ゲスト審査員を有働アナが紹介。前年同様、下手側の審査員から紹介します。今年は以下の顔ぶれです。

綾瀬はるか。2013年大河ドラマ『八重の桜』で主演。
尾木直樹。尾木ママでおなじみ。
澤 穂希。なでしこジャパンのシンボル。ロンドン五輪銀メダリスト。
中村勘九郎。今年6代目を襲名。
樹木希林。出演した映画『わが母の記』が国際的に評価。
桂 文枝。こちらも今年6代目襲名。
吉田沙保里。五輪3大会連続金メダルで国民栄誉賞。
入江陵介。ロンドン五輪で合わせて3つメダル獲得。
菅野よう子。「花は咲く」を作曲。
日馬富士公平。5年ぶりに誕生した第70代横綱。

 

(ウラトーク)
 今年の観客応募はおよそ117万枚、当選枚数は1324枚。倍率にすると886倍
 吉田沙保里はお母さんも会場に来ているらしいです。本人も紅白大好きなんだとか。

 

(解説)
・ゲスト審査員については、登場シーンごとに注釈を加える形で書く予定にしています。

AAA(3年連続3回目/第61回/2005/24~30)
「777~We can sing a song~」(2012/leonn, Mitsuhiro Hidaka/Hirofumi Hibino/初)
~デビュー7周年の7人が歌う「777」~

 曲名は「777」と書いて「トリプルセブン」と読みます。これはグループの読み方と同様です。白地にショッキングピンクのヒマワリを混ぜたような衣装が印象的、ただネクタイやストッキングが紅色なので、どちらかと言うと全然白組らしくない衣装です。
 今回は過去2回のクールさとは別種類のステージで、明るく楽しく爽やかに踊り歌う内容でした。客席には緑のペンライト演出、ラストサビではメンバー全員が後ろを向いてそれをバックに歌います。意外と過去の紅白でもあまり多くないカメラワークでした。ただやはり歌唱時間は今回も短めで、2分がやっとという状態。(2分6秒)

 

(ウラトーク)
 審査員紹介後にあらためてウラトークを聴く方法について案内。AAAのステージは「最初の時は緊張してたけど今回はノビノビしている」「衣装がかわいいねぇ」「デザイナーの腕の見せどころだね」など、テリーさんも好きなファッションの話を中心に展開。ちなみにテリーさんの衣装もここで紹介、「今日のためにわざわざ作ってきました」とのことです。

 

(解説)
・AAAは2005年デビューでこの年7周年。楽曲だけでなく、リリースされたアルバムのタイトルも『777~TRIPLE SEVEN~』でした。もっともデビュー当時は8人組、7人編成になったのは2007年6月以降です。

・この年行われた全国ツアーは30会場39公演。メンバーそれぞれのドラマ出演もあったので大忙しの1年でした。ただホール中心に細かく回るのは翌年までで、2014年以降のツアーは完全にアリーナがメインとなります。

・ラップを担当する日高光啓はこの年5月にアルバム『SKY-HI presents FLOATIN’ LAB』をリリース。翌年SKY-HIとしてメジャーデビュー、ソロ活動が本格化します。

中島美嘉(3年ぶり9回目/第53回/2001/29/鹿児島県出身)
「初恋」(2012/三橋隆幸/三橋隆幸/初)
~珠玉のバラード 美しい雪の世界!~

 階段ステージ上にスタンバイ、ドライアイス演出が入ります。中島さんは金髪のオカッパ頭という髪型、こちらの衣装も真っ赤なドレス。光をイメージしたバック映像の演出が大変美しかったです。彼女らしくバラードを熱唱していましたが、1コーラスのみで歌唱時間は相当短め。2000年代中盤にトリの3つ4つ前で3~4分かけてじっくり歌ってた時を思うと隔世の感があります。(2分7秒)

 

(ウラトーク)
 ステージが始まると同時に、喋り声が自然に小さくなります。曲の最中もずっと喋るので、「近くのお客さんはどう思うんですかね」「嫌がってますね」「いや笑顔でしたね」と周りに反応。世界のどこにもない、後ろのCG技術の凄さをテリーさんがアピールしているうちにステージ終了。

 

(解説)
・中島さんはこの年シングル2枚リリース。「明日世界が終わるなら」は映画『バイオハザードV リトリビューション』日本語吹替版主題歌で、本人も女優として出演。このステージで歌われた「初恋」は映画『今日、恋をはじめます』テーマソングでした。

