今年の紅白歌合戦の曲順も決定しました。この記事ではその曲順について書くのですが、せっかくなのであらためてそれぞれのアーティストについて、曲順の講評や当日楽しみにしている点など、私の思う部分を書いていきたいと思います。もしよければ紅白歌合戦当日のしおり代わりに活用してもらって頂ければこちらとしても嬉しいですが。

 各歌手の記事について、オフィシャルページにある出場歌手のメッセージをこちらにも掲載しています。これは本番だけでなく、後々に今年の紅白を振り返る上でも重要な資料になると感じたことが理由です。オフィシャルページは紅白歌合戦の放送後次の紅白に向けてという意図のもと、内容が全て消去されます。出場の際に、各歌手がこういう気持ちで本番に臨んでいたのかなということがわかれば、当日だけでなく後追いで見る人にとっても楽しめるような気がするので…。

 

~前半~
紅組1:浜崎あゆみ「Mirrorcle World」

「デビュー10周年として今年もアジアツアー等を行ってきましたが年末を10回目の紅白になり嬉しいです」

 予想できないトップバッターにするというのが石原プロデューサーの弁。何人か予想できた人はいましたが…。それはともかく、10時から代々木第一体育館でカウントダウンライブ開演予定の彼女にとっては、いつも通り後半で歌えないのは明白。10年連続出場となるこの人を最初に持ってくることによって、最初にインパクトを与えることは十分可能になり、また実際それにふさわしい勢いのある曲なので、良い判断だと思います。1番目から大掛かりなステージになることも予想されるのでちょっと準備が大変かもしれないですが…。
 …と書きましたが報道されている通り現在貧血で転倒した際に右手を負傷して安静が必要な状態ということ。26日に出演予定だったMステスーパーライブの出演も急遽キャンセルということで、30日・31日のライブと紅白歌合戦のステージにも立てるかどうかわからない状態になっています。特に「Mirrorcle World」の場合激しいパフォーマンスになることが考えられるので、もしかすると曲目をバラードの「Days」に変更、最悪の場合出演辞退で代役を考えないといけない状況にあります。そうなるとかなり大変なことになります。
 不謹慎かもしれませんが、もし代役を立てる場合は経験者の方がいいということも考えて、mihimaru GT中川翔子BoA辺りが候補になると思います。予定通りにステージをこなせることをこちらとしては祈りたいですが…、果たしてどうなるか。

 

白組1:布施 明「君は薔薇より美しい」

「昏い話題ばかりのこの年末、アーティスト達の一所懸命の歌・演奏を聴いて、忘れて頂けたら嬉しいです」

 対する白組のトップバッターは61歳を迎えるこの人。トップバッターは1969年「バラ色の月」、1973年「甘い十字架」以来実に35年ぶり。61歳のトップバッターは特別大会という色彩が強かった1989年の第1部(その時のトップは70歳の田端義夫)を除くと史上最年長。これでもし北島三郎がトップだったら72歳で名実ともに最年長トップバッターでしたが、さすがにそれはありませんでした。
 2年連続「君は薔薇より美しい」。昨年は宝塚歌劇団のOGがステージに花を添える形、2003年も怪しいダンサーがいたので、どちらかというとバックがメインになる傾向がありましたが今年はどうでしょうか。歌唱でも十分に魅せることが出来る曲なので、バックで白組歌手が声援している中歌うということになると思います。

 

紅組2:GIRL NEXT DOOR「偶然の確率」

「まだデビューして間もないですが、一生懸命がんばります。TVの前の皆さん応援よろしくお願い致します。」

 この人たちの選出云々はもう今さら言っても仕方のないところ。まだ知名度も決して高くない中で、求められている物はやっぱり初々しさでしょう。デビュー3ヶ月ということで今までより確実に緊張すること間違いないですが、その緊張の中でボーカルの千紗が笑顔で歌えるような、そして見ている側にとっても自然に笑顔を浮かべたくなるような、そんなステージを期待したいです。

 

白組2:美川憲一「さそり座の女2008」

「来年は芸能生活45周年、まだまだ頑張る為に今年のステージも派手に飾りたいと思います。期待してね!」

 3年連続「さそり座の女」となりましたが、一昨年は真島茂樹、昨年は真島とIKKO、今年はIKKOとはるな愛が既に出演決定。真島さんが振り付けを担当したと仮定した場合、着実におネエ系が一人ずつ増えているという計算になります。対戦相手も一昨年は大塚愛、昨年はハロプロ、今年は新顔のGIRL NEXT DOOR。なんと言いますか、本当にこれでいいのだろうかと思ってしまうのですが。
 昨年のステージはちょっと不愉快に感じたので、今年は出来ればそう思わせないステージにしてほしいというのが個人的な思い。一般的に考えるとやはりこの人のステージは派手なことに意義があるので、当然今年も派手なステージを期待することになります。

 

