第62回(2011年)NHK紅白歌合戦~その4~

白10(全体19):L’Arc~en~Ciel(2年連続5回目)

・1991年結成・1993年デビュー・1994年メジャーデビュー 第49回(1998年)初出場
・42~43歳・4人組
・楽曲:「CHASE」(2011/12/14 配信シングル)
・詞:hyde 曲:hyde/ken
・歌唱前テロップ:世界を魅了!圧巻のステージ
・演奏時間:2分26秒

 歌前トーク。結成20周年記念のコンサートは思い出深いライブになったそうで、HYDE「雨でね、すごい大変だったんですけどでも、凄く愛をね、感じ合えてね、良かったんですよ」「3月からワールドツアーが始まるんで、世界中旅していきます。」というのがHYDEさんの歌前のコメント。応援メッセージのテロップあり。

 上部からのカメラショットが印象的。バックのCGが不気味さを演出していました。衣装も真っ黒かと思いきやtetsuyaは赤の衣装。ここは今回の紅白全体を振り返っても、少し異彩を放っていたステージと言えそうです。

 

(ウラトーク)
 「HYDEって凄いのはさ、ずっとHYDEだよねー」「美しいイメージずっと変えないじゃないですか」「おでんとか食べなさそうですね、豚足は食べないでしょ?」と妙な表現で絶賛するテリーさん。他の3人が一斉にツッコミに回ります。

 「ずっと喋ってるんですか?」「全然歌聴いてないじゃないですか」というサンドの指摘に「歌は昨日聴いてました」というテリーさん。マジメに聴きたい人は主音声と案内。「踊り方がまたいいよねー」「ラルクアンシエルの偉い所は、紅白歌合戦に出てくれることですよ」とも話しています。

 「狩野英孝がですね、彼の大ファンで。少しでも近づこうとしてるんですけどもどんどん離れていってる」と伊達さんが話してます。「ムーンウォークで下がっているよね」とテリーさんも同意。

 

(スーパーハイビジョン)
 イントロから流れる音でも分かる通り、生演奏という感じが全然しませんでした。テレビならともかく、ふれあいホールでのスーパーハイビジョンだと音質がかなりいいのでそこは露骨に分かってしまいます。まあでも出場してくれるだけありがたいということで。

 

(解説)
・デビュー20周年を迎えたラルクはこの年紅白直後からニューイヤーライブを開催。シングル3枚にベストアルバム・DVD発売に加えて全国ツアーもあり、テレ朝ドリフェス出演までありました。この年の紅白出場も、ある意味ではその一環だったと言えるのかもしれません。

・ラルクは翌年アルバム『BUTTERFLY』を発売、その後海外10都市でワールドツアーを開催します。日本でも国立競技場で、SMAP、ドリカム、嵐に続く史上4組目となる単独公演を実現させます。ただ新曲が寡作状態になったこともあって、紅白出場もこの年でストップします。HYDEYOSHIKIと共演するという形で第69回(2018年)に出場しています。

・30周年を迎えた2021年は4年半ぶりの新曲「ミライ」を発表、前年には8年ぶりの全国ツアー開催。人気はもちろん健在で、久々に紅白で見られる日もそう遠くはないのかもしれません。

紅10(全体20):水森かおり(9年連続9回目)

・1995年デビュー 第54回(2003年)初出場
・1973年8月31日生 東京都北区出身
・楽曲:「庄内平野 風の中」(2011/6/1 シングル)
・詞:旦野いづみ 曲:弦 哲也
・振付:村松朋子 パフォーマンス:G-Rockets
・歌唱前テロップ:ご当地ソングの女王はアクロバットとコラボ!
・演奏時間:2分59秒

 ゲスト審査員の佐々木則夫監督にコメントを求めます。来年のロンドンオリンピックについて抱負を述べます。そして新しいユニフォームを鈴木明子に持ってもらって説明。「結束」というのがテーマになっているそうです。それにしても、隣にいる審査員に新しいユニフォームを持たせるなんていうシーンは初めて見ました。というより今後もそうそう見られることはないはずです。

 この曲は山形県が舞台になっているということで、何度もすみませんと言いつつ再び山形県出身の佐々木監督に振ります。「おばんです~。故郷大好きです」ということで。

 今回の衣装は黄緑色のドレス。ちょっと髪の毛にウェーブもかけています。バックの水田の映像がものすごく綺麗です。こういう明るい色彩の映像が今回特に映えています。

 宙吊りのフラフープに跨ってグルグル回るなど、アクロバティックなパフォーマンスを見せてくれるのは3年連続の共演となるG-Rockets。すっかり定番になりました。

 

