2021年は、これまた何年かぶりにアルバムレビューも何週かに1本ペースで書こうと思ってます。と言っても以前みたいに1曲1曲ガッツリではなく、あくまで商品紹介の延長線上という感じで簡単に。状況次第では、2020年や2019年のアルバムもこの機会に書くことがあるかもしれません。

 最初はやっぱり話題作からいきましょう。1月6日CDリリース、これが初めてのCD作品となるYOASOBI『THE BOOK』。

 「夜に駆ける」を筆頭とした7曲収録(「Epilogue」「Prologue」を除く)のミニアルバムは、Youtubeやストリーミングでまだチェックしていない人々のYOASOBI入門盤として打ってつけの作品。勿論ストリーミングでも全編聴けますが、CDではCDでしか楽しめない世界が、特にジャケットにあるようです。詳しくは買った人のお楽しみ、ということで…。

 この作品で、配信も含めて初出しとなる曲は「アンコール」。他の曲は全てYoutubeでもフルでアップされていますが、この曲は今回のアルバムのみに収録される形になります。メロディーの使い方が抜群に上手いと感じさせるバラードは、大変聴き心地良い内容に仕上がっています。

 Youtubeのアップロード順で聴くと、第一章が最も有名な「夜に駆ける」、第二章が「あの夢をなぞって」。アルバムだとまた全然違う曲順になっているのが面白いです。小説をモチーフとしたという触れ込みなので、評判になっているのはおそらく歌詞だと思いますが、あらためて通して聴くとメロディー、特に派生音の使い方も抜群に良いです。これまでのJ-POPだと、aikoやSHISHAMOに通じる上手さが存在しているように感じました。新機軸・新時代のアーティストと言われているユニットですが、本質的には多くの人々に愛されるJ-POPをそのまま受け継いでいるアーティストのような気もします。

 パフォーマンスの凄さは、先日のNHK紅白歌合戦で明らかになりました。今月は18日にCDTVスペシャルライブでのパフォーマンスも決定しています。テレビがオールドメディアと言われて久しいですが、それでもコアな音楽ファン以外に広く知ってもらうにあたって地上波はまだまだ有効。2021年もまだまだYOASOBIの時代は続くどころかますます強固になる、いや2020年代はYOASOBIが最も活躍した年代、遠い将来そう言われる存在にまでなるような、そんな予感が早くもしているところです。CD発売と同日に、新曲「怪物」も新たに配信。このフットワークの軽さも、2020年代はより大きな要素になるのかもしれません…。