今週のビルボードチャート~10/12(yama、松任谷由実 with 荒井由実、milet他)

今週の初登場曲&注目曲

・1位 SKE48「絶対インスピレーション」
 →CD発売初週・セールス1位(29.8万枚) ラジオ5位

・11位 ITZY「Blah Blah Blah」
 →CD発売初週・セールス2位(4.7万枚) 日本2ndシングル

・16位 yama「色彩」
 →10/2(日)配信開始 ダウンロード3位 『SPY×FAMILY』2ndクールEDテーマ

・21位 THE ALFEE「星空のCeremony」
 →CD発売初週・セールス3位(2.8万枚) リッピング5位 ラジオ16位

・24位 Saucy Dog「紫苑」
 →10/4(火)配信開始 ストリーミング28位 ラジオ12位 アニメ映画『君を愛したひとりの僕へ』主題歌

・43位 TREASURE「HELLO」
 →10/2(火)配信開始 動画指標16位 EP『THE SEOND STEP:CHAPTER TWO』収録曲

・45位 エド・シーラン「セレスチアル」
 →9/29配信開始 ラジオ4位

・63位 松任谷由実 with 荒井由実「Call me back」
 →9/21配信開始 ラジオ1位

・64位 milet「Final Call」
 →10/3(水)配信開始 ダウンロード6位 映画『七人の秘書 THE MOVIE』主題歌

・71位 Stray Kids「CASE 143」
 →10/7(日)配信開始 アルバム『MAXIDENT』主題歌

・97位 SUPER BEAVER「ひたむき」
 →10/2(火)配信開始 ダウンロード6位 アニメ『僕のヒーローアカデミア』第6期OPテーマ

 大幅ランクアップなど、注目のチャートアクションを見せたのは以下の曲です。

・2位 YOASOBI「祝福」(先週14位)
 →ダウンロード1位 ストリーミング6位 動画指標4位 フル期間集計は今週から

・4位 なとり「Overdose」(先週7位)
 →ストリーミング3位から2位に上昇 動画指標2位

・35位 RADWIMPS「すずめ (feat. 十明)」(先週72位)
 →ダウンロード7位 11/11公開予定の新海誠監督作品『すずめの戸締り』主題歌 フル期間集計は今週から

・42位 藤井 風「damn」
 →動画指標11位 アルバム『LOVE ALL SERVE ALL』収録曲 フル期間集計は今週から

今週のピックアップ曲

SKE48「絶対インスピレーション」


 先週ピックアップした=LOVE「Be Selfish」が非常にK-POP色強い作品でしたが、今作は”インスピレーション”が繰り返されるフレーズが印象深いデジポップ。くっきりとしたメロディーラインは乃木坂46の代表曲と重なる部分もありますが、作曲は彼女たちに多く名曲を提供している杉山勝彦。記念すべき30作目のシングルであると同時に、10年以上所属していた須田亜香里の卒業作にもなりますが、それに相応しい高い完成度を誇る楽曲と言って良いのではないでしょうか。

ITZY「Blah Blah Blah」

 日本での第2弾シングルは、韓国でも発表されていないオリジナル曲です。ファンシーやカラフルという言葉とは一味異なるクールな雰囲気を演出しているのは、前回のデビューシングル「Voltage」と同様です。そういう意味では、令和の現在よりもひと昔前によく聴くことが出来るナンバーという気もしました。

yama「色彩」

 普段着のような姿で踊るサビのyamaさんが、今回のMVにおける一番大きな見どころだと思います。軽快さと切なさを織り交ぜたようなメロディーと美しい歌声もよくマッチしていて、アニメタイアップ抜きでも単純に耳に入りやすい良い曲です。これが今年最大級のヒット作『SPY×FAMILY』のタイアップということは、必然的に大ヒットする楽曲になるわけです。YouTubeは公開10日間で160万、Spotifyでは同様に143万。どちらも最終的には4桁万回の数字を残すような気がします。

Saucy Dog「紫苑」

 複数曲のロングセラー・大ヒットで今年は完全に人気トップクラスの若手バンドに成長しました。その要因の1つにボーカル・石原慎也の歌声が挙げられるのは間違いないですが、今回の曲も彼の美声を心ゆくまで堪能できるバラードです。演奏もバンドサウンドならではの音だけでなく、ピアノやストリングスも加わった豪華な内容になっています。ヒット曲の短尺化が叫ばれている昨今ですが、今作は5分以上の演奏時間となる大作。一回り大きくなったSaucy Dogをあらためて感じられる名作と言って良いのではないでしょうか。

松任谷由実 with 荒井由実「Call me back」

 松任谷由実 with 荒井由実というクレジット、確かによく聴くとメロディーは1980年代1990年代の松任谷時代よりも1970年代の荒井由実時代の方がしっくり来る内容です。デビュー50周年を迎えたユーミンですが、これだけ長く第一線で活躍するとは本人も想像出来たのでしょうか…。

 ちなみにこの曲は1980年の未発表曲で、AI荒井由実と現在の松任谷由実の共演ソングということです。個人的には、作曲:呉田軽穂というクレジットにもユーミンなりの遊び心があって面白いと感じました。

milet「Final Call」


 タイアップの強さがあるとは言え、10日間でYouTube780万再生は簡単に実現出来ることではありません。普通に考えれば今年も紅白歌合戦出場は間違いないと思うのですが…。楽曲は壮大さとクセになるリズムが共存している楽曲で、いわゆるJ-POP好きには確実にハマる内容です。Aメロ・Bメロ・サビそれぞれに繋がりも聴きどころも多く迫力抜群、非常に高い歌唱力が要求される曲でもあります。個人的にはこれまでの彼女の作品と比べてもトップクラスの傑作という印象で、もう少しサブスクで再生されても良いのではないかと感じてます。

 

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