RADWIMPS(初出場/第67回/2003/31)
「前前前世 [original ver.]」(2016/野田洋次郎/野田洋次郎/初)
~新海誠監督 紅白特別編集 「君の名は。」映像と共に~

 「ちょっと思ったんですけど、武田さんがここでニュース読めば良かったんじゃないですか?」というトークから後半戦が始まります。ひとまず「ここでも何が起きるか分かりませんからね」と返す武田アナですが、このなにげない一言が後々大きなフラグになります。

 映画『君の名は。』とRADWIMPSのライブを映像で紹介した後にメンバー3人が登場。ボーカル・野田洋次郎のコメントは以下の通りでした。
「想像を何倍も超えて、華やかで、大きくて、すごい圧倒されます雰囲気に」「すごく楽しんでます」
「今年「君の名は。」という作品に出会って、皆さんの歌に曲がどんどんなっていってることを知って、すごく喜びでいっぱいなので、感謝の気持ちを込めて歌いたいと思います」

 彼らがテレビで歌うこともさることながら、こうやって歌前に野田さんが喋る機会を設けてくれたのにも驚き。嬉しい進行です。なお3人とも映画は見たということで、武田アナは10回、相葉くんは15回泣いたそうです。

 ダブルドラムの編成ですが、本来のドラム担当・山口智史は無期限休養中ということでサポートメンバー。RADWIMPSがテレビ出演すること自体滅多にないことですが、中継ではなくNHKホール・生演奏・歌前の喋りあり・フルコーラスという視聴者にとっては最大限に嬉しい待遇。新海誠監督のオリジナル映像はCメロ以降のみで大きく取り上げられた印象はないですが、それゆえにRADWIMPSの魅力がより活きている構成のようにも感じました。ロックバンドの素晴らしさが最高級に伝わる、今回の紅白の中でも屈指の名ステージ。(4分19秒)

 

(ウラトーク)
 先ほどトイレに行ってきた設楽さん。すごい行列だったようで、危うく間に合わなくなるところだった模様。映像が始まると『君の名を。』モード、なお設楽さんはこの映画を3回見たようです。日村さんのコメントから、期せずして即興ミニコントが展開されます。
「正直俺なんて「君の名は。」で知ったから、RADWIMPS」
「俺もそうだよ、俺だって日村さんの名前それまで知らなかった」
「俺のこと言ってたの?じゃあ今まで二十何年なんだと思って俺横にいたの?」
「カエルと、あれ?入れ替わってる?」
「♪君と前前前世から~」
 ステージの野田さんと一緒に歌いながら、ライブと似たような感覚で楽しむウラトーク席。サビ前では設楽さんが「来るよ!」「来るよ!」と連発して、サビで歌わず「来てるよ!」のオチ。新海監督の映像がどこから来るのかという話では、「自撮りとかが来るのかな?」とボケます。曲後半ではベースやギターの動きにも注目していました。「やったな!」「優勝!」ここで今回の紅白初めての優勝宣言が飛び出します。

 

(解説)
・この年8月に公開された新海誠監督の映画『君の名は。』は社会現象級の大ヒットになりました。興行収入は12月の時点で200億突破、最終的には『千と千尋の神隠し』に次ぐ邦画歴代2位の記録を作りました(現在は歴代3位)。

・その主題歌になった「前前前世」は2バージョン存在します。サントラに収録されたのはmovie ver.で、紅白で歌われたoriginal ver.は11月リリースのアルバム『人間開花』に収録。後者ではCメロに新しい歌詞が加えられました。

・近年は要所要所でテレビ出演もするようになりましたが、それ以前はほとんど歌番組には不出演でした。この年8月のMステがテレビ初パフォーマンスとなります。NHKには11月に『SONGS』出演がありました。バンドの知名度が上がったのは2006年、楽曲でいうと「ふたりごと」「有心論」「セツナレンサ」辺りが出世作になります。野田さんのドラマ出演も最初は2017年でした。

・RADWIMPSは4人組バンドですが、ドラムスの山口智史は2015年9月以降無期限休養中で3人での出演になります。サポートにはドラムスが2人入りますが、画面右側のドラマーは東京事変の刄田綴色としての活動が著名な畑利樹。したがって紅白には椎名林檎と合わせて2ステージ、新宿から渋谷に移動しての出演です。