・紅白出場は今のところこの回が最後となっています。その後も2000年代前半ほどのペースではありませんが、コンスタントに新曲は発売されています。女優活動も同時並行で進行、2019年には舞台『イノサンmusicale』で主演を務めています。

・同名異曲の多い「初恋」のタイトルですが、紅白でこのタイトルの曲が歌われたのは第22回(1971年)の舟木一夫以来で41年ぶりでした。

三代目J Soul Brothers(初出場/第63回/2010/23~29)
「花火」(2012/Masato Odake/Hiroki Sagawa from Asiatic Orchestra/初)
~EXILEの魂を受け継ぐ7人組~

 曲紹介でゲスト審査員の入江陵介選手が登場。「本当に沢山の方に支えて頂いて、3つメダルを取ることができ本当に充実した1年でした」と感謝のコメントを残します。これから歌う三代目J Soul Brothersはデビュー当時からのファンで、ライブにもよく行かせて頂いてるのだとか。そのまま彼が曲紹介。
 濃い青の生地にタイトル通りの花火の柄を加えたようなスーツで歌ったり踊ったりしていました。もちろんバックの映像は花火ですが、バラードなので華やかな打ち上げというより線香の方が近いささやかなもの。しっとりとバラードを決めていました。ただ1コーラスでこちらもあっという間、前半この時間帯は例年にも増して歌唱時間が短いです。(2分0秒)

 

(ウラトーク)
 オリンピックではやはり寝られなかったというテリーさん。入江選手を見て「ジャニーズ事務所に入ってもおかしくない」と評します。
 「紅白に出られて一番喜んだのはおばあちゃんです」という、右から2番目の立ち位置で踊るELLYのコメントを紹介。挨拶してた時は帽子かぶっていたもののステージではそうでないため、小松アナも瞬時には分からなかったようです。ジャニーズのようにEXILEファミリーの話をするのもまたテリーさんらしさ。「中目黒にある練習所で本当にみんな頑張ってますよ」と話しています。コンサートの後はいつもその近くの居酒屋で反省会していると、NAOKIのコメントにもありました。

 

(解説)
・入江選手がロンドン五輪で獲得したメダルの種目は男子100m背泳ぎ(銅)、同じく200m(銀)、男子400mメドレーリレー(銀)。意外にも競泳選手のゲスト審査員はこの時が初でした。

・その後リオ五輪・東京五輪まで出場、東京では競泳日本選手団の主将も務めました。初の世界大会出場が2006年、タイトル獲得は2009年なので、競技生活はかなり長期間となっています。

・三代目J Soul Brothersは2010年にデビュー。リーダーのNAOTO, NAOKIはEXILEのパフォーマーも兼任しているので2組にまたがっての出場となっています。初代はEXILEの前身で1999年~2001年、二代目もEXILEに加わったメンバーの前身で2007年~2009年に活動。したがってNAOTOとNAOKIは三代目だけでなく、二代目のパフォーマーでもあります。

・「花火」はこの年8月のシングルのメイントラックですが、表題曲ではなくシングル「0~ZERO~」収録曲という扱いでした。こちらも同名異曲の多いタイトルですが、「花火」というタイトルどころかこれをメインテーマにした楽曲が紅白で歌われるのも史上初でした(さすがに歌詞に登場した例は「夏祭り」など複数ありますが)。確かに放送時期と全く逆のテーマではありますが、2012年まで無かったと考えるとかなり意外な気がします。

水樹奈々(4年連続4回目/第60回/2000/32/愛媛県出身)
「BRIGHT STREAM」(2012/水樹奈々/吉木絵里子/初)
~アニソン女王 客席が放つ光のショーに注目~

 ロンドン五輪でこちらも3枚メダルを獲得した鈴木聡美選手が和服姿で登場。「皆さんの応援のおかげでメダルを獲ることが出来ました」とこちらもコメント。彼女は声優に憧れているらしいです。次に出てくる人の歌声も大好きということでそのまま曲紹介。なお次ステージ準備のため嵐は退席、有働アナが堀北さんをサポートします。
 星空をメインとした美しい映像、客席のサイリウムは今回場面ごとに色も変わっています。鈴木選手も舞台袖で一緒に振っています。彼女の声は例年通り圧倒的な内容。お姫様みたいな衣装でした。4年連続の出場になるともう貫禄も感じさせます。
 このステージも間奏やアウトロ中心に相当カットされてる部分の多い構成ですが、ギリギリ1コーラス半で歌唱時間についていうと面目は保った印象です。個人的にはそろそろ後半で、あるいはせめてもう少し長く歌わせてもいいように思いますが…。(2分20秒)

