第59回NHK紅白歌合戦歌手曲目発表+ここまでの主な紅白歌合戦ニュース

 歌唱曲目が発表されましたのでそれについて書きますが、その前にここまで出てきた主な紅白関連のニュースをまとめてみましょう。

 

・審査員について
 妻夫木聡、太田雄貴、高橋尚子、吉田沙保里などの名前がここまで出ています。発表された時にあらためて書くつもりです。

・出場歌手について
 初出場歌手の会見では例年通り、「親孝行」というキーワードが目立ちました。そんな中でPaboの木下優樹菜の「世の中ちょろい」は異彩を放っています。
 青山テルマは、例のテルマーと言われるファッションで出ることになりそうです。

・応援隊について
 関根麻里はこの前の火曜日に放送された『紅白検定2008』で司会をしていましたが、特記事項はありません。一応エンディングと番組中のどこかに登場するとのことです。
 沢村一樹は紅白動画のコントでいい味を見せています。下ネタ云々は当然ながら杞憂の模様。
 テリー伊藤はこの期に及んでTBSの収録中に腰椎骨折…。

・曲順について
 トップバッターを予想できないメンバーにする、という話がありました。

 

 それでは発表された曲目について、1組ずつ雑感を書いていきましょう。

 

和田アキ子「夢」(1997年、3回目の歌唱)
 大方の予想通りの選曲になりました。1997年は司会を務めながらトリ前、2001年はトリ。個人的には「もう一度ふたりで歌いたい」の方がいい曲だと思うのですが…。
 前向きな内容の歌詞が伝わるようなパフォーマンスを期待しましょう。やっぱりトリですかね?

石川さゆり「天城越え」(1986年、6回目の歌唱)
 無難な選曲になりました。過去の歌唱は1986年、1997年、1999年、2002年、2005年とまさに3年に1回のペース、そのうちトリを務めたのが1986年と2002年。
 1986年は1コーラス半で初めてのトリ、それ以外では毎回2コーラスの歌唱。2コーラスだとやや消化不良の感があるので、願わくばフルコーラスで大トリで歌ってほしいと思うのですが…。ちなみにこの人もデビュー35周年。

小林幸子「楼蘭」(新曲)
 多分今年のテーマは「中国四千年」になるのでしょう。

川中美幸「二輪草」(1998年、3回目の歌唱)
 2005年以来3年ぶりの歌唱。この曲も紅白でいう常連曲になるのでしょうか。

坂本冬美「風に立つ」(1999年、2回目の歌唱)
 全く考えもしなかった選曲でした。スケールの大きい歌詞なのでこの曲を知らない人にも、良い曲だなと感じさせるには十分の曲だと思います。

伍代夏子「京都二年坂」(新曲)
 夫の杉良太郎さんとの夫婦愛を曲紹介に盛り込むのでしょう。花柳社中、あるいは若手の紅組歌手などをバックで使うにはここが最適のステージでしょうか。

藤あや子「紅い糸」(2007年)
 これもはっきり言って考えもしなかった曲。ですが昨年の歌謡コンサートで聴いた時は、紅白では良いステージになるのではないかと感じたのでそれなりには期待したいです。

中村美律子「河内おとこ節」(1991年、6回目の歌唱)
 過去に歌われたのは1992年、1995年、1998年、2002年、2004年。インターバルとしては結構空いたといえるくらいです。キーが下がっているのであんまり期待しない方が良いかもしれません。また謎な衣装で出てくる予感も…。

天童よしみ「道頓堀人情」(1986年、2回目の歌唱)
 これは新曲の「幸せはすぐそこに…」にしてほしかったです。演歌歌手をなんでもかんでも懐メロにすればいいという物ではないと思うのですが。で、この曲は2000年に初めてトリを取った記念すべき曲。なんとなく今の時点でまだ紅組のトリが絞りきれないという裏事情も見えるのですが…。

SPEED「WHITE LOVE(ReTrack)」(1997年、2回目の歌唱)
 1曲に絞るのでしょうか、それとも「Body&Soul」など他の曲もちょっと混ぜるのでしょうか。1曲に絞る場合、他の番組と差別化するという意味では良いと思います。ただフルで歌う場合この曲は5分半あるので、それなりには削られそうです。

