紅26(全体52):天童よしみ(15年連続16回目)
・1970年デビュー 第44回(1993年)初出場
・1954年9月26日生 大阪府八尾市出身
・楽曲:「愛燦燦」(1986/5/29 美空ひばり)…4年ぶり3回目
・詞・曲:小椋 佳
・歌唱前テロップ:今年二十三回忌 昭和の歌姫 美空ひばりに捧ぐ
・演奏時間:3分29秒
美空ひばり23回忌ということで、井上真央が生前の彼女の映像に乗せて読み上げています。その間に紅組歌手が続々登場。ひと足先に和田アキ子がEXILEのステージをノリノリで応援していますが、紅組歌手が集まると頭を切り替えて、立ち位置等を確認。ベテランの役割をしっかり果たしていました。曲紹介の後ろではアンジェラ・アキとのっちの立ち位置が逆になっていた模様で、横にいたあ~ちゃんにのっちが引っ張られていました。全員歌前に入場したかと思いきや、少女時代だけなぜか間奏中に入場する光景が映し出されています。
歌のステージのテーマは緑のようで、照明、バックの映像、衣装いずれもどこかしらに黄緑色を入れた内容になっています。圧倒的な歌唱力で聴かせるステージは今回も同様でした。歌い終わった後のラストショット、左拳には特に力がこもっています。
(ウラトーク)
コロッケやテリーさんは移動の途中によく天童さんと会うそうで、「すごくシャイでかわいい人」と話しています。そして前回同様「天童よしみさんの人形を考案したのは自分なんですよ」という自慢話を展開。
実は体が柔らかくて、脚が頭の上まで上がるくらいの運動能力を持つ天童さん。美空ひばりを歌うことについては、本人のメッセージなども交えて、最後は誰かが歌い継ぐことが大切という結論に達します。ちなみにコロッケさんの好きなひばりさんの楽曲は「悲しい酒」「ひばりの佐渡情話」とのことでした。
(スーパーハイビジョン)
スーパーハイビジョンでは紅組陣営の動きもしっかりチェックできました。アッコさんと同様に、川中美幸も若手に立ち位置の指示をしていた様子を確認。
(解説)
・「愛燦燦」の発表は1986年5月、美空ひばりの歌唱によるもの。紅白ではひばりさんが亡くなった1989年・第40回に盟友の雪村いづみが歌ったのが最初。第58回(2007年)では、楽曲を制作した小椋佳が生前のひばりさんの映像とデュエットする場面がありました。
・「愛燦燦」の売上はオリコン週間最高69位という順位が示す通り、決して高くはありません。ただ味の素のコマーシャルからお茶の間に広く知れ渡り、「川の流れのように」「みだれ髪」とともに晩年の代表曲として挙げられるようになります。1980年代後半は、売上と知名度がリンクしない名曲が他の時代と比べても非常に多いです(「天城越え」「時代おくれ」「道頓堀人情」など…)
・天童さんが美空ひばりの曲を歌うのは第50回(1999年)、第56回(2005年)に続いて3回目。その後も含めると、計4回ひばりさんの曲を紅白で歌っています。
白26(全体53):北島三郎(25年連続48回目)
・1962年デビュー 第14回(1963年)初出場
・1936年10月4日生 北海道上磯郡知内町出身
・楽曲:「帰ろかな」(1965/4/20 シングル)…4年ぶり7回目
・詞:永 六輔 曲:中村八大
・合唱:一橋大学津田塾大学合唱団ユマニテ
・歌唱前テロップ:芸道50周年 感謝を込めて歌い納め
・演奏時間:2分58秒
歌前に例年通り司会者を褒め称えます。「今回はすごく流れが良くてね、なんか俺、家に帰りたくなっちゃったよ。そんな気持ちで歌いたいな」「来年は元気になりますよ、大丈夫!」白組側も出場歌手が集合、こちらはベテラン演歌陣が司会者5名の後ろを陣取っています。
117名の大合唱団をバックに熱唱。さすがに10年前、20年前ほどの声量ではないものの、75歳ということを考えればやはり物凄い声量。間奏に童謡「七つの子」が入るのも紅白ではお馴染みの光景。2コーラス目で一瞬歌詞を間違えるのはそうそう見れない光景ではありましたが。まあいずれにしても48回も紅白に出ているのは伊達ではない、というのを見せつけられたような、そんなステージでした。
