今週のビルボードチャート~9/14(Sexy Zone、Creepy Nuts、ELLEGARDEN他)

今週の初登場曲&注目曲

・2位 Sexy Zone「Trust Me, Trust You.」
 →CD発売初週・セールス1位(21.8万枚) 平井大が提供

・10位 THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「THE POWER」
 →CD発売初週・セールス4位(3.3万枚) ラジオ1位

・69位 ELLEGARDEN「Mountain Top」
 →9/9(金)配信開始 ダウンロード2位

・80位 eill「フィナーレ。」
 →9/7(水)配信開始 ラジオ2位 アニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』主題歌

 大幅ランクアップなど、注目のチャートアクションを見せたのは以下の曲です。

・1位 Ado「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →2週連続総合1位 ダウンロード・ストリーミング・動画指標・カラオケ1位

・4位 Ado「私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング2位 ダウンロード4位 動画指標7位 カラオケ8位

・5位 Ado「逆光(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング3位 動画指標4位 カラオケ10位

・6位 Ado「ウタカタララバイ(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング4位 動画指標3位

・13位 Ado「Tot Musica (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング7位 動画再生5位

・15位 Ado「風のゆくえ(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング11位

・19位 Ado「世界のつづき(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
 →ストリーミング14位 今週もTOP20に7曲ランクイン

・3位 Kep1er「Wing Wing」(先週圏外・再ランクイン)
 →CD発売初週・EP『FLY-UP』セールス2位(8.0万枚)

・35位 Creepy Nuts「堕天」(先週圏外・再ランクイン)
 →CD発売初週・セールス12位 ラジオ16位

・50位 藤井 風「死ぬのがいいわ」(先週90位)
 →タイでのTikTok人気から東南アジアにヒットが波及 8/23にYouTubeライブ動画公開 2020年アルバム『HELP EVER HURT NEVER』収録曲

・53位 ONE OK ROCK「Let Me Let You Go」
 →アルバム『Luxury Disease』収録曲(今週のアルバムチャート1位)

・64位 HKT48「ビーサンはなぜなくなるのか?」(先週圏外・再ランクイン)
 →CDセールス5位

今週のピックアップ曲

Sexy Zone「Trust Me, Trust You.」

 平井大の楽曲はシンプルなサウンドのラブソングというイメージが個人的に強いですが、この曲は大人っぽさを感じさせる文字通り「セクシー」な雰囲気の楽曲です。ここ数年のセクゾの傾向をさらに深めたようなナンバーにも聴こえます。セクシーなカッコ良さ、これまでのシングルでも一番グループ名に即した内容かもしれません。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「THE POWER」


 LDH勢はここ最近ラジオランキングが強く、今作も1位になっています。それだけリクエストが多いか、あるいは局に営業をかけているかという話になりますが、とりあえず今作はLDHが力をかけているシリーズ・『HiGH&LOW THE WORST X』主題歌となっています。

 野性的な雰囲気の中に潜まれた爽やかなメロディーと歌声、EXILE TRIBEの長所を最大限にアピールしているような楽曲です。ただ元祖のEXILEや三代目辺りと比べると、かなり洗練されて綺麗になったという印象もあります。もっとハングリーでエネルギッシュにギラギラしていても良いように思いますが、そこは彼らと違いデビューからある程度のヒットが約束されているという境遇の違いも大きいのでしょうか…。

Creepy Nuts「堕天」

 かなり前から配信でランクインしている曲ですが、あらためて書くのは今週が初めてとなります。2017年メジャーデビュー、知名度も現在までずっと上昇中という状況ですが、CDシングルの発売はなんとデビュー以来5年ぶりとのことです。これもサブスク時代ならでは、2010年代前半までは考えられなかったことでもあります。

 アニメ『よふかしのうた』OPテーマということですが、代表曲における具体的な歌詞・フレーズと比べると今作はやや抽象的なリリックにも感じます。その分クリエイター仕様の映像が凝っていて、3分に満たないトラックもまとまりのある無駄のない構成になっています。歌詞に関してはキャッチーさが薄い分何度も聴くことで良さが伝わるタイプでもありそうで、これについては後々聴き慣れた後だと感想もまた変わりそうな気がします。

ELLEGARDEN「Mountain Top」

 ライブ活動は2018年から再開していますが、新曲は今作がなんと16年ぶりになりました。YouTubeで聴くと単純に音質が当時と全く異なっているからだけかもしれないですが、最初の音から特にリズム隊の音圧が重厚になったような気がします。

 それ以降も個人的には、細美さんの歌声や歌詞以上に2台のギター・ベース・ドラムのみで構成される力強い音に魅了されました。多角的なサウンドも良いですが、3つの楽器・4人のメンバーが奏でる生の音だけで無限の表現を生み出すオルタナティヴ・バンドの魅力をあらためて伝える作品でもあるような気がします。

eill「フィナーレ。」

 注目度は昨年からずっと高い彼女ですが、もう少しブレイクしても良いのでは声を聴くたびに感じます。今作も少しハスキーさを混ぜた声・独特のリズム・ストーリー性のある歌詞・タイアップのアニメなどアピールポイントが非常に多い曲だと思うのですが…。

 個人的に面白いと思ったのが休符の使い方で、これを効果的に使う曲は歴代のJ-POPヒットでも少ないように感じます。レーベルが違えば確かに知名度も変わってきそうですが、それも含めてポニーキャニオンには引き続き彼女の売り出しを期待したいです。

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