第61回NHK紅白歌合戦出場歌手発表

 おそらく本来なら昨日が出場歌手発表の予定だったと思われますが、まあ色々あって今日になりました(元々今日の予定だったかもしれないですが)。例年通り今年の出場歌手の展望と紹介をあらためて書いていきたいと思います。

 まず今年の出場者数は紅白各22組、計44組。7時半からの放送であることを加味しても異例の少なさと言って良いでしょう。昨年が各25組、その前の年が各26組、その前が各27組。削減した枠の数も半端ない多さです。各22組ずつの出場に留まった紅白自体第33回(1982年)以来のことで、実に28年ぶり。むろん当時は夜9時からの放送だったわけで、それだけ今年の出場者数は少ないということがわかります。

 その割にはあんまり代わり映えしないメンツだったり(特に紅組)初出場が少なかったり(まあ当然かもしれませんが)、そんな印象もありますが…。まあ一組ずつ書いていきましょう。なお例年の記事と同じく取り上げる歌手の順番は初出場の年が古い順にしましたので、そこのところよろしくお願いします。

 

 その前に先に発表していた総合司会その他について書きます。

 総合司会は2年連続で阿部渉アナウンサー。今年も安定感抜群の進行で紅白の司会陣を支えます。白組のメンバーが不慣れな分今年は昨年より出番が多くなるかもしれません。

 ラジオ中継は小松宏司アナウンサーと黒崎めぐみアナウンサー。小松アナは初の紅白担当になります。黒崎アナは総合司会の実績もあるベテランで、小松アナを支えることになりそうです。

 あとは「ウタ♪ウッキー」たるオリジナルキャラの登場や、審査方法は昨年と全く同じ今年もあの「歌の力」という曲は使用されるというところが挙げられるでしょうか。白組5連勝中なので審査方法を何とかしてほしいという声もありますが、だからと言って露骨に紅組贔屓するのは余計不自然なので、まあ難しいところですね。審査員や会場票の比率は上げてもいいんじゃないかというのが個人的な意見ではありますが。




和田アキ子(1970年初出場、25年連続34回目)
 紅組の歌手と言えば和田アキ子、和田アキ子と言えば紅組の総取締。昨年は歌手別視聴率が前後と比較して一人だけ5%下がるという事態まで発生しましたが今年も出場。34回目の出場は紅組歴代2位で、あと1回出場すれば島倉千代子の記録に並びます。今年はついに還暦を迎えましたが、その年齢を感じさせないパワフルな歌声はまだまだ健在(さすがに声量は少し衰えていますが)。おそらく「あの鐘を鳴らすのはあなた」に代表される古い曲になるかと思いますが、今年も和田アキ子ここにありというステージをきっと見せてくれるのでしょう。

石川さゆり(1977年初出場、27年連続33回目)
 「津軽海峡冬景色」で紅白に初出場した当時は19歳。あれからもう30年以上経ちましたが未だにバリバリの常連。今年は奥田民生とのコラボレーションが話題を呼びました。昨年はくるり主催のロックフェスに出演、一昨年の紅白での「天城越え」はマーティ・フリードマンのギター演奏つきとすっかりロックづいている気がしてならないのですが、果たして今年はどういうステージになるのでしょうか。昨年のステージはいかにも演歌らしい安定した内容でしたが。

小林幸子(1979年初出場、32年連続32回目)
 今年はライバルとも相方とも言える存在のある歌手が落選しましたが(詳しくは後述)彼女は今年も出場、紅組歌手の連続出場記録をさらに更新しました。落選もあるかという噂も耳にしましたが、今年も紅白であの派手な舞台装置を堪能することが出来そうです。

川中美幸(1981年初出場、13年連続23回目)
 現在朝の連続テレビ小説『てっぱん』に出演中、NHK的にはむしろそちらの方がメインでしょうか。主演の瀧本美織を始めとした出演者の応援もありそうです。しあわせ演歌は今年も健在。

