桐谷健太(初出場/第67回/2013/36)
「海の声~みんなの海の声バージョン~」(2016/篠原 誠/島袋 優(BEGIN)/初)
~全国から届いた歌声と「海の声」の大合唱~
合唱:全国から寄せられた「海の声」

 鹿児島県、奄美大島にある龍瀬小学校を桐谷さんが訪れた映像が流れます。2年生の給食の光景、普段は静かに食べているのですが、「海の声」が校内放送で流れる時だけは大合唱。「まじで ほんま??」と桐谷さんも驚き、そこには島の人の思いがあるようです。担任の泉舞子先生は以下のように話します。
”奄美の自然とこの曲がすごく合ってて”
”この子たちは中学校卒業後に鹿児島の学校に行ったり”
”この奄美大島を出ないといけない”
”中には「海の声」を歌うと もう島に残りたい 奄美を出たくないっていう子もいるので”
 子どもたちと海辺で遊び桐谷さん。「海の声」は、いつの間にか”ふるさとを思う歌”になっているようです。

 一方、宮城県の石巻。「海の声」に救われた尾形龍蔵さんを桐谷さんが訪ねた映像が流れます。5年前の大震災、高台から見る景色はまだ爪痕が消えていません。あの日は津波に流される自宅を、その高台から見ることしか出来なかったというナレーション。
”どれだけ頑張れとか 逃げろとか言っても”
”下からは悲鳴しか聞こえてこないんですよ”
”そういう状況だったんで”
 辛い記憶を消し去りたい、そんな時に聞こえた「海の声」。
”僕らは生き抜くぞ 生きるかぎり生き抜いていくぞって”
”亡くした人のことも忘れないぞっていう叫びのように聞こえるんですよね”
そこには尾形さんと一緒に歌うため、66人が集まったようです。
”恋愛の歌として聞いてくれる人もいるし”
”子どもたちと楽しく歌う歌みたいな人たちもいるし”
”大切な誰かを思って聞く歌やから”
”歌わせてもらえる”
”ほんまに 意義がある”

 素晴らしい話です。ただ映像が流れた後に有村さんが「浦ちゃん、桃ちゃんも金ちゃんも鬼ちゃんもおとちゃんもみんな応援してるから頑張ってね!」と声をかけるシーンは、誰がどう見てもかぐや姫そのものでした。なおこの番組はCMがない公共放送でお送りしています。

 アカペラでサビを歌った後に、奄美や石巻を訪れた時の写真がバックに映し出されます。ワンコーラス歌った後のサビは全国から寄せられた「海の声」。事前に収録されたみんなの歌声が紅白のステージに乗せられるのは第65回のももいろクローバーZ以来2年ぶりですが、歌っている人たちの表情まで乗せられるのは今回が初めて。ものすごく温かい気持ちになります。桐谷さんの歌声は必要以上に力が入っている印象もありますが、それだけ魂が込められているということ。良かったのではないでしょうか。最後は「日本中、世界中が、幸せであれ!」と高らかにメッセージを述べますが、キリが良すぎたせいかその後喋るシーンは音声が進行に充てられ、はっきりと放送には乗りませんでした。(3分16秒)

 ステージ終了後にコメントするのは審査員の辻沙絵「私も応募すれば良かったなぁと今後悔しています」「(どんなことを支えにしたかという質問に)メダルが欲しいという一心で試合に向かって戦っていきました」とのことでした。

 

