2016.12.28 COUNTDOWN JAPAN 16/17 1日目

 年末恒例の音楽イベントといえば、何と言ってもCOUNTDOWN JAPAN。ロッキング・オン社主催の音楽フェスといえば、夏期にひたちなか海浜公園で行われるROCK IN JAPAN FESTIVALが2000年から開催されていますが、年末のこちらも03/04以来回を重ねて今回が14回目。昨年は大晦日のNHK紅白歌合戦へBUMP OF CHICKENのステージが生中継されたこともありました。個人的に関西で同時期お馴染みのRADIO CRAZY、夏のROCK IN JAPAN FESTIVALには何度か足を運びましたが、こちらに参戦するのは初めて。ようやく行くことが出来た、というのが正直な気持ちです。

 4日間開催が恒例ですが、私が足を運んだのは1日目・2日目のみになります。したがって記事も1日目と2日目、2つに分けて書いていきます。ステージは大きい順からEARTH STAGE、GALAXY STAGE、COSMO STAGE、MOON STAGEの4つ、もう1つは幕張イベントホールを使ったASTRO ARENAという形になります。会場マップはこちらになっていますので、ご参照ください。

ゴールデンボンバー(EARTH STAGE)

 2年連続で初日のEARTH STAGEを任される形になったゴールデンボンバーですが、その前に渋谷陽一氏の朝礼あり。ロッキング・オン社主催のフェスでは長年恒例になっています。初日はいかに今年のCDJを快適に作り上げたかをビジョンを使って解説、本当に学校および会社の朝礼みたいな勢いでした。「最大限の幸福よりも、最小限のストレス」「いかに快適な空間を作り上げるか」、この2点を極めて具体的に説明。そしてトップバッター、”出し物が多い””したがってカメリハが大変”ということで、グループ魂とゴールデンボンバーを紹介する機会が非常に多いという話を展開していました。

 さて早速ステージに登場するかと思いきや、まずはビジョンで4人が楽屋トーク。今年のCDJは何をやろうか、流行っているものはどう?という話から映し出される字幕。「ゴールデンボンバー 恋」。てっきり恋ダンスでもやるかと思いきやその後に「サイト」…。というわけで1曲目は「恋のダンスサイト」。16年前に大ヒットしたモーニング娘。を全力で歌い踊るのでありました。

 「元カレ殺ス」「まさし」を経てメンバー紹介を主体としたMC。「恋のダンスサイト」の衣装のまま2曲歌ってましたが、素材は青のポリ袋だったと話す鬼龍院翔。喜屋武豊はペヤングの話をオチもなく長々と熱弁、その間に鬼龍院さんは舞台上で本来の衣装に生着替え。歌広場淳は30日放送のアメトーク「運動神経悪い芸人」出演の宣伝、樽美酒研二は「君の名は。」にハマったという話。他の2人も着替えますが、最後までポリ袋衣装の樽美酒さんは一旦ドラムセットの後ろに隠れます。

 「抱きしめてシュヴァルツ」、盛り上がるステージに突如流れるPPAPのメロディー。”I have a ペヤング、I have an apple, oh! apple ペヤング!” “I have a ペヤング、I have a pineapple, oh! pineappleペヤング!”…ダイナミックにリンゴとパイナップルを潰してグチャグチャになったペヤングを早食いする喜屋武豊、その後ろで亀甲縛りで鞭を打たれている樽美酒研二。それは「君の名は。」ではなく「君の縄」…。とんでもないことになっています。”これを紅白でやりたかった”とは樽美酒さんの弁、瞬時に”できるか!”と返す鬼龍院さん。喜屋武様のペヤングは全然消化できていませんが、衣装を脱ぐとギャル曽根の顔が描かれたTシャツ、再び爆食。ですが半分くらい残しています。なおリンゴとパイナップルを混ぜたペヤングはステージで初めて食べた形ですが、”意外といける”とのことで…。

 次にフェスでやりがちな楽曲ばかりを集めたアルバム『フェスベスト』を宣伝。ところが喜屋武様はジャケットに大変不満のご様子。”こんなベスト買うな!”とまで言って憤慨してます。そんな中”番号をLINE-IDに置き換えて楽しんでください”との紹介で演奏されるのは2010年発表の「また君に番号を聞けなかった」。途中で舞台袖に消えたと思ったら、なんと無数のCDを装着したジャケットを着て登場する喜屋武様。小ネタの量が半端ありません。

