第63回(2012年)NHK紅白歌合戦~その1~

オープニング

堀北真希「2012年、」
櫻井翔「オリンピックがくれた感動、」
相葉雅紀「情熱がつかんだ栄光、」
二宮和也「尊い汗が支えた復興、」
大野智「笑顔がくれた希望、」
松本潤「今、あふれる思いを胸に込めて。」

堀北真希「歌で会いたい。第63回、」
全員「NHK紅白歌合戦!」

 バックのLED画面は丸い地球を模したような映像。そこにオリンピックの名シーンや家族の笑顔などといった映像が入ります。今回が台本とフレーズが一体になった演出で、太字の部分がそのまま白い大きな文字で映し出されています。司会者6人の開会宣言の後に会場が明るくなって、いよいよ2012年紅白歌合戦の開幕です。

 堀北「今年のテーマは「歌で、会いたい。」」大野「2012年を代表する歌手の皆さんの入場です!」この言葉に乗せて出場歌手入場、総合司会の有働由美子アナが目に入る限り出演アーティストを読み上げます。今回のオープニングテーマは、『梅ちゃん先生』をはじめとした数多くの作品を手がけた作曲家・川井憲次が手掛けた「Meet the Music」

 紅組先頭はSKE48の松井珠理奈と松井玲奈を筆頭に10名、白組の先頭はFUNKY MONKEY BABYSの3人。SKE48のすぐ後ろにAKB48の16名、衣装も色彩的にかなり共通している部分が多いです。紅組はその後続いて香西かおり水森かおりプリンセスプリンセスPerfumeきゃりーぱみゅぱみゅ西野カナYUI藤あや子・伍代夏子水樹奈々中島美嘉坂本冬美・絢香いきものがかり天童よしみ・ももいろクローバーZ石川さゆり・YUKI・aiko和田アキ子・倖田來未。白組はAAA三代目J Soul BrothersEXILEHYコブクロ德永英明ナオト・インティライミゴールデンボンバーTOKIO関ジャニ∞・美輪明宏細川たかし郷ひろみ斉藤和義ポルノグラフィティNYC五木ひろし森進一SMAP舘ひろし北島三郎・氷川きよしの順番で入場。

 EXILEと兼任している三代目J Soul Brothersの2人はまず三代目の衣装で登場。天童よしみ百田夏菜子玉井詩織と手を繋ぎながら登場、5人と一緒にカメラに向かってゼーット!!のポーズ。美輪明宏横山裕村上信五に両手を繋がれながら登場、丸山隆平が階段でつまづいています。きゃりーぱみゅぱみゅの赤ジャージに鉢巻きの衣装が運動会を思わせる感じで非常にポイント高いです。五木ひろし和田アキ子と手を繋いで登場。全体的に、黒か白が目立つ衣装を身に着けている人が多い印象もあります。

 あとは今回、階段の床面もLED化されているようです。模様のアニメーションは、後ろのビジョンと一体になって映し出されていました。前回のセットは三角の形状が印象的でしたが、引きのショットで見る限り今回は半円がメインになっているように見えます。

 総合司会の有働由美子の進行のもと司会陣を紹介。まず堀北さんは、「紅組司会堀北真希です。今年のオリンピックでは女性がおおいに活躍しました。紅組も2年連続の勝利を目指します。皆さんよろしくお願いします」とスタンダードにコメント。一方の嵐は大野「去年は僕ら勝つ予定だったんですけど負けてしまいました」二宮「今回は勝利を掴み取りましょうよ」相葉「白組の…皆さん」。相葉さんが豪快に噛みますが、チームワークの良さは今回も健在の模様。白組歌手がよろしくお願いしますと言われて拍手する中で、ゴールデンボンバーのメンバーはなぜか低姿勢でお辞儀。そしていよいよステージが始まります。

 

(ウラトーク)
 今年の進行は小松宏司アナ、そしていつものように好き放題話すのがテリー伊藤。音は前年より会場の音が絞られて、よりウラトークの声がクリアに聴こえる雰囲気です。

 最初は開会宣言を聴き入ります。その後オープニングテロップとともにウラトークチャンネル開始を案内。最初から2人ともテンション高めです。まずは入場行進の間に小松アナがウラトークを案内。「マニアックな方はね、是非お願いします」「冒頭から副音声を聴いてらっしゃる方はウラトークチャンネルファンですよ」と早々とマイペース。

