2021.3.1 Billboard CHART(星野源、Ado)

 1位は今週もジャニーズで、SixTONES「僕が僕じゃないみたいだ」。2位がSTU48「独り言で語るくらいなら」。どちらもCD指標が圧倒的に高いですが、CD売上の割合は前者が66%ほど、後者が9割近く。売上枚数は前者43万、後者19万ということですが、CD読取数に大差があり過ぎなような…。その他SixTONESはラジオオンエア2位、ツイート数1位、動画再生数も21位。ストリーミング解禁すれば、さらに大きな差がつきそうです。

 今週はロングセラーになりそうな曲が4曲登場しています。ただNiziUとあいみょんはまだYoutubeアップされていないので、後に書きます。

星野源「創造」


 今週7位初登場の星野源「創造」、Youtubeでは早くも公開1週間で約400万再生。スーパーマリオブラザーズ35周年ソングという大きなタイアップがついています。

 長調短調にリズムも自由自在に操り、なおかつ今の時代を代表するサウンドもふんだんに取り入れ、35年間我々を楽しませてくれたマリオ的な音も入っています。多数存在するオマージュは35年前からの音ですが、その割に古くささが微塵もありません。かと言って時代の先を行き過ぎているわけでもありません。今を牽引する役割を担うミュージシャンとして、実に真っ当かつ順当に結果を出したに過ぎない1曲ではあります。その上で敢えて言うとしたら、やはり星野源はJ-POP史上トップクラスに偉大な存在、ということでしょうか…。とにかく一番最初に聴いた段階としては、「凄い」という一言しか出ない曲だと思います。まずはご拝聴あれ。

Ado「ギラギラ」


 今週12位初登場。Youtubeで公開されているPVはいわゆるリリックビデオで、同人系に多いタイプの分です。個人的にPV再生数ランキングを入れる時は果たしてこれをランキングに入れるべきか迷ってしまう物ですが、とにかく現時点では1週間で800万PVの大ヒット曲です。

 「うっせえわ」がそれ自体強い単語だったので、次に発表される曲がどうなるか楽しみだったのですが、まずはこれだけ早く発表出来たことが見事ですね。今回の曲、通して聴いて感じたのは歌詞・単語・言葉遣いの見事さ。タイトルをいかに歌に入れるかという挿入テクニックも巧く、リリックを見ながらだと宛て字の使い方の巧さもよく分かります。Cメロラストのフレーズも胸に突き刺さりますね。あと聴くだけでも感じたことは、彼女も言葉を大切にはっきりと歌うアーティストだということ。おそらく「うっせえわ」だけの存在にはなさそうですね。20年後はそれこそ今の椎名林檎みたいに、「Ado以来の衝撃」と呼ばれるくらいの存在になるかもしれません。フェスが復活して多くの人に見られるようになれば、それこそ2年前の髭男みたいなバズり方も有り得そうな気がしますね…。

タイトルとURLをコピーしました