(ウラトーク)
 サンドウィッチマンと水森かおりはプライベートでも仲良しだそう。以前事務所の系列が一緒だったのだとか。前年の「松島紀行」での縁もあって、両者松島の観光大使で仙台の番組にもゲスト出演したということらしいです。というわけで「水森さん築地の歌歌ってくんねぇかなぁ?」とテリーさん。

 楽屋挨拶をしたという話から、「サンドウィッチマンさんのお二人も楽屋あるんですか?」と神田アナがえらく失礼な質問。もっとも7階にあって、2人部屋とはいえホールまで来るのに20分かかるのだとか。

 G-Rocketsが関わるのは3年連続という情報。「歌の盛り上がりと別の所で歓声で沸いて、後で確認して見ようと思ったら自身のアップで結局見れなかった」という本人の話も入れます。

 伊達さん曰く水森さんは結婚願望が強いそうで、松村邦洋を紹介したら2人で食事に行ったという本人が内緒にしていた特ダネまで話します。2人は是非結ばれて欲しいと願っているのだとか。しばし松村さんの堅実な金銭感覚を話した後、「彼女のマネージャーになってほしいよねそのまま」とまで話が発展します。もっとも、「2人とも奥手ですから、なかなか前進しないんですよ」というのが実際の所のようです。ついでにそのまんま東も彼女募集中らしいです(テリーさん情報)。

 

(スーパーハイビジョン)
 水森かおりがスタンバイしたのは監督が最初のコメントをしている間。2回目のコメントでは何度も笑顔で頷いてるシーンが会場で確認することができました。彼女の真摯さが伝わった名場面でした。

 

(解説)
・佐々木監督は山形県の尾花沢市出身。農家の生まれだそうです。庄内平野は山形県と言っても日本海沿いなので、内陸の山形市とは大きな違いがあります。庄内平野は米どころですが、尾花沢市は自治体のホームページに「雪とスイカと花笠のまち」という記載があります。

・その佐々木監督は翌年のロンドン五輪で女子サッカー初の銀メダルを日本にもたらします。代表監督はリオ五輪アジア最終予選まで務めました。今年9月から始まる予定の女子サッカープロリーグ・WEリーグ設立にも大きく関わっています。

・サンドと水森さんは本当に仲良しのようで、近年でもたびたび共演があります。紅白では第69回(2018年)のウラトーク共演、第70回(2019年)で萬みきおを引っ張り出したシーンがありました。2021年5月29日にはYouTubeで、お互いのチャンネルから対談企画もアップ。なお「松島紀行」で共演した番組は『サンドのぼんやり~ぬTV』で、この年気仙沼で被災したのも当番組のロケ中のことでした。

・翌年以降は衣装のコンセプトが大きく変わるため、アクロバティックなG-Rocketsの出演はこの年まで。ただダンサーの出演自体は翌年以降も続きます。

白11(全体21):森 進一(44年連続44回目)

・1966年デビュー 第19回(1968年)初出場
・1947年11月18日生 鹿児島県鹿児島市出身
・楽曲:「港町ブルース」(1969/4/15 シングル)…42年ぶり2回目
・詞:深津武志 補作詞:なかにし礼 曲:猪俣公章
・歌唱前テロップ:紅白で42年ぶり 名曲「港町ブルース」
・演奏時間:2分56秒

 2番で「宮古 釜石 気仙沼」と歌われた時に大きな拍手が起こります。4コーラス歌唱というのは42年前と同様。全体のトリではない分、演奏の終わり方は普通にあっさりと。例年と比べると歌唱時間はやや短め。セットは三角形を林にみたてたような内容で、シンプルに歌の力を視聴者に届けるステージでした。

 

(ウラトーク)
 「この歌の歌碑が気仙沼にあるんですよ」としっかりサンドウィッチマンの2人が紹介しています。

 テリーさんの適当っぷりにサンドの2人は呆れ気味ですが、テリーさんも「去年この調子で喋ってて、絶対今年依頼来ないな」と思ってたそうです。今回も相変わらずで「来年はほとんど無理だと思ってます」と。

