特別3(全体44):竹内まりや(初出演)
・1978年デビュー
・1955年3月20日生 島根県出雲市出身
・楽曲:「いのちの歌」(2012/1/25 シングル)
詞:Miyabi (竹内まりや) 曲:村松崇継
・歌唱前テロップ:本人手書きの歌詞&日本中から寄せられた写真とともに
・歌唱中テロップ:未来へつなぐ命のメッセージ
・演奏時間:4分39秒
NHK102スタジオに、綾瀬さんが直接足を運んでレポート。竹内さんの足跡、歌唱曲の紹介、綾瀬さんが直接東京都北区にある八幡小学校(毎年3月に親子でこの曲を歌唱)を取材した内容のVTRを経て、そのまま曲紹介。振り向くと、そこはステージ。明るい緑色のドレスを着た竹内まりやが、そこにいます。
CGを駆使したステージは、自然の命をイメージしたような映像に仕上がっています。歌詞テロップも本人直筆の特別仕様。ホームページで視聴者から寄せられた、あるいは本人からも提供されたと思われる写真が映し出されます。大滝詠一や山下達郎と映る写真、岡田有希子とのツーショットもありました。
彼女には他にも多数の名曲がありますが、NHK・紅白歌合戦で歌う意義を考えるとやはりこの選曲が一番良かったように思いました。そこまでCGで彩る必要があったのかという疑問もありますが、あらためて見返すとだからこそ歌手・竹内まりやの人間味がより表れているような。そんな印象もあります。
いずれにしても、間違いなく特別企画の名に相応しいステージでした。歌唱後綾瀬さんにコメントを尋ねられて、話します。「生でちょっと緊張しましたけれども、この歌に込めた想いが全国の皆さんに届くといいなという気持ちで歌わせて頂きました。そして令和というこの新しい時代が、皆さんにとって素晴らしいものになるようにと、心からお祈りいたします。本当にありがとうございました」。
(ウラトーク)
杉浦アナが大好きと話す竹内さん。ファンなので、思わず達郎さんを敬称無しで呼んでしまう場面もありました。VTRでは、立派な言葉を残す子どもたちと親御さんに感心しています。
ステージはまさに「凄い」以外の言葉が出ないという状況で、見入っていました。「本当に存在してるんだぁ、という感じ」という言葉が、ほとんどの視聴者の共通認識ではないかと思われます。
山里さんの目には涙が浮かんでいます。「1回どぶろっく挟んでください」。ちなみに#ウラトークでは、「竹内まりや凄すぎて、ウラトーク途中黙っちゃったよ 笑」というメッセージもしっかり寄せられていました。
(解説)
・竹内まりやがテレビで生パフォーマンスを披露するのは、細かく確認はできませんが1980年もしくは1981年以来とされています。2007年に『SONGS』第1回ゲストとして出演したのが26年ぶりのテレビ出演でした。NHKではこの年9月に『竹内まりや Music & Life ~40年をめぐる旅~』に出演、紅白歌合戦出場もこの時に決まっていたのではないかと思われます。
・「いのちの歌」は2009年、三倉茉奈・佳奈が歌う楽曲として提供されました。2人は島根を舞台にした連続テレビ小説『だんだん』に主演、竹内さんは同作品でオープニングテーマの他にナレーションも担当しています。2012年にNHKBSプレミアム『開拓者たち』の主題歌として、あらためてセルフカバーしています。
・間奏で登場した写真も放送当時SNSで大きく話題になりました。山下達郎は言うまでもなく竹内さんの長年のパートナー、大滝さんも非常に関係の深いアーティストです。そして岡田有希子へは1984年のデビュー曲を筆頭に合計11曲提供、2019年10月にあらためてそれらの曲のみでアルバム化されています。
内村光良の大演説。東京五輪のあった1964年に生まれた内村さん、1976年のモントリオールの新月面宙返りとコマネチ、1984年ロサンゼルスの山下泰裕金メダル、1996年アトランタの有森裕子などについて熱く熱く話しています。もちろん大きなスクリーンには当時の映像があります。日本人以外の名選手の名前も次々飛び出しました。「メダリストだけじゃない、あなたにとってのオリンピックスターは誰ですか?」