紅組3:伍代夏子「京都二年坂」

「出場が決まってから、あわてて作った着物です。ちょっと奮発♡頑張って歌います。来年もよろしくネ~!」

 旦那の杉良太郎が作った曲を歌いますが、その杉様が出てくるという情報は今のところなし。伍代さんには申し訳ないですが、バックに何かない限りここでチャンネルを替える人が多数出てくることが予想されます。何らかのバックダンサーはまあ出てくると思いますが、運が良ければPerfumeやSPEED、青山テルマや平原綾香辺りがバックで出てくるかもしれません。個人的にはそれに期待。

 

白組3:北山たけし「希望の詩」

「デビュー5年の節目の年!紅白歌合戦では支えてくれた、観て下さってる皆様に感謝の心を込めて歌います」

 過去の北山さんの曲順は白組2→白組4→白組4。もうほとんどこの辺りが定位置と化していますが…。この曲を作ったのは今年亡くなられた遠藤実氏。その遠藤氏に届くようなステージを期待しましょう。

 

紅組4:藤岡藤巻と大橋のぞみ「崖の上のポニョ」

「一年間おうえんしてくれてありがとうございます。まちがえないように、がんばります!!」

 ジブリの音楽を多数担当してきた久石譲も出てきて、「天空の城ラピュタ」などの演奏も披露するスペシャルステージとなります。紅白ならではのステージになることは間違いなしでおおいに期待。
 なお年内活動休止を表明している藤岡孝章は今のところ紅白で復帰するという情報も欠場という情報もなし。おそらく今後紅白に出場する機会がないと考えると、何とかして出場にこぎ着けたいというのが本人の一番思う所だと思いますが…。

 

白組4:東方神起「Purple Line~どうして君を好きになってしまったんだろう?」

「紅白歌合戦出場、本当に応援してくれた皆さんのおかげです。期待に応えられるよう頑張ります。」

 熱狂的なファンが非常に多い彼ら。紅白でも大量の声援が入るのは確実です。ステージはダンス・歌唱ともに既に定評はあります。その実力通りの格好良いステージをまずは期待。特に紅白は同じように歌って踊れるジャニーズ事務所のグループがいないので、なおさらアピールのチャンスとなります。日本でこれだけ多くの人々に見られるステージは存在しないので、そのチャンスを生かしてほしいと思います。

 

紅組5:水森かおり「輪島朝市」

「今年も最高の舞台で歌い納めが出来て幸せです。心を込めて歌います!応援してください。」

 ご当地ソングの女王も6年連続出場、すっかり常連と言って良い存在に。相変わらずヒットの割に出番が半端な位置ですが、先輩の女性演歌歌手の存在を考えると致し方ない面もあるでしょうか。
 作詞家の木下龍太郎先生が亡くなったのが今年。天国の木下先生に届く歌唱を期待したいです。時間的余裕は昨年と比べてあると思われるのでそんなに心配はしてませんが、昨年や2005年みたいに1コーラス半というのはやめてあげてほしいと思います。

 

白組5:Aqua Timez「虹」

「いつも通りのAqua Timezを皆さんにお届けできるように、がんばります!!!」

 2年ぶりの紅白歌合戦出場。『ごくせん』の主題歌ということで紹介は中居正広でなく仲間由紀恵になるでしょう。2年前のD-51「NO MORE CRY」では普通にスーツ姿で出てきましたが、今年はジャージ姿に眼鏡というまるで紅白とは思えない衣装を個人的には期待したいですが…、厳しいですかね。
 メッセージ通り、いつも通りの彼らのステージを見せることが出来ればこのステージに関しては問題ないと思います。曲紹介以外で奇抜になる可能性はゼロに近いので、無理することなく彼ららしい自然体を貫いてもらえれば。

 

白組6:木山裕策「home」

「家族愛がテーマの僕の「home」を、一人でも多くの方の心にお届けできるよう頑張りたいと思います!」

 思ったより早い時間帯での出場になりました。
 家族愛をテーマにした楽曲で、メッセージにある通り見ている側に伝わるような歌唱をしてほしいと思います。それと何より普段味わえない紅白の雰囲気を存分に味わってほしいですね。本業がサラリーマンで紅白歌合戦の出場歌手になるということはまずないことですからね…。

 

紅組6:秋元順子「愛のままで…」

「地球上の・・・・電波が届く全ての皆様に。秋元順子の歌を届けたい!愛を込めて歌います!」

 木山裕策との、遅咲きの初出場歌手同士の対決となります。
 紅組の初出場歌手としては史上最年長、とは既に書きましたが今年の紅組歌手の中でも実は最年長。和田アキ子より3つも年上です。ですがまだまだ見た目も若い感じで、声もアッコさんよりはるかに出ています。大ヒットと言いつつも、若い人で実際にこの曲を耳にしたことある人は案外少ないと思うので、そういう普段歌謡曲をあまり聴かない人たちにも曲の素晴らしさが伝わる歌唱を個人的には期待したいです。

 

白組7:キマグレン「LIFE」

「僕らのありのままを思いっきりぶつけて、地元逗子の海と夏をみなさんに感じてもらえるよう頑張ります!」

 初出場同士の対決が続きます。遅咲き同士の対決の次は将来が期待される若手グループ同士の対決。
 この人たちもメッセージ通り、逗子の海を感じさせるような個性的で熱いステージを期待したいですね。初出場歌手にふさわしい初々しさだけでなく、夏の海の家のライブで見せたパフォーマンスも楽しみにしています。