(ウラトーク)
「1回聴いたら間違いなく憶える、歌うのは難しい」と、コロッケがこの曲の解説をします。なおテリーさんは「お歳暮もらいました、北海道のバター」ということ。
テリーさんとコロッケさんはエンディング出演のため、ステージ終了後に退席。「気持ちの入り方が一つになった紅白」「最高の紅白」「(ウラトークについて)上の人がどう思うか知りませんけども」という今回の感想を残して放送席から去っていきました。
(スーパーハイビジョン)
特記事項はありません。
(解説)
・「帰ろかな」が紅白で歌われたのは第16回(1965年)・第24回(1973年)・第43回(1992年)・第51回(2000年)・第53回(2002年)・第58回(2007年)とこの回。1980年代を除く5つの年代で歌われています。これは紅白歌合戦始まって以来の快挙で、白組歌手としては唯一の記録です。
・「帰ろかな」に「七つの子」が入るのは、紅白だと第24回に大トリで歌った時が初めてでした。その後原曲3コーラスだった第51回を除いて概ね2コーラス+「七つの子」という構成になります。第43回の大トリはややテンポを速めて3コーラス+「七つの子」、これは構成・演出だけでなく本人のコンディションも含めて、個人的には紅白のみならずテレビで披露された「帰ろかな」の最高傑作だと思っています。
・紅白で歌詞を間違えたのは第49回(1998年)の「根っこ」以来13年ぶり2回目。13年前は安室奈美恵や和田アキ子の伝説的なステージもあって、紅組の圧勝でした。
紅27(全体54):石川さゆり(28年連続34回目)
・1973年デビュー 第28回(1977年)初出場
・1958年1月30日生 熊本県熊本市出身
・楽曲:「津軽海峡・冬景色」(1976/11/25 アルバム『365日恋もよう』)…2年ぶり7回目
・詞:阿久 悠 曲:三木たかし
・歌唱前テロップ:「歌の力」で東北を、日本を元気に!
・演奏時間:3分18秒
いよいよ最後ということで、井上真央が紅組歌手に感謝の挨拶。横にいる小林幸子や和田アキ子が場を盛り上げます。アッコさんの勢いは、ちょうど横にいた絢香が若干苦笑しているようにも見えます。最後の曲紹介。
「紅組の締めくくりは石川さゆりさん、「津軽海峡・冬景色」です。歌には人を勇気づけ、心と心を繋げる力があります。東北に、そして日本全国に歌の力を届けるため、全身全霊で歌って頂きます。”あしたを歌おう。”第62回NHK紅白歌合戦、紅組最後の歌です。石川さゆりさん、「津軽海峡冬景色」。」
せり上がりで登場。キャリアやトリとして選ばれること自体そうではありますが、オープニングから風格が凄いです。星空をバックにしたバック映像に、お馴染みの紙吹雪がステージに舞います。いや紙吹雪はステージ上だけでなく、2番中盤からは客席にも降り注がれてます。あとはただ、黄緑色の生地を基調として荒波をイメージしたような着物を着た石川さゆりの歌声が響き渡るだけ。この曲が紅白のトリで歌われるのは3度目ですが、まさにそれにふさわしい内容を存分に見せつけたステージでした。たびたび映る紅組歌手と真央さんの表情が、それを強く物語っています。
(ウラトーク)
放送席には神田アナひとりになりました。過去にも経験あるラジオ実況に近いモードです。1辺1.5センチの正方形で、和紙に近い素材の紙を扇風機で降らせている、という紙吹雪の説明がありました。
(スーパーハイビジョン)
特記事項はありません。
(解説)
・「津軽海峡・冬景色」は第28回(1977年)・第33回(1982年)・第44回(1993年)・第51回(2000年)・第58回(2007年)2年おきにずっと歌われています。5つの年代連続で選曲される史上初のケースで、その後も自身が歌う「天城越え」しか出ていません。もし2021年の紅白で「津軽海峡・冬景色」が歌われると史上初の6つの年代にわたる歌唱になりますが、どうなるでしょうか。