坂本冬美(1988年初出場、8年連続22回目)
 昨年リリースされた「また君に恋してる」が今年に入ってもロングヒットを記録。演歌というより歌謡曲のカテゴライズに入れる方が今は正確かもしれません。2年連続同じ曲を歌う可能性が高く、さらに今年に関して言うと数少ない「現在を代表するヒット曲を歌う歌手」の一人。22回目の出場ですが、ややもすると初出場の時以上に注目されるステージになると言っても良いかもしれません。

伍代夏子(1990年初出場、5年連続17回目)
 5年連続、17回目の出場ですがファン以外で彼女のステージの内容を正確に記憶している人ってどれくらいいるんでしょうか。この2年のレビューに対するコメントも彼女に関しての物は一つもなく、新曲が売れてるわけでもなく過去の曲も特に印象的な曲はないので個人的には和田アキ子以上に出場することに疑問を感じる歌手なんですが…。とりあえず安定感のある歌唱は毎年聴かせてくれるのでそこに期待したいです。

DREAMS COME TRUE(1990年初出場、2年連続14回目)
 昨年は初めてとなるトリを完璧に務め上げました。女性ボーカルのJ-POPという観点で見ると完全に大御所と言って差し支えなく、ドリカムがいるかいないかだけでも全然違うというほどの存在感を2004年以降の紅白で必ず見せてくれています(出場しなかった2008年でさえも)。今回は11月30日発売のアルバム『LOVE CENTRAL』直後の紅白ということで、それに合わせたライブ感溢れるステージを見せてくれることになるのでしょう。

中村美律子(1992年初出場、4年連続15回目)
 「河内おとこ節」は紅白で7回歌われていますが、これは「兄弟船」「さそり座の女」と並んで史上最多記録。今年の曲が特別売れたかと言われると全くそんなことはないので、これは史上初、8回目の「河内おとこ節」を期待しても良さそうな雰囲気です。実現してほしいかと言われますと個人的には「全くそんなことありません」と即答せざるを得ません。はっきり言いますが、一体何を考えているのでしょうか。

天童よしみ(1993年初出場、14年連続15回目)
 歌のうまさ・存在感・例年のヒット具合・選曲、この人に関してはどれについても文句なしで、14年連続出場も当然と言ったところでしょう。今年の新曲の売上は例年以上に順調の模様、純粋に楽しみにしたいステージの一人です。

浜崎あゆみ(1999年初出場、12年連続12回目)
 当たり前のように紅白に出場し続けてもう12年。普通なら12年も経てば過去のヒット曲で出場し続けるか、あるいは紅白を卒業するかどちらかの選択肢を選ぶはずですが彼女は毎年代々木のカウントダウンライブと並行して紅白出演。冷静に考えればこれはかなり凄いことではないかと思います。現在2年連続でトップバッターになっていますが今年もそれが続くのでしょうか。迫力満点のステージになるかバラードで聴かせてくれるのか、今年も楽しみです。

aiko(2000年初出場、8年連続9回目)
 「ボーイフレンド」で弾けまくっていた初出場のステージから10年、今ではそれに年相応の落ち着き具合も加わって中堅~ベテランの風格もやや感じさせるように、でも新鮮味も全く失われない、ある意味非常に理想的な年の取り方をしている印象もある彼女。今年はシングル曲に限って言うとやや落ち着いた作品が目立ちますが、どんなステージを見せてくるのでしょうか。

水森かおり(2003年初出場、8年連続8回目)
 もうすっかり紅白でもお馴染みのご当地ソングの女王、今年はおそらく仙台松島を歌うことになるのでしょう。歌唱はもちろん、ドレスやバックダンサー、あるいは2コーラス歌うのかどうかという部分にも注目して今年も楽しみたいと思います。

平原綾香(2004年初出場、7年連続7回目)
 2008年の「ノクターン」、あるいはブレイク曲「Jupiter」から続く”クラシックとJ-POPの融合”という独自の活動を今年も魅せてくれました。ヒットしたかどうかは別として他に代わりのいない歌手であることは間違いないので、そういう意味では今年のステージも楽しみと言えます。