 

紅組7:いきものがかり「SAKURA」

「憧れの紅白に初出場!とても嬉しいので最高の歌を届けます。いろいろな年齢層の方々に聴いて頂けたら。」

 この色々な年齢層の方々に聴いてほしいというスタンスが非常に良いです。実際この3人の音楽は若い人だけでなく、歌謡曲や演歌が好きな大人の世代にも十分に通用する物を持っていると思います。デビュー曲となる「SAKURA」はバンドとしてのアピールをするのには最も適した曲。2コーラスが長いことを考えると1コーラス半で少しあっさりしたステージになることが予想されますが、その時間で3人の個性を最大限に発揮できる内容になることを期待したいです。

 

白組8:前川 清「東京砂漠」

「古き良き時代の紅白のように、時代が変わっても家族皆が楽しめる温かい紅白になるよう頑張ります!」

 「東京砂漠」を紅白で歌うのは5年ぶりになりますが、クールファイブが登場する場合は発表された1976年以来32年ぶりになります。この曲を作曲したのは2年前に亡くなった内山田洋。そういう意味ではようやく、といった印象もあります。
 いつも通りのベテランらしいパフォーマンスを期待したいです。昨年はムーディ勝山がコーラスに参加したのでややおちゃらけた部分も見えましたが、今年はまじめなステージになりそう。

 

紅組8:川中美幸「二輪草」

「歌には不思議な力が有ります心を癒したり喜びを倍にしたり・・・皆さんぜひ口ずさんで下さい愛して下さい」

 企画ステージの前とはいえ、なんか2年前にトリを取ったとは思えないほど扱いの悪さを感じる曲順です。曲目も3年前のトップバッターなので今年はちょっと期待しにくい面はあります。バックダンサーで華を添えるという形になるのでしょうか。曲そのものには夫婦愛がテーマとなっていて、家族で見ることを推奨している紅白歌合戦にはよく合っている楽曲。ベテランらしい歌唱をとりあえずは期待しましょう。

 

企画1:宮沢和史 in ガンガ・ズンバ&ザ・ブーム「島唄~ブラジル移民100周年 紅白スペシャル・バージョン」

 ブラジルでも紅白歌合戦の人気は高いと聞きます。「島唄」は紅白で2回やっているので、あえて「風になりたい」「berangkat~ブランカ~」にした方が良かったんじゃないかなとは思いますが、まあこれも今さら言うことではありません。ブラジルの人たちはもちろん、ブラジルとは何の血縁のない日本人にも良いと思えるステージにしてほしいと思います。

 

紅組9:藤あや子「紅い糸」

「20周年の集大成として最高の舞台で最高の歌をお届け出来る様に精一杯歌います。応援して下さいね!」

 このステージはテリー伊藤が演出を担当しています。テリーもTBSで腰を痛めてちょっと大変な状況ですが、出演するシーンはここくらいだと思うのでまあ何とかなるでしょう。
実は今年娘に子供が生まれた祖母になっているのですが、全くそう見えないのが凄いです。このステージなので多分昔のバラエティのようなハチャメチャな物ではなく、しっかりと曲に合わせた演出になると思うので、ここは普通に期待したいです。ただ曲紹介で小林幸子とかが出てきて「紅い糸だから縁起が良い」なんていうベタな演出は勘弁してほしい所です。
 またステージ以外では、沢村一樹とのカラミをやはり期待。正直他の若手のJ-POP歌手よりはるかに妖艶な雰囲気を醸しだしていると思いますので…(汗)

 

白組9:WaT「36℃」

「1つ1つの言葉を大切に、気持ちを込めて伝えたいと思います」

 デビュー以来4年連続の出場となります。あんまり個人的に言うべきことはありません。メッセージに書いてあることは普段のステージでもよく見せているように思うので、その通りに自然体で臨んで頂ければと思います。

 

紅組10:中村美律子「河内おとこ節」

「いつも原点!!をモットーにその気持が届くように、あえて白の衣装を選びましたこの心をあなたに伝えたい」

 なぜか生足を見せたお祭りタイプの衣装になったり(2004年)、全く持って意味不明な在りし日の塩沢ときの髪型みたいな黒い帽子を被ったり(2007年)、地味に衣装にツッコミ所が多い人ですが、今年はメッセージによると白い衣装ということで、その点は安心して見ることができそうです。
 今回のステージではバックにくいだおれ人形が登場することになりそうです(曲順的に天童よしみのシーンではなさそう)。それをバックに歌うステージというのもまず見られない演出なので、まあそれなりには期待しましょうか。

 

白組10:ポルノグラフィティ「ギフト」

「7回目の紅白ですが、まだまだびびってます。大晦日、豪華な顔ぶれの中に埋もれないように頑張ります。」

 えらく謙虚な内容のメッセージですが、和田アキ子や前川清などが以前に話していたところを聞くと、回数を重ねた方が案外緊張するとのことみたいです。
 ここ数年はロックバンドらしい存在感をしっかり見せているステージが続いているので、今年もそういうステージを期待したいです。

