2023.8.19 & 20 SUMMER SONIC OSAKA 2023 in 舞洲SONIC PARK(全体について解説)

 今年はコロナ禍明けて声出しも解禁、4年ぶりにこれまで通りの夏フェスが全国各地で開催されています。ロッキン・サマソニ・ライジング・フジロックが4大ロックフェスと言われて長くなりますが、その中で唯一関西を会場にしているのがサマーソニック大阪です。

 ただこのサマソニ大阪というのは、とにかく暑いです。夏だから暑いのは当たり前ですが、他のフェスと比べても群を抜いて暑いです。2010年~2013年に4年連続参戦しているので暑いのは当然分かっていましたが、10年ぶりに足を運ぶとなると変化も多いわけです。当時と比べても体力は落ちていますが、何より暑さが尋常ではないレベルに達しています。以前2013年のサマソニ大阪に行った時の最高気温は37℃、当時21世紀で一番暑い日だとレビューで書きましたが、今年はそんな気温の日が連発しています。サマソニは一般的に幕張会場がメインなので、意外と大阪について詳しい情報はありません。というわけで今年2日間行った経験をもとに、来年以降行く人に向けて色々作ってみました。なお今回見たステージについては次記事以降に掲載とします。

準備するもの

会場のチケット

 当然です。これがないと参加できません。

 紙もしくは電子チケットを呈示して、リストバンドと交換する形になります。シャトルバスを降りた所が、そのままリストバンド交換所になっています。

会場へ行くバスのチケット

 会場へ行くシャトルバスセブンイレブンで発券なので、必ず紙チケットになります。JTBツアーバスはツアーなので特に必要はありませんが、シャトルバスを使う人は留意が必要です。会場へのアクセスについては後の項目で詳しく書きます。

スマートフォン

 いまやスマホを持ち歩かない人はいないと思いますが、使う電子マネーのチャージと電子チケットの準備は忘れずに。

モバイルバッテリー

 したがって、特に朝から夜まで会場にいる場合モバイルバッテリーは必須です。スマホやバッテリーのスペック次第ですが、1個だけでなく念のため2個あった方がより間違いないかと思われます。暑い環境ではバッテリーの減りも早いです。持って行きましょう。

現金

 会場内の売店は多くが電子マネー対応になりましたが、現金は数万円レベルで入れといた方が良いです。また先日のフジロックで起こった通り、電波が通じなくなると電子マネーも使えなくなります。地理的に電波が通じないということは無いにしても、混雑すると電波も入りにくいです。あとはクロークを利用する場合は現金のみなので、そこも注意が必要です。

保険証

 何かあった時に必要なので持参しましょう。これはフェスに限らずだとは思いますが…。

レインコート

 この季節は予報が無くても突如雨になることも多いです。必ず持参しましょう。なお雨傘はサマソニのみならず、フェスでは基本禁止と思って良いです。

熱中症対策

 チケットと同じくらいか、それ以上に重要です。命に関わります。それぞれ持って行くものは異なると思いますが、個人的に有用だと思ったのをここで紹介します。

飲み物

 絶対に数本は持参してください。冷たいペットボトルもそうですが、凍った飲み物を持って行くことが何よりも重要です。ペットボトルかパウチかは荷物の量次第でいいと思います。個人的にはペットボトル1+冷凍ペットボトル1+冷凍パウチ3持参しましたが、それでも会場で何本もペットボトルを購入する必要があるほどでした。冷凍を持っていく際は保冷パックもあった方が良いですが、意外とタオルグルグル巻き状態でも持ちます。

 水分だけでなく塩分を取ることも重要なので、ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクがお薦めです。幕張ではマリンスタジアムのフィールドエリアが水とお茶以外持ち込み禁止ですが、大阪の舞洲ベースボールスタジアムは特にそういった規定はありません。

 塩分と言えば、個人的には塩飴を持っていくこともお薦めしています。塩分補給は熱中症にならないために大変重要ですが、特にポカリばかりでは飽きるという人には必須アイテムです。

 なお会場の水分補給場所は豊富にあります。自動販売機やコンビニも常時補給があるので、基本的に困ることはないと思います(ちなみに十数年前は売店が今よりはるかに少なく、水分を買うのに30分以上の待機列が出来るという光景を目にしたことがあります)。

帽子

 絶対に必要です。これがあるかないかで全く違います。タオルで頭を巻くのも有りですが、身につけておきましょう。

着替え

 Tシャツに関しては最低でも絶対に1枚、できれば2枚3枚は必要になります。替えがないならグッズ売り場で何かしらのものを買った方がいいです。人によってはズボン・靴下なども加わるかと思いますが、そこは必要とする荷物の量次第でしょうか。