現役引退から2年、陸上で数々の記録を作ったウサイン・ボルトを櫻井さんがインタビューするVTRが流れます。ボルト選手がTOKYO2020に挑戦する人へのメッセージとして残した言葉は、「決してあきらめないこと それが一番大事です」。そんな彼も、音楽が大きな支えになったと話しています。
(ウラトーク)
山下選手が表彰台に立つシーンを見て「ちょっと丈が短かったのかな」「二人ぐらい出てましたね」。カール・ルイスについては山里さんの近所で彼の髪型をしたおばちゃんがいましたが、全然似合っていなかったとも話してます。
ボルト選手は「自由奔放なイメージあるんですけど、メディアに対して本当に真摯にインタビュー答えてくださって」「(リオ五輪の100社以上のメディアに対して)全部止まって全部ちゃんと、同じ質問だけど答えてくださって」、杉浦アナがスポーツキャスター時代の経験から彼の人となりについて話しています。「気をつけなきゃ俺たちも」と話す山里さんですが、「でもあまり100社が来ることって無くないですか」と直美さんがツッコミ。ちなみに例の結婚会見の時は結構な数のマスコミが来たようです。「あそこで驚くほど好感度上がったんだよなぁ」とここで自分から話す所が山里さんらしいです。ただ会見の真摯さは確かなので、2人して山里さんをイケメン呼ばわりする女性陣。「みんな聞きましたか?こんなスーパースターたちの前で自分のこと褒めてるんですよ、俺。有森さんじゃないのに。自分で自分を褒めちゃった」と最後はうまく話をまとめました。
(解説)
・コマネチといえばある一定の世代以下だとたけしさんのギャグでしか知らないと思われます。元ネタは内村さんが話す通りルーマニアの女性体操選手ナディア・コマネチで、モントリオール五輪で金メダル3個・史上初の10点満点を獲得しています。
・山下選手はモスクワ五輪代表に選ばれるも国自体が不参加、ロス五輪では肉離れを起こした中で金メダルを獲得。国民栄誉賞を授与されます。今回の東京オリパラではJOC会長として幾度となく矢面に立たされましたが、その言動の根底に選手時代の経験があったことは間違いありません。
・ウサイン・ボルト選手は2002年~2017年まで、短距離走で数多くの記録を樹立しました。100mの9秒58は現在も世界記録、五輪では3大会で8枚金メダルを獲得しています。2010年代以降の紅白歌合戦は著名人のインタビュー出演も多くなりましたが、海外の有名人が登場するのはこれが初めてです(ビデオレターはいくつか前例あり)。
紅19(全体45):いきものがかり(2年連続11回目)
・1999年結成、2006年メジャーデビュー 第59回(2008年)初出場
・35~37歳・3人組 神奈川県厚木市・海老名市出身
・楽曲:「風が吹いている」(2012/7/18 シングル)…7年ぶり2回目
詞・曲:水野良樹
・歌唱前テロップ:2012 感動の名シーンとともに
・演奏時間:3分33秒
ボルト選手が金メダルを獲得したのが2012年。その年のNHKロンドン五輪テーマソング、紅白では堂々の紅組トリでした。
7年前と同様、今回も2012年の五輪名場面が大画面のバックに映し出されます。ただ今回は映像中心ではなく、あくまでアーティストをメインで映すカメラワークに徹していました。当時は途中でアーティストの姿が映らないカメラワークに大きな不満があったので、その点では大きな進歩です。逆に言うと、それをする必要がないほど会場のビジョンが大型化したとも言えます。したがって全体的に、引きのショットがやや多いようにも見えました。
(ウラトーク)
水野さんはリハの時もウラトークに手を振ってくれたそうです。スカイツリーが出来上がる前の映像であることを直美さんが発見。ロンドン五輪の映像を見て色々話します。柔道の金メダリスト・松本薫選手はいまアイス屋さんをやってるみたいです。
次々に登場するメダリストに魅了されるウラトークメンバー。「これが東京に来るんだよ!」「凄いね俺たち、ありがたい時代にいるねぇ」としみじみと話しています。杉浦アナはこの年からスポーツキャスター就任、それだけに思い入れはかなりある様子でした。
(解説)