 

紅組11:大塚 愛「愛」

「年を締めるにふさわしい1曲をあたたかく、一生懸命うたいたいと思います。よろしくどうぞ」

 5回目の出場になる今年は、今までの紅白の中でも一番聴かせる内容の楽曲になっています。バラード同士の対決となると2005年の「プラネタリウム」もそうでしたね(当時の相手はCHEMISTRYでした)。全体的に見るとそんなに期待度が高くないと思われがちですが、今年は昨年の「CHU-LIP」とはまた違う意味で期待できるステージだと思います。

 

白組11:平井 堅「いつか離れる日が来ても」

「今年は年男でしたので、それを締めくくる大晦日、中年男性のエロス満載で熱唱させて頂きたく存じます。」

 メッセージにはこうありますが、今回の曲はエロス満載の曲ではないと思います。大塚愛と聴かせるバラードの対決となりました。両曲ともアルバム曲(こちらは後にシングルカットされましたが)ということでそんなに広く知られていない曲だと思いますが、だからこそ初めて聴く時の感動も生まれやすいのではないかと思います。この2つのステージは地味に期待できる対決だと私は思っています。

 

紅組12:坂本冬美「風に立つ」

「今年20回目の出場ということで今まで以上に気の引き締まる思いです。応援よろしくお願い致します。」

 1999年の紅白でも歌われた曲ですが、あまり広く知られていない良い曲であるという部分は先述の2曲にも共通している部分があるのではないかと思います。曲順的には2年連続の前半トリ、締めくくるには十分の楽曲です。若きベテランらしい歌唱を期待しましょう。

 

白組12:秋川雅史「千の風になって」

「クラシック音楽をより身近に!!大晦日の夜、テノールの声を世界に響かせます」

 3年連続の歌唱。クラシックという範疇を既に超えている楽曲になっている気がしますが、昨年みたいな素晴らしいステージを今年も期待。
 なお3年連続の歌唱で3回目が前半大トリという部分は「涙そうそう」と共通しています。ということは来年も「千の風になって」を歌うことになるのでしょうか。

 

企画2:[SAVE THE FUTURE]エンヤ「オリノコ・フロウ~ありふれた奇跡」

 前半のラストを飾るのはこのステージです。アイルランドからの中継になるようです。新しいアルバムを聴いていないので曲に関しての予備知識はなく、私としては本当にまっさらな気持ちで見ることになりそうです。どんなステージになるかはちょっとわかりませんが、日本の歌手とは全く違う迫力を感じさせる内容になることは期待出来るのではないかなと思います。

 

~第2部~
紅組1:Perfume「ポリリズム」

「今年はたくさん夢が叶い、紅白もその夢の中の一つで、本当に嬉しく思います。いい年越しにするぞー!!」

 ここ最近の後半トップは「きよしのズンドコ節」や全員合唱の「世界に一つだけの花」は別にしても、「さくら」「Jupiter」「三日月」「恋桜」など比較的静かな曲が多かった中で、今年はいきなり盛り上がる曲をトップに持ってきました。
 曲順的には一番おいしい位置になりましたね。後半トップバッターでいきなり勢いをつけるにはこれ以上ない素晴らしい曲順になったと思います。メドレーではなく、これだけ扱いの良い曲順だとあのポリループも見れそうな予感もして、そういう意味では個人的にものすごく期待できるステージになります。
 NHKでのタイアップがあったといえ初出場の歌手の中ではトップクラスの扱い、ファンである私としてはちょっと恐縮だったりします。本当にいいんでしょうか?という印象で。でもそれは多分3人が一番そう思ってるんじゃないかな、とも感じます。でもステージでは遠慮なくPerfumeらしさを存分に見せつけた攻撃的な内容になることをとにかく期待したいです。

 

白組1:ジェロ「海雪」

「天国のおばあちゃん、そして応援していただいた皆さんに感謝の気持ちが届くように精一杯がんばります。」

 後半トップは今年大きな話題を呼んだアーティストの対決になりました。こちらも非常においしい曲順になりましたね。フルコーラスを希望しますが多分1コーラス半になるんじゃないかなと思います。日本人よりも日本の心を理解しているような美しい歌声と、イントロとアウトロで見せるアメリカ人ならではのブレイクダンスの両方に期待します。そして今年にとどまらず、来年以降も紅白に出場していつのまにか常連になることも期待したいです。

 

紅組2:SPEED「WHITE LOVE(Re Track)」

「また4人で紅白に出場できて、とても嬉しく思っています。沖縄にいる家族にも届くように歌います。」

 1997年~1999年に出場した時は年齢的に9時以降の出演が出来なかったSPEEDにとって、初めてとなる後半での歌唱。そんな10代の少女だったSPEEDは2008年、大人になって色々なことを経験して一回り大きくなって再結成しました。
 「WHITE LOVE」は1997年に初出場した時にトップバッターで披露した曲。当然ながらやや慌しかった当時よりもじっくり聴けるステージになると思います。新生SPEEDの晴れ舞台を紅白でもおおいに期待したいと思います。