 

(ウラトーク)
 映像で鈴木選手が出て来た時に「いいなぁ」と呟いたのは、選手の頑張りではなく単に顔を指してのことのようです。夏目雅子に例えていました。あまりバラエティには出ない人のようです。「テリーさんが嫌じゃなかったんですか?」と、小松アナにツッコまれています。
 例のごとく奈々さんが歌う場面になると、Twitterやブログは相当な賑わい。2年間紅白で一緒に仕事した上でテリーさんが感じたことは「聡明」。小松アナは「光るライトがアニソンの女王という感じです」と話します。
 そのライトですが、今回は電子制御されていて色々な色に変わるようにしてあるようです。今回のテーマに合わせて、次々ゲストを呼ぼう!という話題で盛り上がります。美輪さんも来るようで、話が長いから小松アナが困るだろうとテリーさんが心配してます。

 

(解説)
・鈴木選手もロンドン五輪で3枚メダルを獲得。女子200m平泳ぎで銀、同じく100mと400mメドレーリレーで銅。ロンドン五輪競泳は金メダルこそありませんでしたが銀3枚・銅8枚を獲得。これは前回北京を6枚上回り、その後も含めて五輪史上一番多い枚数でした。

・奈々さんはNHKでは2009年から『MUSIC JAPAN』のナレーションを担当して新曲が出るたびパフォーマンスもしていますが、この年『NHKのど自慢』に初出演を果たしました。その後も当番組には、年1回のペースで出演する常連となっています。

・翌年以降はT.M.Revolutionとコラボ出演という形になるので、紅白で単独のステージはこの年が一旦最後になっています。2020年に結婚して今年3月に男児を出産、いつかまた紅白に復帰してくれることを願いたいです。

・客席のペンライト演出は第43回(1992年)から始まります。紅白の観客全員がステージ演出に参加するようになったのも、20年前が最初でした。ペンライトは、20年で細かく遠隔操作で色を変えられる所まで進化。歌や出場歌手だけでなく、こういった細かいステージ演出の歴史を探るのも紅白歌合戦の面白さの一つではないかと感じます。

・歌で会いたい。特別企画~ドリームステージ~
「ミッキーマウス・マーチ」(1955/漣 健児、Jimmie Dodd/Jimmie Dodd/12年ぶり3回目)
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(1964/高沢 明、Richard M Sherman, Robert B Sherman/Richard M Sherman, Robert B Sherman/14年ぶり2回目)
「ビビディ・バビディ・ブー」(1950/音羽たかし、Jerry Livingston/Mack David/Al Hoffman/初)
「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」(1946/Ray Gilbert/Allie Wrubel/初)
振付:中間裕子、関口佳絵

 ウォルト・ディズニーが映像で登場。大野智のナレーション。夏にわざわざ大野さんがフロリダのテーマパークに足を運んだようです。「すべては一匹のネズミからはじまった」という、ディズニーの名言からステージがスタート。
 ステージ上の階段を駆け上がって、大野さんとミッキーマウスが一緒に登場。すぐに他の4名も集まります。まずは「ミッキーマウス・マーチ」の5名と、なんとミッキーマウスのドラム演奏で披露。原曲よりも軽快さをイメージしたリズム編曲に仕上がっています。
 続いてはドナルド・ダックと4名の男性ダンサーが一緒に登場。ステージ真ん中で踊っている中に、チップとデールAKB48のメンバー20名が登場して「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」。賑やかにかわいく踊ります。終盤で下手側にグーフィー関ジャニ∞が登場。AKB48が歌い終わった所で走りながら乱入、音楽が止まるとともにグーフィーが止まって関ジャニ∞メンバーがぶつかって倒れるというコミカルな振り付け、”スーパーカリ…”の1フレーズ歌唱でオチをつけます。
 続いては階段上からミニーマウス、デイジーダック、さらに女性ダンサー4名ともにPerfumeの3名が登場。「ビビディ・バビディ・ブー」を歌います。意外にもこれは過去のディズニー企画で一度も歌われていないナンバー。彼女たちは曲の特性上普段ライブではどうしてもリップシンクが多くなるんですが、ここでは見事に生歌で歌ってました。
 嵐のメンバーが再び登場して、南米音楽をアレンジしたような音楽で踊った後に「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」で締めめあす。最後は白雪姫やピノキオ他のディズニー・キャラクター総出演、さらに非選抜のAKB48メンバーも大勢加わります。100名をゆうに超える大人数で幕を閉じましたが、その中に出場歌手と違うダンサーが8人しかいない所が2010年代の紅白を象徴しているようにも思えます。(6分15秒)

