今週のビルボードチャート~9/29(乃木坂46、ポルノグラフィティ、aiko)


 乃木坂46「君に叱られた」が今週は順当に1位獲得。CD売上は約65万枚で相変わらず安定。ポイントは約80%がCD売上で占められていますが、他要素もしっかり入っています。ストリーミングも高くはないですが、一応69位にランクイン。なお9月2日公開のYoutube再生回数は現在360万ほど、これまでのシングル表題曲と比べてやや伸びていない印象はあります。

 2位~7位は500pt以内の接戦で、ダウンロードの多いYOASOBI「大正浪漫」が2位キープ。back number「水平線」がストリーミング1位・カラオケも4位まで上がってきました。BTS「Pemissino to Dance」が3位、ストリーミングもそうですが何よりYoutubeが強いです。「Butter」が1位、「Pemissino to Dance」が3位で「Dynamite」が4位にランクインしています。またコールドプレイとコラボした「マイ・ユニバース」が9位に初登場しています。

 17位に超特急「カチガチャ」がランクイン、ストリーミング7位。それ以外の指標がほぼ入っていないLINE MUSIC案件です。23位には優里「夏音」がランクイン、まずはダウンロード7位・ストリーミング24位のスタートです。30位にポルノグラフィティ「テーマソング」、2年2ヶ月ぶりの新曲です。鈴木鈴木「海のリビング」が少しずつ上がってきて40位にランクイン。60位にaiko「食べた愛」、79位にFUNKY MONKEY BΛBY’S「エール」、95位にBUCK-TICK「Go-Go B-T TRAIN」など今週はベテランのランクインがやや目立っています。

1位 乃木坂46「君に叱られた」


 3期の山下美月、4期の遠藤さくらに続いて今作は賀喜遥香がセンター。作曲は「I see…」「Wilderness world」と近年乃木坂46への提供が増えているyouth case。

 メロディーラインや各パートの構成がはっきりしていて、非常に聴きやすい楽曲だと思います。いまやファン層の中心ではないかと思われる30~40代男性にとっては大変馴染み深く、親近感の持てる内容で、個人的には大好きです。今年の乃木坂46でも一番良い曲ではないかと思っています。

 ただK-POPグループや近年のジャニーズと比べても攻めている印象はやはりなく、世代交代を進めている現状とは裏腹に新しいファンの流入をあまり意識できていないような、そんな感じにも見えます。ここ2作、日向坂46の方がYoutubeにおけるMV再生数は多いです。その事実は、制作側も考える必要があるような気はします。

30位 ポルノグラフィティ「テーマソング」

 ここ数ヶ月ポルノグラフィティの話題が久々に多くなった印象です。今月は全MV解禁、THE FIRST TAKE出演もありました。新曲は9月8日から配信開始。MVの再生数は多くないですが、THE FIRST TAKEは100万再生を超えています。

 今作は聴く人を勇気づけるような、スケールの大きな楽曲に仕上がっています。”フレーフレー”と曲中で応援している対象は”私”であり”私みたいな人”、普遍的ではなく具体的なところが共感を持てます。どちらかと言うとこの曲も若い人より、長年ファンを続けている人たちの方が、心に響く部分が大きいかもしれません。

 芯のある昭仁さんのボーカルもここ最近再評価の流れが出来つつあります。非常に豊かな声量と一言一句聴きやすい発音は、ボーカリストのお手本的存在と言って良いのではないでしょうか。 

60位 aiko「食べた愛」


 ランキングで上がってくるのはCD売上が集計される来週だと思いますが、先に曲について書きます。先行配信・Youtubeでの公開は9月22日から始まりました。

 今作は比較的落ち着いたテイストの楽曲です。その分自然体のイメージがより強く出ているような気がします。メロディーラインは比較的素直な印象ですが、サビの最高音はこれまでの作品と比べてもかなり高い部類に入ると思います。どちらかと言うと普段ならアルバム曲で抑えられそうなイメージもありますが、それだけにaikoさんらしさが際立っているような気がします。大人らしい落ち着きと、瑞々しい若さが両立しているMVも良いですね。癒されます。デビューから20年以上経っても、素敵な存在であることがあらためて確認できる作品です。

 

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