・そのうちトリで歌われるのは第44回・第58回に続いて3回目でした。これは当時紅組史上初、その後もやはり「天城越え」でしか作られていない記録です。
・ただ意外にもこの曲に紙吹雪演出が入ることは多くなく、前回トリの第58回が初めて。当時はステージに「風雪ながれ旅」ばりに大量という状況でしたが、この回は客席も含めて広い範囲に降り注ぐ演出でした。
白27(全体55):SMAP(7年連続19回目)
・1988年結成・1991年デビュー 第42回(1991年)初出場
・34~39歳・5人組
・タイトル:「SMAP AID 紅白SP」
・楽曲1:「not alone ~幸せになろうよ~」(2011/5/4 配信)
・詞:権八成裕 曲:菅野よう子
・楽曲2:「オリジナル スマイル」(1994/6/6 シングル)
・詞:森 浩美 曲:MARK DAVIS
・歌唱前テロップ:第62回紅白しめくくりは華麗に!
・演奏時間:5分28秒
白組司会の嵐も後ろにいる歌手の面々に挨拶。最後の曲紹介です。
櫻井「出場歌手の皆さんの歌を間近に見せて頂き、本当に感動しました。」
相葉「僕たちも司会として素晴らしい歌を紹介させて頂いたことを誇りに思っています。」
松本「あしたを歌おうという思いを込めてお送りした歌の数々が日本中の皆さんの心に届いたと信じています。」
二宮「そして今、僕たちが感じている熱気とパワーは明日への力です。」
大野「元気、勇気、そして笑顔を大切に素晴らしい年を迎えましょう。」
櫻井「さあ、白組の締めくくりはSMAPの皆さんです。今年はデビュー20周年を迎え、5人の個性が織り成すエンターテインメントの世界はますます進化し続けています。第62回NHK紅白歌合戦、最後の歌です。「SMAP AID 紅白SP」。」
赤い緞帳が上がって、階段ステージ上に5人が登場します。まずは「not alone ~幸せになろうよ~」を1コーラス。5人とも精一杯の歌唱、特に香取さんの歌声と表情には胸を打たれた人も多いのではないでしょうか。
そして今回の紅白でラストを飾る曲になったのは「オリジナルスマイル」。客席もゲスト審査員も出場歌手も全員、サビを歌い始めた瞬間からみんな手を振っています。そしてなんとなんと5人が客席に、出場歌手が揃っている方向に向かいます。草彅剛が紅組方向へ、中居正広が白組方向へ、残り3人は1階席の通路へ。完全に会場が一体となって盛り上がってます。そして圧巻は落ちサビの木村拓哉のソロパート。なんとゲスト審査員の大竹しのぶの横で歌います。ここでは”山程ムカつくこと”を、”山程立ち直ること”と歌っています。
ラストサビは出場歌手全員がステージに合流します。1階席も2階席も、そしておそらくは3階席の人も手を振ってます。ラストはSMAPのメンバーだけでなく、出場歌手全員が手を繋いで挨拶して締めます。このステージもおそらく、紅白史上ずっとずっと永遠に語られるであろう伝説になりそうです。
(ウラトーク)
ラジオ実況に近いモードが続きます。その中で、ウラトークを聴いている人から「愛花様頑張れ!」というTwitter書き込みがあったことも自ら話しています。
「オリジナルスマイル」冒頭で、点と点が線になって三角形が出来てそれが繋がって球体になって地球が誕生する映像演出を実況。これは映像デザイナー山口氏の一番こだわりの映像。それには一人一人個々が繋がって初めて出来る形が三角形で、それがもっともっと集まると丸い球体が出来て私たちがいる地球が出来る、繋がりが大事だぞという意味が込められているのだそうです。
客席に降りたメンバーについて「みんな触れちゃいますね、触ってますね」と実況しています。喋りはなんだかんだでNHKのアナウンサーなので冷静を装っていますが、おそらく本音は叫びたい所だったのかもしれません。