 

(ウラトーク)
 ゲストに草彅剛(SMAP)が登場。「今年の紅白は最高ですね」と話す草彅さんは、最近バイクにハマっているみたいです。更に総合司会の有働由美子アナまで来席。女っぷりが三段階上がったと話すテリーに「余程低かったんですね」と自虐的に返します。舞台関係なしの適当っぷりに、有働アナ少し呆れてます。
 大トリの気持ちについて「とても光栄なこと」「本当に気合い入れて2012年の締めくくり・2013年へのスタートとして頑張りたいと思います」と力強く話す草彅さん。そして「AKBのスカートの長さとか結構気になっちゃいますね」「(関ジャニ∞の黄色い衣装を見て)SMAPはああいうの似合わないだろうなぁ」「あっ、Perfumeだ!」と草彅さんまるで素人のように楽しみまくってます。というかリラックスし過ぎです。
 階段から降りるPerfumeを見て「怖いですね~」「プロの方あまり下見ないんでね、降りて練習するんですよね」と話す草彅さん。またスカートの短さに注目、下のお手入れにまで言及します。かなりの暴走気味に有働アナは「これ放送していいのかな」と嘆く事態。ただ「振り付けは時間ない中憶えないといけないから、すごく大変なんですよ」という話は、何度もスペシャルステージを経験した人ならではの体験談。嵐を見て今年は白組を応援したいお願いしますと投票呼びかけ、これには「こんな方法ありですか!?」と総合司会の立場として有働アナがクレーム。
 なおこのステージ、キャラクターは全部で29人集まったみたいです。次々登場する人たちに思わずテリーさん、「どこにいたんだよお前たち!」と口走ります。ただウラトーク紹介という形で主音声に乗るということで、終盤はそのモードに戻る準備に入ります。

 というわけで、紅白ウラトークチャンネル紹介。さっきまで副音声に参加していた有働アナがそのまま進行。「最高の席ですね」「自由になれるし」とゲストの草彅剛も大絶賛。そして小松アナは2階席のラジオ中継席もしっかり紹介、担当の青井実アナと橋本美穂子アナが手を振って挨拶。そしてそのウラトーク席から、有働アナが次のステージを紹介します。

 

(解説)
・ディズニー企画は前回に続いて2回連続。ミッキーマウスを筆頭とするメインキャラクターも2年連続ですが、さすがに選曲は全て変えたようでした。あとはウォルト・ディズニーの映像や、本家ディズニーパークを訪れた映像が紹介されるのも今回が初めてです。

・「ミッキーマウス・マーチ」は第51回(2000年)以来の演奏。前回の企画コーナーではキッズダンサーや多数の出場歌手と一緒に、ラストで当時流行していたパラパラを曲に合わせて一緒に踊る内容でした。当時はフィナーレとして使用してましたが、今回は1曲目として使用しています。ミッキーマウスが紅白でドラムを叩くのは勿論初めてです。

・「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は第49回(1998年)で西田ひかるが歌って以来紅白では2回目。日本語詞が当時と変わっていて、14年前は渋谷森久氏がクレジットされていました。映画『メリー・ポピンズ』の劇中歌から全世界に広まった楽曲です。

・スパカリに登場したAKB48は前田敦子が卒業して多少の世代交代が発生。このスパカリ選抜(と勝手に名付けます)には島崎遥香渡辺美優紀川栄李奈といった前年まであまり目立っていなかった顔も見えます。なお一番最後に登場した人数は引きの映像で見る限り、約72名といったところ。

・「ビビディ・バビディ・ブー」は『シンデレラ』に欠かせない有名曲ですが、紅白で披露されるのは初めてでした。なおPerfumeは『カーズ2』以来ディズニーとの縁は深く、2020年にはディズニー公式動画配信サービスDisney+の「Disneyマイ・ミュージック・ストーリー」第1弾アーティストとして出演しています。

・「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」も映画『南部の唄』からスタンダード・ナンバーになります。1947年アカデミー賞で歌曲賞も受賞。ブレア・ラビットなど劇中で登場するキャラクターも、今回ラストで一斉登場する一員に含まれています。

・ラストは白雪姫やシンデレラ、ピノキオなどに出演するキャラクターも一斉に登場しました。前回はメインのキャラクターだけだったので、それと比べると破格の多さです。29のキャラクターが登場したのもまた、これまでの紅白ではなし得なかった最多記録です。