 でもメチャクチャなことを言いつつ「皆さんプライドを持って誇りを持って、歌の力を届けたい、紅白に出れるということはファンのおかげなんですよ実は」などと、非常に良い言葉が自然に出てくるのがテリーさんらしい所でもだったりします。そしてNHKの今回の選曲を賞賛。「しばらく歌えないと思ってた」とも言っていました。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・前々回に歌った「花と蝶」が41年ぶりの選曲で最長ブランク記録でしたが、この「港町ブルース」が42年ぶりなので記録更新となりました。なお現在の最長記録は郷ひろみ「男の子女の子」の47年、メドレーを除くと五木ひろし「よこはま・たそがれ」の43年です。

・「港町ブルース」は全国の港町を歌うご当地ソングで、雑誌『平凡』で募集された歌詞をなかにし礼がまとめて楽曲にしたものです。日本全国を歌うご当地ソングは前年に本人が歌った「盛り場ブルース」やハニー・ナイツ「ふりむかないで」、バラクーダ「日本全国酒飲み音頭」などがありますが、ヒットした曲は多くありません。

・「港町ブルース」は森さんの曲で一番多くレコードを売り上げた楽曲です。「おふくろさん」「襟裳岬」よりも実はヒットしています。ただフルコーラスで全国を取り上げる歌詞の構成上、テレビだとどうしても飛ばされる場所が発生します。この曲でも三崎・焼津・御前崎の静岡パート、高知・高松・八幡浜の四国パートがバッサリ切られてしまいました。これは42年前、初めて白組トリを務めた第20回(1969年)でも同様です。

・歌碑は2000年、気仙沼港に建立されました。津波の被害はあったものの流失はされずに現存。本人も2011年に訪問して、10月には300人の大合唱になったそうです

紅11(全体22):椎名林檎(初出場)

・1998年デビュー
・1978年11月25日生 福岡県出身
・タイトル:「カーネーション~紅組なら誰でも」
・楽曲1:「カーネーション」(2011/11/2 シングル)
・楽曲2:「女の子は誰でも」(2011/5/11 シングル)
・詞・曲:椎名林檎
・演奏:東京事変、東京マジカルビッグバンド
・振付:井手茂太 ダンス:イデビアン・クルー
・歌唱前テロップ:「カーネーション」を華麗にショーアップ!
・演奏時間:4分50秒

 「お邪魔しております、こんばんは」とまずはご挨拶。連続テレビ小説『カーネーション』主演の尾野真千子が駆けつけて「皆さん、いつもお世話になってます、椎名さんお世話になってます」。それに「糸ちゃんや…」と呟く林檎さん。「今日はね、全国の皆さんに素敵なカーネーションをいっぱいいっぱい届けてください」とエールを贈ります。応援メッセージのテロップあり。

 「本当に切実なドラマでしたし、それにドラマがちょうど始まる今年は日本中みんなが体験した困難、乗り越えねばならない困難に見舞われた年でもありましたから、まあ元気な曲をというオーダーを頂いたんですが、なんかこうスッと聴き流すことも出来るような、毎朝流れてしまうのでそういうこと心がけて、ちょっと難しかったです。」と、今回の主題歌について話した後にスタンバイ。「いっちょいで」と見送る糸子さん、最後まで役になりきって、そのまま陽子さんと曲紹介。紅白でもなかなか見られない、2011年朝ドラ主演同士の共演です。

 真っ赤なドレスを身につけて、ギターを弾きながら「カーネーション」を歌い上げます。発表されたトラックとは違う、バンドサウンドが強調された演奏は東京事変。バックには1万本のカーネーションの花。

 ピンクを基調とした衣装に早替え、カーネーションのセットは画面外の左右と上に移動。後ろから楽団が登場して「女の子は誰でも」。1960年代の雰囲気を感じさせるこの曲ですが、セットも徹底的にそれに合わせた仕様。SUGAR&SPICE、NADESHIKO、Like A Virgin、NIPPON、AKAWIN、GIRL、Fly me to Heavenなどと書かれていたり、建物など相当な凝りようです。やや懐かしいアメリカンテイストな感じでしょうか、ニューヨークかシカゴ辺りでしょうか。4人の女性のダンスも実に曲と合っています。