 テリーは控え室でサブちゃんに会ったそうで、紫色の凄い服を着ていたようです。「ああいうの着てるのはですね、アメリカの不良の黒人みたいですよ」と早速テキトーな発言全開。有働アナについて「女っぷり上がったね」、このドレスはスタイリストが3着出した中から選んだ衣装なのだそうです。そして堀北さんが映った瞬間「真希ちゃーん!」と大声をあげます。今回は2階席ではなく1階席、ステージから10mくらいで、これまでと比較してかなり近い位置に置かれているようです。

 

(解説)
・オープニングはここ数年の傾向に近い演出です。オリンピックのことが少し振り返られていましたが、この年行われたロンドン五輪で日本代表が獲得したメダルの枚数は金7・銀14・銅17でした。前回の北京と比べると金は2個減、代わりに全体の枚数は13個増という結果です。

・入場は中継出演2組と最初の浜崎あゆみを除いて全員参加でした。ただ全体的に白組より紅組を優先したカメラワークで、遠目でしか確認できなかった白組歌手が多くいます。

・階段ステージでライトを使ってスクロールしているように見せる演出は、第34回(1983年)や第45回(1994年)、第50回(1999年)などでも見られました。ただ後ろの映像と一体化した綺麗な画面で表現されるのはこの回が初です。技術の進歩を感じる一場面です。

紅1(全体1):浜崎あゆみ(14年連続14回目)

・1998年歌手デビュー 第50回(1999年)初出場
・1978年10月2日生 福岡県福岡市出身
・タイトル:「2012 A SPECIALメドレー」
 楽曲1:「Dearest」(2001/9/27 シングル)…11年ぶり2回目
  詞:ayumi hamasaki 曲:CREA + D・A・I
 楽曲2:「evolution」(2001/1/31 シングル)
  詞:ayumi hamasaki 曲:CREA
 楽曲3:「SURREAL」(2000/9/27 シングル)
  詞:ayumi hamasaki 曲:Kazuhito Kikuchi
・歌唱前テロップ:来年デビュー15周年 ヒット曲スペシャルステージ!
・演奏時間:3分46秒

 階段セットに立つ浜崎さん。幻想的な夜空に円形の虹がかかる映像の中で、2001年のヒット曲「Dearest」のサビをピアノのみのアレンジで歌います。11年前とは声質が変わっている上に、歌い出しの音を相当外しているのがやや気になります。

 続いて同じく2001年のヒット曲、こちらは紅白初披露になる定番曲「evolution」。お馴染みのダンサー陣も登場、本人も白いドレスからアップテンポ向きの軽装に着替えます。羽根をいっぱいつけた帽子がインパクトあります。「テレビの前の皆さんも!」というコールの後サビ。「Come on!」というコールもあったりで完全にワンマンライブのノリです。

 ダンサーの鮮やかなアクションが入る中、扉のセットまで持ち出して披露する早替えでピンクのフリフリドレス姿になり、同じく紅白初披露の2000年のヒット曲「SURREAL」。トップバッターですが、最初からなかなかのクライマックス感を演出していました。歌い終わった後にホッとした表情を見せていたのも印象的です。当時の儚げな声質は影を潜めていましたが、その分パワフルさが一気に増幅したようなステージに見えました。
(ウラトーク)
 リハの時も客席から衣装や光を見たりというトータルコーディネートをするという情報を小松アナが伝えます。交際宣言したことと「Dearest」のウエディングを彷彿とさせるドレスを見て、「来年結婚あるかも分からないないじゃない」とテリーさんが2年前と同じようなことを言っています。スカートが両サイドに離れるんじゃないかというテリーさんの読みは、見事に予想通りでした。

 ダンスチームを持っていることで「格好いい」、そして「まさに歌姫だね」と絶賛しています。早替えするたびにテンションが上がるテリーさん。演出面についてずっと褒め称えていました。ラストは「オープニングに似合うね」「こんなに感情見せるんですね」と感心。

 

(解説)
・浜崎さんが紅白で過去曲を歌うのはこの年が初めて。「Dearest」「evolution」「SURREAL」はともに人気絶頂期でも特に知名度高い3曲で、後者2曲は紅白初歌唱でした。メドレーを歌うのも初めてです。5年連続トップバッターは史上初の記録。