(スーパーハイビジョン)
特記事項はありません。
(解説)
・「not alone~幸せになろうよ~」はCDではなく配信でリリースされたシングル。直後のベストアルバム『SMAP AID』で初めてCD収録されました。香取慎吾が主演した月9ドラマ『幸せになろうよ』主題歌でもあります。
・この『SMAP AID』は”みんなを勇気づける”というテーマのもと、インターネット投票によって収録曲が決まったベストアルバムです。その結果、最も票を集めた楽曲が「オリジナル スマイル」でした。
・「オリジナル スマイル」が発表された1994年は「がんばりましょう」の方がヒット。紅白をはじめとする年末番組でもほぼそちらが選曲される状況でしたが、17年経ってようやく紅白初披露となりました。
・メンバーが散らばって歌うのは第60回(2009年)の嵐が初めてですが、ゲスト審査員の横に座って歌うのはこの時の木村拓哉が史上初となります。審査員と演者の距離がどんどん近づいていくのも、2010年代における紅白歌合戦の変容の一つとして数えられます。
・木村さんの落ちサビの歌詞はテロップと内容が違いますが、これは歌詞間違いではなく、震災を考慮してあえてそう歌ったということです。
エンディング
最終審査に入ります。終了後すぐに次の番組に出演しなければいけない中居正広は、急いで後ろから下手側にはけます。
客席が映ります。例のごとく表裏で紅と白に塗り分けられた丸いうちわを上げてもらいます。見事なくらい真っ白です。
ゲスト審査員はウタ♪ウッキーのパペットを上げます。琴奨菊関、三谷幸喜、田中将大、そして当然ながら大竹しのぶも白を上げてますが残りは紅のようです。「今年は紅お願いします!」と真央さんが懇願。
そして例年通り最初から映像でステージを振り返ります。左下、右下のワイプでも出場歌手の表情が映ってますが、松任谷由実と椎名林檎のツーショットが特に目を惹きます。それ以外だと談笑している德永英明とTAKAHIRO、少し涙を流す石川さゆり、Lady GaGaがコメントする場面で笑う川中美幸、黒フチの眼鏡をかけている平井堅辺りが注目ポイントでしょうか。
VTRが終わるや否や思わず「凄い!」という声が入ってしまう真央さん。そんな彼女に話を振ります。「緊張しましたけど、でも本当に歌は希望であり生きる力だなぁというのを皆さんの歌から教えて頂きました。本当にありがとうございました、お疲れさまでした。」一方松本潤は、「本当に僕が今ここで何を言うよりも本当に皆さんの歌の力が素晴らしくて、その力で僕自身も励まされましたし、本当に全国の皆さんが力をもらったのではないかなと思います。本当に皆さんありがとうございました。」少し声が震え気味です。最後に「紅白司会の皆さん本当にお疲れさまでした!」と阿部アナがエールを贈ります。
オンデマンド配信のお知らせの後ついに結果発表。今年は…
343045vs 323767でついに紅組勝利。発表されるや否や、真央さんは紅組出場歌手の方に向かって抱き合います。出場歌手の皆さん、特にベテラン勢の喜びは凄い物がありました。デジタルTV以外では白組優勢、特に会場は591 vs 1774という大差でしたが、デジタルTVの結果は284129vs 246905。これが大きく勝敗を分ける結果になりました。
優勝旗授与。今年は三谷幸喜が「おめでとうございます!」と妙に緊張した面持ちで渡します。真央さんの目には大きな涙。「良かったです。ありがとうございます、皆さんの力です、ありがとうございます、すみません。」そして白組の大野智も、残念でしたと言いつつ大変殊勝なコメントを残しました。
ラストはもちろん「蛍の光」、指揮は平尾昌晃先生。
絢香、aiko、松任谷由実、椎名林檎、和田アキ子、天童よしみが前列で肩を組んで歌ってます。紅組歌手が肩を組むのも珍しいですが、メンツがとんでもないことになってますね。小林幸子はマイクを持って前で歌ってます。あとはEXILEが久々にエンディングに参加。後ろの方では香取慎吾のマイクで三谷さんが歌ってます。