 楽曲そもそもの良さに加え、セットは細部にまでこだわりを見せ、ダンサーのミスマッチさも無く、演奏は東京事変なので恐ろしくレベルが高い生演奏。衣装も言うことなし、歌声やパフォーマンスは実力以上に感情もしっかり入っています。採点するとしたら100点以外有り得ないくらいで、紅白の歴史を紐解いても10本の指に入るかもしれない、それくらいのことまで思わせるステージでした。見ていた方としてはここまで白組が有利かと思いながら見てましたが、このステージで全て持っていかれました。2011年の紅白前半最大のハイライトであることは、言うまでもありません。

 

(ウラトーク)
 「最後に何か面白いこと言ってくださいよ」「アメリカンジョークでもいいから」とかなりのムチャぶりされつつサンドウィッチマンが退席。

 「本当に凄い。彼女には狂気が宿っていますね」とはテリーさん。「是非是非聴いて感じ取ってほしい」と、最大限に評価しています。セットについても絶賛しています。

 「メロディーがさ、昭和初期というかさ」「怪しげな匂い」「美輪明宏さんがさ、出てくるような」「椎名ワールドだよね」ステージを見ながらしみじみと話します。

 「AKB48とは違うオトナの匂い」「アルバムとか買いたくなるよね」「椎名林檎が好きな女の子ってとんがってる感じがするよね」。神田アナもこのステージで話すテリーさんの話にはツッコミ無しで完全に同意してます。

 最後はセット転換についても触れます。リハで間に合わなくても本番では間に合っていると話していました。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・2010年代以降の紅組司会の選出傾向を考えると、ここ最近連続テレビ小説ヒロインが紅白で共演するシーンはあまり珍しくないですが、前年の松下奈緒以前朝ドラからの起用は第43回(1992年)の石田ひかりまで無しでした。一応前回も『てっぱん』の倉科カナは出演していましたが、その時は他の共演者もいました。したがってここまでヒロイン同士がツーショットで目立つ光景はこの紅白が初めてです。

・『カーネーション』は非常に評価の高いドラマで、朝ドラ初のギャラクシー賞大賞も受賞しています。この時点で既に映画主演も多かった尾野真千子ですが、朝ドラ以降さらに評価を高めて人気女優の一人となります。

・椎名林檎は1998年「幸福論」でデビュー、「歌舞伎町の女王」「ここでキスして。」「本能」「ギブス」と段階的に知名度が大きく上がって一気に大ヒット歌手に登り詰めました。東京事変の活動は2004年にスタート。この時点で数多くの名曲を既に発表していますが、年によって活動内容の変遷もかなり大きい印象もありました。

・この年は東京事変の活動メインで6月にアルバム『三文ゴシップ』を発表、「カーネーション」は朝ドラ主題歌の依頼でソロ制作という状況でした。東京事変は翌年1月11日に解散を表明。以降ソロ活動を展開しますが、2020年元旦に再生(再結成)。近年は再び東京事変の活動がメインとなっています。

あしたを歌おう。~ハッピーバースデー3.11~

 まずは阿部渉アナによる中間投票のアナウンス。投票時間1分であることをお知らせした後に、コーナー開始。

 このコーナーは井上真央が進行します。震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町を訪れる映像が流れます。3月11日に生まれた佐藤春晴くんと石田泰造くん、彼らの両親とのやり取りから感じたことは、生まれてきた子どもの笑顔は希望の光そのもの、命を守るため懸命に生きる家族の姿に勇気と感動をもらったとのこと。

 「生きようとする小さな命があります。その命を守ろうとする人がいます。それが力となって明日へ繋がっていくのだと感じました。」と映像終わりにコメントして、次のステージを紹介します。

紅12(全体23):夏川りみ(5年ぶり6回目)

・1989年デビュー(1999年再デビュー) 第53回(2002年)初出場
・1973年10月9日生 沖縄県石垣市出身

白12(全体23):秋川雅史(3年ぶり4回目)

・2001年CDデビュー 第57回(2006年)初出場
・1967年10月11日生 愛媛県西条市出身

・「あすという日が」(2011/9/21 シングル)
・詞:山本瓔子 曲:八木澤教司 合唱:洗足学園音楽大学
・演奏時間:3分40秒

 今年東北で生まれた新たな生命。彼らの写真をバックに2人がいます。後半は真央さんが足を運んだ時の映像がメインでした。

 1番は夏川さんがメイン、秋川さんはハモリに徹します。2番はその逆。ものすごく歌のうまい2人がこんなデュエットしたら、会場が大拍手になるのは当然のことです。本当に素晴らしいステージでした。