・RADWIMPSはこの後幕張のCOUNTDOWN JAPAN 16/17にも出演、23時25分からEARTH STAGEのカウントダウンを任される形になります。紅白とCDJに同日出演した例は過去にもありますが、紅白後に移動するのはこの年が唯一のケースです。

 RADWIMPSのステージ終了直後に再びNHKホール内から中継。タモさんとマツコさんが椅子に座ってます。弁当の山から、マツコが無断で勝手に食べようとします。
タモリ「いいのか、これ?」
マツコ「いいわよ、受信料払ってんだからお父さん。弁当代も込み」
タモリ「受信料は弁当代じゃないでしょ」
マツコ「弁当代も込みよ!」
タモリ「込みじゃないだろ」
マツコ「…ついでにあの、BSのあの変な画面どうやって消すか聞いておこうかな」
タモリ「俺もあれ分からないんだ、イライラするんだよね」

 そんな話をしている横で自撮りしているカップルが1組。目が合います。
マツコ「あれ、なんだっけ?」
タモリ「えっと、ドイツ?」
マツコ「土井たか子?」
マツコ「なんだったっけ、ぺぽ…ぺぽなんとかよ」
タモリ「ぺこぺこじゃない、違うってそれ」
マツコ「りゅうなんだっけ、りゅう…竜雷太?」
タモリ「竜雷太じゃないw お前結構…今日結構面白いな」
マツコ「なんだったっけ?」
りゅうちぇる「竜雷太じゃない、りゅうちぇる!」

 

(ウラトーク)
 「何やってるのよもう…」「さっきの、直美がいたところだ」「入り口のすぐそば」「あれ、りゅうちぇるでしょ」「ここで登場!?」「ぺこりゅう入ってきちゃったよ」「比嘉隆二」プロポーズの言葉もここで紹介。後ろで情報を入れるのは雨宮萌果アナらしいですが、プリンスとプリンセスを間違えて紹介したようでした。

 

(解説)
・申し遅れましたが、マツコさんは紅白初出演。2000年代中盤から本格的にテレビ出演を開始します。通常のゲストやウラトークでなく、こういったイレギュラーな形で出演するところがマツコさんらしいと思うわけですが…。

・タモさんは第65回(2014年)でゲスト審査員として出演しています。そもそも第34回(1983年)は総合司会です。過去の紅白で極めて重要なポジションを任された人物がこういった形の出演することも、大変異例なことです。

・土井たか子は日本社会党の議員として長年活躍、女性初の衆議院議長も務めました。平成初期の「おたかさんブーム」で党の躍進にも大きく貢献しましたが、社会民主党に改称した2000年代以降はあまり支持が得られなくなります。

・竜雷太は1960年代以降長く活躍している俳優です。ただ『太陽にほえろ!』のゴリさん役が大当たりしたこともあって、NHK出演は意外と遅く1983年の大河ドラマ『徳川家康』が初でした。大河に9作・連続テレビ小説に5作出演している常連ですが、紅白のゲスト出演は一度もありません。

 

乃木坂46(2年連続2回目/第66回/2012/17~24)
「サヨナラの意味」(2016/秋元 康/杉山勝彦/初)
~初のミリオンヒット曲 センター橋本 最後の紅白~

 やはり話題は来年2月で卒業する橋本奈々未についてです。キャプテンの桜井玲香がお手紙を書いてきたということで、読み上げます。
ななみんへ
デビューしてからの約5年間、
辛くて涙を流した時もいっぱいあったし、
肩を抱き合い喜んだ時も数え切れないほどありました。
これからは別々の交わることのない世界で生きていくけれど、
私たちの絆は、一生変わることはありません。
残り少ない乃木坂46としての時間、
みんなが憧れる橋本奈々未としてラストまで輝き続けてください。
桜井玲香

 リハーサルではなかった演出で、ななみんもビックリしています。ここで言う自分の言葉を頭で反復していたようですが、どうやら必要なかったようです。感謝の気持ちをメンバー・ファン・視聴者に向けてあらためてコメントします。