(ウラトーク)
 今回の企画の目玉という話。視聴者からの応募を指して「みんな来ちゃう」と呟くななみんに、バナナマンがツッコミ。事前番組の映像によると、子どもたちは桐谷さんが来た時にビックリし過ぎてリアクションがなかったそう。この映像を見た感想は「給食食いたくなるよね」。単純にお腹が空いただけのようです。各番組出演で忙しい乃木坂46、ゆっくり食べられるのは次の日の朝になるようです。
 石巻の映像に切り替わって、「お父さんですか?」とまたななみんが素で勘違い。日村さんも「アレキサンダー大塚さんじゃないでしょ?」とひそかにボケます。設楽さんは「海に携わる人にとっては、捉え方で津波とか、そういう海の声も聞こえるというか…」「受け取る側によって歌って、色々な受け取られ方するんだな」と、マジメに語ってもいます。歌前の有村さんの応援メッセージは「NHKでこの絡みって結構凄くない?」と、一同驚き。
 この曲も冒頭イヤホンを外して生音を感じます。「俳優さんなのに、凄い…」と乃木坂46のメンバーも感嘆。「今いっしょに歌ってるんじゃないですかねー、今日は夜更かししていいよって言われてね」と橋本アナもしみじみ。最初のサビはウラトーク席、乃木坂46のメンバー含めて大合唱でした。みんなの「海の声」が加わったところは、しみじみとステージの良さを感じていた様子。
 歌終わり、乃木坂46のメンバーはここで退席。それぞれバナナマンのフリのもと最後に一言。
秋元「紅白をご覧の皆さんのハートに、ずっきゅん!」
桜井「ホップステップからの~、ホイップ~」
橋本「いきますよー、ななみーん、ビーム!」(普段は中元日芽香の持ちネタ)

 

(解説)
・auのコマーシャルソングとして「海の声」が流れ始めたのは2015年7月から。三太郎シリーズの開始は2015年1月から始まり、現在まで続く長期シリーズになっています。放送時点では他に有村架純、松田翔太、濱田岳、菜々緒、菅田将暉が出演していました。

・曲の提供はBEGINのギタリスト・島袋優。その後BEGINでもセルフカバー、自らのコンサートや各地のフェスで何度も歌っています。

・海沿いの町を2箇所取材した映像は2分近くある長尺でした。第58回(2007年)以降曲紹介で事前VTRを用いるケースは少しずつ増加しますが、この年はワイプのみも含めると1/3近くのステージで使用していました。

・桐谷健太の本業は俳優で、2002年以降多数の映画・ドラマに出演しています。この年はNHKで『水族館ガール』という主演作もありました。歌手としてはこの年「海の声」のヒットに伴いアルバム『香音-KANON-』をリリース、また自身が出演した映画『TOO YOUNG TO DIE!』でも劇中バンドのボーカルとして歌っています。

AI(11年ぶり2回目/第56回/2000/35)
「みんながみんな英雄」(2016/篠原 誠/TRADITIONAL/初)
~今年話題のCM曲 169人と届ける応援の詞~
指導:田中雪子、合唱:大晦日SPクワイアー

 曲紹介、有村さんの”英雄”のアクセントは、完全に企業名そのままにならないよう意識して喋っているようにも聞こえます。さすがにテロップで企業名はNHKなので、出ません。S社の人とD社の人はどういう気持ちで見ているのでしょうか。
 それはともかく、このステージは169名のゴスペル隊。メインステージにもルーフステージにも、更にはゲスト審査員席の前にも通路にも人でいっぱい。往年の和田アキ子でもこれだけの人数はなかったような気がします。それにかき消されないAIの声量はやはり凄いです。文句なしの名ステージでした。後ろに「英雄」と大きな文字が書かれている衣装もポイント高いです。11年ぶりというのが本来おかしな話なので、是非次回以降も続けて紅白に出場してほしいです。(2分27秒)

 

(ウラトーク)
 ななみんは今回紅白ラストなので、「2016年今日で終わりですが、最後の最後でこうやって、公式お兄ちゃんのバナナマンさんと一緒に話しているところを皆さんに届けられて、本当に良かったなと思います」と挨拶。ここで3人が退席します。
 間髪入れずに「これすげぇな!」と日村さん。圧倒されます。169人いますが、1人ウラトーク席に向かってノリノリの方がいらっしゃる模様。その日村さんはゴスペル風に一緒に歌いますが、ほとんど「まるもうけ」しか歌ってないような状況でした。

 

(解説)
・「みんながみんな英雄」は「海の声」に続いてauのコマーシャルに起用された楽曲です。紅白歌合戦で同じ会社のCMソングが続けざまに演奏された例は、おそらく過去に一度もありません。

・AIは第56回(2005年)で「Story」を歌って以来の紅白出場です。その間でも「Believe」「ハピネス」「VOICE」など多数の曲がヒット、全く出ていないのが不思議なくらいでした。

・「海の声」「みんながみんな英雄」はともにCMプランナーの篠原誠氏の作詞でした。au三太郎シリーズの他に、エステーの消臭力シリーズや東洋水産の赤いきつねと緑のたぬきなど、多数のヒット作品を手掛けています。