・CDシングル発売は2011年・2012年ともに無し。配信はこの年2月にアルバム先行で「how beautiful you are」がありました。ドラマ『最後から二番目の恋』主題歌で、知名度は決して低くなかったように思いますが、紅白での披露は無し。この時期はミニアルバムが多く、2011年に『FIVE』、2012年に『LOVE』『again』がリリースされています。

・前年結婚した俳優とはこの年1月に離婚。当時交際宣言した男性とは翌年12月に結婚しますが、こちらも2016年に離婚を発表しています。近年2人のお子さんを出産していますが、相手の男性とは結婚していないとのこと。スターに波乱はつきものですが、その中で考えても相当な多さになっています。

白1(全体2):NYC(4年連続4回目)

・18~19歳・3人組 第60回(2009年)初出場
・タイトル:「NYC紅白メドレー」
 楽曲1:「ハイナ!」(2012/5/25 シングル)
  詞・曲:みやざきあゆみ
 楽曲2:「ユメタマゴ」(2011/3/9 シングル)…2年連続2回目
  詞:田中琴乃 曲:馬飼野康二
 楽曲3:「勇気100%」(2010/4/7 シングル)…4年連続5回目
  詞:松井五郎 曲:馬飼野康二
・歌唱前テロップ:夢と勇気を届ける3人組
・演奏時間:2分43秒

 事務所の先輩・紅白では後輩になる関ジャニ∞のメンバーが曲紹介に登場。丸山隆平が最初に喋って決めポーズまで見せますが、余裕そうに見えてド緊張の色が全く隠せません。続いて大倉忠義錦戸亮村上信五の順にコメント。3人ともやはり緊張している様子です。

 ステージはまず階段上の蝶ネクタイ&法被姿で「ハイナ!」。夏祭りみたいな雰囲気の曲でそれらしくサビをパフォーマンス。その後、法被をすぐに脱ぎ捨て2年連続の披露になる「ユメタマゴ」を披露。知念侑李がバク転を筆頭としたハイクオリティなアクションで観客を魅了します。

 ジャニーズJr.のメンバーも次々登場して、同様にアクションを見せます。メインと階段上ステージ合わせて約70人いるそうですが、階段上に出て来たメンバーはバックの映像を万華鏡風な演出にして人数を何倍にも増殖させてます。この映像の使い方は新鮮です。最後は正装で4年連続の「勇気100%」、懸垂みたいな手のフリは相変わらず健在でした。ラストサビではNYCの3人も階段に駆け上がり、万華鏡演出に加わります。なんだかんだで一定の存在感は見せていた、そんなステージにも見えました。

 

(ウラトーク)
 関ジャニ∞のメンバーも礼儀正しいとテリーさんが褒めています。ステージは今年もNYCよりジャニーズJr.の話がメインでした。テリーさんはA.B.C-Zが好きみたいです。

 映像演出に感心かつ笑いが起きます。「千人くらいいそうな感じがする」と話します。「勇気100%」は車の中でよく聴いているというテリーさん。でも話している内容はこれまでとほとんど同じです。斎藤佑樹選手のくだり、しっかりした教育体制などは過去にも話していました。

 

(解説)
・NYCの紅白出場はこの年が最後になりました。グループの活動もこの年初演となった帝国劇場の『JOHNNY’S World-ジャニーズ・ワールド-』が最後で、翌年には自然消滅という形になります。

・山田涼介と知念侑李は引き続きHey! Say! JUMPとして活動。紅白には5年後の第68回(2017年)に再出場します。NYCに代わって白組歌手として出場したのは、2011年にデビューしたSexy Zoneでした。

・中山優馬は完全にソロ活動となります。この年もシングル「Missing Piece」をリリースしましたが、2014年~2016年にかけてソロのシングル・アルバムを複数発売しています。その後は音楽活動無しで、完全に俳優にシフト。近年多い仕事はやはりドラマ・映画より舞台のようです。

・モニターでステージの様子を拡大で映す場面は過去の紅白にもありましたが、万華鏡のように分身させて映す演出はこれが初でした。あとは「勇気100%」4年連続歌唱。全てメドレーではありますが、これは「涙そうそう」「さそり座の女」に並ぶ最多連続記録となっています。

紅2(全体3):SKE48(初出場)