 歌い出し、横にいるメンバーに向かって微笑むななみん。そのなにげない仕草に、乃木坂46の強い絆を感じさせます。ワンショットで抜かれるメンバーは、アンダーも含めて全員本当に良い顔で歌っています。彼女たちにとって初のミリオンヒット曲ということですが、記録だけでなく内容も伴っていて、個人的にはいつ聴いても思わず涙が出てきそうになります。ななみんの生歌ソロは決して上手くはないのですが、それだけに余計伝わるものがありました。メンバー卒業がトピックになるステージは第54回のZONE(TAKAYO)、第66回のAKB48(高橋みなみ)などありますが、このステージもやはり紅白史に残る名ステージと考えて良さそうです。
 ラストにななみんの挨拶。「今までで一番緊張しました、ありがとうございました楽しかったです!」(2分31秒)

 

(ウラトーク)
 バナナマンにとっては身内のようなもの、2人にも気合いが入ります。手紙の文章に頷く2人、でもななみんには「泣いちゃうぞ」と少し心配そうに見守ります。
 「橋本とかがいるから深みとか重みがあったからね、あーあ…なんか悲しいけど」「サヨナラの意味をじっくり噛み締めましょうよ」「綺麗になったなぁ」デビュー前から一緒にやっている存在なので、他と比べても2人の気持ちが半端なく大きいです。手を伸ばしてペンライトを振っています。
 芸能界からも引退なので、「これ見てる人の職場に急に働きに来る可能性があるという…驚いちゃうよね」とも語っていました。ラストは全力で「橋本ー!」コール、彼女も手を振って応えます。愛称ではなく終始苗字で呼ぶところにも、親みたいな存在であることを感じさせる場面でした。

 

(解説)
・乃木坂46はこの年「ハルジオンが咲く頃」「裸足でSummer」がリリースされますが、選曲されたのはやはりこの曲でした。ミリオンセラーはオリコンではなく、日本レコード協会から2016年11月に公式認定されたことを指しています。ちなみにYoutubeでシングル表題曲・アルバムリードナンバーのフルコーラスMVが公開されるようになったのも、この年の「きっかけ」「裸足でSummer」からです。

・歌唱前に登場するメンバーはこの曲の選抜19名。ちなみに、前半山内惠介のバックで踊っていた面々も、けん玉が得意なななみん以外同じ顔ぶれです。

・既に橋本奈々未は翌年2月20日限りの卒業を表明していましたが、他に中元日芽香伊藤万理華も翌年卒業したため紅白はこの年がラスト出演になりました。中元日芽香は妹がBABYMETALSU-METALで第71回(2020年)に初出場、現在は心理カウンセラーに転身。伊藤万理華は女優として活動を広げ、今年は映画やドラマでも主演を任されるようになりました。

・近年は活躍したアイドルグループから卒業後も芸能活動を続ける例が大多数ですが、橋本奈々未は卒業以降一切表に出ず沈黙を貫いています。週刊誌などで話題になることも時折ありますが、周囲も含めこれらに対するコメントは全く残していません。

 

福山雅治(8年連続9回目/第44回/1990/47)
「2016スペシャルメドレー」
 「少年」(2010/福山雅治/福山雅治/初)
 「1461日」(2016/福山雅治/福山雅治/初)
~奇跡の優勝 そして引退 広島・黒田の背中を押した歌~

 ここで急に警報発生。東京湾に巨大不明生物が表れたようです。午後1時半ごろに横浜港に上陸、午後5時半ごろには東京タワーの目の前にまで。大変な状況なのですが、有村さんはやけに落ち着いています。どう考えても港区の被害は半端ないと思うのですが…とりあえず本番を進めます。

 25年ぶりにリーグ優勝を果たした広島東洋カープのエース・黒田博樹。5年連続2ケタ勝利を挙げる活躍していたメジャーリーグから広島に戻った経緯を、映像とともに紹介します。平成26年広島土砂災害に苦しむ故郷への愛から、高額の年俸を捨てて戻ったという話ですが、その決意の影に、福山雅治の「少年」があったようです。楽曲の歌詞がテロップで流れます。「ほんとに日本復帰かアメリカでそのままプレーを続けるかっていう「決断」するにあたって、後悔というのはどういう決断しても後悔すると思ってたんですけど、歌詞を聞いて本当に一歩踏み出せた」と話すメッセージ映像もありました。
 今回はステージが始まる直前に中継でもトークあり。お馴染みパシフィコ横浜・展示ホールから。これからカウントダウンライブという段階、本番はまだですが会場は大盛り上がり。黒田選手による、福山さんへのメッセージもここで流れます。
”福山さん こんばんは 元 広島東洋カープの黒田博樹です”
”実はですね 自分自身 毎試合登板前に”
”福山さんの この「少年」という曲を聴きながら”
”自分のモチベーション 気持ちを奮い立たせて”
”毎試合マウンドに上がっていました”
”これからも たくさんの人の夢や希望を与える”
”すばらしい曲を作っていただきたいと思います”
 歌い手冥利に尽きるという福山さんのコメント、さらに日本シリーズで黒田選手と最後に対戦したバッターとなった大谷翔平選手にもコメントを求めます。やはり直球も変化球も凄いピッチャーだったという感想でした。

