出場歌手の予想をする頃に見えてくるかもしれません。
ケツメイシ「夜空を翔ける」
K-POPやダンスミュージックの台頭・ロングセラーの上位定着で、ひと昔前と比べるとJ-POPらしいJ-POPの新譜がすっかりチャート上位に入りにくい時代になりました。キャリアの長いアーティストになればなるほど、その傾向はより顕著になっているような気がします。
ドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』主題歌を担当するケツメイシも、その1組のような気がします。ただ昨年一昨年と比べるとタイアップが大きいので、CDシングルもリリースされて比較的上位にもランクインしているという印象もあります。楽曲はまさにケツメイシのハートウォーミングソングという感。変わらない音楽的魅力の素晴らしさと、3人の声に温かい気持ちになるナンバーです。
Chilli Beans.「rose feat. Vaundy」
Chilli Beans.は2019年に結成された女性3名のスリーピースバンド、この曲はVaundyをゲストボーカルに迎えています。昨年7月リリースのアルバム『Chilli Beans.』はCDショップ大賞にノミネート、既に音楽ファンからは認知されている存在のようです。
女性のみで結成されているバンドはこれまで様々聴いてきましたが、この曲を聴く限りChilli Beans.は先人たちのどれにも当てはまらない新たな魅力があるように感じました。サビ前における、吐息の余韻を残すようなボーカルが非常に聴き心地良く、グルーヴ感を重視したようなサウンドワークも同様。洋楽ポップスにルーツを持つバンドという公式サイトでの紹介がありますが、なるほど確かに既存のJ-POPではあまり感じたことのない音です。ここにVaundyの歌声が自然に溶け込むことで、余計に音の説得力が上がっているように聴こえました。
個人的にはかなり久々に、今後の作品・パフォーマンスにおける成長が気になるバンドに巡り会えた気分です。特に女性メンバーのみになるとここ数年あまり出ていなかった印象なので、余計に楽しみが増します。ロックフェスあるいはワンマンで、早くパフォーマンスを見たいバンドの1組になりました。
とた「紡ぐ」
ギターサウンド中心に、美しい声で聴かせる女性ソロアーティストです。生の楽器メインで説得力のある歌詞を聴かせる女性ボーカリストもまた、久しぶりに出てきたかもしれないという印象もあります。
1990年代後半のJ-POPに近いサウンドのような印象ですが、歌声はどちらかと言うと2010年代後半~2020年代前半・現在のトレンドに近い物を感じます。力強さや美しさというよりは、凛とした内面が強調されたような歌声というべきでしょうか。その歌声が、説得力のある歌詞をより説得力を持たせているような印象もあります。
今週97位に初登場ですがラジオオンエアは現在4位、ここからの反響次第でストリーミング・YouTube再生数が伸びてロングセラー&順位上昇の可能性も高いように思います。今後のチャートアクションが、特に気になる1曲です。
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