AKB48(8年連続9回目/第58回/2006/16~28)
「夢の紅白選抜SPメドレー」
「RIVER」(2009/秋元 康/井上ヨシマサ/7年ぶり2回目)
「君はメロディー」(2016/秋元 康/you-me/初)
~夢の紅白選抜 このあと上位の順位も発表~

 今回初めての試みとなった夢の紅白選抜。12月8日~28日まで、公式アプリ&データ放送の1端末1票で積み重なった票数は460856。48人の名前がグループごと・アイウエオ順にそれぞれビジョンに映し出されます。2曲目の前に上位16名が発表されて、それがそのまま次の曲のボーカルになるとアナウンス。むろんその曲のセンターが1位、順位によって立ち位置も決まる、その順位はメンバー誰も知らないという、数分後のことさえどうなるか分からない状況。笑顔のメンバー、緊張するメンバーそれぞれいる中、有村さんの曲紹介は途中噛むもののギリギリ成立させたという内容でした。
 1曲目は紅白で7年ぶりになる「RIVER」。4月に卒業した高橋みなみが担当していた第一声は、やはり横山由依に受け継がれたようです。やはり7年前とはメンバーがかなり入れ替わっていることが、声を聴けばすぐ分かります。当時の選抜でグループに残っているのは柏木由紀北原里英小嶋陽菜渡辺麻友峯岸みなみ松井珠理奈の6人。ちなみに今回の紅白選抜に選ばれてない人も1人いるので、計7人。そう考えると残ってる方なのかもしれません。メドレー1曲目として7年前の紅白でステージに立っていたのはむろん当時の16人でしたが、今回は48人でパフォーマンス。

 「フライングゲット」のBGMに乗せていよいよ順位発表。王者の冠と金色のリボンが施されたマイクスタンドがセンターに用意されます。16位から順番に。発表された瞬間の表情を映すワイプも用意されますが、発表された瞬間と映るメンバーはズレが発生しています。もっともこればかりは仕方のないことです。

16位:峯岸みなみ(AKB48) 5408票
 こじはるが卒業するとついに1期唯一の生き残りに。総選挙17位。
15位:白間美瑠(NMB48) 5659票
 NMB48期待の若手。2015年のシングル「らしくない」ではWセンターでした。総選挙24位。
14位:北原里英(NGT48) 5870票
 4月にメジャーデビューが決定した新生NGT48のキャプテン。総選挙12位。
13位:須田亜香里(SKE48) 5954票
 SKEの握手会の女王、紅白では「パレオはエメラルド」で高速スピンするという名場面もありました。総選挙7位。
12位:大家志津香(AKB48) 8110票
 バラエティ番組の活躍が目立ちつつあるとは言え、ビックリしました。研究生から昇格するまでの期間も長く、過去の選挙でも選抜に入ることなかった苦労人がここで大きく報われる形に。総選挙87位。
11位:松井珠理奈(SKE48) 8541票
 普段の総選挙でいつも上位にランクインしている彼女が11位止まりというのもかなり意外でした。SKE48で今回選抜に選ばれたのは8人、繰り上げ当選がなければ6人。NMBの躍進と比べると対照的な結果に。総選挙3位。
10位:市川美織(NMB48) 8624票
 元々はAKB48でしたが2014年からNMB48。一度見たら忘れられないフレッシュレモン。知名度・活躍・ポテンシャルの割に選挙で順位が伸びていない印象が以前からあったので、こちらも名前を見た瞬間非常に嬉しい気持ちになりました。総選挙81位。
9位:柏木由紀(AKB48) 9220票
 お馴染みの人気メンバーですが、ここ最近以前ほど最上位でないのは週刊誌の影響もあるのでしょうか。総選挙5位。
8位:横山由依(AKB48) 9758票
 たかみなの後を継いだ2代目総監督。ここは順当。総選挙11位。
7位:小嶋陽菜(AKB48) 10957票
 Born to be AKB。卒業発表はしていますが、時期はまだ決まってないようです。しれっと次の紅白のステージにも立っているかもしれません。総選挙16位(にゃんにゃん仮面として)。
6位:吉田朱里(NMB48) 11101票
 完全に予想外。今回一番ビックリの結果。Youtubeの女子力動画が人気を博しているのを個人的に知ったのはこの紅白の後になってから。ちなみに個人的なイメージはNMB新喜劇ですっちーや吉田裕と絡むシーンだったりします。ですので彼女もバラエティ適性や対応力が非常に高い印象はありましたが、さすがにここまでとは。総選挙77位。
5位:宮脇咲良(HKT48) 11552票
 HKTの人気メンバー。上位に入ったのは2人だけでしたがランクインは9人、SKE48よりも多かったです。波乱が多かった今回の中では、一番の安定感を見せた形かもしれません。総選挙6位。
4位:渡辺麻友(AKB48) 15473票
 一昨年は総選挙1位でしたが、今回は4位でした。上位3人の顔触れを考えると順当、といったところでしょうか。総選挙2位。
3位:島崎遥香(AKB48) 19002票
 番組内で広くアナウンスはされなかったですが、この紅白歌合戦を最後にAKB48卒業。ですのでやはり票数は相当集まりました。私はもしかすると彼女の1位もあるかと思ったのですが。総選挙8位。