・7年前もロンドン五輪の映像がステージで流れますが、この7年で最も変わったのはスクリーンの大きさです。一番大きな違いはしっかりした美術セットの有無で、この舞台では完全に全面映像スクリーンをバックに歌っているという状況でした。
・そのため当時はアーティストと一緒に映す引きのショットだと五輪選手の映像がやや小さく、間奏でテレビ画面がそれのみになってしまうのは止むを得ないことでした。このステージは2階席から全体を映すカメラワークでも、アスリートの顔や動きがはっきり分かります。
・いきものがかりはこの年配信シングルを5作リリースしていますが、放牧前と比べるとやはり反響は薄い状況でした。翌年もNHK出演は少なくなかったですが、紅白の出場歌手には残念ながら選ばれていません。
・なおウラトークの杉浦アナは『逆転人生』以前主にスポーツ担当で、2013年~2018年までサタデースポーツ・サンデースポーツのキャスターでした。正直申し上げると山里さんと一緒に番組をやっていなければ、もう少し若手のアナウンサーを選んでいたと思われる豪華さです。ちなみに前任の雨宮萌果アナは5年後輩にあたります。
白19(全体46):ゆず(5年連続10回目)
・1997年デビュー 第54回(2003年)初出場
・42~43歳・2人組 神奈川県横浜市出身
・タイトル:「紅白SPメドレー 2019-2020」
楽曲1:「栄光の架橋」(2004/7/22 シングル)…2年ぶり3回目
楽曲2:「SEIMEI」(2019/5/10 配信)
詞・曲:北川悠仁
・歌唱前テロップ:「栄光の架橋」から2020年へつなげるメドレー
・歌唱中テロップ:2020 期待の新星 映像とともに
・演奏時間:3分54秒
アテネ五輪が行われた2004年の紅白歌合戦には当時のメダリストが大挙してゲスト出演しましたが、意外にも当時複数のメダルを獲得した北島康介は出演無し。引退してNHK東京2020オリンピック放送アスリートナビゲーターになった今回、あらためてスペシャルゲストとして初出演です。伝える側としては、選手の立場で応援したいと話しています。後輩の瀬戸大也選手は、「金メダルだけを目指して全力で泳ぎたい」と抱負を述べます。
「栄光の架橋」は2004年アテネ五輪NHKテーマソング、当時の紅白だけでなく2年前にも歌っていますが、今回は第55回以来15年ぶりに松任谷正隆がピアノ演奏で参加。こちらもは競泳で活躍するアスリートの映像中心、アテネ五輪で北島選手が金メダルを獲得した時の映像もありました。
引き続き「SEIMEI」も正隆さんがピアノで参加。「栄光の架橋」があまりに当時ハマっていたせいもあるでしょうか、この曲でもアスリートが活躍する映像が大変マッチしています。壮大な歌詞も「栄光の架橋」と相性が良く、ここに関してはメドレーにする意義をしっかり感じることが出来ました。非常に良かったです。
(ウラトーク)
「柑橘史上最高に歌がうまい、ゆず」「史上最強の歌うま柑橘類」、なぜかサンシャイン池崎風にゆずを称する山里さん。「他に何があるのかしら」と直美さんが冷静にツッコんでいます。
「よく4年に1度っていうけど一生に一度、あれ名言だよね」という言葉から、五輪を目指すアスリートを称えるになります。「世界獲るってどんな気持ちなんだろう」「その人達のさ、自分の歌が支えになるってどんな気持ちなんだろう」。
実は13mしか泳げないカナヅチで、息継ぎできないと話す山里さん。ステージでは楽曲の良さと、鼓笛隊にも注目しています。ラストは渋野選手のショット、「いま俺の視野に、写真と本物が同時に入ってます」。
(解説)
・第55回紅白はアテネ五輪から18人ものメダリストが出演するという状況でしたが、意外にも競泳チームからの出演は1人もありませんでした。北島康介選手は当時2枚金メダル獲得、他に柴田亜衣選手が金を獲得しています。
・そんな北島選手は五輪3大会で金4枚・銀1枚・銅3枚獲得。2016年に競技生活を引退するまで輝かしい実績を多く残しました。なお2013年に、紅白にも2度出場したgirl next doorのボーカル・千紗と結婚しています。