 

白組2:TOKIO「雨傘」

「唄ゴコロを大切に今年一年を一生懸命最後まで走りぬきたいと思います」

 1990年代は前半での出演ばかりだった彼らも、2006年の「宙船」以降はすっかり後半の序盤が定位置になりました。2001年以降はバンドらしさを存分に見せたステージを毎年見せてくれています。
 おそらくFNS歌謡祭と同様に、生演奏中心のステージになると思います。もともと編曲にもストリングスやサックスがないので純粋にバンドサウンドを聴かせるステージになると思います。案外これまでの紅白でもこういった生演奏のテイストが強いバンドの演奏は少ないので、こちらも期待したいですね。

 

紅組3:青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」

「憧れていた紅白歌合戦に出場できてすごく嬉しいです。心を込めて歌います皆さんの心に届けば嬉しいです」

 私の中での予想は紅組後半トップバッターでしたが、3番目になりました。まあいずれにしても、今年最大のダウンロード数を記録した曲にふさわしい良い位置だと思います。
 こういったテイストの楽曲は今までの紅白であまりなかったように思えるので、そういう意味では新鮮です。歌唱ももちろんですが、このステージはバックの映像(例年通りなら多分出てくるはず)も結構重要になる気がします。その内容が曲に合っていれば演出としては実に良いものになるので、そうなることを期待したいです。

 

白組3:水谷 豊「カリフォルニア・コネクション」

「紅白をご覧の皆様、はじめまして…水谷豊です。初めての出場ですが楽しんでください。」

 昨年の寺尾聰さんの「ルビーの指環」のステージではレコーディングした時のバックバンドが集結して素晴らしい演奏を繰り広げましたが、個人的にはこのステージにもそういう演出を期待したいです。もちろん水谷さんのちょっと舌足らずな、緊張した面持ちで歌う姿も楽しみにしています。ついでならサプライズで寺脇康文にも出てほしいのですが、それに関してはあえて期待しないことにします。

 

紅組4:絢香「おかえり」

「今年も出場できるなんて、感謝です。心から楽しんで歌いたいと思います。」

 昨年は塩谷哲さんのピアノに乗せて1曲歌った後コブクロと「WINDING ROAD」を歌うという、前半としては破格の内容のステージを展開しましたが、今年は時間的に考えても、また特別なサブタイトルがないことを考えてもコブクロとコラボというわけにはいかなさそうな雰囲気。そんな中でコブクロとのコラボが繰り広げられれば嬉しいことこの上ないですが、まあ期待しない方が良いでしょう。
 普通に歌うと本当に普通のステージになる可能性があるので、個人的には出来ればFNS歌謡祭みたくピアノに上原ひろみを呼んでほしいところ。CXの専売特許みたいな面もあるので実現は難しいかもしれませんが、出来ればそのバージョンで見たいです。

 

白組4:徳永英明「レイニー・ブルー」

「1年の締めくくりにふさわしいような、聞いてくださる方々の心に届くような歌を放ちたいと思います。」

 3回目の出場は初心に帰るという意味をこめて?デビュー曲の披露となりました。今年もその癒される歌声を響かせるステージを期待したいです。

 

紅組5:倖田來未「TABOO」

「今年は、ファンの皆さんと触合うことの多い一年でした。来年も歌を通して愛を伝えていけたらと思います」

 昨年のSUMMER SONICでブルーマングループと共演したという情報がコメント欄にありました。おそらく彼らはここで出演することになるでしょう(昨年のマッスルミュージカルみたく伍代夏子と北山たけしでのステージになる可能性も否定はできないですが…)。ここ2年はバラードが続きましたが、今年は初出場の年以上にダンサブルなステージになりそうです。ステージパフォーマンスも当時より確実に成長していますので、その成長も感じさせるような内容になることを願っています。

 

白組5:五木ひろし「凍て鶴」

「今年も紅白歌合戦で一年の歌い納めです。応援していただいた皆様に感謝の気持ちで一生懸命歌います。」

 五木さんの曲順は基本トリかその前、どんなに早くても夜11時以降の出演なのでこの曲順はちょっと意外でした。数年前には氷川きよしを押しのけてトリになったという黒い噂もあるので、正直よくこんな中途半端な曲順で了承したなあという印象も強いです。ちなみに倖田來未との対戦は2006年に一度あるので、それ以来2回目。
 ベテランの演歌歌手が軒並み懐メロの選曲になる中で、何か事情がない限り紅白で新曲を歌う方針を貫いているのはもっと評価されていいと思います。曲自体はまだ知らない人も多いと思いますが、本来ならばトリになっても全く不思議ではない楽曲。五木さんの歌声はもちろん、皆さんにはその曲に関しても期待を持ってほしいと思っています。

 

