2017.6.3 私立恵比寿中学フリーライブ in 大阪南港ATC 海辺のステージ

 5月31日に発売された4thアルバム『エビクラシー』がオリコンデイリー初日1位、3万5000枚近くの売上を記録して好スタートを切った私立恵比寿中学。「なないろ」「感情電車」はYouTubeで先行公開されていますが、収録曲は全て新曲。各所で大好評・絶賛の声もおおいに増していますが、まだオリコンでは週間1位を獲ったことがありません。というわけで、もっと『エビクラシー』を聴いてもらおう買ってもらおう、エビ中をもっと知ってもらおうということで先日急遽リリースイベントが入りました。関東関西の2箇所で開催される形ですが、そのうち土曜日に大阪南港ATC・海辺のステージで行われたミニライブ&握手会に参加してきました。

 6月3日、この日は関西にアイドルが集結しています。AKB48の主要メンバーがUSJ、乃木坂46が舞台「あさひなぐ」で森ノ宮ピロティホール、ももいろクローバーZが岸和田市立浪切ホール、たこやきレインボーがZepp Namba、アンジュルムがあべのキューズモール…といった具合。さらに同じATCでは海辺のステージから更に奥・南端ステージでは”Yes Happy!のATCアイドル★ミーティング”というイベントを開催。そこでは姫路のアイドル・KRD8と今年デビューしたばかりのカラフルスクリームが出演しています。

 エビ中のライブは15時開始、ただファンクラブ先行優先観覧エリアの集合時間は13時45分。というわけで到着したのはイベントが始まる約1時間20分も前でしたが、早くも既に多くの人が集まっていました。ステージではメンバーがリハ用のTシャツ(黒地にメンバーの名前が書かれたもの)を着てリハーサル中。「誘惑したいや」一曲、そして「感情電車」の冒頭をテストしていました。「感情電車」はぁぃぁぃが歌ってる最中に音がフェイドアウト、歌っている本人がビックリする一幕もありました。

 リハ直後、しっかりとした指示のもと整理番号順に優先エリアに入場。個人的には無事当選した上に、2ケタの番号だったので相当前方で見ることができましたが、特に東京だと落選したファンの方も相当数いたようです。本番まで1時間、スピーカーから流れる音楽はなんとDragon Ash。先日のMステで初共演、オリジナルアルバム同日リリース、そして何よりメンバーを突然の形で失ったという非常に大きな共通点があります。そのDAとはMステでエビ中ポーズをしてくれたり、本番前に一緒に写真を撮ったりするなどの交流がありました。流していたのはおそらく新作『MAJESTIC』でしょうか、ミクスチャーロックのカッコ良さと迫力を最大限に表現している楽曲が多く流れていました。

 会場はステージの後ろに海が見えます。舞台の目の前が優先エリア、その両サイドに階段があります。階段だけでなく、通路あるいは2階・3階からもステージが見える構造。おそらく画像検索で大体の形状は分かると思いますが、かなり見やすい造りになっています。惜しむらくはアクセスが他の大阪会場と比べるとどうしてもやや不便になることでしょうか。ただK-POPやアイドル中心にイベントはそこそこ行われているようです。

 エビ中がここでイベントを開催するのはMCによると約1年半ぶり。シングル「スーパーヒーロー」のリリイベ以来で、それ以前にもシングル「手をつなごう/禁断のカルマ」発売時に実績があるようです。2014年までは全国各所でかなりのフリーライブ実績があるようですが、個人的にエビ中のフリーライブに行くのは今回が初めて、したがってメンバーと握手するのも初めて。ワンマンは昨年以前、2013年に一度足を運んでいるのですが…。

 開演10分くらい前にメンバーがステージ裏にスタンバイ。控室はどうやら建物内にあるようで、オーディエンスがいる所をそのまま通って階段を降りて移動する形。なんだか出待ちみたいな流れになっています。進行する男性が注意事項などをアナウンスした後に本番。メンバー7人が円陣を組んで声を出す場面では、ファンも同様に声を挙げます。ステージ後ろで一列に並ぶ7人、背の高いぽーちゃんの顔がひょこっと見えています。

 「ebiture」に合わせて入場、ステージで踊ります。よくよく考えればホールのワンマンだと幕が降りた状態で流れるので、こういう形で見るのは新鮮。古くからのファンだとむしろそちらの方が馴染み深そうですが…。1曲目の演奏は先日Mステに出たということもあってか、「金八DANCE MUSIC」。当然ライブでも定番曲になっていますが、個人的には今まで遭遇する機会がなくて初見ステージ。やっぱり生で見ても本当にとんでもない一曲です。ちなみに2年前本当にMステ初出演を果たした時に歌ったのはこの曲でした。