浜崎あゆみ「Mirrorcle World」(新曲)
 代々木第一体育館からの中継でしょうか、それとも前半で歌うのでしょうか。この曲だったら代々木から中継にした方がより迫力が伝わるような気がします。いずれにしても大規模な演出を期待したいステージ。

aiko「KissHug」(新曲)
 予想通りの選曲でした。出来れば後半で聴きたいです。

中島美嘉「ORION」(新曲)
 こちらも無難な選曲ですね。

水森かおり「輪島朝市」(新曲)
 例年通りの選曲となりました。今年は大丈夫だと思いますが、1コーラス半という雑な扱いだけはしてほしくありません。

一青 窈「はじめて」(新曲)
 明確なテーマ性を持った新曲。なんとなく後ろにいっぱいコーラスがいそうな予感。

平原綾香「ノクターン」(新曲)
 歌力というテーマにも非常に合っている曲だと思います。非常に期待したいステージです。

大塚 愛「愛」(新曲・アルバム収録)
 アルバム『LOVE LETTER』の宣伝をかねて。先日のNTVでの歌唱を見る限りではこちらも期待できるステージになりそうです。

倖田來未「TABOO」(新曲)
 力の入ったダンスパフォーマンスを見せてくれることになりそうです。2年連続バラードだったなので選曲としては良い部類でしょう。

絢香「おかえり」(新曲)
 この曲だけだと無難なステージになりかねないので、昨年同様コブクロとのデュエットを期待したいです。

アンジェラ・アキ「手紙~拝啓、十五の君へ~」(新曲)
 フルコーラスで歌うことをプロデューサーも示唆しています。こんなにいい曲なのに民放の歌番組に全然呼ばれないのは謎。

秋元順子「愛のままで…」(新曲)
 団塊世代の女性の代表として頑張ってほしいと思います。

いきものがかり「SAKURA」(2006年)
 そうきましたか、という感じの選曲です。曲に関しては全く申し分ないので良いステージには絶対なると思いますが…。1コーラス半だとちょっとあっさりしたステージになる可能性も高いので微妙なところ。でもフルだと5分超えるんですよね…。

GIRL NEXT DOOR「偶然の確率」(新曲)
 これはまあ無難なところ。この人たちはフルにするほどでもないと思うので、適当に…。

青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」(新曲)
 「feat.SoulJa」と表記されているのでSoulJaは出てくることになりそうですね。良いステージは期待できそうです。

Perfume「ポリリズム」(2007年)
 メドレーではなくこの曲1本できました。ということはあのポリリズムを見られるということでしょうね。これはかなり期待できそうです。やはりNHKは民放よりちゃんとPerfumeをアーティストとして扱っていることが、よくわかります。

藤岡藤巻と大橋のぞみ「崖の上のポニョ」(新曲)
 藤岡孝章さんは年内いっぱい休養という発表でしたが、このステージで復帰することは出来るのでしょうか。年内いっぱいと言いつつも、もう大晦日で次の年は明日というタイミングで…。紅白という舞台を考えると無理をしてほしくないとは到底言えないですし(むしろ無理をしてでも出場にこぎつけたい所でしょう)。そこが今一番のポイントだと思います。

 

北島三郎「北の漁場」(1986年、紅白初歌唱)
 なんと、22年前に辞退になったいわくつきのこの曲が選曲されました。私の中では「おふくろさん」よりはるかにサプライズ。これは例年以上に期待したいですね。

布施 明「君は薔薇より美しい」(1979年、4回目の歌唱)
 確かに演出しやすいという面はあります。そういう意味では十分理解できますが、それでも2年連続にするほどではないような…。

森 進一「おふくろさん」(1971年、7回目の歌唱)
 封印を解くのは紅白ではなくレコード大賞。レコ大で歌えるなら紅白でも歌えますよね。過去の歌唱は1971年(トリ)、1990年(大トリ)、1994年(改変)、1999年、2005年(改変)、2006年(改変)。
 オリジナル作品のみの歌唱が条件なので、9年ぶりにフルコーラスの歌唱になると思います。さすがにトリというのはやり過ぎだと思うので、前半トリ辺りが無難な所でしょうか。

美川憲一「さそり座の女2008」(1972年、6回目の歌唱)
 やはり3年連続でこの曲でした。他に曲ないんでしょうか。昔は普通の演歌でも派手なステージにしていた物ですが。

前川 清「東京砂漠」(1976年、4回目の歌唱)
 藤山直美とのデュエットを期待しましたが、結局無難な選曲でした。クールファイブを従えた場合32年ぶりになるので、そちらに期待しましょう。

五木ひろし「凍て鶴」(新曲)
 例年通り新曲です。デビュー45周年、曲の内容も加味すると2年連続トリの可能性も結構高いと思います。ただそうなると「汽笛」「酒ひとり」「雪燃えて」みたいに埋もれる可能性も高くなるので、個人的にはあまり気がすすまないですが…。