紅組6:アンジェラ・アキ「手紙~拝啓、十五の君へ~」

「「手紙~拝啓十五の君へ~」という曲が、全国のみなさんに届くように、心を込めて歌います」

 ここからの数組は今年の紅白歌合戦でかなり核となる部分になります。NHK合唱コンクールの課題曲となったこの曲は日本語の美しさと、ストーリー性がありかつ前向きな内容の歌詞の素晴らしさが並存した、まさに今年を代表する名曲に仕上がっています。
 石原プロデューサーもこの曲に感銘した部分が非常に多い模様で、既にフルコーラスでの歌唱を示唆しています。実際全ての歌詞が歌われることで意味を持つ楽曲だと思うので、この判断は素晴らしい判断だと思います。もし今年の紅白歌合戦をあまり見たくない、と思う人がいてもこのステージだけは特に見ることをお薦めしたいです。それくらい曲にメッセージ性と言いますか、命が吹き込まれた楽曲だと思います。おそらくかなり感動できるステージになるでしょう。期待とかそういうことよりも、じっくり1つの曲として堪能してほしいと思います。

 

白組6:森山直太朗「生きてることが辛いなら」

「今年もたくさんの出来事がありました。良き事も悪しき事も皆現実、全てを受け入れて歌いきりたいです。」

 この曲も歌詞に一つの魂がこめられた楽曲です。冒頭の歌詞が色々物議を醸しましたが、この曲の全体を聴けば非常に強いメッセージ性を持った、人々の心に強く響くような歌詞であることがわかると思います。そういう意味ではアンジェラ・アキ同様、この曲もおそらくフルコーラスでの披露になるでしょう。こちらも期待するという域を超えた、1つのステージを味わうための時間になるでしょう。

 

紅組7:aiko「KissHug」

「お元気ですか?aikoです。今年もありえない程緊張していますが絶対に想いを届けます!見ててね。。」

 この曲も今年を代表するラブバラードです。曲の長さを考えるとフルコーラスになる可能性は低いですが、こちらも説得力のある歌唱力と歌詞でじっくり聴かせるステージになることは間違いないでしょう。すっかり後半の中盤に欠かせない歌手になりました。

 

白組7:羞恥心 with Pabo「羞恥心~陽は、また昇る 紅白スペシャル」

「このメンバーで紅白に出演できる事を奇跡だと思っています。本番でも奇跡を起こすので応援してください」

 そんな聴かせるステージが3つ続く中で今年大きな話題を呼んだ6人のステージ。一見雰囲気ブチ壊しになってしまうように見えますが、実はこの2つの曲の歌詞にも彼らだからこそ説得力を持つように思える、人々を勇気づけて明るい気持ちにさせる内容が盛り込まれています。そういう意味ではこれほど効果的な曲順というのはないかもしれません。石原プロデューサーは番組の視聴率獲得を強調している中でかなり流れを重視しているような印象をこの曲順を見て感じました。他の歌番組とはまた違う、紅白歌合戦でなおかつこの流れだからこそあらためて感じる部分を私としては期待したいです。彼らならばそれは必ず実現できると思います。

 

白組8:コブクロ「時の足音」

「今年一年のいい締めになるように頑張ります。全力で歌います。宜しくお願いいたします!!」

 羞恥心の後に審査員コメント等で少しインターバルを置いた後のステージになると思います。まだ4回目の出場ですが既に常連としての風格すら感じる2人になりましたね。今年も2人の思いが伝わる素晴らしいステージになることはほぼ間違いないでしょう。

 

紅組8:平原綾香「ノクターン」

「5年連続出場させて頂き有難うございます。歌が届くように精一杯顔晴(がんば)ります!ぜひ観て下さい!」

 今年亡くなった緒形拳さんの遺作となったドラマ『風のガーデン』の主題歌。紅白でも緒形さんを追悼する企画を用意しているとのことです。「Jupiter」以来の第2部での歌唱になりますが、今回のステージは過去4回の出場以上に彼女自身が持つ歌力を感じさせる内容になることは間違いないと思います。天にも届くような歌声を会場だけでなく、テレビやラジオの視聴者にもしっかり伝わる歌唱にきっとなることでしょう。

 

白組9:EXILE「Ti Amo」

「EXILE初となるドームツアーの中継です。みなさん是非楽しんでください。」

 正直に言いますと、流れがここで切れる可能性があるので個人的にはちょっと心配なステージです。ただ時間的には夜11時よりちょっと前、夜10時開演の札幌ドームがちょうど温まり始める雰囲気になっていると思います。そういう意味では一番良い時間帯になりました。
 過去3回の出場は、初出場の「Choo Choo TRAIN」を除くと淡々とした内容のステージだった印象があるので、案外こういう中継での出演の方が彼らの良さが生きるのかもしれません。札幌ドームでのライブ中継だからこそ見せられる、彼らだけでなくファンの熱気も感じさせる内容のステージにしてほしいと思います。

 