 1曲終わり、メンバーそれぞれ自己紹介。もう彼女たちのステージも何度か見ているはずなのですが、自己紹介のバリエーションも案外あるのでなかなか合いの手が憶えられません。ただ4年前に初めて見た時と明らかに違うのは、それぞれの合間にツッコミやトークが色々入ること。情報量の多さは相変わらずでなかなか伝える上での記憶も正確にならないですが、以前と比べるとかなりまとまっていることだけは確か。360度どこから見てもアイドルとは美怜ちゃんの口上ですが、前方や横だけでなくステージ後ろの道路にも足を止めて見ているお客さんは多くいるようでした。ちなみに今日は客席から見ると逆光のようです。

 続いて披露されるのはこれもファンからの人気が高い定番「ちちんぷい」。「金八DANCE MUSIC」同様、こちらもアルバム『金八』収録曲でシングル表題曲ではありません。その後の演奏は5年前のメジャーデビュー曲「仮契約のシンデレラ」。見た目は大人だけど中身は子供、という歌詞はそのままりななんの自己紹介に使われていましたが、このパートを歌い継いでいるのがぽーちゃんということに強く納得。ここまで3曲、『エビクラシー』のリリースイベントと言いつつ定番曲が固まっています。その意図は初めてエビ中を見た人にも凄さが伝わるように、とのことでした。

 というわけでここからは『エビクラシー』収録曲。と言っても2曲だけではありましたが。「感情電車」は全体的にぽーちゃんが曲を牽引するパフォーマンス。メンバーの中では決して歌唱力高い方でないこともあってか、歌い出しの緊張がこちらにも伝わります。ただ昨年あるいは今年1月に見た時と比べても、歌に対する自信や気持ちの入り方はそれ以上に上達しているように感じました。”その空”と歌うロングトーン、見えるのはスカイブルーに染まった綺麗な光景。野外で見る「感情電車」は、間違いなくホール以上に格別なものがありました。明らかに声量が上がりまくっているりったんも含め、3年前に新しく入ったメンバーの伸び具合も本当に半端ないものがあります。

 ラストは「なないろ」。初聴で感動する曲は他にも色々ありますが、聴くたびに感動が増える楽曲は滅多にありません。「なないろ」というタイトルにはダブルミーニングどころではない多くの意味が含まれていますが、その一つが新しくスタートするメンバーの人数。ですがよく考えると、キャンバスに7色の虹の周りに塗る色は…。1番の歌い出しがそう問い掛けています。先ほど書いた通り、今日の空の色は綺麗な青。そしてりななんのメンバーカラーは…。そんなことを考えると、自然と涙が溢れてきます。ただ”また笑いあって くだらない話をしようよ”という歌詞とその振り付け・表情に涙はありません。とびっきりの笑顔です。それを見ると、やはり前を向いて歩いていこうという気持ちになります。おそらく歌っているエビ中のメンバー7人が、一番そう感じているのではないでしょうか。考えれば考えるほど、この曲がとんでもない規格外かつ、池ちゃんが本気を出して作った名曲であることがよく分かります。

 ライブ終了後は2チームに分かれて握手会。私は安本・廣田・小林の3人がいるレーンに並んでそれぞれ握手してもらいました。もちろん複数枚持っていて両方に参加する人もいたようです。それにしても双方ともものすごい長蛇の列。冒頭書いた通りちょっと離れた南端ステージでも別のイベントが開催されていましたが、その辺りまで列は伸びていたようです。

 誘導は女性限定エリア→ファンクラブ優先先行→一般。今回は当日のCD販売だけでなく、初回限定盤や通常盤を既に買った人なら漏れなく整理券が同封されているという形でした。たこやきレインボーのワンマンとダブルヘッダーで参加した方も一定数いたので全員参加ではなさそうですが、たまたま初めて見た人でもCDを買って握手会に参加という人も多かったのではないでしょうか。

 というわけでフリーライブでも全く申し分のない素晴らしい内容でした。スターダストのフリーライブで個人的に思い出すのは2011年のももいろクローバーZ in 西宮ガーデンズですが、あまりに多いオーディエンスかつ急激なブレイクで翌年以降は完全にフリーライブ出来る状況でなくなりました。果たして彼女たちはどうなるでしょうか。1月3日のNegiccoとの合同ライブを機に、今年はこの2組メインで回っていくようにしていますが、少なくとも下半期もエビ中の現場に行く機会はかなり多くなりそうな気がしてます…。

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