・2008年結成、2009年デビュー
・12~26歳・63人組(うち研究生15人)
・楽曲:「パレオはエメラルド」(2011/10/26 シングル)
  詞:秋元 康 曲:五戸 力

・歌唱前テロップ:名古屋・栄から今年大ブレイク!AKB48姉妹グループ
・演奏時間:2分27秒

 歌前に登場するメンバーは11人。初出場の意気込みということで松井玲奈「私たちSKE48は名古屋の栄を拠点にして活動を始めて4年が経つんですけれども、今日こうして夢の紅白歌合戦の会場のステージに立つことが出来てとても嬉しいです。全国のファンの皆さんやこの番組を見てくださってる皆さんに笑顔になって頂けるよう頑張りたいと思います。」そしてダジャレがお得意という形で本番への意気込みを振られる松井珠理奈「紅白ということで、こう、迫力のあるステージにしたいでーす!」。なお松井珠理奈はまだ15歳でございます。

 今回も前回同様に紅白応援メッセージが下の画面にアニメーションで流されています。櫻井さんが番組ホームページを通して募集中という旨を案内して、堀北さんが曲紹介。

 「パレオとエメラルド」は昨年のシングルですが、パフォーマンスを見るとこれが一番良い選曲だったのかもしれません。1番のAメロで高速ターンを見せるのは須田亜香里。間奏でとてつもないバク宙パフォーマンスを見せたのは研究生の藤本美月。そんな個々のパフォーマンスも見事でしたが、ダイナミックなフォーメーションで繰り広げられるダンスも素晴らしいの一言に尽きます。ラストサビではハンカチを取り出し、全員2列になってウェーブする振付は今までにない新鮮さ。そしてラストのポーズも大変カッコよく決まりました。見事です。

 

(ウラトーク)
 小松アナがAKB48との違いを分析、それは全員黒髪ということらしいです。これに対して「渋いね」との感想を残すテリーさん。

 テリー伊藤は控え室がAKB・SKEの大部屋に近かった模様。4時間くらい前からずっと練習していたようです。女の子の更衣室みたいでいい匂い、「もう20歳若かったから危なかったですね」と話してます。紅白出場のため名古屋から来た彼女たちは5泊のスケジュール、海外旅行みたいなトランクと小松アナの裏話もありました。

 東京五輪に招致の会場に行って欲しいなど色々賞賛する中で最後、「これがジャパンパワーですよ」というコメントを残すテリーさんでした。

 

(解説)
・歌唱前に登場した11人は松井珠理奈松井玲奈高柳明音小木曽汐莉矢神久美大矢真那木崎ゆりあ須田亜香里北原里英秦佐和子木本花音。元々のシングルの選抜は16人、本来2列目~3列目にいる向田茉夏古川愛李が呼ばれていないようです。56位だった木本さん以外全員この年の総選挙32位以上で、そこから古川さんだけが抜けた形のようです。本番の紅白のステージは菅なな子のブログ記事によると、20人選抜のフォーメーションでした。

北原里英石田安奈は当時AKB48のメンバーでもあるので、2ステージにまたがっての登場になります。1人が複数の出場歌手として扱われる事例は第40回(1989年)の沢田研二ザ・タイガースとソロで出演)や第56回(2005年)・第57回(2006年)のハロプロくらいしかありませんでしたが(松浦亜弥藤本美貴が代表例で当時は1ステージ扱い)、この年以降は48グループやEXILE系列などで頻発します。

・当日のパフォーマンスに登場したのは1期~5期の、研究生も含めて62名。大晦日時点でメンバーは63名いたようなので、単純計算すると1人欠員がいるようです。ただそれが誰なのかは現在検証中です(当時活動休止中の人はいたのでしょうか…)。

・高速スピンを見せた須田亜香里は2019年以降は最年長メンバーになっていましたが、2022年11月をもってついに卒業。アイドルだけでなくバラエティタレントとしても、完全に全国区の存在でした。

・一方見事なバク転を披露した藤本美月は翌年正規メンバーに昇格しますが、残念ながらすぐに活動辞退。紅白出場もこの年のみとなっています。現況はTwitterInstagramでも分かる通り、保育士および2児の母になられています。本人にとってもこの紅白は、一生の思い出になっているようです。