倖田來未(2005年初出場、6年連続6回目)
 数年前ほどの人気はさすがに無くなりましたがそれでも作品はそれなりにヒットさせていて、歌唱やダンス等のパフォーマンスも立派なもの。特にR&B色の強い若手の女性歌手は今回の紅白において彼女以外にいないので、その点ではもっと注目されても良い存在かもしれません。

アンジェラ・アキ(2006年初出場、5年連続5回目)
 今年発売されたシングルもNHK番組のテーマソング。彼女も今年は一時期ほどの人気でなくなった印象が強いですが、NHKとの縁あるいは代わりのいないタイプの歌手であることを考えると連続出場は自然なことと言えるかもしれません。

AKB48(2007年初出場、2年連続3回目)
 間違いなく今年は大活躍の一年でした。2000年代初頭のモーニング娘。あるいはそれ以上の破格の扱いも予想されます。ステージはもちろんのこと、番組内で誰がどこに出て来るか、そこも今年の紅白において注目点になるのではないでしょうか。

いきものがかり(2008年初出場、3年連続3回目)
 47都道府県ツアーで大忙しだった今年、NHK的には何と言ってもあの『ゲゲゲの女房』の主題歌でお馴染み。果たして紅組司会の松下奈緒のピアノ演奏はあるのでしょうか?この人たちのステージも今年の紅白において要注目。

Perfume(2008年初出場、3年連続3回目)
 3人組女性グループの3年連続紅白出場はあのキャンディーズ以来33年ぶり。20代前半ながら今年で結成10周年、東京ドーム単独公演も大成功。今年も楽しみです。

水樹奈々(2009年初出場、2年連続2回目)
 昨年はデジタル応援隊、そして今年は正式に紅白応援隊に昇格。歌手としても2年連続出場。これでウタ♪ウッキーの声を充てれば完璧ではないかと思いますがどうでしょうか。ステージに関して言うと昨年より時間を取ってあげてほしいというのが率直な希望です。

クミコ(初出場)
 1954年生まれの56歳。音楽活動の始まりは1978年の世界歌謡祭。その後シャンソンを筆頭にジャンルを問わず様々な歌を歌ってきた、独自の活動を見せていた歌手。今年以前にも彼女の紅白歌合戦の出場を望む声がチラホラと挙がっていましたが、今年は広島の被爆者をモデルにした「INORI~祈り~」という曲が有線・着うたで上位にランクインして話題を呼びました。と言いつつもまだ完全に彼女の名前が浸透しているとは言いがたく、どちらかと言うと今年の紅白で歌われることで来年の音楽シーンに大きな話題を呼ぶという、「千の風になって」タイプのヒットになることが期待される選出と言っていいかもしれません。先日歌謡チャリティーコンサートで歌っていましたが、それでも紅白で初めて彼女の歌声を聴くという視聴者もかなり多いと思われます。平和という明確なメッセージを持ったこの曲と彼女の歌声に、おおいに期待したいところです。

植村花菜(初出場)
 関西出身のシンガーソングライター。路上ライブ、インディーズを経て2005年シングル「大切な人」でメジャーデビュー。女性ボーカルのJ-POPを好む人の間では既に知られている存在の歌手ですが、今年はアルバム『わたしのかけらたち』に収録されている「トイレの神様」がFMでパワープッシュされ、曲の評判とともに瞬く間に広く知れ渡った楽曲となりました。また曲の内容とともに9分52秒という演奏時間も注目されていますが既にフルコーラスを披露してもらうという意向であることらしく、悪く言うと彼女のために少なくとも2組は出場できなくなった歌手がいたとも推定できます。とは言えこの曲の歌詞を聴いて感動したという声は非常に多く、この判断について反対という声もそうそう聞かれません。約10分、じっくりと彼女の歌声を堪能したいところです。