 画面向かって左側に集まるのが9位までの奇数順位のメンバーと6位・4位、右側が8位までの偶数順位のメンバーと7位・5位・3位。比較的選ばれ慣れている?左側に対して、右側では喜びと感動の顔と抱擁するシーンが非常に目立ちます。やはり6位・10位・12位ではメンバーの歓声が心なしか大きいような気がしました。
 残るは2人。大方どちらかに絞られる形、おそらく1位だろうと予想された指原莉乃(HKT48)の名前が先に挙がります(34247票)。彼女が2位。そして栄えある1位に輝いたのは山本彩(NMB48)41190票。メンバー一同から大歓声が挙がります。ゆいはんが駆けつけて、さや姉をセンターマイクの前に送り出します。発表された瞬間のさや姉は、口に手を当てて驚きと嬉しさと涙で満ち溢れたような表情。2位になった指原さんも、さや姉を祝福しているような笑顔で迎えます。

 2曲目の「君はメロディー」は2016年の楽曲。上位から順番に、7位までソロショットのご褒美つき。16人が横になって歌うフォーメーション、あかりんは噛みしめるように歌い、ぱるるは自分のことよりさや姉を祝福する気持ち。ぱるるとさや姉の2人、目を合わせるシーンがとても美しいです。そして大家さんの目には明らかに涙が溢れています。彼女の背中に手を置いているきたりえの温かさも素晴らしいですね。この2人には研究生時代からの地方組として、AKBの中でも特に強い絆で繋がっていることがあらためてよく分かる名場面です。
 1位のさや姉はラストサビのソロを担当。万感の想いで歌唱。あらためて耳を傾けても、やはりメロディー・発声ともに48系列の中でも群を抜いていることがよく分かります。この緊張の中でも音程は全く外しません。選ばれた16人だけでなく、選ばれなかった後ろのメンバーも本当にみんな良い笑顔でした。かなり大変な企画でしたが、結果は終わりよければ全てよしといったところでしょうか。歌い終わった後に、1位になったさや姉が舞台袖に移動して感謝の挨拶。「一気に緊張が来たので、今もちょっと震えが止まらないんですけどすごく嬉しいです。本当に皆さんありがとうございました」。(4分35秒)

 ちなみに私は、同じ誕生日ということもあって今回の投票はさや姉に入れました。色々賛否両論ありましたが、個人的にはその結果で全てオールオーケーになった、というのが正直な感想です。投票したメンバーが1位になるのって、こんなに嬉しいものなんですね。感動しました。

 

(ウラトーク)
 「野呂佳代入っているのかな?」「入ってないから」「ちょっと確認していただいて…」3年連続でウラトークに彼女の名前が出ています。
 「川の流れのように」と同様に「RIVER」も秋元康という話、300人の中から48人という話、フォーチュンクッキーは日村さんが完コピで踊れるという話(ただし素っ裸)。発表の瞬間を放送席の3人も見守ります。
 発表中はさっしー、まゆゆ、ぱるる辺りの名前が出てきました。2人残ったところで先にさっしーが発表された所で驚きの声。1位のさや姉についても同様。「泣いちゃだめだよ!」と3人とも応援します。
 フォーメーションもその場限りで決定、あらためて「恐ろしいグループだな」と話す設楽さん。色々しみじみ話す中でラスト、「そっかー、野呂佳代は全然いなかったな今年も」「イノシシ選抜だったら入ってたかも」もうすっかり野呂さんイジリは紅白ウラトーク名物と化しています。次回も出てくるのでしょうか。