「皆さん本当に長い時間ありがとうございました!」「ありがとうございました!」「2012年、いい年でありますように!」「ありがとうございました!」しかし最後の最後でとんでもないハプニング発生。「第62回NHK紅白歌合戦 終」のテロップを出すはずがなかなか出てこず、「蛍の光」テロップで番組が終了してしまいました。今回の紅白はまさに特別な内容でしたが、これもおそらく今までの紅白にはなかったこと、かもしれません。
(ウラトーク)
ここからはウラトークのプロデューサー鈴木カツミツ氏が登場。いつもカツドンさんと呼ばれていて、メガネにヒゲの風貌だそうです。まずは「今回の紅白はホント、歴史的な紅白ですねこれは」としみじみ。「歌手の方の気合いがね、まるで別次元」「後半の盛り上がり方、ちょっと例を見ない感じでしたね」と振り返ります。紅有利と言いつつも、SMAPがかなり持っていったので分からなくなったと戦況分析もしています。
本編の結果発表を前にウラトーク審査の結果発表。テリーさん、神田アナともに紅14白11で紅組勝利という結果でした。鈴木プロデューサーも、紅組がかなりグッと来たパフォーマンスが多かったと話しています。テリーさんとコロッケさんが一番下手に並んであることも実況。
結果発表に、神田アナが思わず声を上げます。「これはいよいよメモリアルですね」「ウラトークと一緒ですよ」「この結果はおそらく、そういうやり方が間違ってなかったのかなという気がしないでもないですね」。そして真央さんの涙にはプロデューサーも感動します。
神田アナもプロデューサーも今回の紅白に感激しつつ、締めに入ります。「また是非来年もウラトークで皆さんにお会いできたら嬉しいです!」「また来年、良いお年を!」。ラストに入った声は紙テープ放射シーン、プロデューサーの「ワーオ」でした。
(スーパーハイビジョン)
スーパーハイビジョンでは放送後もそのまま映像が続きます。紅組歌手は勝利の余韻を残していましたが、その中でも小林幸子の喜びようが物凄かったです。最後は阿部アナの挨拶で、皆さん裏側にはけていきました。
(解説)
・中居さんは前年から3年連続CDTVスペシャルの司会。ステージ終了後すぐに抜けたのはそのためです。一方EXILEは確認できる限り、エンディングに登場したのは第55回(2004年)以来で7年ぶりでした。
・7年ぶりの紅組優勝はデジタルTVの投票差が大きくものを言いました。前回優勝した第55回(2004年)はゲスト審査員11票に対してデジタルTV審査2票、13票のうち紅組に多く票が入って勝利という結果でした。当時2票しか反映されなかったデジタルTVは26929 vs 42108という大差で白組優勢、これに関しては当時大きな批判がありました。その結果が、翌年以降の審査方法を変える契機となりますが、同時に白組が連勝する要因にもなっています。なおこの年の結果についての批判は、当時ほとんどありませんでした。
・最後にエンディングのテロップが出ないハプニングは史上初で、その後も当然ありません。ちなみにこの後のゆく年くる年では、年明け早々除夜の鐘をつく際にズッコけたお坊さんが話題になりました。
・ウラトークチャンネルで独特の個性を発揮した神田アナですが、なんと翌年3月に退社してフリーに転向。当年の紅白に携わったアナウンサーで1年以内に退社するのは、おそらく第35回(1984年)・ミソラ発言の時の生方惠一アナ以来と思われます。転向後もテレビ・ラジオ各番組で活躍、2022年にはフジテレビの帯番組『ぽかぽか』のMCにまで抜擢されています。元々NHKらしからぬキャラクターではありましたが、もう当時より今の方が活躍していると言って良さそうです。
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