・瀬戸大也選手はこの年世界水泳で金2枚・銀1枚のメダル獲得。東京オリンピック代表内定第1号でした。北島選手以上の実績でメダル獲得も間違いなしと言われましたが、2020年9月の不倫騒動でスポンサーが撤退。結果2021年五輪は200m個人メドレー4位が最高という形でした。
・ゆずは前年の「マスカット」がラストのシングルCD発売で、以降は全て配信のみにシフトしています。「SEIMEI」は日本生命「東京2020オリンピック聖火ランナー募集」CMソング、このタイアップの絡みで歌唱曲になった面もありそうです。なお翌年発売のアルバム『YUZUTOWN』には配信シングル時の音源ではなく、この紅白で新たに施されたアレンジがそのまま採用されました。
企画6(全体47):NHK2020ソング初披露
・楽曲:「カイト」
詞・曲:米津玄師
・歌唱前テロップ:貴重なメイキング映像も!”あの場所”でNHK2020ソングを初披露
・歌唱中テロップ:米津玄師作詞・作曲 NHK2020ソング
・演奏時間:4分37秒
米津玄師が提供した嵐の「カイト」がテレビ初披露。米津さん参加のもとレコーディングするVTRが用意されています。歌うシーンよりも、米津さんと嵐のメンバーが一緒に話している場面がメインでした。
歌が始まる前に、米津さんのメッセージが映像で入ります。「今の自分は誰かに生かされてきたということでした」、曲を作るにあたって一番考えたのはこのことのようです。
「日々を漫然と生きていると、そういうことはなんだか忘れがちになってしまいますが、それは決して忘れてはならないことだと自分を戒めるような気持ちでこの曲を作りました。とてもいい曲になったと思います。この曲を作るきっかけを与えてくださった沢山の方々、ならびの嵐の皆さんに感謝の気持ちを述べたいと思います。本当にありがとうございます」。
米津さんが後ろを振り向くと、向こうには新しい国立競技場のグラウンド。夜空の下、ここで5人が歌います。事前撮りで、言うならばこの曲のMVを紅白でテレビ初披露という表現が正しいでしょうか。照明やカメラワークなど演出は細部に至るまで相当力が入っていて、非常に美しい映像です。言うまでもなく楽曲も素晴らしいです。おそらく2020年は、NHKにチャンネルを合わせるとこの曲を聴ける機会も多々あるのだと思います。
確かにテレビ初披露の場として、紅白歌合戦は一番格好の場であることは間違いありません。嵐も米津玄師も日本のアーティストの頂点に君臨するような存在なので、時間をかけるのは当然です。ただやはり気になるのは、このパフォーマンスを入れることで出場歌手の演奏時間が多々カットされているという事実でしょうか。また紅白歌合戦らしくないという感想も、長年それを見てる立場としてはつい出てしまいます。
「カイト」披露後は、櫻井さんも含めた司会者4人が画面に勢揃い。和久田アナが明日の新国立競技場こけら落とし、サッカー天皇杯決勝の放送を告知します。また年が明けてからすぐスペシャルムービーとして公開されるという告知もありました。
(ウラトーク)
映像を見て米津さんの凄さを語っています。意外と背が高いことにも言及していました。嵐のみんなで飲みに行ったニュース、山里さんは「ネットニュースで見た!」と話してます。嵐のメンバーの仲の良さにも感心していました。
歌い出しで名曲だと確信する山里さんと直美さん。演出にも深く感心しています。ラストは次のシーンのためNHKホールにも映像にも櫻井さんがいる状況なので、「昭和生まれのあたいはパニックだ!」と話してます。
翌日のサッカー中継の告知、「みんなね~、蹴るからねボールを」「サッカーの情報がなかったの」。あまりの内容の無さに「ひどくないですか、今の」「もっとあるじゃないですか」と直美さんが完全にポリスと化しています。
(解説)
・「パプリカ」もそうですが、この時期の米津玄師はNHKとの関わりが非常に深いです。ちなみに最初のNHKタイアップは2017年「orion」、アニメ『3月のライオン』エンディングテーマ曲としてでした。
・「カイト」は翌年1月1日からNHK公式YouTubeで配信されていますが、東京オリパラが終了した現在も公開されています。歌い出しからラストまでこの紅白の放送そのまま、歌詞テロップも同じ形で流用されました。