西野カナ(初出場)
 三重県松阪市出身の女子ハイティーンのカリスマ。民謡の経験を生かした類稀なる歌声と、恋愛をテーマにした直接的に心に響く歌詞が特に10代女子の共感を呼び、CDアルバムや着うたチャートでは年間TOP10レベルのヒットを記録。メジャーデビュー3年目、昨年の時点で既にスマッシュヒットを記録していましたが今年一気に大ブレイク、紅白出場までこぎつけました。1989年生まれで、平成生まれのソロ歌手の紅白出場は彼女が初めてとなります。若さと新鮮さに溢れたステージをきっと魅せてくれるでしょう。

 

--それ以外のポイント及び雑感(紅組編)--
・昨年の出場者で落選したのは中島美嘉絢香木村カエラ大塚愛秋元順子GIRL NEXT DOOR結局活動休止を発表した歌手を除く常連は全員今年も出場という結論に落ち着きました。初出場も基本的には聴かせるタイプの歌手3人で、派手さという点では非常に不安の残るメンバーです。

・サッカーFIFAワールドカップのNHKテーマソングを担当したSuperflyの名前がありません。貢献度や知名度、パフォーマンスを考えるとおそらく落選ではなく不出場と考えるのが妥当だと思いますが、理由は今のところわかりません。

・今年日本の音楽界を席巻した韓国発のアイドルグループ、少女時代KARAの名前もなし。白組も含めて韓国出身の歌手の出場はなく、これは第51回(2000年)以来10年ぶりのこと。

・カバーアルバムが話題になったJUJUも落選。

・何より女性歌手で飛ばし記事の大物が今年は皆無。これが一番寂しいです。




北島三郎(1963年初出場、24年連続47回目)
 言うまでもなく紅白の生き字引。御年74歳にして新曲のセールスが10万枚突破。生涯現役という言葉はまさにこの人のためにあると言って良いかもしれません。先日恩師とも言える作詞家・星野哲郎が逝去、歌唱曲目にも少なからず影響がありそうです。

加山雄三(1966年初出場、9年ぶり17回目)
 芸能生活50周年、今年は全国ツアーに武道館公演と非常に活発な音楽活動を展開。紅白でも3度の白組司会、「仮面ライダー!」を初めとして名珍場面も多数あってこちらの歴史においても欠かせない存在。その活動内容からして今年は第48回(1997年)のような生バンドでの演奏が予想され、そのメンバーも恐ろしく豪華な顔ぶれが揃う可能性があります。昔から何回も出場しているのでそう思えないかもしれないですが、実は今回の紅白で最も注目されるステージになるかも。

森 進一(1968年初出場、43年連続43回目)
 還暦を超えて老境に達しようという中で今年の新曲は小室哲哉作詞作曲。まだ攻めてます。紅白では古い曲の披露がここ数年、いや10年くらい多くなっていますが、いずれにしても今年も紅白に顔を見せてくれるということは嬉しいものです。

五木ひろし(1971年初出場、40年連続40回目)
 この人もついに40年連続に達しました。ここ2年のリリースはどちらかと言うと陽の目を見なかった歌謡曲の発掘がメインになっている印象があります。過去の紅白でその年のヒット曲でない古い曲を歌った例はこの人に限って言うとかなり少なく、そうなると自身の古い曲で3年ぶりに大トリ、という可能性もあるかもしれません。

郷ひろみ(1973年初出場、9年ぶり23回目)
 ニューヨーク移住で活動休止前最後の出演となった第52回(2001年)紅白以来9年ぶりの紅白復帰。1955年生まれで今年55歳、55公演の全国ツアー。2005年の活動再開以降いつ紅白復帰しても全く不思議ではなかったですが、布施明の辞退宣言、そして今年のキリの良さを考えるとこれ以上ないタイミングの復帰かもしれません。フットワークの軽さはこの年になっても全く変わらず。久々の紅白のステージ、期待したいです。

細川たかし(1975年初出場、2年連続34回目)
 さすがにもうあの事件は過去のものになったでしょうか。そうなると今年は久々に明るい曲で景気づけるステージにしても良いかもしれません。あるいは民謡で聴かせるというのもありでしょう。昨年の「望郷じょんから」では抜群の存在感を見せました。今年も聴かせてくれそうです。