紅組9:小林幸子「楼蘭」

「45周年という記念すべき年に連続30回出場できる事、感謝します。皆様に楽しんで頂けるよう頑張ります。」

 聴かせるステージが続く中で展開される紅白歌合戦の華。女子十二楽坊の演奏が入っているだけあって、まあ当日はおそらく出て来ないと思いますが中国四千年を感じさせる内容におそらくなると思います。多分ステージが終わった後には審査員になっている北京五輪のメダリストに話がふられるんだろうなぁと思うのですが。
 おそらく相当電飾を使うセットになることが予想されるので、一番祈りたいことはやはり全ての照明が無事に点灯すること。過去これに関しては失敗例が2回ありますが、今年は良い流れが続いているという展開を考えるとやっぱり失敗してほしくない。例年以上に入念なリハーサルを繰り返して頂ければと思います。

 

白組10:北島三郎「北の漁場」

「今年も紅白を見て元気になって新しい年を迎えて下さい。」

 終盤に入り、大御所が出てくる時間帯になりました。色々とワケあって1986年に歌えなかったこの曲は紅白では初めての歌唱となります。
 昨年の「帰ろかな」みたいに出場歌手がバックで歌う、という演出も予想されます。もしかしたら大漁旗も出てくるかもしれません。個人的にはサブちゃんの歌声ももちろんですが、それ以上に賑やかなステージを期待したいです。

 

紅組10:一青 窈「はじめて」

「台湾に居る親戚が一番応援してくれる歌番組なので、これ迄の感謝の気持ちが届くように一生懸命唄います」

 こちらはサブちゃんと打って変わって聴かせるステージになると思います。カンボジアに学校を!というNTVの番組の企画もここで紹介されるかもしれません。新曲の歌唱は「ハナミズキ」以来4年ぶり。

 

紅組11:中島美嘉「ORION」

「緊張に負けずに精一杯心を込めて歌います。」

 メッセージ通りに歌詞に心を込めた、いつもの彼女らしいステージになるものと予想されます。昨年に続いて後半終盤の歌唱順、この辺りの曲順がすっかり定位置となりました。

 

白組11:Mr.Children「GIFT」

「「GIFT」という曲が出来る、そのきっかけをくださった方々、歌に共感してくれた人達、そして大切な仲間と一緒に音を奏でて、今年最後の日を迎えられるなんて、なんて幸せなことだろう。ありがとうございます。」

 15年近く出場辞退が続いたミスチルですが、満を持してついに紅白歌合戦の初出場となりました。かつては「紅白で勝敗を決めたくない」と頑なに拒否していた彼らが紅白出場をOKしたのは、桜井さんの心境の変化…つまり「世代を超えた多くの人々に共感できること」、それが今年の紅白歌合戦でやりたいことと合致した面が少なからずあったのではないか、と私は思います。直接紅白に関しては書いていませんが、この辺はROCKIN’ ON発行の雑誌『JAPAN』の桜井さんのインタビューを読んでもらえれば理解できるんじゃないかなと感じます。それを読んだ人ならば、「ミスチルが紅白に出場するなんて、なんかガッカリ」といった心境にはならないはずです。
 NHKの北京五輪のテーマソングになった「GIFT」を歌いますが、テーマソングとしての意味以上の物をおそらく感じさせるステージになると思います。もちろんNHKホールで歌うことになります。いつものミスチルらしい、じっくりと聴かせるステージになることは間違いないでしょう。
 本来ならこの人たちは一番最後に歌わせても全くおかしくないグループ。もし来年以降も紅白に出場するとしたら本当に一番最後のステージになることが予想されます。紅白の大トリといえば、本来なら非常に名誉ある勲章ですが彼らにとって歌唱位置に関しては特に考えていないと思います。ただ現状、日本で最も大衆に影響を与えるミュージシャンは間違いなくこの人たちだと思うんですよね。そういう意味で言うと、彼らが紅白出場をOKしたことは来年以降の紅白にも重要な影響を与えることになるのかもしれません。

 

紅組12:石川さゆり「天城越え」

「今年もたくさんの応援をありがとうございました。1年を締めくくる歌を紅白で歌います。」

 「天城越え」といえば最近は3年に1回のペースで紅白で歌われていて、ちょっと飽きがきている人もいるかと思いますがなんと今年はギター演奏にマーティ・フリードマンを迎えるという話らしいです。純和風の演歌で見せる世界的なミュージシャンのギター演奏。いつもとはまた違う「天城越え」が見れることは間違いなさそうです。

 

白組12:SMAP「この瞬間、きっと夢じゃない SP」

「今年も思い切り楽しもうと思いますので、皆さんもリラックスして素敵な年越しをして下さい失礼します」

 SMAPも2003年以降は完全にトリ、あるいはその直前が定位置となりました。昨年はやや無理矢理感もあった出場でしたが、今年はしっかりとしたメッセージ性を持った曲なので、例年通りのステージは期待して良いかと思います。

 

紅組13:天童よしみ「道頓堀人情」

「今こそ歌の力によって、勇気、元気を伝えたいそして、家族、友達の絆を大切に!心を込めて歌います。」

 天童よしみの歴史を語るには絶対に欠かせない名曲ですが、やっぱりここは「幸せはすぐそこに…」を聴きたかったかなぁ、というのが正直なところ。この2年は少し出番が早かったですが今年は本来の歌唱位置になりました。まあいつも通りの聴かせるステージになりそうです。