 「少年」はボーカル・サポートメンバーの演奏ともに力強い内容。「1461日」は祝祭感を感じさせるような盛り上がりを見せていました。フィナーレは再び「少年」に戻る形。花道を通りながら、オーディエンス全員が大合唱。今回もライブ会場ならではの一体感が直に伝わるステージでした。ただここまで「少年」推しの進行だと、新曲とは言え果たしてメドレーにする必要があったのかなとも若干思う部分はあります。(4分33秒)

 

(ウラトーク)
 「こんなの港区に夕方5時半頃出てたの?」「私たちがRoad to 紅白のリハーサルしてる時」この演出、橋本アナは「なんかすごい今回置いていかれた感がありますよね」とずばりコメント。構わず進行する場面には「シン・ゴジラが港区まで来てたらもうヤバイよ」「進めてる場合じゃないだろ」と2人して総ツッコミ。
 日村さんはニューヨークまで黒田選手を見に行ったことがあるそう。ものすごく良い人で、男気があって、男から見ても女から見てもカッコ良いという話をします。
 カウントダウンライブは21時半開演・20時開場。ここまで待ってくれていたのかなという話もしています。大谷選手と黒田選手の関係は、千代の富士と貴乃花の関係にもなぞらえていました。NHKホールでは大きなビジョンで映像が映し出されています。
 「少年」の演奏が始まったところで、乃木坂46桜井玲香・秋元真夏・橋本奈々未がゲストに登場。やはりバナナマンの声はステージにも聞こえていたようです。
 桜井さんのサプライズ演出、ななみんは「本当にやめてほしかったです」と笑いながらコメント。元々は「乃木坂46として大晦日をみんなと過ごすのは2016年今日が最後なので、今日はこのステージにこんな素敵な方々と囲まれて過ごせることがとても幸せです」と言う予定だったようです。桜井さんも彼女に手紙を書くことが初めてなので緊張していた模様。
 真夏さんは前回ガチガチ、今回も直前まではリラックスしてたものの本番直前に緊張してステージはガチガチだったと話します。なおバナナマンが応援している様子は、桜井さんとななみんは見えたようですが、真夏さんは緊張で自分のカメラばかり見ていて全く気づかなかった模様。
 ななみんは来年の大晦日何をするの?という話題に。年越しそばを見てバナナマンのウラトークを見たいと話します。また、「去年はここに出てたんだよ」と親兄弟とも話したいようです。卒業の2月20日まで近づいてますが、涙は「今のところはまだ出ていないです」。グチャグチャに泣くのかな、クールに去るのかなという話。「最終的にはグチャグチャにしたいですね」と語る真夏ちゃんでした。設楽さんは全然関係ない人が泣いて本人が醒めちゃうパターンにならないようにとも話します。

 

(解説)
・黒田選手は1997年から広島東洋カープでプレー。チームを代表するエースでしたが、当時は優勝に恵まれませんでした。ドジャースやヤンキースでは5年連続2ケタ勝利を挙げる先発投手の柱、それだけに日本球界復帰はアメリカだと考えられないことで非常に大きく報道されました。

・2015年に復帰した時はチーム状態も良くなっていて、2016年には25年ぶりにセリーグ優勝を果たします。ただ北海道日本ハムファイターズとの日本シリーズでは2勝4敗、日本一達成はなりませんでした。

・日本シリーズで黒田選手は第3戦に登板、5回2/3を投げました。大谷選手は3番指名打者として登場して3打数1安打、レフトフライに打ち取った場面で投手交代となります。なおこの試合は大谷選手のタイムリーヒットでファイターズがサヨナラ勝ちとなりました。

・大谷選手は2017年までファイターズでプレー、翌年からMLBのロサンゼルス・エンゼルスでプレーします。投手と打者の二刀流は日本でもほぼ戦前でしかあり得なかったことですが、アメリカでも考えられなかったことです。特に2021年は投打ともに大黒柱として活躍、旋風を巻き起こしています。