 

(解説)
・2016年12月31日現在の構成メンバーはAKB48が136人、SKE48が77人、NMB48が58人、HKT48が53人、NGT48が26人でした。300名以上いるメンバーの中から出場できたのは48人だけなので、この年から48グループ内でも急激に出場へのハードルが上がる形になっています。なおNGT48はこの年に「青春時計」でデビューしています。

・上位50名の投票結果はWikipediaや各スポーツ新聞のweb記事にも記載されているのでここでは書きませんが、ビジョンに表示された内訳はAKB17名・NMB11名・HKT9名・SKE8名・NGT3名。なお地方メンバーでは当時白間美瑠渋谷凪咲宮脇咲良矢吹奈子朝長美桜兒玉遥北川綾巴がAKB48兼任、逆に柏木由紀はNGT48兼任でした。

・総選挙から大きく順位を上げたメンバーは本編に挙げた通りです。逆に大きく下げたメンバーは22位の向井地美音(総選挙13位)、29位の兒玉遥(同9位)、32位の岡田奈々(同14位)、43位の武藤十夢(同10位)などがいます。逆にこの頃には総選挙不参加メンバーもいて、その中だと木下百花(18位)、上西恵(27位)、村山彩希(30位)、松村香織(37位)がAKB選抜に選ばれています。

島崎遥香はこの日を最後にAKB48を卒業、紅白でラストを飾る形になりました。また小嶋陽菜木崎ゆりあも翌年卒業のため最後の紅白出場になっています。NMB48も翌年は卒業が多く、上西恵薮下柊須藤凛々花木下百花がラスト紅白になりました。

指原莉乃1位の予想を覆す形になったのは山本彩でした。この年にはアルバム『Rainbow』でソロデビューを果たしています。NMB48卒業後は完全にシンガーソングライターに転向、地道かつ着実に音楽活動を続けています。

五木ひろし(46年連続46回目/第22回/1965/68)
「九頭竜川」(2016/下地亜記子/五木ひろし/初)
~ふるさと福井へ届け 結果発表後のAKB48と~
応援:AKB48

 五木さんの応援で登場するのは、『歌う!SHOW学校』の生徒の面々(水谷千重子三山ひろしアンガールズ山内惠介川島明(麒麟))。アンガールズはaikoの応援(第56回)とヘキサゴンの罰ゲーム(第59回)で登場して以来8年ぶり3度目、水谷千重子に扮する友近は『あさが来た』キャストで登場しているので2年連続。川島さんは初紅白。水谷さんメインの喋り、どうやら普段は五木さんのことを”ごーちゃん”と呼んでいるみたいです。本業が歌手なのかそうでないのか微妙な部分がありますが、一応2015年には山内さんとのデュエットCDも出している模様。これから歌う五木先生のあるあるを紹介。「すぐホイッスルを吹きたがる!!」「三代目J Soul Brothersを踊りたがる!」。なおスタンバイしている本人は、ステージ上で思いっきりこの2つを実践。三代目を踊るシーンでは一緒にスタンバイしているAKB48も踊りますが、その中でぱるるはペンライトがついていないので横にいる咲良さんと打ち合わせ中。

 今年で68歳になる先生ですが、相変わらずの歌唱力。素晴らしい熱唱でした。新曲・2コーラス・後半での歌唱という扱いもここ最近の演歌では破格で、見事なものです。ここ数年紅白から卒業する大ベテランも増えましたが、先生に限っては70歳どころか80歳超えても紅白で歌い続けて欲しいところです。
 後ろでペンライトを振るのはAKB48。実際必要だったかどうかはともかく、細かく見ていくと直前に合流したさや姉のペンライトをつけるぱるるや、このステージの立ち位置もさっきの順位で決まったんだろうなと容易に推測できるフォーメーション、ラストで全員五木ポーズする振付なのにすぐ五木先生のアップに切り替わるカメラワークなど、色々面白いです。この2組のコラボレーションは3年ぶり3度目、新曲に限ると3回連続。気がつけばこちらも恒例行事になりつつあります。(2分31秒)