 ヴィジュアル系のありとあらゆる要素を詰め込んだ「毒グモ女(萌え燃え編)」、指揮棒を振るパフォーマンスまで入るX JAPANもビックリ?のハードロック「欲望の歌」。パフォーマンスの奇抜さが目立ちますが、楽曲を並べるだけでも類稀な発想の塊ということがよく分かります。ラストはもちろん「女々しくて」。紅白歌合戦で4年も連続して歌われた楽曲、知らない人はもはやいません。サビの手の振りはほぼ全員バッチリの一体感、見事なものでした。

 喜屋武様や樽美酒さんの無茶、鬼龍院さんの狂言回しっぷりも見事ですが、終始オーディエンスを盛り上げた歌広場淳も、金爆唯一の良心として評価されてほしいと思ったのは私だけではないと思います。ちなみに今年の大晦日は、ニコ生で裏紅白をやるようです…。

miwa (EARTH STAGE)

 フェスで2回、ワンマンライブも2年前に足を運んでいるのですが、やはり何度見ても彼女の笑顔は無敵です。登場してから退場するまで飛び交う”かわいい”の声は、数えると1000は超えていたのではないでしょうか。MCで面白いことは特に言っていないのですが、彼女の場合はもはや喋るだけでちゃんみわワールドが成立しています。その根底には天性の明るさ、そしてオーディエンスを含めて全ての人を愛する気持ち。いるだけで周りを幸せにしてくれる存在、それはもはや神に近いものがあるのかもしれません。

 楽曲は「ミラクル」「君に出会えたなら」「ストレスフリー」とタオル回し3連発、バラードの「夜空」を経て「chAngE」「again×again」「ヒカリヘ」、そして今年の新曲「結-ゆい-」。最後の曲が始まる前のMCは、かわいいだけでなく内面的にも実にしっかりしていると思わせる内容でした。来年には新しいアルバム、そして初の主演映画の公開も決定。彼女の勢いはまだまだ加速していきそうです。

水曜日のカンパネラ(GALAXY STAGE)

 CDJのステージとフードエリアは主に幕張メッセ1~8ホールが使用されていますが、最大規模のEARTH STAGEとその次のGALAXY STAGEはメッセ内の端から端まで、距離があります。したがって彼女のステージにたどり着いた時は既に2曲目。最初に披露したのは「雪男イエティ」、会場到着時に聞こえた歌詞は北海道の地名と名物をひたすら連呼している「シャクシャイン」でした。

 こちらも来年に新しいアルバムがリリースされます。そこから2曲、まずは振り付け教授のもと「一休さん」。教授された振り付けは”1, 9, 3″、何とも言えないものがあります。もう1曲は大政奉還ダンスという言葉が非常に強く耳に残る「坂本龍馬」。これだけ日本世界の偉人を歌うことが出来るのは、もはやコムアイか池田貴史かという勢いです。この2人の音楽的なアプローチが全くもって対照的なのも、また面白いと感じます。いい湯だねというコール&レスポンスが入る「ディアブロ」、そして定番曲「桃太郎」「ラー」と計7曲の演奏でした。

 ”基本私の曲は宴会芸みたいなもので”と語るコムアイ。”このフェスは時間押すとめっちゃ怒られるんで””普段のライブで使う手が禁じられている”ともぶっちゃけてます。そして”今年はいっぱい週刊誌に撮られたけど、来年もできる範囲で悪いことしていきま~す”とかわいく宣言。やはり底深いほどの魅力と、持ち前の頭の良さが印象に残りました。その個性は来年さらに花開くことになりそうです。

欅坂46 (GALAXY STAGE)

 今年デビューして、瞬く間に国民的アイドルにまで登り詰めたと言っていい彼女たち。欅坂46としては勿論、4846グループがロキノン社主催のフェスに出演するのも史上初。この日のCDJ最大級と言っていい注目度、GALAXY STAGEはいっぱいの人で入場制限までかかる盛況。会場に響き渡るオーディエンスの歓声、ステージが始まる前から早くも熱気に包まれていました。

