第72回(2021年)NHK紅白歌合戦各種予想(司会・ゲスト・演出他)

 紅白歌合戦は出場歌手以外でも考えられることはいっぱいあります。当初は白組出場歌手予想の追記的に書く予定でしたが、思いのほか多くなったので独立記事にしました。

司会予想

 紅組司会は『カムカムエヴリデイ』の上白石萌音の可能性がやはり一番高いと思います。歌手の実績もあり、司会もとりあえず10月26日放送の『わが心の大阪メロディー』で初担当します。余程ダメでない限りはそこから司会起用…とつい考えたくなります。

 ただ大阪局制作・放送中の連続テレビ小説から紅白司会に起用された例は撮影スケジュールとの兼ね合いや負担の大きさもあって、非常に少ないです。1992年『ひらり』の石田ひかりは、珍しく放送中の作品からの起用でしたが当時は東京制作でした。大阪局制作の作品から司会起用された例は、調べたところ過去1度もありません。以前『うず潮』の林美智子の例があると指摘がありましたが、一応1965年4月3日放送終了後、第16回(1965年)での起用で今回の事例とは異なります。ただそもそもが深津絵里川栄李奈とのトリプル主演という珍しいケースでもあるので、紅白の司会起用でも前例を覆す可能性はおおいにあると言えます。

 前回の二階堂ふみは非常にスキルの高い司会ぶりで、個人的には有観客での彼女の仕切りも見たいです。ただ今年に限って言うとNHKとの縁がやや薄い印象もあります。『おかえりモネ』の清原果耶も有力候補、彼女も歌手としての実績はあります。まだ19歳ですが、第47回(1996年)の松たか子の例もあるので、年齢は決して懸念材料と言えません。第69回(2018年)の広瀬すずも20歳で人生初司会でした。来年の『ちむどんどん』黒島結菜も近年の傾向的に可能性ありでしょうか。スキル重視なら来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に北条政子役で出演、バラエティ番組での経験も豊富な小池栄子がいます。『ちむどんどん』出演、過去紅組司会を4度担当している仲間由紀恵も候補でしょうか。『シブヤノオト』MCで過去の紅白出演も多い土屋太鳳も要注意。

 白組は前回担当・『鎌倉殿の13人』出演・『SONGS』番組責任者の大泉洋で9割方間違いないと思います。『うたコン』コンシェルジュの谷原章介や大河主演の小栗旬、『シブヤノオト』MCの川島明にジャニーズだと村上信五などもいますが…。

 総合司会は内村光良担当だと5年連続。サンドウィッチマンに代わる?という雑誌の記事も見かけましたが、今年も『ライブ・エール』MCを務めたことを考えると続投のような気がします。それ以上に雑誌で取り上げられているのはアシスタント役で、桑子真帆和久田麻由子のバトルが勃発とかどうとか…。『ライブ・エール』は桑子アナでしたが、進行は第70回(2019年)の和久田アナの方が安定していたという印象があります。個人的にはもう一度和久田アナで見たいという気持ちもありますが、どうなるでしょうか。

 ラジオ中継担当は2年連続が最長なので、田村直之アナは交代すると思われます。『うたコン』の赤木野々花アナはおそらく今年も担当でしょう。候補としては『NHKニュースおはよう日本』出演でウラトークのアシスタント経験のある佐藤俊吉アナ辺りでしょうか。同番組2019年から担当の塩田慎二アナも考えられます。

 ウラトークも渡辺直美がニューヨーク活動拠点になったので、少なくとも1人は変わります。山里亮太の相方という観点で考えると単純に山崎静代、『ねほりんぱほりん』絡みでYOU、あるいは『たりないふたり』でオードリーの若林正恭という線もあります。オードリーの場合はコンビごとの可能性もあります。総取っ替えするとしたらサンドウィッチマン復帰、『あさイチ』の博多華丸・大吉、あるいは千鳥辺りもありでしょうか。アシスタント復帰の可能性もありそうですが、その場合は『あさイチ』の鈴木奈穂子アナ、『はやウタ』の保里小百合アナ辺りがありそうな気がします。

ゲスト予想

 まずは何と言っても東京オリパラ。金メダル獲得27個、メダル獲得数は新記録となる58個。当然メダリスト全員の出演はありえませんが、第40回(1989年)の1964東京五輪メダリストや第70回(2019年)のラグビー日本代表みたいに招待席を用意する可能性も十分あるように思われます。2年前のようにスポーツを前面を押し出す演出は、個人的に望みませんが…。

 スケートボードは堀米雄斗西矢椛四十住さくらの3人とも大きな話題になりました。西矢選手は14歳なので、出番は前半に限られます。四十住選手は2年前の紅白でKis-My-Ft2に取材を受けてもらっているので、そのお返しという形で曲紹介の出演を希望したいです。他はレスリングの川井梨紗子川井友香子姉妹と柔道の阿部一二三阿部詩兄妹、卓球の水谷隼伊藤美誠辺りが個人的に出演する可能性が高いと考えています。特に水谷選手は現役引退のためスケジュール調整が効きやすく、ゲスト審査員で選ばれる可能性が極めて高いのではないか考えています。