SMAP(1991年初出場、6年連続18回目)
 今年は中居正広が嵐に司会を譲ったということで、ここ数年と比べると一歩引いた感じの存在感で紅白に登場することになるのでしょうか。活動20年目の今年も活発な音楽活動を見せています。ジャニーズと言うよりはJ-POPのベテラン歌手として期待したいです。

福山雅治(1993年初出場、2年連続3回目)
 1年間、大河ドラマ『龍馬伝』の主役を見事に務め上げました。横浜でのカウントダウンライブを控えているので、中継あるいは7~8時台の早い時間帯での出演が予想されます。ベストアルバムリリースのため過去のヒット曲の披露になる可能性もありそう。

TOKIO(1994年初出場、17年連続17回目)
 今年は3曲のシングルをリリース、楽曲面に力を入れた一年でした。17年連続出場はバンドとしてもジャニーズとしても例のないこと。TOKIOの格好良い所を今年も見せてくれるでしょう。

L’Arc~en~Ciel(1998年初出場、10年ぶり4回目)
 NHKトリノオリンピック中継のテーマソングを今年初頭に担当。年明けと同時に始まる幕張メッセでのニューイヤーライブの前哨戦とも言える位置づけになるのでしょうか。3年連続出場時は年を経るごとにイヤイヤ出ている感が表情に出ていたので10年ぶり、NHKタイアップがあるとはいえこの復帰出場は個人的には意外でした。素直に楽しみにしたいです。

氷川きよし(2000年初出場、11年連続11回目)
 演歌界の貴公子も今年ではや11年目。ですが人気の高値安定ぶりや若々しさは10年前とほとんど変わっていません。もう紅白終盤には欠かせない存在になりました。今年も聴かせてくれそうで、相変わらずの熱狂的な声援もありそうです。

ポルノグラフィティ(2000年初出場、7年連続9回目)
 今年は横浜アリーナでカウントダウンライブ開催が決定していますが、前例に倣って今年も出場。7~8時台の出演が予想されます。果たして今年のアキヒトの間奏中のMCはどんな内容になるのでしょうか。これが個人的には大きなポイント。なお対戦相手は2年連続で中村美律子なんですが、これに変更があるのかもポイントとして挙げられます。

EXILE(2003年初出場、4年連続6回目)
 今年も歌を初めとして多角的な活動を色々と展開してきました。紅白でも出演順や曲目はおろか人数や会場にまでバリエーションを持たせていて毎回個性的なステージを見せてくれています。今年はどういったステージになるのでしょうか。

コブクロ(2005年初出場、6年連続6回目)
 この人たちも2回目の出場以降はもはや終盤に欠かせない存在という位置づけ。美しい歌声を今年も聴かせてくれるのでしょう。

徳永英明(2006年初出場、5年連続5回目)
 人気カバーシリーズ『VOCALIST』の最新作を今年発表。今回はその中から一曲ピックアップされることになりそうです。聴くだけで癒される優しい歌声は今年ももちろん健在。

嵐(2009年初出場、2年連続2回目)
 今年は紅白史上初となるグループでの白組司会ですが勿論歌手としても出場。人気は今年も高値安定でもはやジャニーズと言えば嵐と言っても良いくらいの勢い。7枚もシングルを出しているので何を歌うのか、非常に予想が難しいです。まあ今年に関してはステージより司会ぶりの方を注目すべきかもしれませんが。

NYC(2009年初出場、2年連続2回目)
 昨年はNYC boysとして7人組のユニットでの活動でしたが、今年は山田涼介、知念侑李、中山優馬の3人のユニット「NYC」として2年連続出場という位置づけ。ちょっとわかりにくいです。昨年メドレーの中で歌った「勇気100%」が彼らのデビューシングル。さすがに2年連続メドレーということはないはずですが、さてどんな選曲になるのでしょうか。