・福山さんは前年に近い形の出演でしたが、パフォーマンス直前のMC中継が入るのは3年ぶりでした。「少年」は2010年8月に発売された「蛍」と両A面シングル曲で、当時東芝液晶テレビREGZAのCMで採用されています。

・「1461日」はテレ朝の五輪中継テーマソングとして発表されました。2016年はCDシングルの発売がなく、発表された楽曲は配信シングルになったこの1曲のみです。

・ウラトークでは乃木坂46の3人が登場します。ちなみに橋本奈々未のラストコンサートは翌年2月20日にさいたまスーパーアリーナで開催、ラストで号泣するシーンはやはりあったようです。

島津亜矢(2年連続3回目/第52回/1986/45)
「川の流れのように」(1989/秋元 康/見岳 章/11年ぶり4回目)
~「川の流れのように」 憧れの美空ひばりに挑む~

 紅白での大きな挑戦が、美空ひばりの名曲に歌うことと語る島津さん。お嬢の息子、加藤和也さんを訪ねた映像もワイプに流れます。
 ルーフステージでの歌唱。天童さんが迫力で押す歌唱だとしたら、こちらは美しく伸びのある歌声が直線的に響くといったところでしょうか。演歌だけでなく、オペラでも通用しそうな声の伸びはまさしくノンジャンル。生前のひばり嬢もまた演歌・ポップス・ジャズなど何でもありの歌手だったので、そういう意味では正当な後継者として最もふさわしい存在なのかもしれません。メインステージに照明も何もない演出が、島津さんの熱唱を大きくクローズアップさせています。流石の内容でした。なお過去3度あった紅白での歌唱は2コーラスですが、今回は1コーラス半。出来れば2コーラス歌って欲しかったところですが…。(2分49秒)

 

(ウラトーク)
 「やっぱり紅白は空気感が違う」「緊張感が凄い」「一番特別な舞台」と話す秋元さん。一方橋本さんは審査員席にガッキーがいることに興奮。「タモリさん以来の感動」とまで話してます。
 目の前で歌われるのは秋元康の楽曲。彼の凄さについても話します。他の所で踊るシーンは桜井さん曰く、「どなたかのバックで踊らせてしまう方が緊張感がひどくて、失敗しちゃいけないっていう…」とのこと。
 ななみんに会えなくなるのは寂しい、「月一くらいで会いたいよね」と話す日村さん。話が盛り上がりすぎて音楽を「もう全然聴いてないけどね」という状況、とりあえず「上手だね」の一言でまとめます。

 

(解説)
・現在ひばりさん周りの業務を取り仕切っているのは、実弟(かとう哲也)の息子で養子縁組をした加藤和也氏。2人いた弟はどちらも一時期芸能活動をしていましたが、ひばりさんよりも早い40代で世を去っています。

・「川の流れのように」は第45回(1994年)でキム・ヨンジャ、第50回(1999年)と第56回(2005年)で天童よしみによって歌われています。特に第56回の事例は、紅白では数少ないカバー曲のトリでした。

・島津さんのひばりカバーは早くから歌われていて、2001年の3月には『波動 美空ひばりを唄う』というタイトルのアルバムを発売。「川の流れのように」も当作品で歌われています。

RADIO FISH(初出場/第67回/2015/28~34)
「PERFECT HUMAN」(2016/RADIO FISH/JUVENILE/初)
~テーマは「ネオ秀吉」 登場シーンを見逃すな~

 RADIO FISHの面々登場、「相葉ちゃん、最高でーす!」という具合で、相変わらずチャラいSHINGOさん。今回はオーディションで900組から14組ダンサーを選んだ形で、女子高生やエアギター日本一など凄いメンバーを厳選したとのこと。そしてあっちゃんの代わりに?先ほど小競り合いしていたピコ太郎もいます。お互いグイグイいったことを”グイ to グイ”と表現、やはり仲は良いみたいです。なおウラトークチャンネルには乃木坂46(橋本奈々未・桜井玲香・秋元真夏)が出演中、ワイプに抜かれてます。
 一言でまとめると豊臣秀吉に扮したあっちゃんがおいしいというステージですが、パフォーマンスとして一番凄いのはどう見てもSHINGOさんだと思います。よくこんな早口のラップを踊りながら歌いこなせるものです。確かに言われてみると武勇伝の時点でリズム感はかなりのものがありました。ただそう考えるとあっちゃんは非常に楽をしているように見えます。
 オーディションで選ばれたダンサーの方々もやはり大変ダイナミックで、大変舞台映えしています。芸人のステージは過去の紅白でも複数回ありますが、これまでと比較してもトップクラスにアーティスティックでした。最後はピコ太郎があっちゃんに抱擁。やはり2人は仲良しのようです。(2分37秒)