 Overtureが流れる中でメンバーが登場して大歓声、そしてイントロが流れた瞬間にも大歓声。最初に演奏されるのはデビュー曲「サイレントマジョリティー」。今年8月のTOKYO IDOL FESTIVALでも見たステージですが、その時よりもオーラは一段も二段も増しているようでした。続く「大人は信じてくれない」、ダークな曲調の中で繰り広げられる振り付けは一言で言うと壮絶。見事なほどに揃った振り付けと表情は、完全に他とは一線を画した内容になっています。

 「語るなら未来を…」「キミガイナイ」、2曲ともカップリング収録曲ですがクオリティは大変高いです。特に後者のメンバーが担がれて登場する振り付けは、過去に見たことのない革命的な内容です。この曲に限らず、欅坂46の振付師・TAKAHIROという人もまたとんでもない発想力の持ち主だと確信した瞬間でした。2曲の前後にMCがありましたが、ロックテイストに盛り上げを促す場面もまた見事。こちらも明らかに8月のTIFより確実な成長を遂げています。

 畳み掛けるように続くラスト3曲、「手を繋いで帰ろうか」「二人セゾン」「世界には愛しかない」。目の前で繰り広げられるステージは、かわいさも迫力も勢いも何もかもが別次元。そして何より楽曲そのものの美しさ・声の純粋さ。”世界には愛しかない”という光景がこれだけピッタリ当てはまるステージは、もはや奇跡と称しても言い過ぎではありません。感動しました。COUNTDOWN JAPAN史上に残る伝説のステージだったのではないでしょうか。もし来年も出場するとしたら間違いなくEARTH STAGE、それさえも満杯にするのではないかと思われます。このグループが今年1年目、だとしたら来年はどんな凄いことになるのでしょうか。考えただけでもワクワクして、興奮が止まりません。

Perfume (EARTH STAGE)

 以前はかなりの頻度でロッキン主催のフェスに出演していましたが、今回のCDJ出演は4年ぶり。4年前の時点でも既にそうでしたが、更に国民的人気グループとなってCDJに戻ってきた彼女たち。後ろの方まで多くの人で埋まるEARTH STAGEに、3人とも”凄~い!”と感激のご様子。ステージは早速の激しいダンスチューン「Party Maker」に始まり、今年の代表曲「FLASH」。久々に演奏するという「ナチュラルに恋して」から、今年発表の『COSMIC EXPLOERER』より「Baby Face」「だいじょばない」を経てこれまた今年のアルバムから「Miracle Worker」、ラストは定番「チョコレイト・ディスコ」のセットリストでした。

 今回のMCはほぼ9割がポケモンGO、でもって恒例のチーム分けもポケモンのキャラクターで3つに分かれる形。PTAのコーナーはフェスということでかなり短め、その中でサントリー・Ora2のコマーシャルが決まったとあらためて報告。結果としては今年一年ツアーで実践していたことをギュギュっと凝縮したようなステージでした。ラストは31日の紅白歌合戦に期待を持たせる形で退場。そちらも演出が毎年凄いことになっているので、またあらためて期待したいです。

℃-ute (COSMO STAGE)

 来年6月のコンサートで解散が決定している彼女たち。CDJは℃-uteにとって3度目ですが、これが最後の出演になります。デビュー10周年、まず最初に歌われるのは10年前のデビュー曲「まっさらブルージーンズ」。当時メンバーは小学生~中学生、最年少の萩原舞に至っては10歳。この時はまだ8人組でしたが、今は全員20代の5人組。特にデビュー当時から応援しているファンにとっては、ものすごく感慨深いものがあるかもしれません…普段のライブでも歌ってる機会多かったらそうでもないのかもしれないですが。

 「Kiss me 愛してる」「悲しきヘブン」「FOREVER LOVE」、シングル曲が続きます。ハロプロ勢の基礎能力の高さは、過去に見たアンジュルム辺りでも強く感じたものですが、やはり10年もやってる彼女たちは格が違います。5人とも激しい振り付けを全く苦にもせず、歌唱力もとんでもなく高いです。「悲しきヘヴン」における岡井千聖・鈴木愛理のハモリは、全アイドルの歴史を紐解いても他に例のない凄さではないでしょうか。明らかにあり得ないレベルに達しています。

