歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第57回・2006年その4)

演奏時間&構成表 4(第57回・2006年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
41(紅20)
紅後半6
HOMEアンジェラ・アキ3分35秒
1コーラス半
4分59秒
2コーラス半
42(白20)
白後半6
案山子さだまさし4分3秒
2コーラス
4分50秒
2コーラス半
43(紅21)
紅後半7
熊野古道水森かおり3分11秒
2コーラス
4分54秒
3コーラス
44(白21)
白後半7
一剣氷川きよし3分5秒
2コーラス+台詞
4分46秒
3コーラス+台詞
45(紅22)
紅後半8
PRIDE今井美樹5分10秒
2コーラス半
6分7秒
2コーラス半
46(白22)
白後半8
壊れかけのRadio德永英明3分29秒
2コーラス+サビ
5分10秒
3コーラス+サビ
47(紅23)
紅後半9
Mother和田アキ子3分19秒
1コーラス+サビ
4分33秒
2コーラス+サビ
48(白23)
白後半9
千の風になって秋川雅史4分10秒
3コーラス+サビ
4分31秒
3コーラス+サビ
49(紅24)
紅後半10
いのちの限り天童よしみ2分49秒
2コーラス
4分44秒
3コーラス
50(白24)
白後半10
コブクロ3分25秒
1コーラス半
4分36秒
2コーラス半

各ステージ・補足

 DJ OZMAがステージを濁しに濁しまくった中、アンジェラ・アキは初出場ながら「HOME」のピアノ弾き語りで見事に清めてくれました。1番+Cメロ+ラストサビの構成。初出場ながら演奏時間はかなり長めですが、これに値する名ステージであることは間違いありません。

 さだまさしの「案山子」は紅白で10年ぶり2回目の選曲。第47回では本人と石川鷹彦のギター2本のみでしたが、この年は石川さんも含むフルバンド編成です。ゆったりとしたテンポの演奏。フルではなく2コーラスのみで、3回目のBメロパートがカットされています。

 水森かおりは4回目の出場で初めて後半の出番になりました。「熊野古道」の1番と3番を歌唱・間奏短め。アウトロもカット無しで、演奏時間も3分台となっています。

 氷川きよしの「一剣」は日本レコード大賞受賞曲、レコ大はこの年から30日放送に変更となりました。1番と3番の2コーラスで台詞つき、伸びのある歌声を堪能できるステージでした。やや時間が押しているのでしょうか、若干アウトロの演奏が走り気味です。

 歌手デビュー20周年を迎えた今井美樹は、この年が紅白歌合戦初出場でした。1996年を代表する超名バラード「PRIDE」は6分台の長い曲ですが、生演奏で間奏一部カットの上フルコーラス歌唱という豪華さでした。ギター演奏はこの曲を提供、夫である布袋寅泰が参加しています。

 1980年代後半~1990年代前半に常連でも不思議ではないヒットを連発した德永英明も、デビュー20周年に際する初出場です。1990年のヒット曲「壊れかけのRadio」ですが、こちらはフルコーラスではなく1番+3番の2コーラスでした。とは言え歌い方が多少変わっても圧巻の歌唱であったことは、16年前と同じです。

 和田アキ子は10年前に発表した「Mother」を歌唱、前年に母を亡くしたタイミングでの選曲でした。ゴスペル色が強かった第47回と比べると、原曲に近いアレンジになっています。涙を堪えて歌う姿が感動的でしたが、構成は2コーラスではなく1コーラス+サビに短縮されていました。

 秋川雅史の「千の風になって」は2000年代後半を代表する大ヒット曲になりましたが、この紅白で歌われた時点ではまだ一般的知名度が高くなる前でした。木村拓哉の朗読後にステージ開始のためイントロかなり短め、ただ歌詞構成はフルコーラス。このパフォーマンスをきっかけに、翌年以降大ヒットしてロングセラーとなりました。

 天童よしみの「いのちの限り」はどっしりとした王道演歌です。間奏短めの1番・3番2コーラスでした。

 コブクロは2002年発表の「風」、この年は新曲以上にベストアルバム『ALL SINGLES BEST』が大ヒットしました。小渕さんのギターのみが響く1コーラス半、ラストサビ以降の歌唱は完全なるアカペラ。紅白歌合戦における新しい名ステージが誕生した瞬間でした。

 

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