 

(ウラトーク)
 ここでウラトーク席がワイプで抜かれます。エアギターの日本一(TAM)は設楽さんに裏で挨拶したそう。
 意外にも?生で見るのは初めてのバナナマン。あっちゃんがいないことにいささかの不安を感じるウラトーク席ですが、登場したその御姿に大歓声。「神のようですね」「不良の成人式みたいになってる」と口々に感想が出ますが、実際は豊臣秀吉をイメージしたと橋本アナが解説。ダンサーの凄さにも興奮する乃木坂の面々。「中田さんその一言(I’m a perfect humanのみ)ですもんね」「あっちゃん(踊りが)やり辛そう」そんなツッコミも入る、爆笑と凄さに盛り上がる放送席でした。
 ピコ太郎とあっちゃんが抱擁するシーン、その衣装は2人とも金色。「日本はどうかしてるよ」「どうかしてるよ本当に」

 

 

(解説)
・この年大ヒットした「PERFECT HUMAN」ですが、広く話題になったきっかけはネタ番組でした。その後すぐに音楽番組にも呼ばれるようになり夏フェスにも参加、子どもたちにも広がる一大ムーブメントとなります。

・オリエンタルラジオは2003年結成ですが、「武勇伝」ネタで2005年すぐにブレイクします。芸人のあるあるネタやリズムネタが多くなったのも、これが大ヒットしたからではないかと思われます。ちなみに紅白には第60回(2009年)にザ!! トラベラーズのメンバーとして登場しますが、短い出演時間に21人という大所帯だったなので見せ場ゼロでした。

・このステージのダンサーは一般応募で、オーディションを経て14組40人が選ばれる形でした。視聴者が応募を通して紅白歌合戦のステージに立てるという例も、過去になかった試みです。

・「PERFECT HUMAN」並の大ヒットはその後ありませんが、ユニットは現在も継続しています。ただコロナ渦とオリエンタルラジオが2020年12月に事務所を離れた影響で、2020年以降は新作を発表してません。

西野カナ(7年連続7回目/第61回/2008/27)
「Dear Bride」(2016/Kana Nishino/DJ Mass(VIVID Neon*) Kyoko Osako Hiroshi Yoshida etsuco/初)
~若い女子の憧れNo.1 胸キュンの結婚ソング~

 再び警報。巨大不明生物についての動きがあったようで、会見が行われます。
 画面が緊急災害情報仕様に切り替わります。「政府関係者「想定外の事態 大みそか住民退避は困難」」「大河内首相「国民の安全を第一に最善を尽くしたい」」というスクロールまでご丁寧についています。首相官邸での会見、登場したのは矢口官房副長官・巨大不明生物特設災害対策本部事務局長兼務(長谷川博己。わざわざワイプで手話する場面まで再現しています(通訳士・南瑠霞)。
 巨大不明生物特設災害対策本部・巨災対によりその生物の名前は「ゴジラ」と命名されました。会見では駆除・捕獲・排除など対処方法を検討、迅速な解決方法を立案中と話しています。どうやらゴジラは渋谷に向かっているとのことらしいです。大変です。紅白なんてやってる場合じゃないと思うのですが、「あくまで予測ですし、状況が分かるまではとにかく紅白を続けるしかないですね」。というわけで、中断せずにそのまま続けるようです。
 なお第14回(1963年)では本当に爆破予告の脅迫状が届いたことがありますが、最終的には何事もなく無事本番が終了したということがありました。だから今回も大丈夫なのでしょう、おそらく(そういう問題ではない)。