タオル

 汗の吸収はもちろん、特定の曲で回すのにも最適。ただ本当に尋常ではなく汗をかくはずなので、複数は絶対必要です。私は今回、1日あたり5つ持参しました。

 タオルも色々種類ありますが、個人的にはフードつきタオルがかなりお薦めです。汗だけでなく、首を直射日光から防げるのが何より大きいです。

冷却シート

 

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 今回持参して一番良かったと思ったのが冷却シートでした。どんなに暑くても、これで体を拭けばひんやりします。お薦めです。

 会場では冷えピタをおでこに貼った人も多く見かけました。これも有りです。とにかくどういう形でもいいので、体を冷やす何らかの物は絶対に持参しましょう。

 なお冷却スプレーという手もありますが、荷物としてかさばる上に、そもそもスプレー缶なので高温注意です。これに関してはお薦めしないどころか、持って行かない方が良いと考えた方が良いでしょう。

日焼け止めクリーム

 日焼けが嫌な人は必須です。すぐ汗で流れるので、頻繁に塗る必要もあります。

日傘

 MOUNTAIN STAGE会場の舞洲ベースボールスタジアムは日陰が全くありません。それ以外もサマソニ大阪は他のフェス会場と比べても日陰は極端に少ないです。ライブ中や移動中など人が集まる所では使用厳禁ですが、フリーエリアで休む際などでは活用できるかと思います。

会場へのアクセス

 会場へ行くバスは、シャトルバスJTBツアーバスの2種類があります。

 各プレイガイドから購入できるシャトルバスは、コスモスクエア・梅田・なんば・天王寺の4箇所から発着となります。前回はコスモスクエアと桜島&USJでしたが、後者は今回無くなりました。個人的に1日目は天王寺発のバスを利用しましたが、ドリンク無料券2枚分の配布がありました。会場で購入するペットボトルは1本300円なので、かなり大きいです。バスも高速で使うタイプの4列シートで、少なくとも路線バスタイプよりは快適です。

 JTBツアーバスは梅田・なんば・天王寺のみならず各主要都市から発着しているバスです。したがって今回梅田・なんば・天王寺で2種類のバスが競合する形になりました。こちらにはドリンク無料券の配布は無し、バスは上記シャトルバスと同様の高速4列です。

 到着する場所はバスによって異なります。梅田・なんば・天王寺からのシャトルバスはMOUNTAIN STAGE付近JTBツアーバスはOCEAN STAGEから少し歩く場所コスモスクエアからのシャトルバスはJTBツアーバスよりもさらに離れた場所での発着になります。コスモスクエア駅は他と比べて非常に規模が小さく、加えて今年は2日目がコミックマーケット開催と重なったので大混雑でした。ステージ終了後の待ち時間が長く、終電に乗れなかったという報告もあります。値段は安いですが、個人的にはあまりお薦めしません。

 したがってシャトルバスを選ぶ際、自宅から一番行きやすい場所を選ぶだけでなく、最後に見るステージに合わせて購入するという選択肢も早く帰る際には重要になるのではないかと思います。

 チケットはそれぞれ時間ごとの指定があります。早い時間になればなるほどSOLD OUTになりやすいです。直前の購入だと、乗りたい時間・乗りたい便に乗れない可能性も高いです。出来る限り早めの購入を心がけましょう。

 なおチケットがない場合でも、コスモスクエア往復当日券の発売はあります。片道復路の当日券販売もあります。

 その他、舞洲には西九条駅への大阪シティバスがありますが、1時間に1本なので会場へのアクセスには全く適していません。あとは桜島駅まで北港観光バスが運行、当日は臨時便もあるという情報がありました。ただこちらも待ち時間は相当長く、また路線バスなので立ち移動の可能性も高いです。

 車で来場の場合は、中ふ頭駅付近の臨時駐車場から会場までパーク&ライドという形になります。直接会場に行くことはできません。どちらにしろシャトルバスが必要になることを考えると、公共交通機関で梅田なり難波なりに出たほうが楽ではないかという気はします。

 もっともこのアクセスについては、毎年のように状況が変わっています。シャトルバスチケット購入前には、必ずマップで乗降場を事前に確認する必要がありそうです。

ステージ・各エリアについて

OCEAN STAGE周辺

 サマソニ大阪で一番大きいステージはOCEAN STAGEです。

 非常に広々としたステージで、後ろの救護室エリアなども含めると相当な人数を収容できます。自分が見た中では、ひたちなか開催のロッキン・GRASS STAGEと同じくらいの広さではないかと感じました。両サイドに水分補給の売店などもあります。