 あとはプロ野球と重なりますが、稲葉篤紀監督や好調の東京ヤクルトスワローズから山田哲人村上宗隆、同じくオリックスバファローズの山本由伸も候補になりそうです。さすがに大リーグの大谷翔平は難しいような気がしますが…。北京冬季五輪が翌年なので、NHK杯優勝のフィギュアスケート選手などから審査員起用もありそうです。あとはゴルフの松山英樹も可能性あり。

 パラリンピックも第67回で2名出演、おそらく今回も競泳の鈴木孝幸や車いす陸上の佐藤友祈、自転車の杉浦佳子などの出演が考えられそうです。

 なお過去の事例は2004年アテネ→17人、2008年北京→3人(審査員のみ)、2012年ロンドン→6人、2016年リオ→7人。実際のところはアテネの年が極端に多かったという印象なので、国内開催とは言えそこまで五輪一色の演出にはしないだろうと考えてます。というより紅白歌合戦はスポーツでなく歌・音楽が主役なので、そこを履き違えてはいけないと思っています。

 番組関連・審査員候補は、連続テレビ小説関連はほぼ紅組司会候補と被るので省略。前回の『エール』やその前にあったような朝ドラ特別編は、今回に関して考えるとやや難しそうな気がします。大河ドラマからは『鎌倉殿の13人』から三谷幸喜小栗旬宮沢りえなど。『青天を衝け』からは小林薫橋本愛、あるいはまさかの草彅剛もあるでしょうか。作家だと、『推し、燃ゆ』で芥川賞受賞の宇佐見りんが可能性あり。

 応援ゲストは前回フワちゃんEXITのみでした。今のところ考えられるのは、NHKでドラマ化された阿佐ヶ谷姉妹、第7世代代表の霜降り明星、前回M-1を制覇したマヂカルラブリー辺りでしょうか。3時のヒロインぼる塾など、今年は女性芸人のブレイクも目立っていますが…。キングオブコント優勝の空気階段や、ここに来て再ブレイク気味のもう中学生辺りもありそうです。あとはM-1優勝のタイミングで紅白に滑り込んだ事例もあるので、お笑いに関してはギリギリまで分からない部分が多いです。

 演奏ゲストやゲストダンサーはサポートミュージシャン以外予想のしようがありませんが、何かしらのステージにハラミちゃんが絡むのだけは間違いないと考えています。出場歌手予想でも触れましたが、東京スカパラダイスオーケストラの演奏が別歌手のステージで入る可能性もあるかもしれません。

演出予想

 最後に、出演者以外について色々考えたいと思います。

 企画コーナーは『みんなのうた』が60周年、ただ演出上子ども向けのショーは今年も難しいような気がします。本当に出場歌手がシンプルなセットで数曲歌う、というくらいしか出来ないのではないでしょうか。特別枠だけでも考えられる候補は多いので、出場歌手以外は全部そこに時間を回すのも一つの手だと思います。

 連続テレビ小説・大河ドラマ・映画アニメ絡みの演出は特別突き抜けた作品がないので、今回はほぼやらないと予想します。一番のヒットは『シン・エヴァンゲリオン』、その他『竜とそばかすの姫』もありますが、双方とも主題歌を歌うアーティストを呼べる可能性が低いです。『東京アベンジャーズ』、実写の『花束みたいな恋をした』が少しだけ話題になる程度ではないでしょうか。場合によっては、2年連続で『鬼滅の刃』というオチも考えられます。

 前回のステージ内訳は47あったうちホール30、スタジオ生11(オケ4)、スタジオ録画3(オケ1)、外部生中継2、外部録画1でした。今回は有観客の上にNHK外部のホール使用なので、スタジオでのステージは減ると思います。ただその場合、2~3曲続けての演出を増やす可能性もありそうです。もっとも前回は無観客を逆手に取った好演出も多かったので、比率を下げるとしても常連歌手のスタジオ出演は今回もいくつか発生すると思われます。

 東京オリパラ会場からの中継も噂されていますが、あっても2つか3つまでではないかと思われます。国際フォーラムのホールA以外をどう使うかもポイントになりそうです。事前録画は第70回でもいくつか見られたので、とりあえず大きくは変わらないような気がします。

 シンプルな演出は概ね好評だったので、オープニングは多少歌手が集まるとしても、全員ではなくある程度厳選して距離を空けてという形になると思われます。トリでの集合も引き続き無し、エンディングも多少距離を狭める程度の似た配置ではないでしょうか。前回に続いて、ルーフステージの使用が増える可能性もありそうです。

 前回別スタジオでの審査員席・ウラトーク席は音声トラブルもあり、出演者もかなりやり辛そうだったので、今回は元のホール内に戻ると予想します。セットも楽屋裏が狭いということを加味して、ほぼ前年のスタイル踏襲ではないでしょうか。ただ一応有観客なので、歌手の目の前にセットを置くことは無くなると思います。

 審査方法は前回が一番合理的で、批判の声もほとんどなかった印象があります。今回もそのまま継続ではないでしょうか。

 あとは紅白の分け方(必ず男女別にすべきか?)なども議論が出来そうですが、ここを変える場合はもう少し前段階で何かしらの動きがあるはずなので、とりあえず今回は従来通りになるのではないかと思われます。

 

 今の時点で考えられることをとりあえず思いつくまま書いてみました。予想通りにするかどうかは現段階でまだまだ分かりませんが、予想外なことが起きるとしても大晦日は、見ごたえのある紅白歌合戦を今年も見たいと思っています。

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