 

(ウラトーク)
 曲紹介の話題でメインになっているのは水谷千重子。うたコンでも常連のようです。フリップの文字を見て、「字が汚ねぇ」と思わず呟く日村さん。ただ途中からアンガールズ・田中さんの話題。「気づくと田中が日本の芸能界で回してるんじゃないかというくらい出てる」「いろんなところの出方、尋常じゃない」「どこにでもいるんだよ、気づくと」「五木さんを見てる、ひょろ長く見てる」と言った具合に、田中最強説まで提唱しています。舞台袖ではずっと口の前でマイクを握りながら見ているご様子。
 なお五木さんについては「五木さんが歌うと、今年終わりそうな気がする」「五木さんを中心にグッと締まる」と。67回中46回、「ほぼ出てる」「五木歌合戦でもいいんじゃない?」。今は五木歌合戦、なんて話をしている間に田中さんが舞台袖から消えました。「多分、次の仕事でも田中といっしょだもんね」気がつけばほとんどアンガールズ田中さんの話題になってしまいました。

 

(解説)
・『歌う!SHOW学校』は2016年4月から2018年3月まで月数回のペースで放送。五木さんを先生役にして、数多くの歌手・芸人がゲストとして出演する番組でした。

・水谷千重子は友近が演じる演歌歌手で、2012年~2017年までは実際に楽曲もリリースされています。2013年には川中美幸、2015年には山内惠介とのデュエット曲も発売していました。

・麒麟は1999年に結成、2001年に早くもM-1グランプリ出場して爪痕を残します。相方の田村裕は2007年に『ホームレス中学生』が大ヒットしていますが、この時期になると川島さんの方がテレビ出演が多くなります。意外と紅白出演はこの時のみで、田村さんは現在も出演がありません。最近の川島さんはTBS『ラヴィット!』MCでもお馴染み、今年から『シブヤノオト』MCも務めています。

・「九頭竜川」は福井県のご当地ソングです。五木さんは福井県出身ですが、意外とこの地域をテーマにした楽曲を歌うのは紅白で初。なお作詞を担当した下地亜記子はこの年11月17日に72歳で死去しました。

・この曲で紅白で歌われる楽曲数は40になりました。これは他に全く例がなく、2位の森進一(33曲)を大きく引き離す数字です。さらに68歳でその年発表の新曲を歌うのは、第55回(2004年)で北島三郎が「峠」を歌った時以来の最年長記録です。

 

有村架純「ふるさと」特別企画 あまちゃんの舞台 久慈を訪ねて
「ふるさと」(2011/小山薫堂/youth case/2年ぶり6回目)
~夢の根っこにある大切な故郷 紅白全員合唱で贈る歌~

 有村さんが岩手県・久慈市を訪れる映像が流れます。久慈駅に降り立ちます。
”撮影で来たときと何も変わらないですね すごくなつかしい”
 3年前に自身も出演していた『あまちゃん』の舞台は、2016年8月の台風10号の被害が大きかった街でもありました。2300棟以上が浸水、そんな中で傷ついた人たちを助けたい地元の中学生が奮闘したという話です。
 訪れたのは久慈市立大川目中学校。ちょうどクリスマスイブ、被害にあった人たちへ手作りのプレゼント、用意したのは心のこもった動物が描かれた軍手。

”雪かきとかするときに 少しでも温かくなれるように”
”ぜひ使ってもらえたらうれしいです”

街の人の声は、
”なんか もったいないな”
”まあ かわいい どうもありがとう”
”大事に使わせてもらいます”
”がんばってね 親孝行してください”

中学生の想い、
”自分が生まれ育った故郷なので 自分たちが少しでも立ち上がってこの町を”
”もっと活性化させたりしていきたいから”

有村さんの感想。
”私も阪神・淡路大震災とかも 1歳くらいですけど経験したこともあって”
”そのときに周りがすごい思いをしてたっていうのは 学んだことでもあるので”
”自分たちにできることで 町の人たちの励みになれたら”
”それはすごいうれしいことだなって思います”