・翌年6期が加入しますが、矢神久美秦佐和子小木曽汐莉桑原みずき平松可奈子など卒業したメンバーも多くいます。結婚して引退した方もいる中で、秦佐和子はメインキャラクター級の役も任される声優として現在もおおいに活動中。『BanG Dream!』のユニット・Pastel*Palettesのメンバー若宮イヴ役なので音楽活動も継続しています。

白2(全体4):ゴールデンボンバー(初出場)

・2004年結成・2008年デビュー
・27~32歳・4人組
・楽曲:「女々しくて」(2009/10/21 シングル)
  詞・曲:鬼龍院翔
・歌唱前テロップ:演奏しない”エアバンド”初出場!
・演奏時間:2分14秒

 おそらく本来ならメンバーのコメントを求める場面のはずですが、初出場会見以来の樽美酒研二のまるで空気を読まないコメントがNHKスタッフをハラハラさせた所以でしょうか、嵐のメンバーが普通にそれらしく曲紹介します。

 エアバンドなので一応楽器は用意されていますが、最初からアテブリする気も全くなし。鬼龍院翔が最初に何か言ってましたがマイクの電源入らず。というより明らかにスタッフが音声を消してます。一応「さあみんな全員、白組を応援しましょう!」と、副音声では明瞭に声が入ってました。サビに入ると楽器の存在など全く無視で、お決まりの手のフリでダンス。間奏で黄色いボンボンを持った、樽美酒研のお面をつけたダンサーが多数入場。ここまでは十分予想できる範囲です。

 たださすがにNHKホールの客席全員にそのお面を配っていたのは予想外。ゲスト審査員も全面協力しております。被ってない人も数人いましたが、9割9分のお客さんはノリノリ。メンバーはラストサビ以降客席に降りてのパフォーマンス、最後は審査員席前でバッチリ決めポーズ。特に問題を起こすこともなく大爆笑のステージでした。素晴らしかったです。もしかしたら2013年も連続出場あるかもしれません。喉の不調が伝えられていた鬼龍院翔のボーカルも準備バッチリで、こちらも見事な内容。

 パフォーマンス終了後、有働アナが登場してゲスト審査員紹介に入ります。「ゲスト審査員の皆さん、あの、お面を取って頂きたいと思います、はい。よろしくお願いいたします」の案内でお面をしまってもらって、ゲスト審査員の読み上げに入ります。

 

(ウラトーク)
 「楽器演奏しないってどんだけ安上がりよ?」「さっきプリプリと話してたけどさ、複雑そうな顔してたよね」。ステージが始まると「楽器の使い方うまいよね」「2年前までは実際演奏してたんですよ。でもヘタ過ぎてやめた」「ベースの弦が3本でタコ糸でしたよ」

 サビでは樽美酒さんの話に。「運動神経抜群だからね」「野球が上手」という情報が入ります。ラストサビに入ると「お客さんお面被ってるから誰だか分からないからいいね」とよく分からない賞賛コメント。「どうにかして客席巻き込みたい」と取材段階で話していたそうです。

 ちなみにお面はウラトークにだけ配られていなかったようで、客席のショットではスタッフ含めたこの3人だけが顔を出していた状況でした。

 

(解説)
・2日前のリハーサル取材の様子はこちらのナタリー記事で詳しく書いてあります。応援メッセージが出る中で嵐の5人が時間をかけて丁寧に説明をするくだりは、おそらく本来ならメンバーとのやり取りに時間を割く場面だったということは容易に想像できました。5年前のDJ OZMAの件は、おそらくこの時点でもまだトラウマになっていたと思われます。マイクの操作も咄嗟の判断だったのではないでしょうか。

・「女々しくて」は2009年10月に発売、2年後の8月にCMで使われた同メロディーの「眠たくて」と両A面で再発されます。公式のアカウントが作られる前にMVがニコ動やYouTubeなどで多数再生され、そこからどんどん人気が広まりました。自分の肌感覚では、いつの間にか世間に広がって国民的ヒット曲に成長したという印象です。

・ペンライトなどで観客を巻き込む演出は過去の紅白にも多くありましたが、出場歌手の因んだグッズを配ってステージでやってもらうのは紅白史上初です。このお面は記念品として、毎年の団扇と同様持ち帰ってもらったようです。よく見ると1階席(ちゃんとしたお面)と2階席&3階席(紙に写真を印刷したような仕様)でお面の完成度が違うのは、やはり画面に映る時間と費用節約も考えた結果でしょうか…。

 

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