SMAP「この瞬間、きっと夢じゃない 紅白SP」(新曲)
 多分冒頭に別の曲も入るんでしょうね。それが何になるかの方が個人的には楽しみです。ちょっとトリの可能性は薄そうな感じ。

TOKIO「雨傘」(新曲)
 生演奏のステージを期待したいです。

氷川きよし「きよしのズンドコ節」(2002年、2回目の歌唱)
 どう考えても「玄海船歌」で問題ないと思うのですが、まあこっちの方が盛り上がるとは思います。前半トップバッターの可能性も結構あり。

ポルノグラフィティ「ギフト」(新曲)
 昨年の大塚愛「CHU-LIP」のような選曲ですね。ただ演出がそれほど変わるというわけでもないので意図はよくわかりません。歌詞でしょうか?というかミスチルと題名被ってます。

平井 堅「いつか離れる日が来ても」(新曲)
 一番無難な選曲だと思います。まあ聴かせるステージになるでしょう。

EXILE「Ti Amo」(新曲)
 うーん…。これ1曲だと無難に終わってしまいそうな気がするんですが。せっかくの中継なんだから出来ればそれを生かしてほしいと思うのですが…。

森山直太朗「生きてることが辛いなら」(新曲)
 曲紹介にも時間をかけそうな予感がします。

コブクロ「時の足音」(新曲)
 結成10周年記念の新曲。個人的にはトリに推したいです。

WaT「36℃」(新曲)
 あまり語るべき点はありません。

北山たけし「希望の詩」(新曲)
 この曲を作曲したのは先日亡くなった遠藤実氏。例年より重要な意味を持つステージになります。

秋川雅史「千の風になって」(2006年、3回目の歌唱)
 来年もこの曲なら「涙そうそう」と並び歌合戦記録となります。昨年以上のステージは難しいと思いますが…。

徳永英明「レイニーブルー」(1986年、紅白初歌唱)
 デビュー曲です。こういう予想しにくいアーティストの選曲を当てると結構気持ちがいいものです。もちろんステージにも期待します。

Aqua Timez「虹」(新曲)
 ここのポイントはステージよりも仲間さんの曲紹介。2年前はスーツ姿でしたが、どうせなら今年はジャージにメガネ姿という紅白とは思えない格好で見たいです。

水谷 豊「カリフォルニア・コネクション」(1979年、紅白初歌唱)
 メドレーでもいいんじゃないかなと思いますが、1曲に絞りました。

Mr.Children「GIFT」(新曲)
 個人的には2曲歌っても良かったと思ってますが、時間の制約上これが妥当なところでしょうね。中継なのかNHKホールなのかはまだはっきりしないですが、なんとなくNHKホールで落ち着きそうな感じが個人的にはします。

木山裕策「home」(新曲)
 いかにも泣かせる曲紹介になりそうな予感。

キマグレン「LIFE」(新曲)
 前半の盛り上げるステージという役割を担うことになるんじゃないでしょうか。

ジェロ「海雪」(新曲)
 歌唱だけでなく、イントロやアウトロのダンスにも期待。

羞恥心 with Pabo「羞恥心~陽は、また昇る 紅白スペシャル」(新曲)
 結構無難な形のメドレーになりそう。盛り上がるステージを期待。

東方神起「Purple Line~どうして君を好きになってしまったんだろう?」(新曲)
 メドレーになりました。ここで「Purple Line」を盛り込んだのはちょっと意外。まあそれなりに期待はして良いと思います。

 

なお企画コーナーの曲目は以下の通りです。

・宮沢和史 in ガンガ・ズンバ&THE BOOM「島唄~ブラジル移民100周年紅白スペシャル・バージョン」

・エンヤ「オリノコ・フロウ~ありふれた奇跡」

 

 さて、今年は予想できないトップバッターにするというのがプロデューサーの弁。その観点で考えてみますと、トップバッターは消去法的に考えるのが一番良いでしょう。

(紅組)
予想できる→GIRL NEXT DOORPerfume藤岡藤巻と大橋のぞみ倖田來未いきものがかり
似たような前例あり→川中美幸中村美律子
構成上この人たちのトップは無理があるだろう→aiko中島美嘉平原綾香一青 窈
意外と裏をかいて大物だと逆に予想する人多い→和田アキ子石川さゆり小林幸子天童よしみ浜崎あゆみ

(白組)
予想できる→東方神起WaT北山たけしキマグレンAqua Timez羞恥心 with Paboジェロ
似たような前例あり→氷川きよし美川憲一布施 明
構成上この人たちのトップは無理があるだろう→木山裕策EXILE徳永英明Mr.Children森山直太朗
意外と裏をかいて大物だと逆に予想する人多い→北島三郎森 進一五木ひろしSMAP水谷 豊