 17歳で上京した彼女にも根っこに故郷とそこに住む人の支えがある、ということで2年ぶりに全員合唱という形で「ふるさと」が復活。過去の「ふるさと」は嵐のメンバー5人の歌唱メインに全員が加わるという形でしたが、今回は最初から最後までソロパートも全くない全員合唱です。

 立ち位置は真ん中に両司会、相葉さんの横にのメンバーが並ぶ形。有村さんの横には五木ひろし、その横にいる吉岡聖恵は歌い出しを危うく間違いそうになっていました。他に目を向けると、石川さゆりは肩を出したドレスでファーを装着するという随分はりきった衣装。キラキラした光り物もあるので、引きのカメラワークでも相当目立っています。その逆と言ってはなんですが、PUFFYの2人は着物姿。基本歌うのは出場歌手ですが、なぜかピコ太郎も前方かなり目立つ位置で混じってます。カメラで映るのを確認するなりお互いアイコンタクトして隣りにいる中田敦彦にマイクを向ける辺り、やはり2人は仲良しのようです。舞台下手側にいるのは絢香miwa三代目J Soul Brothers、いずれも黒の衣装が目立ちます。後ろにいるのは乃木坂46、結果的に一番いい位置は有村さんの真後ろにいる白石麻衣でしょうか。
 2番に入ってツーショットで映るカメラワークは西野カナ郷ひろみAKB48はここでも先ほどの順位が反映されている模様。16位以上が下手側端の前列でカメラにバッチリ映る位置なのに対して17位以下は最後列、それでも18位に入った金髪の木下百花はやはり異彩を放っていてよく分かります。上手側は関ジャニ∞E-girls、全員柄の主張がそこそこに強い衣装ですが、そこに違和感なく溶け込んでいるAIにも独自の存在感。アップにはならなかったですが、THE YELLOW MONKEYの4人も積極的に加わっています。ゲスト審査員は口ずさむ方もいましたが、基本的にほぼしんみり聴いていた方が多かったでしょうか。そしてセンターすぐ後ろに陣取るV6、岡田さんと肩を組むイノッチが大変目立っています。前回の白組司会ですが、やはり重圧がないことでとんでもなくリラックスしています。というわけで、楽曲や長い前フリはともかく全員合唱は細かく見れば見るほど面白い部分が発見できるので、次回以降も是非続行してほしいです。(4分39秒)

 

(ウラトーク)
 映像に入ってもアンガールズ田中さんの話が延々と続きます。さすがに止めようということで舞台上に注目。やはりスタンバイの時点でピコ太郎が目立っている模様。
 全員合唱。バナナマン2人も歌います。ですが始まった途端笑いだします。2人とも完全に童謡の「ふるさと」だと思っていた模様。様々な場所から見られている紅白、設楽さんは以前ラスベガスで紅白を見たことがあって、現地では「見れるんかい」と思ったのだそうです。「田舎帰ってゆっくりしよう」、としみじみ。普通ならここで終わり、でもまだシンゴジラもタモさんも解決していないのでまだ謎のままという話をしています。

 

(解説)
・有村架純も実は『あまちゃん』ファミリーで、北三陸から家出した若き日の天野春子役を演じています。女優として活躍が目立ち始めたのも同時期で、国民的女優になったのは2015年の映画『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』での主演でした。

・伊丹市出身の有村さんは1歳11ヶ月の時に阪神淡路大震災に遭遇しています。市内での被害も当時大きく、高架の阪急伊丹駅が全壊した様子は各所で大きく取り上げられました。

・上に挙げたメンバー以外ではSEKAI NO OWARI市川由紀乃福田こうへいSexy Zone水森かおり島津亜矢桐谷健太天童よしみ香西かおり三山ひろし山内惠介AAA欅坂46の姿が確認できます。22時を少し過ぎていますが、Sexy Zoneのマリウス葉は16歳ながら参加してる姿が確認できます。乃木坂46のメンバーで確認できるのは白石麻衣西野七瀬生駒里奈若月佑美堀未央奈衛藤美彩の6人だけでかなり少なめ。欅坂46は最後列なので全員の判別が難しいですが、少なくとも10人近くが参加している様子でした。