 そういうわけで日陰がないことを除くと比較的快適なエリアですが、混雑したステージが終わった後の移動は注意が必要です。写真はSEKAI NO OWARI終演後の風景。

 プラチナエリアを除くと、出入口は1箇所しかありません。そのため導線は極めて悪いです。流動性は10年前の方がまだマシだった印象もあるほどです。

 なおOCEAN STAGEから向かう道にフードエリアや日陰エリアあり、近くにもOASISと称したフード&休憩エリアがあります。10年前と比べると店やテントの数はエリアが広くなったこともあって、格段に増加しています。

MOUNTAIN STAGE周辺

 MOUNTAIN STAGEは大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲ベースボールスタジアム)内のステージです。2016年からサマソニで使用解禁になりました。

 外野がまるまるステージのスペースになっているので、意外と収容人数は多くありません。スタンド収容人数はおよそ7000ほどと言って良いでしょうか。座れるのは快適ですが、日陰が全く存在しません。待機中特に2日目午前中は、写真のように日傘を持参している方も目立ちました。

 スタンド裏の出入口は日陰なので、ここで座り込んでいる人も多く見かけました。自動販売機も設置、ここでオフィシャルストア(1本300円)より安く飲み物を購入することも可能です。かなり頻繁に補充もされているようで、少なくとも自分が買う時に売り切れという事態にはなりませんでした。

 また道路を挟んだ向かいには、小規模のMASSIVE STAGEがあります。スタンド最上段から様子を見ることも可能ですが、音もガンガン聴こえるので当然ながら音被りも発生する形になります。

 

 スタンディングエリアはOCEAN STAGEと比べるとやはり照り返しが強めです。ただ問題はここも導線。以下、2日目ラストのYOASOBI開演前の写真です。

 入退場ともに入れる場所が、右翼側の内野と外野の境目にある1箇所しかありません。スタンドは通常のアリーナ会場みたいなイメージで問題ありませんが、スタンディングエリアの導線の悪さは今まで行ったフェスでもトップクラスでした。

 したがってこの2ステージ移動の際は、相当な時間の余裕を作ることが必要になります。さらに言うと会場内は非常に暑く人も多いので、走って移動するなどもっての外です。豪華なアーティストが多く登場するサマーソニック大阪ですが、数を見るのは諦めた方が得策です。

SONIC STAGE周辺

 サマソニ大阪の良心・唯一の屋内会場であるSONIC STAGEはおおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)を使用。ステージ配置が年によって変わる中、ここだけは舞洲開催初年度からずっとそのままです。

 SONIC STAGE下には、2000円で使えるクロークがあります。クロークは建物の1階を使用、ここが避暑としても通用しました(ただあくまでも荷物詰め込み目的で座り込み禁止なので、長居はできません)。もちろん何度でも再預かりは可能です。

 SONIC STAGE近くにもオアシスエリアがあります。逆に言うとMOUNTAIN STAGE周辺はドリンク補給所くらいしかないので、配置としては若干アンバランスな印象もありました。

グッズ売り場

 グッズ売り場はSONIC STAGE裏手、オリックスバファローズ二軍本拠地・杉本商事バファローズスタジアム舞洲との間にあるスペースにあります。この球場は2016年に落成、完成前はこのエリアがOCEAN STAGEとして使用されていました(MOUNTAIN STAGEは現在のOCEAN STAGEの場所です)。

 例のごとくここも日陰がありません。そしてアーティスト別の売り場に対してオフィシャルグッズ売り場のレジが多くなく、自分が買いに行った時は1時間待ちでした(その一方でアーティスト別は待機列全く無し)。ステージと比べると熱中症対策がおざなりになりやすい場所なので、長時間待機の際は特に注意する必要があります。

おわりに

 とにかくサマソニ大阪は体調管理が重要です。日陰エリアが非常に少なく、熱中症対策だけでなく行動にもかなりの工夫が必要です。したがってフェス初心者にはお薦めしません。そして名古屋より東の人は、大阪しか出演しないアーティストのファンでない限りは素直に幕張会場に行くことをお薦めします。

 とは言え見たステージは素晴らしいものがありました。あくまで自分の経験ですが、過去にサマソニ大阪で見たアーティストは他のフェス以上に思い出深いステージが多いです。今回もそうでした。これらについては、次以降の記事でじっくり書いていきます。

 ここまで読んでいて気になったこと、足りない部分補足すべき点があれば遠慮なくコメントやメールなどお待ちしています。内容にもよりますが、追記も今後していくつもりです。よろしくお願いします。

 

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