 さて、舞台上に立つのはりゅうちぇるぺこ夫妻と吉田沙保里伊調馨登坂絵莉という五輪レスリングトリオ。なんだか凄い組み合わせです。登坂選手は沙保里さんと、西野カナの曲を流して一緒に歌って過ごしていたと話してます。
 今回歌うのはウエディングソング、ということでりゅうちぇるとぺこはこの日に入籍。多分大晦日当日に入籍したカップルが2人揃って紅白に登場するのは史上初。ずっと手を繋いでいます。プロポーズの言葉は「ボクのプリンセスになってくださーい」。アツアツです。くれぐれも9年前に夫婦で登場した某ゲスト審査員の2人みたいなことにならないことをまずは祈りたいです。そして吉田選手にどうしたら結婚できるかアドバイス。「すっごい自分磨きしてるしー、すっごい女の子らしいからすぐできると思う。努力しなくていいと思うアハハハ」かなり上から目線です。でもこういう人に限って裏ではすごく礼儀正しいものです。ちなみに吉田選手は4大会連続五輪出場ですが、紅白もまさしく4年に1回のペースで出演していて今回が4回目。前回と前々回はゲスト審査員でしたが。

 赤いドレスで歌うカナさん、バックの景色は勿論ウエディングスタイル。紙吹雪が舞う中で、美しい歌声が響き渡るステージです。ただボーカルは若干本調子と言えない部分もあったでしょうか。さすがに最近は後半で歌うことも増えてきましたが、演奏時間を見る限り扱いは必ずしも良くなっていない模様。一応前日に日本レコード大賞を受賞したのですが…。(2分8秒)

 歌唱後に新垣結衣にコメントを振ります。今回のゲスト審査員は、大谷選手とガッキーに話を振られる機会が明らかに他の8人より多い気がします。そのガッキーはプライベートでも彼女の曲をよく聴いていて、今日見られてすごく嬉しかったとコメントしました。

 

(ウラトーク)
 「めっちゃ地元に来ちゃってるんですけど」「NHKホール、踏まれて終わるんじゃない?」「まだX JAPANも出てないしさー」そして、有村さんの冷静さにはやはり総ツッコミ。
 レスリングの登坂選手のコメントにも一応耳を傾けますが、「ゴジラの情報どうなってるの」と気が気でありません。ぺこりゅうの年齢はどちらも1995年生まれ。「年下だ!」「(2人と同じ年の)生駒が結婚なんて考えられない!」と乃木坂メンバーもビックリ。
 西野カナについて「かわいい」と話し、オペラグラスでステージを眺める面々。そのオペラグラスで日村さんを見て悲鳴をあげる乃木坂メンバー、ラジオ席から睨まれたみたいです。その日村さんは、女性が着るドレスの肌色の部分がどうなっているかいつも気になっているそう。同じように乃木坂46が着ている衣装についているのは、透明の素材らしいです。

 

(解説)
・『シン・ゴジラ』も2016年を代表する大ヒット映画です。『君の名は。』もそうですが、この年は邦画のビッグタイトルが多い年でした。なお紅白にゴジラが登場したのは、第45回(1994年)でSMAPの応援に出演した時以来22年ぶりです。

・これまでの紅白歌合戦、幸いなことに同日に大地震などの災害が発生したことは一度もありません。何年かに1回は震度3クラスの地震、あるいは気象警報や地方クラスの運休情報がテロップで入った程度です。

・りゅうちぇるとぺこは前年の秋以降コンビでバラエティ番組に多数出演、時の人になりました。大晦日に入籍して紅白に出演した例はおそらく史上初です。

・リオ五輪でも女子レスリングは好調で、登坂選手や伊調選手の他に川井梨紗子土性沙羅が金メダルを獲得しました。一方吉田選手はALSOK所属からフリーになった影響もあって、リオ五輪決勝でついにヘレン・マルーリスに敗戦。それでも銀メダル獲得という形ではありますが、個人戦の206連勝がストップした瞬間という印象がやはり強くなっています。

・吉田選手は2019年に引退。一方伊調選手も川井選手と同階級になり直接対決に敗退したことで、2021年の東京五輪は不出場となります。登坂選手も同様に代表権を得られない形になりました。なお川井選手と、登坂選手から代表権を勝ち取った須崎優衣選手は両方とも金メダルを獲得しています。

・西野カナはこの年「あなたの好きなところ」で日本レコード大賞を受賞しました。受賞曲と紅白歌唱曲が異なるのは前年の三代目J Soul Brotherに続いて2年連続です。「Dear Bride」はめざましテレビのテーマソング、こちらは2年前の「Darling」に続けて紅白で歌われる形となりました。