 

白組13:森 進一「おふくろさん」

「心を込めて精一杯唄わせていただきます。」

 昨年に続き今年もトリ前のステージ。ここ数年ステージで歌うことが許されなかった名曲の解禁ということで、大きな注目が浴びせられるステージになります。
 原曲3コーラスの歌唱となると9年ぶりとなります。様々な思いが森さんの中で交錯していると思います。過去紅白では6回歌っている楽曲ですが、それらのステージとは全く違う意味合いを持ったステージになります。ここ数年の森さんは声量が落ちている分ステージに対する思いが相当強くなっていて、年々凄味が増しています。これまでの41回のステージの中で一番凄い内容になるかもしれません。じっくり味わいたいと思います。

 

紅組14:和田アキ子「夢」

「多くの人に支えられてここまで来ました。感謝の気持ち、精魂込めて歌います。」

 デビュー40周年を迎え、念願のアポロシアターでのステージを実現させた2008年。やれヒットがないだの声量が落ちているだの批判が多いですが…。
 40年、芸能界で第一線で続けるには相当な才能がないと難しいと思うんですよね。また才能だけでなく人々に慕われることが条件となります。自分の出演番組で色々なことを話していますが、私は彼女なりの虚勢だと思っています。もともとの彼女は先輩の芸能人にいじめられたりもしたものの慕われもして、その慕われた人に対しては感謝を忘れない人だと聞きます。また後輩に対しても表では暴言を吐きつつ、裏では気遣いを忘れない人だという話もあります。今年のミュージックフェアでも若手の歌手が彼女と共演して曲をカバーしたり、また彼女の楽曲は数多くのミュージシャンにカバーされ、今年は実際にトリビュートアルバムもリリースされました。彼女がもし権力だけで芸能界を生き残っているとするならばこういう企画はまず生まれないと思います。ここ最近の彼女は何かと短所ばかりが目立っている印象もありますが、それも彼女の、ちょっと不器用な人間らしさじゃないかな…と少し思います。
 とは言え、酒とタバコの吸い過ぎで声量の衰えが見られるのはやはり否めないところで、今年のトリはやや名誉職的な面が強く、年齢的に考えてもトリのステージはこれが最後になると思います。正直に言うと、彼女のステージを紅白で見られる回数も残りそんなにないと思っています。そういう意味ではまさに全身全霊をかけたステージになると思います。「夢」という曲は彼女にとって愛唱歌でもあるので、その曲に対する思いは並々ならぬものでしょう。声量の衰えをカバーして余りあるくらいの熱意をこめたステージを期待したいです。

 

白組14:氷川きよし「きよしのズンドコ節」

「明年のデビュー10周年に向けて最高のスタートが切れるよう心を込めて精一杯歌わせていただきます。」

 「箱根八里の半次郎」で鮮烈な形でデビューを果たしたのはもう8年前、彼もいつのまにか30代になりました。何回もトリになる可能性がありながらなかなか実現しなかったですが、今年遂にトリ、しかもいきなり大トリのステージという大役を担うこととなりました。
 世の中は冷え込んでいます。世界的な不況の風が日本にも吹いてきて現在生きることに際してさえ危機を迎えている人も多いです。その中で求められるのが新しい勢力の台頭。今年の音楽界はCDセールスが冷え込んでいるという状況の中多くの新しいアーティストが台頭しました。紅白歌合戦の初出場者の数を見ても昨年よりはるかに多く、初出場を果たせなかった中にもセンスを感じる歌手が例年よりいるように感じます。今年から来年にかけて、音楽の世界は大きな変動を迎えることになりそうです。いや音楽だけでなくテレビもそうでしょう。番組編成は今のところまだ地上波中心といった状況ですが、2011年7月に完全デジタル化するという以上に大きな変動を感じます。
 その中で紅白歌合戦も、出場歌手の顔ぶれは少しずつ変化はしているとはいえ曲順、やはりトリ付近となるとかなり保守的といいますか、代わり映えしない傾向が続いていたように思います。その中で今年氷川きよしを大トリに、しかも締めにふさわしい曲とは言いがたい「きよしのズンドコ節」を持ってきたのは、今年の紅白の締めというより時代は変わりつつあるということ、そして来年は少しでも明るく希望を持てる世の中になるように、というメッセージが込められた編成になっているように思います。和田さんには本当に申し訳ないですが、彼女が「これまでの昔ながらの歌手」とするならば氷川きよしは「まだまだこれからが期待される歌手」。和田アキ子のトリは表向き40周年記念ですが、裏向きに言うと前時代の象徴という…そういった意味もこめられているのかもしれないと考えてしまいます。穿った見方になりましたが、氷川きよしが大トリになったことを考えるとそう思わざるを得ません。
 いつもの紅白の大トリとはまた違う、来年に引き継ぐという意味でも非常に重要なステージになります。本来の彼、本来のこの曲らしくとにかく賑やかに、笑顔で終わるステージをおおいに期待したいと思います。