第73回(2022年)NHK紅白歌合戦司会・テーマ発表

司会者について

 今年の紅白歌合戦の司会者は、異例とも言える早さでの決定になりました。10月10日の決定は、2014年の第65回以来の早さです。

司会者1:大泉 洋

 『SONGS』の番組責任者、今年は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の源頼朝役でも話題になりました。第66回(2015年)のゲスト審査員を含めると紅白出演は4回目、3年連続司会を務める形になります。『水曜どうでしょう』仕込みの話術・キャラクターだけでなく、前回は裏回し的な役割もこなしていました。いまや紅白歌合戦の顔と言っても良い存在、今年も期待できます。

司会者2:橋本環奈

 女性司会は23歳の彼女が抜擢されました。子役から芸能活動スタート、福岡の地方アイドルRev. from DVLを経て、2017年以降はソロの女優として一本立ち。数多くの映画・ドラマに出演しているとともに、バラエティー番組でも活躍しています。

 NHKは出演経験こそゼロではありませんが、朝ドラ・大河について言うと縁はありません。歴代の紅白歌合戦で朝ドラ・大河出演経験(予定も含む)のない女優を起用するケースは非常に珍しく、第42回(1991年)の浅野ゆう子以来31年ぶりです。またグループアイドル出身の女性司会も、今回の彼女が初のケースとなります。

 大泉さんとは映画『新解釈・三國志』で共演あり、櫻井さんとも昨年ドラマ『ネメシス』で共演しています。息の合ったやり取りを期待したいです。

司会者3:桑子真帆

 2年ぶりの復帰、第69回以降は和久田麻由子アナと交互の担当になっています。過去3度はいずれも内村光良を中心とした4人体制での起用でしたが、今回も結果的には同様になりました。

スペシャルナビゲーター:櫻井 翔

 で5回、ソロで2回紅白では白組司会を担当しましたが、今回はスペシャルナビゲーターという新しい肩書で登場します。この肩書は2020オリンピック・パラリンピック放送でも同様に使用されました。司会を務めるのは8度目になりますが、過去7回はいずれものメンバーとして歌手兼任。嵐の再結成もしくは突然の歌手復帰発表などが起これば別ですが、そうでない場合は今回が初めて司会専任としての出演になります。

 見慣れない肩書ですが、第69回・第70回は内村光良総合司会、櫻井さんが白組司会という体制でした。7回の司会経験を考えると、今回は櫻井さんが過去の内村さんみたいな役割を担うのかもしれません(さすがに変装などはやらないと思いますが)。

テーマについて


 今年のテーマは「みんなでシェア」。TwitterやInstagramなど紅白歌合戦のSNS活用は年々力が入るようになっていますが、ついにテーマとして設定される形になりました。

 シェアをテーマにするということは、それだけ局側はSNSなどによる大きな反響を期待しているということになります。来月には出場歌手も発表されますが、もしかするとCD売上や再生回数以上にファンダムの力が選出にも大きく響くことになるのかもしれません。今年は特に白組で、Twitterにおける反応が極めて大きい初出場候補も多くいるのですが、果たしてどうなるでしょうか。

コメント

  1. 櫻井さんが事実上の司会復帰という形を見るにつけ昨年の低視聴率が関ジャニ∞を最後にジャニーズファンなどが視聴を終えたであろう事が原因とみてそれらを中心に今回は終始紅白を見て貰おうという目論見なのでしょうかね。

    橋本さんのNHKでの代表作が無いにも関わらずの司会起用は何を意味するのか。
    私は主演映画『カラダ探し』の主題歌を歌っているAdoさんに出て貰うための起用ではないかとみていますが…。

  2. twiiterでも、返信した者です。
    やはり、これだけ発表が早かったのは、受信料の歴史的規模の値下げが翌日控えていることが影響しているとしか思えません。特に地上波の値下げは、今後ネットも合わせた、総合受信料を目指すNHKにとっては、当初想定してなかった事態で、大打撃だと思います。今後、紅白を含めた様々な番組を、NHKとして制作していけるのか、大変なプレッシャーと不安が現場にはあるのが想像に難くありません。だからこそ、この段階で、まだまだNHKも番組を作っていきますよ、と各方面にアピールする必要があったのかな、と感じます。
    NHKには何とか頑張ってほしいですね。
    出来れば、ただ単にバズることだけ考えた一過性のモノではなく、細部までしっかり作り込まれた価値あるものを提供してほしいです。

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