FUNKY MONKEY BABYS(2009年初出場、2年連続2回目)
 ベストアルバムやダウンロードでのヒットが評価されて2年連続の出場。心が温まる歌詞は言うまでもなく彼らの魅力です。もちろん彼らのステージにおける最大の注目点はDJケミカルの衣装

flumpool(2009年初出場、2年連続2回目)
 2年連続の出場。ティーンネイジャーを中心とした人気は今年も変わらず。若手バンド代表として、聴かせるだけでなく力強さも加味したステージを期待したいです。

遊助(2009年初出場、2年連続2回目)
 こちらも高い人気で2年連続出場を勝ち取りました。ヘキサゴンの番組としての人気は落ち気味ですが、歌手としてはまだヒットチャートの上位をキープしています。今年はどういったステージになるのでしょうか。

HY(初出場)
 2000年結成、今年で結成10周年を迎えた、沖縄を拠点としてライブ中心に活動するインディーズバンド。彼らの名前がスターダムになったのは2003年発表の2ndアルバム『Street Story』。「AM 11:00」「てがみ」「366日」辺りは彼らの音楽を普段聴かない人でも耳にした機会がおそらく多い曲ではないかと思われます。その「366日」は2008年の発表以来未だにダウンロードチャートで上位にランクイン中。おそらくそれが評価されての初出場だったのではないでしょうか。もっとも既に紅白に出場していても全く違和感のないアーティストではありますが…。

AAA(初出場)
 2005年にデビューした男女7人のダンスグループ。エイベックスの強い推しもあって知名度はそれなりにあるグループでしたが、チャートで上位にランクインしてもなかなかヒットに至りませんでした。今年は小室哲哉の復帰作の提供先になったこともあって例年以上の活躍度を記録、デビュー5周年にしてようやく紅白初出場を達成しました。ややもするとジャニーズ以上に高レベルなダンスパフォーマンスは既に各TV番組での出演で立証済み。その強い推しもあるせいか普段彼らの曲を聴かない人にはあまり良い評価を得られていない印象がありますが、それを覆すパフォーマンスをきっと見せてくれるでしょう。

--それ以外のポイント及び雑感(白組編)--
・昨年の出場者で落選したのは美川憲一ゆず北山たけし布施明アリスジェロ東方神起。昨年まで19年連続出場していた美川憲一の落選が最も大きなポイントですが、白組司会にも「どうしたいの?」と言われる状況では致し方なしかもしれません。北山たけし落選で北島事務所枠が1枠減りましたが、これも時代の流れなのかもしれません。それ以外だとゆずの落選(辞退?)も意外でした。

・日刊スポーツ恒例の飛ばしはBUMP OF CHICKEN佐野元春。見事に外しました(HYは当てましたが)。また近藤真彦出場の報道もありましたがこちらも見送り。それ以外だと平井堅はんにゃ安全地帯ヒルクライムなどの名前が外れました。




 全体的な顔ぶれははっきり言って地味です。昨年の嵐や福山雅治、一昨年のMr.Childrenみたいな「おっ」と思わせるメンバーが今年はいません。加山雄三や郷ひろみ、ラルクの復帰は確かに悪いことではないですがインパクトとしては弱く、紅組に至ってはほとんど活動休止の人をそのまま減らしただけと言っても良い状況。メンバーとしては決して悪くなく、番組が掲げるテーマにもよく合っているとは思いますが…。

 クミコやHYは出場するとの声もありましたが、私は出ないと予想していました。見事に外れました。それ以外でも白組中心に外した歌手がかなりいて、このザマではちょっと来年以降予想を止めた方がいいかもしれないと思ってしまいました。本当に申し訳ありません。いくら誰が出てもいいとは言えちょっと酷い外し方です。来年はもう少し当てたいと思います。

 あまりにも出場者数が少ないので、もしかするとサプライズ含め結構大々的なコーナーを作るかもしれません。昨年のこども紅白みたいにK-POP歌手で一つのコーナーを作るという可能性もあるでしょう。出場歌手だけでなく、こういった部分の発表もどうなるかと言ったところでしょうね。各歌手の曲目予想は今週の土日にアップする予定です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました