歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第56回・2005年その3)

演奏時間&構成表 3(第56回・2005年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
32(企2)世界に一つだけの花SMAP
出場歌手全員
3分55秒
冒頭+2コーラス+サビ
4分41秒
冒頭+2コーラス+サビ
33(紅16)
紅後半1
倖田來未スペシャルメドレー倖田來未2分44秒
2曲
キューティーハニー0分59秒
1コーラス
3分7秒
3コーラス
Butterfly1分45秒
冒頭+1コーラス
4分19秒
冒頭+2コーラス+サビ
34(白16)
白後半1
NO MORE CRYD-512分25秒
冒頭+1コーラス+ラスト
4分58秒
冒頭+2コーラス半
35(紅17)
紅後半2
fairyland浜崎あゆみ3分13秒
1コーラス+サビ
5分17秒
2コーラス+サビ
36(白17)
白後半2
面影の都氷川きよし2分39秒
2コーラス
4分8秒
3コーラス
37(紅18)
紅後半3
PECORI NIGHTゴリエ2分24秒
2コーラス
2分35秒
2コーラス
38(白18)
白後半3
僕のキモチWaT2分29秒
冒頭+1コーラス半
5分48秒
冒頭+2コーラス半
39(企3)タイムスリップ60年
昭和・平成ALWAYS
8分51秒
東京ブギウギ松浦亜弥0分42秒
1コーラス
3分5秒
2コーラス
上を向いて歩こうDEPAPEPE
ゴスペラーズ
布施 明
1分12秒
1コーラス
3分8秒
1コーラス半
恋のバカンス(演奏のみ)0分54秒
1コーラス
2分42秒
1コーラス半
バン・バン・バンスキマスイッチ
コブクロ

氷川きよし
0分15秒
歌い出し
2分32秒
3コーラス
17才島谷ひとみ
水森かおり
0分20秒
歌い出し
2分49秒
2コーラス半
年下の男の子藤本美貴
高橋 愛
紺野あさ美
0分17秒
歌い出し
3分34秒
2コーラス半
UFO美川憲一
ゴリエ
0分6秒
冒頭
3分11秒
2コーラス
プレイバックPart2平原綾香
夏川りみ
0分19秒
サビ
3分23秒
2コーラス+ラスト
YOUNG MAN
(Y.M.C.A.)
和田アキ子
氣志團
0分23秒
サビ
4分44秒
3コーラス+サビ2
セーラー服を脱がさないでDEF.DIVA (3名)
吉澤ひとみ
小川麻琴
0分17秒
歌い出し
3分44秒
2コーラス
DRAGOSTEA DIN TEI
~恋のマイアヒ
SMAP
参加歌手全員
0分46秒
サビ
3分35秒
2コーラス半
40(紅19)
紅後半4
越後絶唱小林幸子2分57秒
2コーラス
4分32秒
3コーラス
41(白19)
白後半4
WHITE BREATHT.M.Revolution2分30秒
冒頭+1コーラス+サビ
4分1秒
冒頭+2コーラス+サビ
42(紅20)
紅後半5
ハナミズキ一青 窈3分10秒
2コーラス
5分23秒
3コーラス
43(白20)
白後半5
君にジュースを買ってあげる♥グループ魂2分52秒
冒頭+1コーラス+サビ
3分41秒
冒頭+2コーラス+サビ

各ステージ・補足

 後半スタートはアンケート企画・スキウタで1位になった「世界に一つだけの花」を全員合唱。と言っても出場歌手が歌うのはサビだけでメインはあくまでSMAP、実質大トリと合わせて2ステージ兼任する形です。フルコーラス歌唱ですが、さすがに2年前と比べるとアウトロが短くなっているので20秒近く短くなっています。

 後半トップバッターの倖田來未は”エロかっこいい”という言葉が流行語になり、前年リリースの「キューティーハニー」をテレビで歌う機会はむしろこの年の方が多いくらいでした。「Butterfly」はCD売上こそ高くなかったものの日本レコード大賞受賞、みのもんたが曲紹介で高らかにお祝いします。なお日本レコード大賞の大晦日開催は、この年が最後でした。構成は「キューティーハニー」イントロ~1番、「Butterfly」冒頭~1番(Aメロ2回目カット)。1曲にした方が良いとも思える演奏時間ですが、早替え演出が欠かせないと考えるとこの方がベターなのかもしれません。

 D-51はドラマ『ごくせん』主題歌の「NO MORE CRY」、紅組担当司会・仲間由紀恵が曲紹介に加わる演出は紅白で久々に見るような光景でした。サポートメンバーのバンド演奏つきのステージですが、参加しているダンサーの人数も多めです。冒頭サビ~1コーラスまではいいですが、残りはタイトル連呼からのラストのみ。演奏時間も2分半に満たず、ここ何年かの後半トップバッターでは間違いなく最短です。

 浜崎あゆみは今回サポートメンバーの参加も無し、演出は完全にダンス特化する形でした。ただ前回の「Moments」ほど奇抜ではなく、むしろMVのイメージに合わせた演出です。曲は夏のイメージが強い「fairyland」。短いステージが目立つこの年ですが、さすがにこのクラスは3分台をしっかりキープ。ラストサビも3回分ちゃんと全て歌えています。

 氷川きよしは歌謡曲調の明るい「面影の都」ということもあって、終盤では無くJ-POPに多い後半2番手での出演。振り付けありきよしコールありの小気味良いステージ、1番と3番の2コーラス歌唱です。

 紅組3番手はフジテレビからまさかのゴリエ、曲紹介はなぜか綾小路きみまろの漫談。NHKで人文字のフジテレビマークが作られ、実際に声を出した部分は2番のワンフレーズのみ。過去の紅白では全く見たことのない種類のステージですが、ラインダンスを筆頭にダンスは見事でした。原曲がそもそも2分35秒、ステージの時間は短いものの実際は完全フルコーラス。観客席からの歓声も多め、盛り上がるステージであったことは間違いありません。

 WaTはこの年11月に「僕のキモチ」でメジャーデビュー、それ以前にユニット活動歴あり、2人ともタレント・俳優活動が名は知られていたとは言えやや意外な初出場でした。もっともCD売上などヒットは出場に十分値するものであったのは言うまでもありません。ギターを弾きながら歌うステージですが、1番サビでマイクスタンドが倒れて音声が入らなくなるという大ハプニング。おかげで逆に客席から手拍子が加わる温かいステージになりましたが、歌い出し後の間奏やラストのアウトロのカット具合はかなりのものです。ラストサビも繰り返し2回から1回に短縮、相当短い演奏時間になってしまったのが非常に惜しいところでした。

 この年は戦後60年・映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のヒットに際して、昭和歌謡メインのコーナーが作られました。前半はステージの合間に、司会陣と昭和の生き字引・森光子によるトークが繰り広げられます。後半は「バン・バン・バン」以降立て続け、ただ昭和・平成と銘打っている割に平成の曲はラストの「恋のマイアヒ」(この年空耳のFlashムービーでインターネットからヒット)のみでした。

 小林幸子の「越後絶唱」は、一昨年までと同様の豪華衣装ステージです。相変わらず間奏は原曲と全く異なるアレンジでした。セリも駆使した大仕掛けは、これまでと比較しても最大級の派手さと美しさです。歌は1番と3番の2コーラス。

 T.M.Revolutionは8年ぶりの「WHITE BREATH」ですが、編曲は翌日リリースのカバーアルバム『UNDER:COVER』アレンジ。イントロ前に19秒「スター・ウォーズのテーマ」演奏あり(計測対象外)、ダースベイダーなどのキャラクターもステージに登場します。前半はクレーンの上に作られた小さい足場で歌う演出でした。歌は8年前より短い1コーラス半、演奏時間も30秒短くなっています。

 一青窈は2年連続の「ハナミズキ」、この年はホールのパイプオルガンを使用する編曲でした。弦楽器も多く加わって、高級感が増したアレンジです。衣装も前年の白から赤に変わりました。歌は前年と同じ1番・2番の2コーラス、締めのメッセージもほぼ一言一句同じでした。

 まさかの初出場となったグループ魂、曲は『ケロロ軍曹』でお馴染みの「君にジュースを買ってあげる♥」。港カヲルのMC34秒(計測時間には含めず)を経てステージはなんとバンドメンバー生演奏、構成は琴欧州関に絡むMC(これは計測時間対象)を含む1コーラス+サビ。かなりの爪痕を残したステージとなりました。なお7名のメンバー中、4名が2022年までに審査員もしくはゲストとして再出演を果たしています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・バンド出場歌手の歴史

 

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