今週のビルボードチャート～8/31（IVE、back number、乃木坂46他）

今週の初登場曲＆注目曲

・2位　Ado「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
　→ダウンロード・ストリーミング・動画再生1位　カラオケ2位　配信開始は6/8　グローバルチャートでも23位

・3位　Ado「私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
　→ストリーミング2位　配信開始は6/22

・4位　Ado「逆光(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
　→ストリーミング3位　配信開始は7/5

・5位　Ado「ウタカタララバイ(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
　→ストリーミング4位　配信開始は8/5

・8位　Ado「Tot Musica (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
　→先週は6位　ストリーミング6位　動画再生5位　配信開始は8/9

・11位　Ado「風のゆくえ(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
　→先週は10位　ストリーミング9位　配信開始は8/9

・15位　Ado「世界のつづき(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
　→先週は12位　ストリーミング12位　配信開始は8/9

・44位　Ado「ビンクスの酒(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
　→先週は31位

⇛今週も2位～5位を独占・グローバルチャートでもTOP200に5曲ランクイン

・1位　INI「Password」
　→EP「M」発売初週・セールス・リッピング1位（73.7万枚）　ラジオ1位　ストリーミング15位（LINE MUSICキャンペーン/フル尺再生500回で抽選11人にメッセージ動画）

・13位　IVE「After LIKE」
　→8/22（月）配信開始　ストリーミング11位　ダウンロード10位　動画指標20位

・16位　back number「ベルベットの詩」
　→8/26（金）配信開始　ダウンロード2位　ラジオ8位　映画『アキラとあきら』主題歌

・17位　7ORDER「Power」
　→CD発売初週・セールス2位（3.8万枚）

・31位　TWICE「Talk that Talk」
　→8/26（金）配信開始　動画指標3位　アルバム『BETWEEN 1&2』収録曲

・39位　Aqours feat.初音ミク「BANZAI!
digital trippers」
　→CD発売初週・セールス3位（2.4万枚）

・47位　乃木坂46「好きというのはロックだぜ！」
　→8/24（水）配信開始　ダウンロード4位　8/31にCD発売、その分は来週から集計

・53位　TOMORROW X TOGETHER「君じゃない誰かの愛し方 (Ring)」
　→8/24（水）配信開始　Abema恋愛リアリティ番組『ハートシグナルジャパン』主題歌

・57位　一十木音也(寺島拓篤), 四ノ宮那月(谷山紀章), 神宮寺レン(諏訪部順一), 来栖 翔(下野 紘)「UUUU」
　→CD『劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEスターリッシュツアーズ　クロスユニットアイドルソング』収録曲、発売初週・セールス5位（1.8万枚）

・66位　安月名莉子「かたち」
　→CD発売初週・セールス32位　ダウンロード3位　アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』OPテーマ

・77位　Aimer「オアイコ」
　→8/22（月）配信開始　ダウンロード16位　ラジオ17位　Abema恋愛番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』主題歌

・84位　さユり「花の塔」
　→ダウンロード9位　配信開始は7/3　8/10発売アルバム『酸欠少女』収録曲　アニメ『リコリス・リコイル』EDテーマ

・86位　BUDDiiS「SM:)LE」
　→CD発売初週・セールス8位

・91位　imase「NIGHT DANCER」
　→8/19配信開始　ラジオ13位　TikTok総再生1.8億回超えで話題

・96位　DIALOGUE+「デネブとスピカ」
　→CD発売初週・セールス9位

　大幅ランクアップなど、注目のチャートアクションを見せたのは以下の曲です。

・10位　BLACKPINK「Pink Venom」
　→8/19MV公開　動画指標2位　ストリーミング58位→14位　2ndアルバム『BORN PINK』より先行配信　グローバルチャート1位

・19位　FANTASTICS from EXILE TRIBE「Summer Bike」
　→CD発売初週・セールス4位（2.2万枚）　LINE MUSICキャンペーンで先週78位にランクイン

・38位　BE:FIRST「Scream」
　→先週55位　動画指標11位→4位　8/23（火）～メンバーごとのダンス動画が毎日公開される

今週のピックアップ曲

IVE「After LIKE」

　前回は「LOVE DIVE」について書きました。今作はまずメンバー1人1人のカラフルなソロショットが映像で、ソロパートが音声でそれぞれ目と耳に入る作品になっています。一つひとつの振付を丁寧にこなす、とは前回のレビューで書きましたが、その印象は今作でも同様です。そういう意味ではK-POPの中で考えると、カッコ良さよりかわいさをより重視しているグループなのかもしれません。