 「都会っ子 純情」は9年前の紅白歌合戦において、サビのみですが披露した楽曲。当然ながら個人的なイメージはどうしても紅白で歌ってるシーンになりますが、やはり大人っぽく説得力のある楽曲に進化を遂げています。「情熱エクスタシー」、ラストは「Danceでバコーン!」。全く隙のないステージは、COSMO STAGEを完全に統一された空間に仕上げていました。

 これだけのパフォーマンス、やはり解散するのがすごく勿体無くて残念な気持ちになります。ただピークのまま散ることが美しい選択肢なのも、また否めないところ。おそらく自分が見るのは最初で最後になりそうですが、これが忘れられない名ステージであったこと、℃-uteが素晴らしいパフォーマンスをするアイドルであったことは後々まで語り伝えたいところです。勿論ファンの方々にはかなわないですが…。

Little Glee Monster (ASTRO ARENA)

 ASTRO ARENAは幕張イベントホールをそのまま使ったステージ。したがって動員人数はCOSMO STAGEやMOON STAGEよりも多そうです。アリーナだけでなくスタンドも開放していて、そこが半ば休憩エリアになっているのはSUMMER SONIC OSAKAのSONIC STAGE(舞洲アリーナ使用)と共通しています。したがってステージに立つアーティストにとっては、少し大変な部分もあったかもしれません。

 さて前のステージが終わって、幕張イベントホールに入った時にパフォーマンスをしていたのがLittle Glee Monster。1曲目の演奏は既に終わり、ちょうど「My Best Friend」が終わろうとしていたところでした。この日見たステージは生演奏でないアーティストの割合がかなり高かったですが、彼女たちはバンドを引き連れて登場、さらにホーンセクションが加わるという豪華仕様でした。「Hop Step Jump!」「人生は一度きり」「SAY!!!」「はじまりのうた」、計6曲演奏。

 彼女たちのステージは昨年11月に見ましたが、オリジナル曲に関しては今回が初めて。やはり6人とも別次元の歌唱力ですが、単純な声量以上に言葉の説得力も増している印象でした。歌だけでなくダンスでも魅せる6人はまさしく限界知らずの実力。来年の更なる大活躍を確信させるには、まさに十二分のステージでした。

back number (EARTH STAGE)

 今年のback numberはシングル表題曲2曲とも恋愛映画の主題歌になったラブバラードでしたが、冒頭演奏された「青い春」「MOTTO」は紛れもなくロックバンドのステージ。直後のMCでは”珍しく”と話していましたが、EARTH STAGEは間違いない大盛り上がりを見せていました。もちろんその後に演奏された「花束」「ハッピーエンド」「ヒロイン」といった名曲も間違いなくback numberそのもの。聴かせるステージを展開していました。

 彼らのステージを見るのは2014年のREQUESTAGE以来。「ヒロイン」「クリスマスソング」といった代表曲がまだ生まれていなかった時期で、見るのはかなり久々。ただボーカル・清水依与吏から感じられる飾らない人柄は当時と全く変わることはありません。年忘れの意味がずっと分からなかったという話、結論としては切り替えるためにあるとのこと、だから便利だとも話していました。他にも自分たちはとても内弁慶なバンド、ファンじゃない人とはちょっと距離を感じてます、ウソウソ(汗)と言った具合で実に素直な喋り。そんな彼だからこそ人が集まって、ここまで到達したのだろうとも容易に推測できるMCでした。

 「003」「高嶺の花子さん」、そしてラストはまだまだ自分たちはその領域に達していないというMCを挟んで「スーパースターになったら」。その後アンコールに入ります。

 ”ベストアルバムが『アンコール』だからアンコールと言われるとすごく嬉しい””クリスマスソング聴きたい?(オーディエンスの大半が挙手)まあもう次のクリスマスまで1年切ってますからね”というわけで、クリスマスまであと362日ということで演奏される「クリスマスソング」、もう1曲爽やかな名曲「SISTER」の2曲がアンコールのセットリストでした。ラブソングの伝道師であるとともに誰もが好きになるであろう人柄。やはりback numberを一文字で表すと”愛”に尽きる、そんなことを思わずにいられないひとときでした。カッコ悪いことがカッコ良い、という言葉は清水さんに一番当てはまるのではないかと思います。

 

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