 というわけで紅組から予想として挙げられるのは藤あや子伍代夏子坂本冬美絢香大塚 愛青山テルマ秋元順子SPEED水森かおり
 白組だと秋川雅史平井 堅ポルノグラフィティ前川 清
 この中から1組だけ選ぶとしたら…紅組大塚愛、白組ポルノグラフィティを予想します。ただ上の内訳も必ずしもそうとは言えない面が多いので(正直言って適当)もうわかりません。というか大塚とポルノを予想する人も逆に結構いそうなので多分外しにかかるでしょうね。ですが、ここで北島とか石川とかを選ぶと寒いだけなので勘弁。

 

 トリも考えていきたいと思います。

(紅組)
 選曲を見る限り可能性があるのは和田アキ子石川さゆり川中美幸天童よしみ坂本冬美。J-POPに可能性を広げてみるとaiko中島美嘉アンジェラ・アキ
 紅組大トリと仮定した場合は和田アキ子石川さゆりのどちらかだと思います。可能性としては昨年さゆりさんがトリだった分和田さんの方がやはり高め。ですが個人的には2年連続でもいいからさゆりさんを推したいです。なお大トリは両者とも1回のみ(和田:1998年、石川:1989年)

 そうでない場合でも可能性が一番高いのはやはりアッコさん。それに次ぐのは選曲を見る限りさゆりさん、それを天童さん、川中さんが追う形。要注意は坂本冬美。結構トリ向きの楽曲なので意外と可能性はあると思います。キャリアや今年のヒットを考えるとJ-POP歌手がトリになる可能性は紅組の場合極めて低め。

(白組)
 トリ候補のうち、選曲で北島三郎氷川きよしSMAPの可能性はかなり低くなりました。SMAPの場合、トリ前かその前辺りになることは間違いないですが、過去メドレー・あるいは紅白バージョンというサブタイトルがついたパターンのトリの例がないという現実を考えるとやっぱり可能性は薄いような気がします。ドリカムほど凄いパフォーマンスを期待するのは酷というものですし…。

 大トリでない場合、一番可能性が高いのは圧倒的に五木ひろしだと思います。前例も多く、かなり無難な選択です。ただ個人的には無難過ぎますし、また五木さんが損している印象も若干あるのであまり気は進みません。

 フレッシュさ、ステージでの存在感、幅広い世代の人気を獲得したことなども加味して考えると私はコブクロが一番いいと思ってます。「風」「蕾」のステージを見ても十分トリにふさわしいステージにすることは可能です。五木さんには申し訳ないですが、代わり映えしないステージにするよりは私は新鮮なステージを見たいです。可能性としても実際五木さんに次ぐくらいはあるんじゃないでしょうか。まあ本人たちが辞退する可能性も正直あると思いますが…。

 大トリだと話題性も加味した上で森進一の可能性が一番高くなります。18年ぶりとはいえ、ステージでの歌唱も圧倒的な物がありますので、それにふさわしいステージには絶対になるとは思いますが、やっぱりなんかしっくりこない物があります。ですがトリ候補にあげた五木ひろしやコブクロの場合、大トリだとインパクトが薄くなりそうなので可能性はちょっと低くなります。コブクロ大トリでも個人的にはいいのですが、本人たちの性格を考えると、多分引き受けないんじゃないかなと(他の大御所の援護射撃があれば話は違いますが)。ここで北島三郎大トリでも良いのですが、「風雪ながれ旅」とかならともかくちょっと冒険し過ぎで…。SMAPというのも悪くはないですが、サブタイトルがついてる時点でやはり微妙。そうじゃなければ第一候補に挙げたのですが。

 中継ではなくNHKホールで歌うのならば、もう思いきってMr.Childrenでいいんじゃないかなと。初出場とはいえ本来なら15回くらい出ている人たちで、広い世代に親しまれている点、現時点で一番ヒットしている点を考えると紅白で大トリになったとしても全く問題はないと思います。トリだと紅組の大トリが損しそうな感じになるので、どちらかというと私は大トリの方がいいと思います。紅白ファン的には初出場がトリになることで権威が落ちる云々と考える人もいるかもしれませんが、そういう次元で考える話ではないと私は思います。

 

 というわけで、トリも誰がなるのか結構わからない面が多いです。今のところの雑感はこんな所ですね。次は多分審査員発表の時に更新することになると思います。本番まであと12日、いよいよ目前に迫ってきました。

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