　サビ直前で明らかに聴き慣れたメロディーが耳に入りますが、これは1980年発表のグロリア・ゲイナー「I Will Survive」のサンプリングと公式でも発表されています。偶然でしょうか、本人のYouTubeでそのMVがアップされたのは今年の7月23日でした。日本でも布施明が1979年に「恋のサバイバル」としてカバーしていて、特に50代以上の方にとっては耳馴染みのあるメロディーではないでしょうか。

back number「ベルベットの詩」


　ようやくの今年第一弾は、池井戸潤原作の映画『アキラとあきら』主題歌になりました。恋愛系とは異なる硬派な作品ということもあって、楽曲はバンドサウンド全開で一つ一つの音が重いです。サビの歌詞も耳に残るフレーズが多く、安定の名曲という評が非常にしっくり来る作品です。10年近くキャリアを重ねたからこそ、より説得力のある楽曲のようにも感じました。

　back numberは10月から放送されるNHK連続テレビ小説『舞いあがれ！』の主題歌を担当することも決定しています。いつ配信開始になるかはまだ分からないですが、「水平線」が大ヒットした昨年同様今年も音楽シーンをおおいに賑わせることになりそうです。

7ORDER「Power」

　昨年からチャートインしているボーイズグループですが、そういえば当サイトでレビューしたことがありません。メジャーレーベル3枚目のシングルはミクスチャー色やや強めのダンスナンバー。メンバーは元ジャニーズということですが、楽曲はどちらかと言うとLDH系に近い印象もあります。

　カッコ良さは満点ですが、ファンになるかどうかは今のところパフォーマンスより各メンバーのキャラクター次第という面も大きそうな雰囲気もあります。少々供給過多になりつつボーイズグループ界隈の中で、一般的な観点から見てそこから突き抜けるには何が必要なのでしょうか。それは私よりも、メンバーやファン・何よりレーベルの方々が日々模索していることなのでしょう。

TWICE「Talk that Talk」

　安定のTWICEです。日本・韓国の2ヶ国で活動しているとその分発表されるMVも多く、ファンも追うのが大変です。もっとも定期的にこれだけ新曲を発表してくれるのは、双方にとって非常に明るいニュースであることも間違いありません。

　今作のTWICEはいつもより大人っぽさをアピールしている作品に感じます。メンバーによっては衣装もやけにセクシーで、キャリアを重ねたからこそ出せる色気と言うべきでしょうか。

乃木坂46「好きというのはロックだぜ！」

　「ガールズルール」「夏のFree & Easy」「太陽ノック」「ジコチューで行こう！」の系譜と言っていい、夏の盛り上げソングです。ここ数年シングル表題曲でこういった楽曲が無かったので、往年のAKB48っぽいという一部の評も理解は出来ます。ただ正確にはやはり夏の乃木坂の系譜といった印象で、夏の全国ツアーに合わせた新曲という評の方がやはりしっくり来ます。

　センターは4期生の賀喜遥香、同じく金川紗耶・弓木奈於が新しく選抜に選ばれています。今年加入した5期生も次のシングルで選抜に入るはずで、そうなると今後さらに加速するであろう世代交代のきっかけになる1曲と言ってもいいかもしれません。なお5期生は今作のカップリングで「バンドエイド剥がすような別れ方」（YouTube）を発表、菅原咲月がセンターを担当しています。こちらも出来の良い曲で、もしかすると4期曲の「I see…」並に長く支持される楽曲になるかもしれません。

Aimer「オアイコ」

　アニメタイアップが多いAimerさんですが、今回の楽曲はAbemaの人気コンテンツ・オオカミシリーズの主題歌です。したがってMVもこの番組の雰囲気に近い？恋愛リアリティー系映像になっています（もっとも私は予告でしか見たことないのですが…）。その中で意外な形でAimerさん本人が登場するのが、見どころの一つでしょうか。

　楽曲は「カタオモイ」に近いリズムと厚味のあるバンドサウンドで聴かせるミディアムテンポのナンバー。細かい表現力の高さが特に光る作品で、番組ファンや彼女のファン以外でも多くの人が楽しめる内容に仕上がっています。

imase「NIGHT DANCER」


　TikTokでのダンスが話題になったということですが、MVは都会の夜景を主体にした作品になっています。そのため事前情報無しで聴くと、新しいシティポップの一種のようにも感じます。

　クールでやや掠れ気味の声質とサウンドがクセになる作品で、ロングセラーになる可能性を秘めた内容でもあるように感じましたが、果たしてどうなるでしょうか。ドライブで首都高速を走るサウンドとしては最適なイメージ、そうなるとストリーミングだけでなく有線・ラジオのリクエストも今後しばらくは多くなりそうな予感がします。

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