 

(ウラトーク)
 Twitterでのメッセージを読み上げます。「さすがウラな感じ」「面白すぎます」「沢山の人が聴いてますよ」と好評の模様で、クレームはないようです。

 映像中に、こちらも被災地を訪れたテリーさんが以下のことを話していました。全文掲載。

「沢山の子どもたちと会う機会があったんですよ。子どもたちと話してる時に、将来何になりたいの?って聞いたんですね。そしたら、人の役に立ちたいって。子どもたちが言ったんですよ。」
「それはどうして?って言ったら、自衛隊の皆さんとか警察の皆さんとか、すごく助けてくれたと。それを見て、いつか自分も人のために役に立つような人間になりたいというのを、男の子も女の子も言ったんですね。それを側にいたお母さんたちが聞いて、そんなこと震災の前では言う子どもたちじゃなかったのにって言ったんですね。」
「だから震災というのは辛いこともあったかもわからないけども、子どもたちが人生をもう一度感じ取ってくれて、将来大人になったら立派な大人になりたいと思ったと思うのね。」
「だから自分はね、今の子どもたちが、震災を受けた子どもたちが大人になった時に日本を引っ張ってくれる、そういうような子どもたちになってくれるんじゃないかなと思うの。だからすごく期待してるんですよ。」
「多分それは太平洋戦争で日本が辛い時に、その太平洋戦争の焼け野原を見て、そこで頑張ろうと思った子どもたちとか青年たちが日本をリードしていったでしょ?それと同じことを、震災の子どもたちはやってくれるんじゃないかと思って。すごく期待してるんですね。」
「絶対その子たちが大人になった時に遠回りしないで日本をリードしていってくれるんじゃないかと思ってね。絶対悪いことだけじゃないと思います。」

 ステージに目を向けると、やはり声量が圧倒的とのこと。神田アナは家の近くの庶民的な定食屋でたまに秋川さんと彼の子どもにお会いするらしいです。子どもに注意する声が響くからすぐ秋川さんだとわかるのだとか。テリーさんによると非常に庶民的で、電車に乗ってラジオ局に来たりしてるそう。あと「ネクタイ持ってません」「下着(Tシャツ)も持ってません」というミニ情報も入れます。また、大きなステージでは必ず黒のパンツを履いてるという情報も。実は彼とは仲良しで、テリーさんの数少ないメル友なのだとか。

 ちなみにテリーさんは、2006年の10月くらいに今年の紅白の目玉は「千の風になって」だと新聞に書いた模様。ちょっとした自慢です。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・震災の被災地、あるいはそれ以外を紅白出演者が訪れるコーナーはこの年から3年間続きました。したがってこの時期の紅白司会担当は、他の年と比べても本番までの仕事量が多くなっています。

・震災からの復興という意味を込めて夏川りみ・秋川雅史それぞれの歌唱盤が2011年9月に発売されますが、元々は2006年に作られた合唱曲。なお他の歌番組でも一緒に歌う機会はありましたが、共唱した音源は今のところCD・配信ともに発表されていません。

・東北沿岸は津波で甚大な被害を受けましたが、宮城県南三陸町は特にそれが大きかった地域です。中心街がほぼ全て流され、鉄道は復旧を断念(BRT化されています)。高台に中心街を移す形で、新しい町が作られています。

 

中間投票の結果発表

 サンドウィッチマンが再登場。伊達みきおは東北楽天ゴールデンイーグルスのユニフォームを東北魂のTシャツの上に着用しています。今回は230275vs 143551紅組優勢

 「ホントですね、全国の皆さんが東北を支援して頂きまして、本当に東北人を代表しましてですね、本当に感謝を申し上げます。ありがとうございます。あとですね、折角なんで田中のマーくんがですねもう少し笑えばいいなぁってずっと思ってます。」伊達さんが東北に向けて熱いメッセージを残します。尺もピッタリでスムーズに5分間ニュースに移行。今回もキャスターは武田真一アナでした。

 

(解説)
・デジタルテレビで視聴者が中間投票に参加できるのは第53回(2002年)以降ですが、紅組優勢の結果が出たのは第57回(2006年)以来5年ぶりでした。ケータイ審査に関しては第56回(2005年)以降ずっと白組優勢、テレビとケータイが合算して発表されるようになった第58回(2007年)以降はずっと白組優勢でした。

 

 

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