・国立競技場のこけら落としは紹介にあった通り、第99回天皇杯の決勝中継でした。なお12月21日に先立ってオープニングイベント「HELLO, OUR STADIUM」を開催、嵐・DREAMS COME TRUE・ゆずの3組がミニステージを披露しています。
特別4(全体48):松任谷由実(2年連続4回目)
・1972年デビュー 第56回(2005年)初出場
・1954年1月19日生 東京都八王子市出身
・楽曲:「ノーサイド」(1984/12/1 アルバム『NO SIDE』)
詞・曲:松任谷由実
演奏:SKYE+(Dr. 林 立夫 Ba. 小原 礼 Gt. 鈴木 茂 Key. 松任谷正隆)、阿部雅士ストリングス
・歌唱前テロップ:ラグビー日本代表 激闘の映像とともに
・歌唱中テロップ:日本ラグビーを支えたすべてのラガーマンへ
・演奏時間:4分43秒
今回は冒頭からラグビー色が非常に強い紅白歌合戦ですが、やはり一番の肝はここのパフォーマンス。VTRで、日本代表の歴史と今回のW杯の足跡が振り返られます。「ノーサイド」が生まれたのは、今回の活躍が想像できない状況であった35年前のことでした。ラグビー日本代表19人が舞台袖に集まって、ユーミンのステージを見守ります。
夫・松任谷正隆のオルガン演奏から始まる「ノーサイド」。バックには勿論ラグビー日本代表の映像が流れます。前々から人気の高い楽曲で、ベストアルバムのファン投票にも上位で入っていますが、2019年のラグビーブームと重ねて歌われるこのシーンはやはり格別な物があります。まさしく名曲であるとともに、他の応援歌では感じられない歴史の重みを感じる瞬間でもありました。
歌い終わり、「たくさん勇気をもらいました。この曲にこんなチャンスを与えてくれて、ありがとう」「トップリーグ見に行きます!」と日本代表の皆さんに話します。その言葉は紛れもなく、35年もの間歌い続けていたユーミンの本心なのだと思います。
(ウラトーク)
「ワールドカップ前の宮崎合宿は選手たちが人生で一番過酷だったんですって」「ものすごいハードトレーニングで、二度と戻りたくないってみんな言いますけど、あれが無かったらこれまでの快挙はなかったってみんな言いますね」、杉浦アナがラグビー日本代表について話します。「こんな所になるまで自分の人生頑張ってるかなって思っちゃいますね」と言う直美さんですが、頑張っていると2人から励まされます。「だって今もビヨンセの格好でここにいてくださってるじゃないですか」「すごい恥ずかしいですよさっきから」。歌う前の様子は、「あの松任谷由実さんが緊張してる感じですね」。
ステージと映像、それを見るラグビー日本代表の様子を見たままに伝えています。間奏では「松任谷由実さんも見てる、選手のことを」「本当だ、見つめあってる…」。
(解説)
・「ノーサイド」は1984年12月、アルバム『NO SIDE』の表題曲として発表されましたが、最初は女性シンガー・麗美のアルバム収録曲でした。ほぼオリジナル扱いされている印象ですが、実際はセルフカバーです。
・この頃も国内ラグビーは比較的人気があり、特に大学ラグビーは満員の試合が多かったようです。1984年秋には高校ラグビーを舞台にしたドラマ『スクール☆ウォーズ』が大ヒット、「ノーサイド」はその最中に発表された作品でした。なお2019年にもラグビーワールドカップ直前に、同じTBSでラグビーを題材にしたドラマ『ノーサイド・ゲーム』が放送されています。
・そもそもテレビで歌う機会が多くないこともあって、「ノーサイド」は発表35年後に初のテレビ披露でした。ちなみにコンサートでも毎年冬に恒例の苗場プリンスホテル『SURF & SNOW』と2014年のクリスマスイベント以外で選曲される機会は少なく、なんと1998年『LEGEND OF THE ZUVUYA』のダブルアンコールが最後のようです。ただ『SURF & SNOW』で歌唱する機会は多いみたいです。
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